妖しい亜熱泰

タイと東京、アジアと和の話題など。
出かけたついでに一枚をつづります。

夏が来れば… ミズバショウ

2009-06-06 | Weblog
地下鉄に乗っているうちにうとうとしてしまった。駅を降りると、そこは尾瀬?

というか、ミズバショウがいっぱいだった。


木道を散策してミズバショウを見る。テレビや写真で見たことはあるが本物は初めて。
こんな色だったっけ?


でも、ここは尾瀬じゃないらしい。尾瀬で使用されている木道の上を歩いただけだった。
ミズバショウの向こう側には不二家が見えた。


ソニービル前に出現した一瞬の夏の光景。

子供とお菓子展

2009-06-04 | Weblog
江戸時代、町の境界には木戸があって自衛のために番小屋が設置されていたそうです。
番小屋は現在のコンビニのような存在でもあったようで、子供たちのたまり場にもなっていたそうな。再現された番小屋をのぞいてみると、せんべいやニッキ飴、桜飴、凧、草履などが店先を飾っていました。

この展示をやっているのは、赤坂の和菓子屋「虎屋」で、「子供とお菓子展」というテーマだ。
お菓子といえば子供の食べるもので、大人になってもおやつやお茶うけに出されたりして身近だが、いつも脇役的存在で印象がうすい。しかし、この展示を見ていると人の成長や年中行事の中でお菓子が重要な位置を占めていたことがわかる。

子供ができたことがわかると、「はらみ餅」という紅白の餡を二つ折りにしてはさんだ餅を配った。子供が生まれると出産祝いで、「三つ目の牡丹餅」という手のひら大の牡丹餅を配った。満一歳になると「初誕生」でこのときは一升餅に赤く寿の字をあしらった丸餅で祝ったという。
雛祭り(上巳)の菱餅や端午の節句の粽(ちまき)や柏餅は現在まで続いていますね。ちなみに柏餅は柏の葉は新芽が出てくるまで古い葉が落ちないことから、子孫繁栄を意味し好まれるようになったということです。

展示にはなかったが、以前は葬式には葬式饅頭がつきものでした。こうして考えてみると生まれてから一生、日本人はお菓子と付き合っていたわけです。

帰りがけ、階下の店舗によって子供向けのお菓子(というか自分の財布相応のお菓子)はないかとショーケースをのぞいてみたのですが、虎屋さんでは、ちょっと無理でした。 

まぶしすぎる踊り

2009-06-01 | Weblog
銀座の松坂屋で「モロッコ王国物販展」をやっていた。売り場は小さいのだが、独特の模様がはいったワイングラスやカップ、バッグなどちょっとのぞいてみたくなるものばかりだ。

ばら水という化粧水があってなぜか店員に勧められた。手のひらにちょっとかけてもらうとバラの香り、それもなんか懐かしい香りが漂ってきた。どっかであったよなあ、この香りと思っていたら、タイ航空の機内で配っていたオシボリを思い出した。

周囲がざわめいてきた。これからベリーダンスのショーをやるのだ。しかし、ステージらしきものがなく売り場前の通路でやるようだ。行列整理用のポールが数本持ち込まれて、簡単に場所が区切られたが、あまりに狭い感じだ。
と、まもなく独特の音楽とともにダンサー登場。ダンサーは前後にはほとんど動けないようなくらいの広さなので、左右にしか踊れないような感じだ。こちらのほうが恥ずかしくなるくらいの至近距離で踊りが始まった。見とれているうちに、10分ほどでショーは終了。普通は短すぎると苦情が出そうだが、逆に30分もなまめかしいのを目の前で踊られてしまってはこちらのほうがおかしくなってきそうだ。

先ほどの、バラ水の近くにアルガン石鹸というのがおいてあった。モロッコに育つアルガンという実からとれるオイルがはいった石鹸だそうだ。ラベルを見るとタイで製造されている。

モロッコをみにきたのですが、なぜかタイになってしまいました。

タンポポオムライスと凧

2009-05-29 | Weblog
三井グループが、三越本店近くで福徳塾という講座を開いている。以前から気になっていたのだが、今回、「たいめいけん」の社長が講師だというのでなつかしさも手伝って出掛けてみた。

たいめいけんは、昔ながらの洋食屋ということで前半は日本における洋食の歴史、後半は店舗ビルに併設している凧の話だった。
持ち時間1時間でどんな話が聞けるかと楽しみにしていたが、前半はほとんどが文献資料をまとめた洋食史を語るだけ。用意されたプロジェクターが活躍し始めたのは後半の凧の映像だけだった。
洋食の中で面白かったのは、名物料理オムライスの逸話だ。伊丹十三監督の「タンポポ」の映画でオムレツを作っているのがこのたいめいけんの茂出木社長、映画の中では手首の部分まで映っているそうです。それが縁で、タンポポオムライスがメニューに加わり、最近ではオムライスの有名店になったという。

講座が始まる前に、せっかくなのでお店に寄ってみた。オムライスも食べてみたかったが、テーブルにつくや、懐かしさが伝わってきて、やはりいつもと同じ、カレーライスとボルシチを注文した。とても柔らかい肉の入ったカレーライスはこくのあるなつかしの味。ボルシチは器がかなり小さくなってしまったけれど、初めて食べたときと同じ味、しかも同じ値段、50円という破格の安さ。

ちょっとしたきっかけで、昔食べたなつかしのお店に寄ってみるのも、いいですね。

鳩山会館のバラ

2009-05-26 | Weblog
「バラの開花状況はどうですか?」
「今、満開ですよ」
「じゃあ、来週だと遅すぎますかねえ?」
「いえ、次から次へと咲いて行きますから、5月中は楽しめますよ。」

音羽通りを歩いていくと「鳩山」という表札だけの門があって、その先は舗装道路が九十九折になって丘の上まで続いている。3分ほど歩いてようやく洋館が見えてきた。
首相を務めた故鳩山一郎の邸宅跡で、今は鳩山会館という。

洋館は改装されているが、当時の面影を残していて、鳩山家の記念館になっている。一部の部屋をのぞいて一般公開されていて、リビングの椅子にも座ることができる。
1923(大正13年)に完成した建物は都内に残る数少ない洋館のひとつで、中を見るだけでも十分価値がある。

だが、今回の目的は建物ではなくて庭。それも庭に咲いているバラだ。旧古河庭園のようにバラ園という形をとっているわけではないが、赤、白、黄、ピンクなどさまざまな色の花が訪れる人たちの目を集めていた。

この日は団体バスツアーご一行様も来ていたので、サンルームや応接室の椅子はほとんど空席がないほどだったが、早い時間に訪れてお茶でも飲みながら庭園をじっくりと眺めることができれば、さぞかし贅沢な気分に浸れるだろう。