Far Rattan

タイトルの後に邦題があるものはJP版です。

デビルズダブル

2014-10-25 | Film on DVD
原題をThe Devil's Double と言います。
2012年の映画です。

実際はサダムフセインの長男のウダイの影武者として雇われた(いや、強制だけど)男ラティフの自伝からの起こした映画です。フィクションにしたかったと監督が言うのもわかるぐらいのヘビーさだったことでしょう。実際は。

それをかわいいドミニククーパーちゃんがやっています。へぇ・・・と思ったです。
2012年に出てるんですが、あまりの金ぴかじゃけとに怖気づいて、見ていませんでしたが、さすがに新品中古の安価の魅力に負けました。あはは。


Dominic Edward Cooper 本名、生まれは1978年 6月2日。ロンドン生まれです。あれ、もしかしてコックニー?
コックニーの定義が下方だと失礼になるけど・・


いやそれはいいとして、目がくりんとしててかわいいんです。叔父さんですけど。
これ、インタビューからです。




で、出演作はこれだけ。TV畑の人ですね。小さい時にご両親離婚してる。


Agent Carter (TV Series) (pre-production) Howard Stark
2015 Miss You Already (filming)
2016 Warcraft (post-production)
2014 On Angel Wings (TV Movie) (post-production) Angel Gabriel

2014 Dracula Untold Mehmed
2014 Need for Speed Dino Brewster
★2014 Fleming (TV Mini-Series) Ian Fleming
2014 Reasonable Doubt Mitch Brockden

2013 Marvel One-Shot: Agent Carter (Video short) Howard Stark
2013 Summer in February AJ Munnings
2013 Dead Man Down Darcy
★2012 Abraham Lincoln: Vampire Hunter Henry Sturges
2011 Hello Carter (Short) Carter
2011 My Week with Marilyn Milton Greene
★2011 Kyaputan Amerika: Za fâsuto Abenjâ Howard Stark
2011 Blood Out (Video) Indigo #2
★2011 The Devil's Double Uday Hussein / Latif Yahia
2010 Promzillas (TV Series) Narrator
Sammy's avonturen: De geheime doorgang Sammy (voice)

2010 Tamara Drewe Ben Sergeant
★2009 Freefall (TV Movie)Dave
2009 Horne & Corden (TV Series)
2009 Brief Interviews with Hideous Men Daniel / Subject #46
2009 An Education Danny
2008 Masterpiece Contemporary (TV Series) - God on Trial (2008)
2008 God on Trial (TV Movie) Moche
2008 The Duchess Charles Grey
2008 Official Selection (Short) The Stranger
★2008 Mamma Mia! Sky
2008 Masterpiece Theatre (TV Series) Willoughby  Sense and Sensibility (2008) ... Willoughby
2008 The Escapist Lacey
2008 Sense & Sensibility (TV Mini-Series) Willoughby

2006 The History Boys Dakin
2006 Starter for 10 Spencer
2005 Jericho (TV Series) Marcus Hare
★2005 Breakfast on Pluto Squaddie at Disco
Down to Earth (TV Series)Danny Wood
2003 Sparkling Cyanide (TV Movie)Andy Hoffman
2003 Boudica
2003 I'll Be There Boyfriend
2002 The Final Curtain Young Priest
2002 Anazapta (Video)Clerk
2001 Band of Brothers (TV Mini-Series)Allington

2001 From Hell Constable #3
2001 The Infinite Worlds of H.G. Wells (TV Mini-Series) Sidney Davidson
2001 The Gentleman Thief (TV Movie)
PC Merrifield
1995 Cabaret (Video) Master of Ceremonies

★は見たわって、初期はTVのチョイ役が多いからフィルムが残っているのかもわからない。
ドラキュラアントールドは見に行きたい。ルークエヴァンスがヴラドやるって聞いてから楽しみにしてたけど、ドミニククーパーちゃんが共演とは最近知ったの。

