妖しい亜熱泰

タイと東京、アジアと和の話題など。
出かけたついでに一枚をつづります。

気象科学館

2007-03-26 | Weblog
今年の桜は例年になく早咲きだと気象庁が発表したので、幹事さんは早速花見の準備を始めたのですね。ところが開花直前になって、ああ、あのデータ間違ってましたから、開花予想遅くずらします、なんていってくるじゃないの。でも、その頃には花見の宴のもろもろ準備が終わった後だったから、花見じゃなくて、単なる桜の木の下で飲み会やるという羽目になりそう。

「おい、こらっ、責任者出て来い!」っと叫びたくもなりますよ。でも、叫んでも出てくるわけがないので押しかけることに。気象庁は大手町、駅でいうと東西線の竹橋が最寄り駅なのですね。初めて知った。

気象庁の建物の1階に「気象科学館」があります。
わが国で気象観測が始まったのが、1875年6月、御維新からちょっと経ってますね。その説明の横に百葉箱があります。小学校の校庭の片隅にもございましたね。今でも使っているんでしょうか。その隣に気象レーダーが置いてあります。これがなかなかのものです。沖縄県糸数気象レーダー観測所で使われていた、昭和63年製の重厚な装置です。アンテナから電波を発射して、雨や雪の粒に反射され戻ってきた電波を受信して、降水状況を把握するんだそうな。なるほど、成る程。現在は、コンピュータ化され、観測所は無人化、リモート監視なのです。
その先のディスプレイをのぞくと、現在の雨雲状況がリアルタイムで見ることができます。やばいです。雲は静岡県辺りまで来てます。でもこの機械はすごいですね。雲を追いかけていると次に進めなくなっちゃう。その次にもディスプレイがあります。今度は、気象衛星ひまわりからの画像です。よく天気予報で見るあの画像。それも1時間単位で過去半日間ぐらいをスライドショーで映してます。これも見てるとキリがない、帰れない。
狭い部屋なのに、ほかにもたくさんあります。海洋気象船、海洋気象観測ブイロボット、南極観測船、航空気象、震度が計れる機械とか知られざる装置の紹介があります。地球温暖化やエルニーニョなども、ちょっと昔のパソコンで説明が見られます。

気象庁意外にやるじゃん、と思ったのはここまでで、ございますね。肝心の桜の開花情報のコーナーがないんです。これじゃぁ、責任者呼びつけられないです。代わりに目立たないリーフレットがありました。ああそれから、ここの全体を紹介するパンフレットもないです。
桜の開花予想開始は、関東地方で1951年、沖縄・奄美地方を除く全国で1955年からだそうな。開花の定義は5,6輪咲いた状態で、満開は80%以上咲いた状態をいうとのこと。開花から満開までの期間は、沖縄で約16日間、九州~東海、関東で約7日、北海道では約4日という統計が出ていて、北に行くほど短い。ほぅ。

それにしても予報と予想はどう違うのでしょうか?どっちもはずれてますけど。
そんな疑問を抱きながら、外に出ると雨粒がポツ、ポツ。珍しくこうゆう時だけ当りますね。天気予報。

一面黄色、浜離宮

2007-03-24 | Weblog
承応年間に甲府宰相、松平綱重によって建てられ、明治維新後は皇室に引き継がれれた浜離宮は、現在恩賜庭園として一般に開放されている。

庭園内のお花畑が、菜の花の盛りを迎えている。先週末の情報で5分咲きだったので、ちょうど今頃が見ごろだ。
内堀沿いに歩いていくとすぐ、左手に黄色に輝く帯が見える。遠めに見てもまぶしいほどだ。地元にある畑でも少々の菜の花群落を見ることができたが、カメラのフレームに収まりきらないほどの眼前に広がるまさに黄色い絨毯のような菜の花畑は、その規模において比べようもない。
近づいてみると、濃密な香りが漂ってきた。菜の花ってこんな香りだったのかと遠い記憶を手繰るように嗅覚に尋ねてみたが、ついに思い出すことが出来なかった。
隣の広場では、シートを広げ弁当を広げている人、ごろんと昼寝を楽しんでいる人、走り回る子供たちなどそれぞれに黄色い絨毯を楽しんでいた。どこからか、シャボン玉が二つ、三つ、四つとふぁっと飛んできた。

