昨日日記の続きです。("つづき"と入力して何故都築が初めに変換で出るのか・・・)
昨日は森のあと、世界堂によってからメインへ。
TOKYO OPERA CITY"Wolfgang Tillmans|Freischwimmer"

東京オペラシティーにて10月16日から12月26日まで開催されているウォルフガング=ティルマンス(ヴォルフガングと今回は表記されていました)の国内初の包括的な個展"フライシュヴィマー"です。
好きな(いつ書いても違和感があります、この"好きな"という表現。)写真家の一人なのですが、なかなか直に目にする機会が無く大変楽しみにしていました。
彼の被写体となるのは身近なものが多いわけですが、決して深入りしているとは思いません。
しかし対象の内面を非常に良く映し出すことができるのは、その間をとりながらも極めて細やかな視線を向けているからではないでしょうか。
その上で、汚いものも含めその美しさを表現できるのは、ウォルフガング自身が
「僕はスナップ写真を撮っているわけではないし、偶然性に頼って衝動的に撮っているわけでもない。写真を撮るだけで僕の仕事は終わるわけではなく、それは思い通りにひとつのものを創るという具体的過程なのだ。」
というようなことを述べていることからもわかるような気がします。
それでいても不自然さや違和感を感じないのが彼の才能というものなのでしょうか。
彼はセクシュアリティーやジェンダーに関する作品も数多く発表していますが、今回は意図的にそうしたのか殆ど見られなかったです。過去の作品の数枚という感じでしょうか(日本の大規模な美術館での開催だから・・・?)。
などとゴタゴタ書いてみましたが、好きなんです。
感覚的に、視覚的に。
本当はそれだけで充分な気がします。
特に写真は。
タイトルにもなっている一連の新作"Freischwimmer"はそのえも言われぬ美しさに見入ってしまいました。
それから著名人のポートレイトでも彼は有名ですが、「これは誰だ・・・?どこかで見た覚えが・・・。」と思っていたのがぶっ飛び(でもカワイイ)デザイナーのベルンハルト=ウィルヘルムだったのには意味もなく感心。(?)
それから衣服のシリーズも個人的にはどこかゾクゾクするような魅力を感じます。
一見すると、場面をおさめただけのような、でも実際は創りこまれた艶めかしさ。
WAKO WORKS OF ART(ワコウ・ワークス・オブ・アート)でも並行して新作展をやっているのでそちらも見にいきたいです。
ついでにspecial thanksの中に滝沢直己氏の名前があったのは何故でしょうか。。
そのあとは4F。
野又穫"カンヴァスに立つ建築"

同時開催ですが、明らかに入場者少なかったですね。
野又さんの作品を直に見るのは記憶の範囲内では初めてでした。
従来なら個人的にはこういった作風はそんなに好みではありません。が、何故かそういった感覚を受けなかったのが不思議でした。
いわゆるUNBUILTな建築達なわけで、野又さんの心象風景の表出なのでしょうか。
どこか懐かしさを感じるものがありました。
ギャラリー4での浮遊するようなインスタレーションも作品にマッチしていたと思います。
そして、いつも同時にやってるproject N。
project N"小西真奈"

「なんだか写真を撮るような感覚で描く人だな~。もしこれで写真を撮って描いてますとかだったら僕美術評論家になれるかも!?」などとクダラナイことも考えつつ見ていて、帰宅してパンフ見たらなんと"写真をもとに制作。云々。"・・・。
これは・・・。。
とかいった話はどうでもよく、どこかにありそうな、どこかでみたような。でもそうではないちょっとだけ首を傾げたくなる不思議な感覚を与える作品たち。
最近の若手作家の多くとはまた違った所にいるように感じ次回作が気になっています。
昨日は森のあと、世界堂によってからメインへ。
TOKYO OPERA CITY"Wolfgang Tillmans|Freischwimmer"

