気象予報士 村上繁郎のブログ

気象予報会社「ファインウェザー」の気象予報士です。身近な気象現象や季節の出来事などを気象予報士の目を通して綴ります。

ツバメ、巣立つ

2014-06-25 15:08:03 | 気候

季節はめぐり、ツバメの子が巣立っている。電線で5~6羽の若いツバメたちが、親ツバメが

食事を運んでくるのを待っている。そして、その姿が視界に入ると『チチチチチ・・』と大騒ぎ。

ほとんど休むことのない親ツバメだが、時折、子ツバメの横で羽を休めると、食事を催促して

いるのだろうか、子ツバメたちは『チーチー』と親に向かって騒ぎ出す。どこも子育ては大変。

ツバメは、夏までに3回ほど産卵・子育てをするらしい。

    *     *     *

『雷三日』で今日25日も昼過ぎになると、東日本の各地で積乱雲が発達している。

明日から、大気の不安定な状態は次第に解消してきそうだが、週末から梅雨前線が活発化し、

梅雨時らしい気圧配置が続きそう。

 

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ヒメマスが釣れてます

2014-06-18 10:43:39 | 気候

6月に入ってから 箱根の芦ノ湖で、ヒメマスが好調に釣れている。

ヒメマスは、紅鮭が陸封されもの。その身は紅色で極めて美味。漁協が試行錯誤を繰り返し、

芦ノ湖で育った成魚からの採卵・養殖・放流の技術が確立され、ここ数年前から安定して

よく釣れるようになった。

芦ノ湖のマス類は放流管理されてはいるが、その湖水の環境はまったくの自然の状態。

その表層の水温は冬は4℃、夏は20℃を超える。表面水温の低い期間は、冷たい水は比重が

大きくなり沈む。湖水は循環し、全体で水温の差は小さくなるが、夏が近づき、表層付近の

水温が上昇してくると、表層の水の比重は小さくなり、湖水の状態は安定して循環は止まり、

表層付近と中層以下とでは水温の差が大きくなる。季節により、水温や温度分布が大きく

変化するため、釣れる魚種も釣りかたも大きく変わる。そのあたりが芦ノ湖の釣りの深さと

面白さだ。

7月にはいるとワカサギも釣れ始める。

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梅雨の晴れ間は五月晴れ・・・

2014-06-15 14:24:34 | 気候

15日も東日本は五月晴れ。梅雨は陰暦5月の雨なので『五月雨』。ゆえに梅雨の晴れ間は『五月晴れ』。

 

画像は6月13日の午後1時過ぎ。小田原からの東京の方向。丹沢山からその向うに積乱雲が広がる。

東京や川崎では昼過ぎを中心に所々で雷雨となった。

平年よりやや早めのつゆ入りの発表だったが、列島の南岸沿いに梅雨前線が停滞するという

梅雨型の気圧配置ではなく、上空の寒気を伴った気圧の谷(切離し低気圧)が停滞し、南から

流れ込む湿った空気の影響で雨雲が発達し、6日を中心に梅雨末期のような大雨となった。

しとしとと雨が降る東日本のつゆ入りの頃とは異なり、いきなり真打が登場したようなつゆ入り。

切離し低気圧が東へ移動したあとも上空の寒気が流れ込み、いわゆる『大気の不安定な状態』が

13日まで続いてしまった。

15日昼過ぎ気象庁発表の、72時間先日本時間18日9時の予想天気図(数値予報図)。

低気圧が西日本の南岸に進む予想。コンピューターが作成した天気図なので前線は書き込まれて

ないが、梅雨前線は、活発化しながら、華中から西日本の南岸、さらに本州の南に北上してくると

予想される。18日は西日本ではまとまった雨、関東南部ではしとしととした雨になり、梅雨時らしい

空模様になりそうだ。

 

 

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梅雨入り近し

2014-06-02 19:37:44 | 気候

2日、九州南部と山口県を含む九州北部の梅雨入りが発表された。

2日昼過ぎ、気象庁発表の72時間先5日9時(日本時間)の予想天気図(数値予報図)。

上側は500hPaの気圧の高度面の高さ。九州の西に上空の気圧の谷があり、Lのスタンプが

あり、等高線が丸く閉じているので『切り離し低気圧(カットオフロー)』と呼ばれる。

上空の気圧の谷や気圧の峰を形成する偏西風の蛇行があまりに大きくなると、

上空の気圧の谷が北側の寒気から切り離されてしまう。さらに、偏西風の蛇行が東へ進む

速度は遅くなり、上空の気圧の谷に峰に対応して現れる地上の低気圧や高気圧の動きも

遅くなる。この九州の西の切り離し低気圧も2日から72時間で1000kmも進まない予想。

下側は同時刻の地上天気図、九州から四国・近畿には点線で囲まれた地域に雨が予想

されている。

切り離し低気圧の東側には南から湿った空気が流れ込み、梅雨前線が活発化、やはり

その動きは遅く、九州四国地方では雨量が多くなりそう。

この切り離し低気圧、弱まりながらゆっくり東へ移動し、梅雨前線が次第に東日本にものびて

きそう。

横浜地方気象台発表の神奈川県の週間予報では、6日から9日までは『曇り一時雨』。関東

甲信地方はほぼ平年並みの梅雨入りとなるだろうか。

   *      *      *

家の周りを多くのツバメたちが忙しそうに飛び回ってる。巣のリフォームも終わり、そろそろ子育て(抱卵)

だろうか。夏が終わるまでに、彼らは2~3回子育てをするらしい。

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