ポカポカ陽気にシャボン玉。こんなシーンには、梅でもなく、桜でもなく、菜の花の黄色が実に良く似合う。

みたび、タイ料理に挑戦

2007-03-18 | Weblog
「びーる持って来てもいいよ」のひと言に誘われて行くことになったタイ料理教室も今回で3回目。だが、担当のタイ人講師が帰国することになったので、この先生に教わるのは最後だ。

今回のメニューはヤムウンセン。春雨サラダですね。参加者が多かったのと、それだけじゃ物足りないので、ゲンキョウワン(グリーンカレー)も作ることになり、二つのグループに分かれて作ることに。

ヤムウンセンは、海老、きくらげ、パクチー何かをあわせて作る。何かという表現になっちゃったのはいつのまにかカレー担当になっちゃったんで、ヤムウンセンは作ってないからです。海老をむいていたのは見えたんですがね。お湯の沸いた鍋があって、その前にいたので、「あんたはカレーね」って、言われたんでレッドカレーと手順が違うなぁと思いつつも、ココナッツミルクを入れてルーを混ぜようとしたら、あわてて先生飛んできて、ちがう、ちがう。やっぱり最初にお湯沸かした別の先生、やり方ちがっていたんです。とりあえず、順番逆だけど一端ココナッツミルクを別の器に移して、少しの量になったところからルーを入れて炒めてあとでココナッツミルク戻して、鶏肉と豚肉、筍入れて、最後にナンプラーとかピーマン入れて何とか完成。味はまあまあだった。でも、人数多いので、具も残っていたので、もう一回、今度はやり方通りに作りました。そのあいだに春雨ぐるぐるやっていたひとたちが、できたよー。
あとの連中は早くもぐび、ぐびやっていたので、こちらも負けずにぐびっとやってヤムウンセンをいただきました。美味しい。でも、辛いな。美味しいけど辛いのがタイ料理の特徴なんだけど、辛いのは苦手なのね。だから、カレーもココナッツミルクが残っちゃうともったいないからという理由にして、どばどば入れてあまり辛くしてない。これは作る人の特権で独断で、ぐびっ、ぐびやっているだけの人はもう作るのなんて見てないから問題ないのです。で、2回目のゲンキョウワンかんせい、完成。そしたら、「さっきのより美味しい」との声が。
おお、自信ついちゃいましたね。タイカレーならお任せ、ですよ。

ワイワイ、がやがや、ぐびぐびやりながら、みんなで作って、食べるってとても楽しい。高いとか高級とかそういうのとちがうんですね。食べていてシアワセなんですね。そのなかでも、ぐびぐびの比重が高いのがちと、引っかかりますが。
とにかく楽しかったよ。

みんなのみらいかん

2007-03-14 | Weblog
ゆりかもめは料金高いのね。

だから定期券が使える銀座から新橋まで、てくてく歩きました。そしたら、途中で、石ちゃんがまういーと誘う、びーる、びーるを売っていたので、思わずぐびっ。びーる飲んでゆりかもめに乗ると、るんるんだね。隣のグループは韓国のお嬢様5人組だし、うしろから聞こえてくるのは広東語だから香港人の一家だろうな。すんごいな、いつのまにか、ゆりかもめはインターナショナルこくさいれっしゃになっちゃったよ。でも、お嬢様のもっていたガイドブック、開いていたのが富士電視台のページだったので、ああ、そうだったのね。アジアでは富士電視台はあこがれ有名観光地なのです。だから船の科学館駅に着いたときにはガラガラだった。どうして笹川さんの船の科学館の近くに毛利さんの未来館があるのか、などとぐびぐび頭でかんがえたけど謎のまま。やっと着いた。でも、ああ、お目当てのアシモの実演終わっちゃったのね。

券売機に千円札入れたんだけど戻ってきちゃう。反対にしても、裏返しにしてもだめ。となりの案内のお姉さんも何回かやってみたんだけど同じなのね。珍しくもう一枚千円札持っていたので入れたら、一発で成功。
「これでは、日本の未来はくらいねぇ。」 とお姉さんに言ってあげました。