2009年 フリーフォールはひょうきんな役だったけど、お前のせいでエイダンギレンが自殺しなくちゃいけなくなったんだぞ!ぐらいしか覚えてないし・・マンマ・ミーア出てたか?挙句にブレックファストオンプルートー出てたか覚えてない状態です。
今日、フレミングが届きました。えへへ。

さて、お話ですが、フセインの倅、傍若無人なことで知られています。
そのどうしても出歩かなくちゃいけない立ち位置だから、普通の軍などの出先にはダブル(影武者)を出して済ませたい。そこで同級生で昔からよく似てると言われていたラフィフに白羽の矢が立ったわけです。
もちろんおとなしくお願いしているわけではありません。
選択の余地はもちろんありません。
家族が人質です。

はじめ抵抗を感じていたラフィフですが、次第に冷酷なウダイの本質がわかってきたのか、あきらめの様子。
整形して、動きや口調をまねて、すっかり一見はごまかせるようになります。

クエートがかつてのイランの油田をかすめ取ってもうけているとクエートを露骨に非難するウダイ。
女癖か悪く、薬に浸り、自分の命令を聞かないやつは平気で殺す。
鬼畜。そんな言葉が似合うブラックプリンスです。

でも、やっぱり長男だから後を継ぐのは当たり前。弟のほうが絶対に資質はいいのに、長男だから・・・サダムは薬に浸る長男を生まれた時に殺しておけばよかったと言います。
ま、放蕩息子ですわね。

ではストーリー




戦闘シーン(実写)から始まる映画。
単なるノンフィクションではなく、と言ってフィクションでもない。そんな曖昧な立ち位置だけど、興味深く見ることができました。

何よりも、温厚で上品で茶目っ気がある、私の知っているドミニククーパーではなかったような気がします。
頑張っています。

車に乗るのはフセインの息子ウダイのダブルを務めることになる男。ラティフ。
敵の砲撃を受けて逃げ回る思い出に、これが戦場の悪夢なんですね。すんでのところを海に飛び込んで助かる分けですが、救出されて、高級車でフセインのいる屋敷に到着。わお!





で。ご当人登場。とてもフレンドリーなウダイですが、こいつが曲者。

舞台はバグダット。
TVに映るフセインですが、息子ウダイは
「フワズ・アル・エマリだ、メディアにはこの男が出てる。サダムじゃない。俺でも区別がつかないが」
ダミーを依頼される男は、ラティフ。
「俺の弟になれ、学校でもそっくりだと言われただろう?」同級生だったそうです。10分考える時間を与えられますが、ノーと言える状態じゃありません。



「戦争が終わったら、父の後を継ぐために自分に戻りたい」と言うラティフ。精悍な風体のラティフ。軍人ですから。

それはかなわぬことですが、幼馴染ってこともあって言ってみたものの、拷問のうえ、牢屋に閉じ込められます。
「一晩考えたか?ウダイはお前を選んだ、家族は人質だ」
警備担当をしているムネムに言われて、あきらめるラティフ。

「なんでもお前のものになる」屋敷を案内しながら、ラフィフに言うウダイ。
豪華な屋敷やすべてが貸し与えられます。乗る車に
合わせて服を替え、時間によって服もを替える。気に入って買った車に乗らずに置いておくこともある。

外との連絡は取れない。でも、かかってきた電話には出て好い。



そんなラティフがウダイ代理に慣れるまで、↑ムネムがお目付け役。ウダイの経歴をすべて覚えさせられて、挙句に、整形手術まで。
毎日ウダイになるための訓練です。そして、拷問の仕方や、そのビデオまで見せ、学べと。

(BGMがひさしぶりに聞いたデッドオアアライブww)
ウダイがラフィフを連れて町に繰り出します。
ディスコで弟のラティフを紹介するウダイ。ヒロイン役の女優さん少しとぼけた感じ。



ディスコでドラックィーンと戯れるウダイのすきを見て、家族に会いに行くラティフ。
怒るウダイは容赦なくむち打ちます。
翌日、あきらめたのか、暴れるラティフはウダイそっくり。
その様子をみてムネムもOKを出します。これはラティフでウダイそっくりさん。



