昨日の朝、寝室で布団を片付けていたところ、外から何やらわさわさ音が
聞こえたかと思ったら、窓のすぐ外を何か黒い物体が慌しく飛んで行くのが
見えました。
そしてその後、「ピーピー」とかわいらしい小鳥の声が、リビングの窓の方から
聞こえ始めました。鳴き声の主は、こちら↓の方。
被写体がかわいかったのと、写真が上手く撮れたので(カメラが
良かっただけなんだけど)、思わず写真を6枚も掲載してしまいましたが、
こちらの方、どなただと思います?
そう、こちらの方は、ツバメの雛でございます。
どうやら、巣立ちの瞬間に立ち会ってしまったようです。
私達一家は、マンションの最上階に住んでいるのですが、多分こちらの子ツバメは
さらにその上の屋上に、家族と住んでいたものと思われます。
春に生まれだいぶ大きくなってそろそろ巣立ちという時、
いざ屋上の巣から飛んでみたものの、屋上の狭い空間しか知らなかった子ツバメは、
世の中がとても広いこと、そして意外と高いということにびっくりして
飛ぶのが突然怖くなって、我が家のベランダに緊急着陸したようです。
飛ぶのを止めて、鳥大好きのタロが張り付くベランダに身を寄せた我が子を見て、
二羽の親鳥はそれはもう必死。
「おいで。だいじょうぶ。ほら、勇気をだして飛んでごらん。」
と、子ツバメの周りを旋回しながら飛ぶのを促しているよう。
それでもやっぱり怖いものは怖いらしく、子ツバメは助けを求めて
「ピーピー」泣いていました。
この展開を見てとりあえず写真を撮って、タロに
「ツバメの赤ちゃんだよ。かわいいねぇ~。」
なーんて言っていたものの、内心
「万が一、親鳥が諦めてこの子を放置して渡ってしまったらどうしよう?
渡り鳥だから鳥かごの中では飼えないし、第一えさはどうしよう?
動物病院に連れて行けば、何とかしてくれるかな?」
と、一人心配になりました。
でも、これはしばらく様子を見守っているしかないと思い、
「こっこ(鳥)、赤ちゃん、こわい(かわいい)。」
と言いながら、窓に張り付いて子ツバメを見つめているタロに、
「ツバメの赤ちゃん驚かしたらかわいそうだから、そーっと見ているんだよ。」
と声をかけ、私は朝ご飯の片づけを始めました。
するとタロは子ツバメを観察しているのに飽きたらしく、窓際から
離れようとしました。
その瞬間、カタッ!!
タロは、玩具を入れている空き缶のふたを踏んづけてしまったのです。
「アッ!!しまった!!」と思った瞬間、この音に驚いた子ツバメが
外に向って飛んで行くのが見えました。
もちろん墜落することなく、上手に羽ばたいて。(よかった~)
結果的にタロは、子ツバメの巣立ちを助けたことに。
本人は何が起きたのかさっぱり分かっておらず、子ツバメがいたベランダを見て
「こっこ、赤ちゃん、いない~?」と、しばらく繰り返していました。
今頃子ツバメは、どこら辺を飛んでいるのかな?
もう、飛ぶことに慣れたかしら?
また来年の春も、渡って来てくれたら嬉しいな。