22日夕方、小田原の北の空、レンズ状の雲が重なって発生した。上空で南西の風が強く吹き始めたらしい。
明日23日は日本海沿岸に低気圧が進み、前線や低気圧に向かって南から暖かい空気が強く流れ込む。
その、予兆というところ。
春一番が吹いたのは17日。
17日12時の地上天気図。
そして、20日には再び日本海に低気圧。
20日12時の地上天気図。
そして、23日9時の予想天気図。
3日ごとに低気圧が日本海で発達。『春二番』『春三番』となってしまった。
低気圧の進路が、17日は日本海北部であったのが、20日は日本海中部、そして23日は
山陰から北陸沿岸、と、南よりに変わってきている
4日後の27日にも気圧の谷の通過が予想されているが、27日は本州の南の海上を進む
いわゆる『南岸低気圧』。気温が低ければ関東では雪の可能性もある。
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『春一番』とは、初春の日本海低気圧による暴風に対する注意を喚起するために使われはじめた。
過去には漁師さんのあいだでは『春三番』ぐらいまでいわれたらしいが、最近は『春一番』が
春の風物詩のごとくメディアなどで扱われるようになった。
しかし、今年のように、気圧の谷が通過する三日ごとに日本海低気圧による大荒れの天気、
というのはかなり稀と思う。
寒冷前線の通過に伴い、25m/sを超える突風、時には竜巻が発生し、台風直撃のごとき暴風となる。
さすがに雨量は台風に遠く及ばないが、雷を伴った激しい雨も伴う。
『春一番』や5月ごろ日本海で急速に発達する低気圧を決してなめてはいけない。