バグダットのフセインの屋敷。そこに待つのは、もちろんサダムフセイン。


本物か、偽物か?
フセインは息子が3人になったと認めました。ラティフは合格です。
廊下でウダイの弟と会いますが、弟にはわかったようです。兄ではないと。

クエート人との会合。そこに暗殺者。お付き合いも嫌な相手でもしなくてはなりません。何気なく会場を出ると、変装した反対派に銃撃されます。
どこで誰が狙っているのかわからない状態で、これじゃ影武者が必要なわけです。

ムネムがラティフに「ウダイが本気の女には手を出すな」と忠告します。↑上の女性サラブですね。
金がある放蕩息子wwwですなぁ。
町で歩いている女子高生まで拉致ります。
オープンカーで声をかけ、気に入った子ならしつこく追い掛け回して、挙句に暴力的な方法で車に乗せ、そのまま薬漬けにして、パーティ会場のホテルに。
薬にひたるウダイ。女子高生にも薬を盛り、もう、よれよれです。
脇ではパーティ。

酔っぱらって銃を乱射する父のお気にいりの男に、静かにしろと命令するウダイ。お前が商売女連れてきて父に勧めるからママがかなしむんだ!ってマザコンです。



でも、男は言うことを聞きません。俺に命令できるのはサダムだけとウダイの横暴さに銃をさらに乱射するので、ウダイは肉切の刃物で足を切りつけ、動けないようにして、彼の腹を裂いて殺します。
結局女子高校生も薬のやりすぎで絶命。郊外に捨てられます。
後始末はいつもムネムたち。

ウダイは病院に運ばれます。薬のやりすぎでぶっ倒れたのでしょう。

見舞いにやってきた父は怒って殴り飛ばし、男根を切り落とそうとしますが、医師に止められあきらめます。生まれた時に殺しておけばよかったと言って部屋を出ます。
ダブルのラティフは溜息ばかり。
長男が後を継ぐしきたりですが、この長男は見込みがない女好き。弟の方が統治者としてはセンスがあると考えているフセインは長男が嫌い。

風体は似ていても、ストイックな元軍人ラティフと放蕩僕ちゃんのウダイは正反対。
ある日、ラティフは父フセインとダミーがテニスをしているところに出くわします。不思議な関係。やることもすっかり同じ。



パパ・ブッシュがイラク戦争を宣言します。敵はサダムフセインだと。イラクの人々ではないと。空爆が始まります。
そこへあのウダイの愛人サラブ。ラティフにしても、ひかれあってる二人ですから、戯れであろうと・・ラブシーン。

実写の戦闘シーン。

ムネムは監視カメラで監視していますので、この二人の一夜は見ていました。記録のビデオテープを引きちぎります・・・う~ん。ラティフの味方なのね。

フセインはバスラに行けと。倅に命令。
戦闘に士気のためですが、偽物の父から偽物の息子に「バスラ行」が告げられます。
当のウダイは笑って拒否。
ウダイの命令でバスラへはラティフが行きい、素敵な演説をして兵士の士気を鼓舞しています。前線めぐりですね。

移動中に敵の待ち伏せに会い、ラティフの機転で切り抜けますが、銃撃戦でラフィフは右の小指をけがしてしまいます。もし、切断ということになれば、もうダブルはできません。
怒ったウダイ病院に直行します。そこにはあのサラブ、お互いにだいぶひかれあっているようです。

TVでアメリカのぱぱぶっしゅが勝利宣言をしています。


部下の結婚式に参列するウダイたち。



ウダイを演じているときのドミニクちゃんはいまいち好きじゃないから、あまりUPしてないけど・・このにやけっぷりがウダイです。

花嫁が気に入ったウダイ。嫌がる花嫁を殴り飛ばして・・いまどき初夜権は無いでしょう?



