MUSEUM OF CONTEMPORARY ART TOKYO | 「Luxury:in fashion Reconsidered」
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/9e/00b096683cf95da412d5829709054c96.jpg)
東京都現代美術館で10月31日から来年1月17日まで開催される、「ラグジュアリー:ファッションの欲望」です。
・着飾ることは自分の力を示すこと-Ostentation
・削ぎおとすことは飾ること-Less is more
・ひとつだけの服-Uniqueness
の3章に加えて、
・冒険する精神-Clothes are free-spirited 東京文化発信プロジェクト“妹島和世による空間デザイン COMME des GARCONS”
という4部構成の展示です。
所謂ラグジュアリー、という概念に属するものに加え、それらを打ち壊して真にラグジュアリーとは何か、というメッセージを投げかける2人のデザイナー、川久保玲とマルタン・マルジェラにスポットを当てた感じでしょうか。
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突然この展示ではない話になりますが、ちょうど10年前、同様に京都服飾文化研究財団によって現美で開催された「身体の夢 ファッションOR見えないコルセット」を観たことを思い出しました。
↓これ僕の持ってるその時の図録です。家族にお願いして一緒に行ったな、と懐かしい思い出です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/79/8a653798c10e208e8d2e2d997d5243c9.jpg)
明確なコンセプトのもとで、多角的・ヴァリエーション豊富で刺激的な作品が展示されていた(そんな記憶があります。10年も前では考えも全く違うと思いますが)「身体の夢」展に比べて今回は、どうもな…という感じでした。
勿論1点1点出品されているものは、歴史的な価値や意義があったり、エポックメイキングな作品だったりで、そういう意味でのファッション好きとしては楽しく観られたのですが、会場構成も地方の寂れた美術館のようで(足元の白テープがイタイタシイ)、ラグジュアリーとはほど遠いですし(服のラグジュアリーさをひき立てる為ですっ!と言われたらそれまでですが)、なんとなくダラーッと展示がされているだけ…。
どうも最近の服飾系の企画展は、ファッション、と言えば人が集まるという安易な感じが見え隠れな気がします。
妹島和世による空間のCOMME des GARCONSの特別展示も、妹島さんがギャルソン好きというのは良く聞きますが、示されたのはお得意の手法の繰り返し。
まさに今年だかにデレク・ラムのショップインテリアで使いましたよね?これ。
もう少しギャルソンに相応しい気合いを、それは同じテイストにしろということでは全くありません、見せて欲しかったような…。
さすがに異様な遠近感や浮遊感はありましたが、映り込みで服が見づらかったり(笑)
それよりも、畠山直哉による撮りおろしの、ギャルソンの服を平置きして撮影した写真とその服を纏ったマネキンを並置していたコーナーは、パターンと実際に着用した時の間にある変化や意味が見えて面白いです。
イッセイ・ミヤケのアート・ディレクションに共通するものを感じたりもします。
とまあ、しかしそうした中でも、やっぱり前半の貴族の衣裳の数々は本当に興味深いし個人的な趣味として大好きなので気分が高まりました。
断末魔の叫びの如きロココのヘッドピースなんて、何度観ても喜びと驚きが消えない。
美しい織、刺繍、優雅なトレーン…極一部の特権階級の浮世離れしたものと分かっていても、やっぱりこういうものが残っていることは嬉しい。
オートクチュールのデザイナーの作品にしても、今でこそなんてことはないがどれも時代を変えたものばかり。
バレンシアガとか、この驚異的な裁断は何…!?、といつも思ってしまいます。
今見てもモダンな造形です。
マルジェラもアーティザナルのラインは、ちょっとズルイんですけどね(笑)
でもカッコいいです。
一緒に行った子とは、キャンバスのドレスがイイね、という話になりました。
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会場入口で渡された、コピーで手作りのリーフレットを見ると、「予算とか大変なんだろうね…」という感じで、色々とご苦労も多いこととは思いますが…。
次回のファッション展は、どこでやるにしても超気合いを見せて頂きたいものであります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/65/9e/00b096683cf95da412d5829709054c96.jpg)
東京都現代美術館で10月31日から来年1月17日まで開催される、「ラグジュアリー:ファッションの欲望」です。