3階に行くとロボット、ろぼっとがいっぱいあるのです。10分前は動いていたアシモもいました。1日、11時と14時の2回しか見せてくれないというのは酷です。そんなに早起きできないですよ。平日は日の出前に起きているんだから、未来はもっとゆっくりくらせるように、そうゆう人にアシモみせるべきです。でも、しばらくするとレスキューロボットの実演がありました。蛇のようにくねくね、ひっくり返っても動けるという3両連結のキャタピラーみたいなロボットで蒼龍という名前がついてました。カメラとマイクがついていて災害救助用に研究中なんだって。
なんかサンダーバード2号に載せてみたいなぁ。
その次は超伝導の実験。リニアモーターカーみたいな電車が上をぐるぐる走ってました。リニアは浮いて走るのですが、その浮いているところが見られます。それが超伝導。「ピン止め効果」とかいうのだそうだ。理科系全然ダメの私にもわかりました。説明のお姉さん、ありがとうです。はくしゅ。拍手。

そういえば、ここに来たのは愛一郎さんがつくったジオコスモスをみるためだったのです。パンフレット見ると1階のシンボルゾーンにあるというので、うろうろしたのだけど、見当たらない。何回かぐるぐるしてやっと発見。でも、入口には「ただ今工事中」。そりゃぁ、ないよなぁ。とガラス越しに中を見るとどうやらジオコスモスは上のほうにぶら下がっていて、上の階のデッキから見えそうだと気づいたわけ。それで行ってみたら、なんとさっき超伝導をやっていたとなりにオーバルブリッジという歩道があって、その前だったのね。ジオコスモスは100万個の発光ダイオードをはめこんだ地球型のディスプレイなのです。いろいろ変化しますね。雲が流れていくのが一番面白い。椅子がないので長居出来ないのだけど、ぼっと見ているだけでも飽きないですね。
そう、毛利さん。もうりさんはどこなんでしょう。館長さんどこですかぁ。いましたね。宇宙飛行士がずらって並んでいる小さい写真があるんですが、そこにいました。野口さんもいました。ほかの日本人宇宙飛行士って誰だったっけって?もうわかんない。

館内ではたくさんイベントをやっているので、入ったらスケジュール調べてそれにあわせて回ったり、自分で操作できるものをいじったり、結構長い時間滞留できそう。でも今日はまだ予定があるので、この辺でさよなら。

みらいかんぐるぐる、ゆりかもめもぐるぐる、ぐびぐびやって、ぐるぐるって楽しいね。

哀しいブログの使いみち

2007-03-09 | Weblog
タイの友人たちとはいずれもインターネットを通じて知り合った。10年前だったらあり得ないことだ。
インターネットはうまく使えば、人間関係を広げるのにとても役立つ。

だが、日本ではSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)の普及とともに、ネット社会の中身も日本社会の縮図と化し、良い人ばかりが集まるという状況にはなっていない。

あるSNSを通じてメッセージが届いた。興味があるので直メール交換したい、という内容だった。何回かメールのやり取りがあったが、相手の素性がよくわからない。そう思っていたところにブログにプロフィールを詳しく書いているので見てね、とリンク貼り付けてきた。そのブログを見るには登録が必要で、内容を見ると簡単、無料、とあった。登録してみるとブログというよりSNSに近い。相手から
メールが届いていたので、見てみると内容がなんと出会い系のメール。やめようと退会手続きをしようとしたら、メールを見ることによってポイントが消費されているので、ポイント清算してからでないと退会できない、とのメッセージが。そしてポイントは購入する必要があり、最低5,000円必要とあった。
しまった。いっぱい食わされた。
腹が立ったので、翌日消費者センターにそのブログをチェックしてもらった。結論は簡単、無料と謳っておきながら有料サイトに誘導しているので、万一請求があっても支払い義務はない。放置が良策とのこと。
ふぅ、ほっとした。

ほっとしたら、自分をこのブログに誘い込んだ相手に対して憤りというよりは、寧ろ哀れみを感じてしまった。人を騙していくばくかの報酬を得て、生活の糧にする、そんな人の人生が哀れに思えてきたからだ。本人はせせら笑っているかもしれないが。

近所に客の入りがあまりよくない肉屋さんがある。先日店の前を通ったら、珍しく客がいた。客は肉屋の主人と世間話をしていた。以前も別の客が世間話をしていた。スーパーのレジとは違う買い物の世界がまだここでは続いているのだと感じ、なぜかとても救われたような気がした。

まだ日本も捨てたものじゃない、はずだ。
(画像は本文とは直接関係ありません)