このところ、朝食はハチミツトーストを楽しんでいる。このハチミツは先日の見学会で分けてもらった銀座ミツバチ「銀ぱち」が集めてきた蜂蜜だ。ふつうのハチミツより薄味だが、上品な味わいで朝食にはちょうどよい。
見学会では少ししか話が聞けなかったのだが、ちょうど文祥堂フォーラムで「銀座ミツバチプロジェクト」の田中淳夫さん(紙パルプ会館常務)の講演があったので聞いてきた。
紙パルプ会館では会議室事業をやっていて、松屋百貨店近くという立地のよさから色々な団体が利用しており、銀座関連の会合も多い。そんな中で知り合った人からミツバチを飼育できるようなビルの屋上を探しているという養蜂家と出会い、プロジェクトがスタートした。
当初は紙パルプ会館の社員はじめ、テナントなどからも同意が得られなかったそうだが、町内会や消防署などを精力的にまわって何とか説得して、町内の有志により2006年より飼育が始まった。
都会でミツバチを飼うなんて無謀、地方でやればいいではないかと思いがちだが、逆だという。地方の畑は作物栽培のために農薬を使っているが、ミツバチは農薬を浴びると巣箱に戻れない。巣箱の門番に追い返されて餓死する。ところが、銀ぱちの活動範囲である皇居では農薬は一切使っていない。さらに千鳥が淵や日比谷公園など名所にはソメイヨシノが大量に植わっている。だから環境にいい。ミツバチが生息できる環境は人間にとっても住みやすい環境だともいえる。
こうして始まったミツバチプロジェクトには、ケーキ職人やバーテンダー、シェフなども加わって蜂蜜収穫の際にはハニーフラッシュの記念撮影後、ご褒美の一瓶のハチミツが配られる。初年度に160キロの収穫があり、2年目の昨年には290キロに増えた。この量が、なんと日本のハチミツ生産量の0.01%になるのだそうだ。一般の店売りにするほどにはなっていないが、すでに、カクテルやカステラ、料理など地元銀座の店で商品化されている。
まだ、日本で飼育が難しいとされていた日本ミツバチの飼育にも成功。この情報が保健所に入ったこともあって、都内各所で日本ミツバチが巣別れしている場所の情報が寄せられ、彼らの救出に向うこともしばしば。役員として打ち合わせをしている最中に携帯が鳴り、あわててミツバチの救出に出かけたこともあるそうだ。もっとも現場の人たちにとっては駆除係の人と勘違いされているとか。
ミツバチは蜜を取るだけでなく、花粉を運ぶ役目もしていることに注目して、「銀座グリーンプロジェクト」も始まった。松屋百貨店、マロニエゲートビル、白鶴酒造などの屋上で菜園が生まれている。紙パルプ会館の屋上でもわずか1年で、バッタやコオロギ、トカゲまで生息するようになったとか。
ハチミツに惹かれて始めた事業がどんどん広がっていって、本人もびっくりしているようだ。
食の安全が問題になっている中で、貴重な話がいくつも出てきてすごいものだと感心した。
見学会では少ししか話が聞けなかったのだが、ちょうど文祥堂フォーラムで「銀座ミツバチプロジェクト」の田中淳夫さん(紙パルプ会館常務)の講演があったので聞いてきた。
紙パルプ会館では会議室事業をやっていて、松屋百貨店近くという立地のよさから色々な団体が利用しており、銀座関連の会合も多い。そんな中で知り合った人からミツバチを飼育できるようなビルの屋上を探しているという養蜂家と出会い、プロジェクトがスタートした。
当初は紙パルプ会館の社員はじめ、テナントなどからも同意が得られなかったそうだが、町内会や消防署などを精力的にまわって何とか説得して、町内の有志により2006年より飼育が始まった。
都会でミツバチを飼うなんて無謀、地方でやればいいではないかと思いがちだが、逆だという。地方の畑は作物栽培のために農薬を使っているが、ミツバチは農薬を浴びると巣箱に戻れない。巣箱の門番に追い返されて餓死する。ところが、銀ぱちの活動範囲である皇居では農薬は一切使っていない。さらに千鳥が淵や日比谷公園など名所にはソメイヨシノが大量に植わっている。だから環境にいい。ミツバチが生息できる環境は人間にとっても住みやすい環境だともいえる。
こうして始まったミツバチプロジェクトには、ケーキ職人やバーテンダー、シェフなども加わって蜂蜜収穫の際にはハニーフラッシュの記念撮影後、ご褒美の一瓶のハチミツが配られる。初年度に160キロの収穫があり、2年目の昨年には290キロに増えた。この量が、なんと日本のハチミツ生産量の0.01%になるのだそうだ。一般の店売りにするほどにはなっていないが、すでに、カクテルやカステラ、料理など地元銀座の店で商品化されている。
まだ、日本で飼育が難しいとされていた日本ミツバチの飼育にも成功。この情報が保健所に入ったこともあって、都内各所で日本ミツバチが巣別れしている場所の情報が寄せられ、彼らの救出に向うこともしばしば。役員として打ち合わせをしている最中に携帯が鳴り、あわててミツバチの救出に出かけたこともあるそうだ。もっとも現場の人たちにとっては駆除係の人と勘違いされているとか。
ミツバチは蜜を取るだけでなく、花粉を運ぶ役目もしていることに注目して、「銀座グリーンプロジェクト」も始まった。松屋百貨店、マロニエゲートビル、白鶴酒造などの屋上で菜園が生まれている。紙パルプ会館の屋上でもわずか1年で、バッタやコオロギ、トカゲまで生息するようになったとか。
ハチミツに惹かれて始めた事業がどんどん広がっていって、本人もびっくりしているようだ。
食の安全が問題になっている中で、貴重な話がいくつも出てきてすごいものだと感心した。