・着飾ることは自分の力を示すこと-Ostentation
・削ぎおとすことは飾ること-Less is more
・ひとつだけの服-Uniqueness
の3章に加えて、
・冒険する精神-Clothes are free-spirited 東京文化発信プロジェクト“妹島和世による空間デザイン COMME des GARCONS”
という4部構成の展示です。
所謂ラグジュアリー、という概念に属するものに加え、それらを打ち壊して真にラグジュアリーとは何か、というメッセージを投げかける2人のデザイナー、川久保玲とマルタン・マルジェラにスポットを当てた感じでしょうか。
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突然この展示ではない話になりますが、ちょうど10年前、同様に京都服飾文化研究財団によって現美で開催された「身体の夢 ファッションOR見えないコルセット」を観たことを思い出しました。
↓これ僕の持ってるその時の図録です。家族にお願いして一緒に行ったな、と懐かしい思い出です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/0e/79/8a653798c10e208e8d2e2d997d5243c9.jpg)
明確なコンセプトのもとで、多角的・ヴァリエーション豊富で刺激的な作品が展示されていた(そんな記憶があります。10年も前では考えも全く違うと思いますが)「身体の夢」展に比べて今回は、どうもな…という感じでした。
勿論1点1点出品されているものは、歴史的な価値や意義があったり、エポックメイキングな作品だったりで、そういう意味でのファッション好きとしては楽しく観られたのですが、会場構成も地方の寂れた美術館のようで(足元の白テープがイタイタシイ)、ラグジュアリーとはほど遠いですし(服のラグジュアリーさをひき立てる為ですっ!と言われたらそれまでですが)、なんとなくダラーッと展示がされているだけ…。
どうも最近の服飾系の企画展は、ファッション、と言えば人が集まるという安易な感じが見え隠れな気がします。
妹島和世による空間のCOMME des GARCONSの特別展示も、妹島さんがギャルソン好きというのは良く聞きますが、示されたのはお得意の手法の繰り返し。
まさに今年だかにデレク・ラムのショップインテリアで使いましたよね?これ。
もう少しギャルソンに相応しい気合いを、それは同じテイストにしろということでは全くありません、見せて欲しかったような…。
さすがに異様な遠近感や浮遊感はありましたが、映り込みで服が見づらかったり(笑)
それよりも、畠山直哉による撮りおろしの、ギャルソンの服を平置きして撮影した写真とその服を纏ったマネキンを並置していたコーナーは、パターンと実際に着用した時の間にある変化や意味が見えて面白いです。
イッセイ・ミヤケのアート・ディレクションに共通するものを感じたりもします。
とまあ、しかしそうした中でも、やっぱり前半の貴族の衣裳の数々は本当に興味深いし個人的な趣味として大好きなので気分が高まりました。
断末魔の叫びの如きロココのヘッドピースなんて、何度観ても喜びと驚きが消えない。
美しい織、刺繍、優雅なトレーン…極一部の特権階級の浮世離れしたものと分かっていても、やっぱりこういうものが残っていることは嬉しい。
オートクチュールのデザイナーの作品にしても、今でこそなんてことはないがどれも時代を変えたものばかり。
バレンシアガとか、この驚異的な裁断は何…!?、といつも思ってしまいます。
今見てもモダンな造形です。
マルジェラもアーティザナルのラインは、ちょっとズルイんですけどね(笑)
でもカッコいいです。
一緒に行った子とは、キャンバスのドレスがイイね、という話になりました。
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会場入口で渡された、コピーで手作りのリーフレットを見ると、「予算とか大変なんだろうね…」という感じで、色々とご苦労も多いこととは思いますが…。
次回のファッション展は、どこでやるにしても超気合いを見せて頂きたいものであります。
京都のコルセットのは語り継がれているようで、体験されたの羨ましいです。
また遊びにきますね!
コメント有難う御座います。
ほんとに、やるならもう少し何か出来るんじゃないか、って思うんですけどね・・・。
今回もお金のかけ方が謎で、1点豪華主義じゃないですが、ラグジュアリー展でああいう構成であの感じっ、て「自虐ネタですか?」と思えたりもしますね(笑)
身体の夢展は語り継がれているのですね。知らなかった(笑)
でも凄くワクワクして観たのを覚えてます。
まだペーペーの中学生とかだったのですが、アパレルに興味もあったので、伝統的衣装からフセインチャラヤンのようなエクスペリメンタルなものまで刺激的でした。
またいらしてくださいね~僕もお邪魔します。