今思えばカルロス・クライバー(Carlos Kleiber/1930~2004)はユニークな指揮者の一人だった。彼のスタジオ録音による録音は極端に少なく、取り上げる作品もある程度限られていた。その中でもベートーヴェンの交響曲第4番と第7番は特に彼がコンサートでプログラムに載せた作品だった。1986年5月バイエルン国立管弦楽団との来日公演でも5月19日、東京人見記念講堂で演奏している。この時の模様はNHKFMでオン・エアされ私のFMエア・チェックコレクション・テープの中でも貴重な録音の一つである。後にイタリアの非正規盤(Topazio)でCD化されたことがある。(写真、但しジャケットには86年東京ライヴのクレジット記載はない。)クライバーらしく非常にスリリングで特に第7番の終楽章の演奏には圧倒される。この他にも同曲は1982年のOrfeo盤やDVDでも1983年アムステルダム・コンセルトへボウ管弦楽団とのいずれもライヴで楽しむことができる。
ところでこの1986年の来日公演を録音した放送がNHKFMで放送された際(1986年6月9日放送)音声トラブルが発生し放送中断となり当日は途中から別の曲に差し替えて放送されるという珍しいアクシデントが発生した。具体的には曲がプツン、プツンと途切れてしまう現象だった。ちょっとエア・チェックも鑑賞にも耐えられない状況だった。翌日の一般紙にもこの事態は報道されたのを覚えている。原因はこの録音がデジタル録音だったためデジタル信号を読み取る装置の不具合かデジタル・テープの不良だったらしい。いずれにせよ放送は10日後の6月19日に再放送され事なきをえた。
彼は1999年2月バイエルン放送交響楽団との演奏旅行を最後に引退してしまうが2月20日カナリア諸島ヴァレンシアにおける演奏もこのベートーヴェン第4番と第7番の交響曲だった。この時のライブもイタリアMemories盤から発売されたことがある。よほどこの2曲は彼のお気にいりの作品だったのであろう。
ところでこの1986年の来日公演を録音した放送がNHKFMで放送された際(1986年6月9日放送)音声トラブルが発生し放送中断となり当日は途中から別の曲に差し替えて放送されるという珍しいアクシデントが発生した。具体的には曲がプツン、プツンと途切れてしまう現象だった。ちょっとエア・チェックも鑑賞にも耐えられない状況だった。翌日の一般紙にもこの事態は報道されたのを覚えている。原因はこの録音がデジタル録音だったためデジタル信号を読み取る装置の不具合かデジタル・テープの不良だったらしい。いずれにせよ放送は10日後の6月19日に再放送され事なきをえた。
彼は1999年2月バイエルン放送交響楽団との演奏旅行を最後に引退してしまうが2月20日カナリア諸島ヴァレンシアにおける演奏もこのベートーヴェン第4番と第7番の交響曲だった。この時のライブもイタリアMemories盤から発売されたことがある。よほどこの2曲は彼のお気にいりの作品だったのであろう。
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