でも、ムスリムの娘です。傷ついた心と体を自らの死で清めます。



結婚式の行われているホテルの最上階からみを投げて、下の披露宴会場に花嫁は落下。新郎は泣き叫びます。







あの町はずれにレイプされて死んで捨てられた女高生の父がウダイに直訴に来ます。娘を探してほしいと。でも受けているのはラティフ。そこへ乗り込んでくるウダイ。二人のウダイに狼狽する父。

この父を殺せと命じますが、断るラティフ。
逆らうことは許されないと。嫌気がさしたラティフは自分の両手首を切って自害を図ります。

女高生の父が人を呼び必死で手当て、助かったラティフは実家に送り届けられます。意識はもうろうとしていますが、生きています。
少し療養ということで里心を付けて・・・

朝、ウダイ・フセインから誕生日の正体がきました。とりついだ父はそれをラティフに伝え、「信じていると。逃げるんだ。国外に逃れて、ウダイが死ぬまで戻ってくるな」と。

あれ、リラックス。この頃よく流れていたんだね。

ウダイの誕生日パーティ会場。
隙をみて、サラブと一緒に逃げるラティフ。



たぶんみんなウダイが嫌いなんでしょう。
警備が協力して車を貸してくれます。でも、追いかけられて銃撃にあい、郊外で車がエンスト。ああ、ウダイに銃で追いかけられてオイルタンクを撃たれたみたい。それでも、しつこく逃げる二人。近くの農家で馬を盗んで逃げます。

父フセインが息子に会いに来ます。自分でまいた種は自分でかれと。
ウダイはラティフの妹2人を人質にして、バグダットに帰るように電話をしてきます。。えっと、まだ、逃亡先のホテルに着いたばかりなのに。
場所を告げたのは、サラブ。彼女しかいないとラティフが責めると、
「娘がいるの。おいていけない、今は妹に預けているけど」と慄きます。本当か嘘かわからないけど・・・
ラティフはホテルを出るとすぐ狙撃され、警察に保護されます。



女が裏切っていると、ほぼ確信するラティフ。
彼女に別れを告げるラティフ。

警察署からホテルに戻ると、部屋で電話が響きます。もちろん相手はウダイ。
「サラブは?娘の話を聞いたか?妹の話とか?(ククっといやらしく笑い)今ここにお前の父がいる」



電話を代わると、父は「この馬鹿にくそくらえ地獄に落ちろと言ってやれ。これが俺の最後の言葉だ」と言って、ウダイに代わります。
死を覚悟している父。
息子はかろうじてGo to Hellと・・通話が切れて、切ない息子。




バクダットに戻るとあの、結婚式の当日に花嫁が自殺に追い込まれた花婿の男を訪問するラティフ。
「今朝、父がウダイに呼ばれて、午後4時に遺体で見つかった。葬儀も許されずに庭に埋めろと言われた」ラティフ。
「私の妻は戻ってこない。君の父上も。なぜ私のところに?」



市場でまた女高生をハントするウダイ。
今回はさほど嫌がられす、気楽にお目当ての子が乗り込みます。



今度は待ち構えている男たち。






鼻の下伸ばしたウダイに近づく男。



妻の敵は討てませんでしたが、ラティフはうまいこと近づき数弾打ち込むことができました。



でも、女高生に邪魔されたんですけど。なぜ?



市場はパニックです。人込みとパニックに紛れて、ラティフは堂々と逃げ出しますが、止まれと制止する警備の男。
ラティフはメガネを取ります。




警備は誰だか理解して、ラティフを無視してそのまま立ち去ります。

それで、映画はおしまい。




テロップが流れて・・

ラティフは家族と、アイルランドで目撃されています。
この暗殺未遂事件ののち、2003年にウダイと弟は、アメリカ軍に殺されました。あとは史実どおり。

・・・だそうです。

とても几帳面そうな監督さんのインタが印象的でした。はい。実際のウダイは左の大柄な奴です。
それにウダイに似た本当のラティフも特典映像で出演していました。



ファンだからだけではなく、見ておいて損はない映画だと思います。
これほど完璧に視線も合わせて合成ですが、一人二役やるのは周りのスタッフともども大変なことだったと思います。
ドミニクちゃんも頑張ったのよ。きっと。






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