日タイ、リタイア生活

日本とタイでのリタイア生活をつづります

浅水湾ビーチ

2010-07-11 | 香港 散策
このところ雨が降ったりやんだりではっきりしない天候が続いていたがようやく晴れた。晴れたと思ったらいきなり32度。夏だ。まだ7月も始まったばかりなのに。

それでも週末は雨が続いたので、やっと晴れた日曜日に海に遠征することに。
トンネルを抜けたバスは香港島南岸のくねくねした道を走っている。やがて海が見えた。ふだんは川のような、つまり対岸が見える海しか見ていないので南シナ海に面した南岸の海は海らしく見えるし、一見きれいに見える。太陽の光を浴びてきらきらしているからだ。
深水湾(ディープウォーターベイ)の停留所に到着。何人もの人がここで下車。ここはどちらかというと地元向けのビーチで、海岸沿いにバーベキュースペースがあり何組かが宴会を始めているのが見える。湾の向うにはヨットハーバーを備えた島が見えて香港の景勝地のひとつになっている。
バスはさらに岬をめぐるようにうねうねとくねった道を進み、やがておなじみの真ん中に穴の開いたような大きなリゾートマンションが建つ浅水湾(レパルスベイ)に着く。
10年ほど前なら、映画「慕情」の舞台となったあの場所といえばだいたい説明がついたが最近では慕情自体忘れられてしまっている。撮影に使われたホテルは取り壊され、いまはショッピングセンターとして再建されているが、一人旅の私には無縁なのでパス。もしご同道の婦人でもいれば、ベランダレストランでアフターヌーンティでも洒落込みたいところなのだが。

バス停から階段を下りて海辺へ向かう。団体客を乗せたバスやタクシーが駐車場付近でたむろしている。ここは深水湾よりもビーチが広く、どちらかといえば西洋人向きである。そのせいか、観光客も多いし店もそれなりに多い。なぜか所在なげにぼうっとしている本土からの観光客が多いのも特徴である。なぜなら、ここは浜辺であって観光客がバスで乗り込んできて降ろされても、まあすることがないのですね。

浜辺ではいくつもパラソルが並び、日光浴を楽しむ人でいっぱいだ。泳いでいる人は少ない。日本と違い東南アジア全般に海は日光浴をしながら飲んだり食べたりするのがレジャーの主流で、泳いだり水遊びをしたりするのは子供が主役である。

このビーチの西の端に高級リゾートととはちょっと趣きを異にした巨大な天后像(観音様)が建っていて、異様なる存在感を示している。実は最近はこの天后像こそが浅水湾のシンボルであって、ここなら本土からのお客様もじっくり落ち着ける場所となっている。
こてこての観音とうしろにそびえる高級マンションという、究極のミスマッチが香港の一面をあらわしているという貴重場所でもあるのだ。


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