Crazy For dos and don'ts

音を楽しむことを。日々の無常を。心の遊びを。

理想的おんがく

2008-11-22 13:02:13 | Weblog
ZERO

アーモンドアイズ

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雪が降っていた。
10何年ぶりの
寒波で、雪知らずのNew Mexico。
砂漠に筋をつくるハイウェイは
スリップしたトラックが
ところどころで
エンコしていた。

日本から交換留学で
その年の夏にアメリカに来た
自分を含む3人。

冬休みを利用しての
中西部から西海岸への
旅行の途中でのことだった。

車の中で、あいつが
日本の友達の友達が
くれたテープを
かけた。

朝から晩まで、
ツェッペリンから
スティーブ・ミラーバンドまでを
ラジオで聞いていたためか、
シチュエーションの
せいなのか、
染みた。

H2Oの「思い出がいっぱい」や
八代亜紀の「舟歌」。
日本の歌謡曲集。

帰国してからも、
時々そのことを
思い出した。

なぜ自分は、
こんなに歌謡曲が好きなんだろう。

そのうち、
自分の好きなブラック・ミュージックのノリで
歌謡曲をやるようなバンドは
ないものか?夢想するようになった。
理想的音楽。
自分はその当時そういっていた。

別に高尚なものではない。
レイド・バックしたリズムで、
日本語で艶っぽく歌唱してくれれば、
一粒で二度おいしいと思った。


クレイジー・ケン・バンド。
最新アルバム「ゼロ」

クレイジー・ケン・バンド。
初めて聞いたのは「GT」から。

その当時自分が
ライブによく参戦していた
歌謡ロックバンドのメンバーが
BBSでCKBの「せぷてんばー」を
絶賛していた。

それでその当時
彼らの最新アルバムだった
「GT」を買って聞いた。
最高だった。
理想的音楽、
まさに自分の好きな音楽が
そこにあった。

歌謡曲といっても、
いろいろある。

淡谷のり子の歌う「ブルース」。

松田聖子が仮想の女の子を
歌う「青い珊瑚礁」。

松本隆の画期作、
「木綿のハンカチーフ」。

ここらへんは、
言語学をやらないと
わからないかもしれないが、
感覚として歌謡曲的な節回しって
あると思う。

これは自分の推測なのだが、
日本語で艶っぽく歌唱しようと
思うと歌謡曲的な節回しが
出てしまうのではなかろうか?
と思う。

これを、論理的に説明しようとしていて、
ずっとCKBについては書いてこなかった。

結局、歌謡曲とは何ぞや?
何で歌謡曲に自分のDNAは反応し、
快感を受けるのか、
今でも説明できない。
「歌謡曲の謎」。

まぁ、おいおい分かるでしょ。

さて、この「ゼロ」。

特に自分が好きなノリは
Tr5「デトロイト音頭」。
デトロイトで生まれたモータウン
のリズムパターンだ。

「Detroitで生まれた曲 
無理矢理流して盆踊り」

DMCでキッスが有名になってしまったが、
自分はデトロイトと言えば
モータウン。
モータウンといえば
スティービー・ワンダー。
テンプテーションズ。
スモーキー・ロビンソン。
シュープリームス。
ジャクソン・ファイブ。

このノリで、日本語で歌唱する。
イイのりだ。
(コメント欄で補足)

ラテンのノリTr2「ランタン」、
ソウルのノリTr17「PreciousPreciousPrecious」
、現在のヒップ・ホップのノリ
Tr7「夏-hot summer madness]。
などなど充実の23トラック。


やっぱり
クレイジー・ケン・バンドはいい。


ライブに定評がある彼ら。
いつかライブに行きたい。

コメント (2)
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日本語の表現

2008-11-07 00:13:03 | Weblog
PORNO GRAFFITTI BEST JOKER

SE(SME)(M)

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crossreviewでreviewした。こちら
コメント欄で補足。

初ポルノ。

サザンは以前書いたように大ファンだ。
サザンをより都会的にしたのが
ポルノグラフィティだと思う。

ポルノも日本語にこだわって
Jポップを作っている。

ヴェンダース監督が映画the Soul Of the Man
の特典映像で言っているように、
Rockなどのフォーマットには
英語が一番のりやすい。
すごく聞きやすいのだ。

それに比べて日本語は、
Rockのフォーマットに
乗りにくい。
その日本語のオンの特殊性が
よく出ているのが、
サザンやポルノだと思う。

日本語のコシ(コブシかな)が良く
出ていると思う。

初ポルノ御馳走様でした。

ちょっと関連して、
ギターの新藤晴一さんが
ハセキョーと結婚したね。
おめでとうございます。

河瀬監督の新作「七夜待」の主演。
「七夜待」かなりBlogで評判。
河瀬監督らしい感じる映画らしい。

ぜひ映画館で見たい映画。

追記 

昨日「七夜待」見てきた。
ある映画評では「不条理」
「セリフが意味をなさない」
などと書いてあったが、
そんなことは
まったくない。

言葉ですべて語るのではなく、
河瀬監督の言いたいことが「要約」された
画やセリフや音で、
イメージを「連想」させて、
そのイメージがつながっていく。
(「救い」と「汚れ?」であったり、
「温もり」と「断絶」であったり)

タイの現状も窺い知れたような。
自分は登場人物は皆好きだが、
タクシー運転手の男が特に好きだ。

いい気分で見れた1時間30分。
スジが通ったイイ映画。

映画館で見て、良かった。
コメント (2)
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