東京オペラシティーにて10月16日から12月26日まで開催されているウォルフガング=ティルマンス(ヴォルフガングと今回は表記されていました)の国内初の包括的な個展"フライシュヴィマー"です。
好きな(いつ書いても違和感があります、この"好きな"という表現。)写真家の一人なのですが、なかなか直に目にする機会が無く大変楽しみにしていました。
彼の被写体となるのは身近なものが多いわけですが、決して深入りしているとは思いません。
しかし対象の内面を非常に良く映し出すことができるのは、その間をとりながらも極めて細やかな視線を向けているからではないでしょうか。
その上で、汚いものも含めその美しさを表現できるのは、ウォルフガング自身が
「僕はスナップ写真を撮っているわけではないし、偶然性に頼って衝動的に撮っているわけでもない。写真を撮るだけで僕の仕事は終わるわけではなく、それは思い通りにひとつのものを創るという具体的過程なのだ。」
というようなことを述べていることからもわかるような気がします。
それでいても不自然さや違和感を感じないのが彼の才能というものなのでしょうか。
彼はセクシュアリティーやジェンダーに関する作品も数多く発表していますが、今回は意図的にそうしたのか殆ど見られなかったです。過去の作品の数枚という感じでしょうか(日本の大規模な美術館での開催だから・・・?)。
などとゴタゴタ書いてみましたが、好きなんです。
感覚的に、視覚的に。
本当はそれだけで充分な気がします。
特に写真は。
タイトルにもなっている一連の新作"Freischwimmer"はそのえも言われぬ美しさに見入ってしまいました。
それから著名人のポートレイトでも彼は有名ですが、「これは誰だ・・・?どこかで見た覚えが・・・。」と思っていたのがぶっ飛び(でもカワイイ)デザイナーのベルンハルト=ウィルヘルムだったのには意味もなく感心。(?)
それから衣服のシリーズも個人的にはどこかゾクゾクするような魅力を感じます。
一見すると、場面をおさめただけのような、でも実際は創りこまれた艶めかしさ。
WAKO WORKS OF ART(ワコウ・ワークス・オブ・アート)でも並行して新作展をやっているのでそちらも見にいきたいです。
ついでにspecial thanksの中に滝沢直己氏の名前があったのは何故でしょうか。。
そのあとは4F。
野又穫"カンヴァスに立つ建築"

同時開催ですが、明らかに入場者少なかったですね。
野又さんの作品を直に見るのは記憶の範囲内では初めてでした。
従来なら個人的にはこういった作風はそんなに好みではありません。が、何故かそういった感覚を受けなかったのが不思議でした。
いわゆるUNBUILTな建築達なわけで、野又さんの心象風景の表出なのでしょうか。
どこか懐かしさを感じるものがありました。
ギャラリー4での浮遊するようなインスタレーションも作品にマッチしていたと思います。
そして、いつも同時にやってるproject N。
project N"小西真奈"

「なんだか写真を撮るような感覚で描く人だな~。もしこれで写真を撮って描いてますとかだったら僕美術評論家になれるかも!?」などとクダラナイことも考えつつ見ていて、帰宅してパンフ見たらなんと"写真をもとに制作。云々。"・・・。
これは・・・。。
とかいった話はどうでもよく、どこかにありそうな、どこかでみたような。でもそうではないちょっとだけ首を傾げたくなる不思議な感覚を与える作品たち。
最近の若手作家の多くとはまた違った所にいるように感じ次回作が気になっています。
>などとゴタゴタ書いてみましたが、好きなんです。
感覚的に、視覚的に。
本当はそれだけで充分な気がします。
そうですね、ほんと。
(でも、feltmountainさんの丁寧で細やかな描写もいいと思いますー)
また寄らせてもらいますね!
コメント有難う御座います。
アートや音楽やらなんやらについて書く時、どうもしっくりする言葉が見当たらず正直なところいつも困っているんです。
でもウンチクタレ男にならないよう気をつけながら自分の言葉で述べるよう頑張っています。
せっかくblogやっているんですしね。
お引越しされたら是非是非御一報下さいね。
遊びに行かせて頂きます。
それでは。
コメントありがとうございました!
> しかし対象の内面を非常に良く映し出すことができるのは、その間をとりながらも極めて細やかな視線を向けているからではないでしょうか。
確かに、そうですね。
彼なりの気持ちいい距離感というのがあるのかもしれません。美学といってもいいのかも。
サイト、とても興味深く拝見させていただいてます。またお邪魔させてください。
「気持ちいい距離感」というのは凄くわかります!
ただそれが人に何かしらの感覚を与えるものか否かということが、独りよがりとの分かれ道なのかもしれませんね。
興味深くとは恐れ多いです。
ただでさえ駄文の集合blogなのに、最近は忙しくて更新すらままならず・・・
こんな感じですが、よろしければまたいらして下さい。
それでは。
ティルマンス展よかったですよねえ~。
WAKO WORKS OF ARTの新作展も良かったですよ。(ちょっとしか作品はありませんが)
トラックバック、コメント有難う御座いました。
グニュウスケさんのサイトうかがせて頂きましたが、渾身のティルマンスブログですね。今回のティルマンス展で彼に興味を持った方にはとても参考になるのではないでしょうか。
WAKOもいかれたんですね。
PART1は都合がつくか微妙ですが、PART2は必ず行こうと思っています。
よろしければまた遊びにいらしてください。
それでは。
feltmountainさんのブログ、とても参考になります。
次回展も楽しみですね。荒木はこの間、直島にいったときに偶然見かけました(笑)
金沢レポート、読みました。僕もこの冬にいこうと思ってます。SANAAもどちらかといえば好きなので。
アラーキーが直島に居たんですか!?
なんでしょう・・・バカンスですかね。。
それとも撮影。。
僕のブログが少しでもお役に立っているなら嬉しいです。
金沢は量はありますが、質は…という感じで(勿論僕のブログのことです。)
ぜひぜひ行って、体感してみてください!
SANAAは海外で竣工するものを見に行きたいと思っていますが、いつになるやら。。
宜しければまた遊びにいらして下さい。
それでは。