どうしても変な英語をやっちゃう人がなかなか気付かないところ。自然な英語にするための小技です。以下、見ましょう。
(1)Tom told me the story <yesterday>.
(<昨日>、トムはボクにそのお話を語ってくれました。)
(2)Tom told me [ that the earth is round ].
(トムは僕に [ 地球は丸いと ] 語りました。)
(1)では、動詞‘tell’の後に、目的語が2つ続いています。‘me’「ボクに」と、‘the story’「そのお話を」です。一方、(2)では、(1)の‘the story’の位置に、‘that the earth is round’がきています。これは、単純な入れかえですから、‘that the earth is round’だって目的語と言えます。そこで、‘that’節、つまり、「‘that’+主語+動詞 ・・・」 のカタチは、目的語そのものになれる、ということですね。 (‘that’節に関しては、EG41、参照。目的語を2つ取る動詞に関しては、EG60、参照。)
(3)Tom told me [ that the earth is round ] <yesterday>. (×)
(<昨日>、トムは僕に [ 地球は丸いと ] 語りました。)
ここで、(3)ですが、(1)の末尾に、‘yesterday’があるのと同様に、(2)の末尾にも、‘yesterday’を付けたいと思います。すると、(3)の‘yesterday’は、位置的には、(1)と同じ位置にきているはずなので、文法的には、おかしくないはずなんですけど、実際には、やっぱりおかしいそうです。じゃ、どうするんだってことになるんですが、実は、‘yesterday’の置き場所として、しっくりする位置は、‘that’節の前だそうです。
(4)Tom told me <yesterday> [ that the earth is round ]. (〇)
ここで疑問なのは、なぜ、(3)がアウトで、(4)がOKになるのか、ということなんですが、問題は、目的語である、‘that’節の長さにあって、‘the story’よりも、‘that the earth is round’の方が、単語の数が多いので、長い、ということになります。
この長短の基準は、単純に、単語の数で決められているわけではなく、感覚的なものですが、とにかく、長い、と感じた時点で、そのような目的語は、極力、より後方に回ってもらうのが、キレイな英語なんだそうです。
それと、これには、もう1つ理由があって、‘yesterday’が、‘that the earth is round’の直後にあると、変な意味、つまり、「昨日は、地球が丸い」、に解釈されてしまうことがあるため、こういったことを避ける効果があります。
‘that’節 (=‘that’主語+動詞) の先頭に立てる‘that’には、その左側にある要素を、‘that’節の中の要素としてカウントしない、という、一種の阻止効果のはたらきがあります。 (ただし、‘Who do you think [ that John saw _ ] ?’「誰がジョンに会ったと思う?」のような、疑問詞の移動のような場合は除きます。)
今回のポイントは、英語には、重いと感じられる要素を、極力、文の後方にまわそうとする傾向がある、ということです。これは、英語のスタイル的な問題で、つまり、文のカタチを整えるための効果ですので、重いという理由で、後にまわしたものの、結果的に、文全体が整わないカタチになってしまった場合は、不適切となってしまうこともあります。
というわけで、何でもかんでも、後にまわせばよい、というものではありませんが、少なくとも、今回扱ったような、「動詞+目的語+<副詞> → 動詞+<副詞>+目的語」の交替形の例は、英語のスタイルを整えるための変形では、よく見かけるものなので、上手い英語表現のコツとしては、確実に一役買うと言えるでしょう。
■注 :今回出てきた、‘yesterday’は、名詞ではなく、副詞として扱われます。(副詞の文法的な役割に関しては、EG39、参照。加えて、一見、名詞に見える‘yesterday’のような副詞に関しては、EG40、参照。)
● 関連: EG39、EG40、EG41、EG60
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(1)Tom told me the story <yesterday>.
(<昨日>、トムはボクにそのお話を語ってくれました。)
(2)Tom told me [ that the earth is round ].
(トムは僕に [ 地球は丸いと ] 語りました。)
(1)では、動詞‘tell’の後に、目的語が2つ続いています。‘me’「ボクに」と、‘the story’「そのお話を」です。一方、(2)では、(1)の‘the story’の位置に、‘that the earth is round’がきています。これは、単純な入れかえですから、‘that the earth is round’だって目的語と言えます。そこで、‘that’節、つまり、「‘that’+主語+動詞 ・・・」 のカタチは、目的語そのものになれる、ということですね。 (‘that’節に関しては、EG41、参照。目的語を2つ取る動詞に関しては、EG60、参照。)
(3)Tom told me [ that the earth is round ] <yesterday>. (×)
(<昨日>、トムは僕に [ 地球は丸いと ] 語りました。)
ここで、(3)ですが、(1)の末尾に、‘yesterday’があるのと同様に、(2)の末尾にも、‘yesterday’を付けたいと思います。すると、(3)の‘yesterday’は、位置的には、(1)と同じ位置にきているはずなので、文法的には、おかしくないはずなんですけど、実際には、やっぱりおかしいそうです。じゃ、どうするんだってことになるんですが、実は、‘yesterday’の置き場所として、しっくりする位置は、‘that’節の前だそうです。
(4)Tom told me <yesterday> [ that the earth is round ]. (〇)
ここで疑問なのは、なぜ、(3)がアウトで、(4)がOKになるのか、ということなんですが、問題は、目的語である、‘that’節の長さにあって、‘the story’よりも、‘that the earth is round’の方が、単語の数が多いので、長い、ということになります。
この長短の基準は、単純に、単語の数で決められているわけではなく、感覚的なものですが、とにかく、長い、と感じた時点で、そのような目的語は、極力、より後方に回ってもらうのが、キレイな英語なんだそうです。
それと、これには、もう1つ理由があって、‘yesterday’が、‘that the earth is round’の直後にあると、変な意味、つまり、「昨日は、地球が丸い」、に解釈されてしまうことがあるため、こういったことを避ける効果があります。
‘that’節 (=‘that’主語+動詞) の先頭に立てる‘that’には、その左側にある要素を、‘that’節の中の要素としてカウントしない、という、一種の阻止効果のはたらきがあります。 (ただし、‘Who do you think [ that John saw _ ] ?’「誰がジョンに会ったと思う?」のような、疑問詞の移動のような場合は除きます。)
今回のポイントは、英語には、重いと感じられる要素を、極力、文の後方にまわそうとする傾向がある、ということです。これは、英語のスタイル的な問題で、つまり、文のカタチを整えるための効果ですので、重いという理由で、後にまわしたものの、結果的に、文全体が整わないカタチになってしまった場合は、不適切となってしまうこともあります。
というわけで、何でもかんでも、後にまわせばよい、というものではありませんが、少なくとも、今回扱ったような、「動詞+目的語+<副詞> → 動詞+<副詞>+目的語」の交替形の例は、英語のスタイルを整えるための変形では、よく見かけるものなので、上手い英語表現のコツとしては、確実に一役買うと言えるでしょう。
■注 :今回出てきた、‘yesterday’は、名詞ではなく、副詞として扱われます。(副詞の文法的な役割に関しては、EG39、参照。加えて、一見、名詞に見える‘yesterday’のような副詞に関しては、EG40、参照。)
● 関連: EG39、EG40、EG41、EG60
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