クラシック 名盤探訪

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とっておきの名盤 その125 プッチーニ 歌劇「トゥーランドット」

2008年05月10日 | とっておきの名盤「オペラ」
プッチーニの白鳥の歌となったこの曲、好きな作曲者だけにどれも素晴らしい曲ばかりを残しているが、「ボエーム」と並んで最も私の心を捉えて離さないもの。
このブログで推奨するこの盤、抜粋盤でしかもドイツ語による演奏と聞くと、それだけで敬遠する方もいるかも知れない。
しかしこの盤を一度でも耳にすると、そのようなことは総て余計な危惧だったということが良くわかると思う。
ドイツ語版だけに、聴いていて時々ワーグナーのオペラを聴いているような錯覚を覚えるかもしれないが、ドラマティックなストーリを持つこの曲の演奏にはかえってそれがプラスに働いている。
そしてオペラを最も得意とするジュゼッペ・パターネの指揮が、それ以上に素晴らしい。
ドラマの内容に沿って音楽を巧みに盛り上げる技術と、最高の職人的技がなせる曲のツボを掴んだ指揮ぶりには、とにかく痺れるの一言。
ベルリン・クラシックの、いぶし銀に包まれた独特の録音がシュターツカペレ・ドレスデンの伝統ある音色を生かしきっているのも良い。
リュー役を歌うローテンベルガーの、可憐ともいえる情のこもった声には特に心を奪われる。
曲のエッセンスを絞り込んでいるだけに、とにかく聴き始めると、あっという間に最後まで聴き続けしまうこと請け合いのこの盤、とっておきの名盤として推奨しないわけには行かない。
この一枚、都内輸入盤大手のレコード店に行けば、きっと手に入ると思う。
・ジュゼッペ・パターネ指揮、シュターツカペレ・ドレスデン、イングリッド・ビヨーナー<S>、ルードヴィッヒ・シュピエス<T>、アンネリーゼ・ローテンベルガー<S> <BERLIN Classics>

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