『百合星人ナオコサン ①』/ kashmir / メディアワークス(電撃コミックスEX)
ポニテっ娘で内気な中学生みすずの家にいつの間にか居候していたナオコサン。
百合星人という宇宙人で太古の昔から地球の進化を調整していた種族だとか…もっとも
言っていることがコロコロ変わるので万事全てが定かで無し。
今日も今日とて自分勝手で人の話を聞かないナオコサンの暴走は止まらない…。
電撃大王誌のトリを(ほぼ)毎号飾っている不条理脱力系コミックが奇跡(笑)の単行本化。
なにせ「百合」や「幼女」ならまだしも○○やら△△やら、少なくともTVコードには
引っかかるキーワードのオンパレード。
ネタ的にも下ネタが多いんですが、これらのキーワードやネタを表面上は使っていても、
その下にあるモノのベクトルが全然違う方向を向いてトリプルルッツの果てにオチを落し
ているので、いやらしさは全く無いのですな(苦笑)。
例えるなら、ベリーダンスの衣装を着けてワルツにのってオクタゴンの中で日舞を舞う
ようなもん。
連載当初はこのノリについて行けずに辛い思い(だって、百合も幼女も属性無いんだもん~)
をしていましたが、ターニングポイントは第9話。
ナオコサンのコピーロボットがN○K教育TV等をエアチェックし、ツボにはまった画像が
あれば本人に転送すると言う話で、どこか作者さんの根っこというか、別の引出しが
垣間見られたような(気がする)話でした。
それからは適当に間引いて楽しんでます。
絵的には一見軽く描いているようですが、背景などは細かいというか隅々まで気を
使った描き方、ネタの仕込み方をしています。
例えば、カバーのナオコサンは平凡なメイドルックに見えて靴がオリジンなデザイン
だったり…。
第1話は忘れてたんだけど、ジャージの下は割と凝った衣装だったんだ~。
同じ作者さんでも、先日の『○本の住人』の方が一般向け。
http://blog.goo.ne.jp/flareslugger/d/20061110
ただ、アチラがいけるようなら大丈夫だと思いますし、暮れに向かってなんか良い
暇つぶしはないか?と言う人にはオススメ。
今回の第1巻初回版には主題歌&挿入歌CDが付属。
限定版ではなく値段は2版以降も変わらないので、Getするなら今のうち。
この主題歌、割とストレートでアニメ化(まあ良くてイベント限定か付録DVDだろうが)
の際のOPはこんな感じだろうなぁという雰囲気バッチリ。
一方、挿入歌はまさに作品世界そのものの逝かれた内容になっています、必聴。
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12/9(土) ~10(日)は不定期更新とさせていただきます。
闇独語
『ホイホイさん』(そーいや同じ「~さん」だ)と言い、大王末尾のショートコミックは
結構出世しますな。
イメージとしてはプラチナシルバーかと思っていましたが、パツキンでした。
ちなみにヤオイ星人さんはブルーと判明。さて、発注、発注~(何を?)。
カバー外した中表紙のデザインってどこかで…岩○選書とかあのあたり?
画像は“百合ミサイルF1-11四連装”(笑)。