EG03では、品詞の中の名詞を扱いました。そこで、EG04からは、名詞編となったわけですが、今回、物質名詞と呼ばれるものについてです。以下、見ましょう。
(1)a water (×) (水)
(2)a glass of water (〇) (コップ1杯の水)
液体である‘water’「水」は、一定の形状をもたず、異なるパーツで構成されているわけでもないので、物質名詞です。そこで、(1)のように、‘a’をつけて、数えられるもの、と見なすことはできませんので、(2)のように、‘a glass of ~’「コップ1杯の ~」を付けたすことで、コップ1杯の形状を表現することになります。
(3)a bottle of water (ボトル1杯の水)
(4)a bucket of water (バケツ1杯の水)
(5)a tub of water (桶1杯の水)
(3)~(5)もまた、(2)と同じ発想にもとづくものです。要は、「水」は一定の形状をもたないものなので、何らかの器に入れた時点で、その器の形状が、数えられる単位としてシフトしている、ということですね。ですので、こういったことが、物質名詞の基本的な性質とは言えますが、一言で物質とは言っても、いろいろあります。果たして、液体であることが、物質名詞の基準と言えるんでしょうか。
(6)a stone (〇) (石ころ1個)
(7)We use stone for the tool. (その道具に (素材として) 石を使う。)
(6)のように、‘a stone’「石ころ」は、数えることができる名詞とされています。確かに、道端に落ちている石は、1個、2個と数えることができます。しかし、一方、異なるパーツで構成されているわけでもない、単一の物質から成るものなので、その点、物質であることに変わりはありません。ただ、あえて、「水」との違いは何かというと、液体ではなく、固体である、ということができます。
そこで、(7)の場合は、‘a stone’となっていなくても、OKです。「石」は固体であっても、削ったりして変形させて、何かの素材に用いることが可能ですから、石という物質を何かの材料とした場合、数えられない名詞に変わってしまうわけですね。この点、固体である「石」だって、「水」と同じ扱いを受けていると言えます。
しかし、(6)と(7)の対比から、固体である場合、「可算・不可算」の基準は、物質であるか否か、というよりも、むしろ、素材としての側面が色濃くあらわれているか否かの方が重要、ということになります。
(8)a river (〇) (1本の川)
じゃ、液体は、どんなときでも不可算かというと、それも怪しいもので、‘river’「川」は、1本、2本と数えますから、‘a river’というのが、正しいんですね。ただ、「川」という表現は、単に液体であることのみが、「川」足り得る要素ではありません。つまり、どこかの土地に発生した、大きな水の流れであることが大事な要素となるので、水だけで、川の定義が成り立っているわけではありません。
(9)a rice (×) (米1粒)
(10)a grain of rice (〇) (訳同上)
(11)a bowl of rice (茶碗1杯のご飯)
今度は、反対に、明らかに固体なのに、数えられない物質名詞です。(9)の‘rice’「米」ですが、米1粒でも、(6)の‘a stone’「石ころ1個」のように、数えることができません。米1粒は、(10)のように、‘a grain of ~’「~ 1粒」を使わなければなりません。「米」も「石」も、どちらも、単一の物質からなり、1つ、2つ、と数えられる形状をもっているのに、それぞれ扱いが違うわけです。
そして、さらに、(11)のように、茶碗につがれた状態でも、‘a bowl of ~’「茶碗1杯の ~」と表現しなくてはなりません。そこで、(2)~(5)の「水」は、一定の形状をもたないので、何らかの器に入れた時点で、その器の形状が、数えられる単位としてシフトしている、と述べましたが、固体である「米」に対する扱いも、まさに、液体である「水」に対する扱いと同じなんですね。
(12)an ice (×)
(13)a piece of ice (〇) (氷1かけら)
(14)a cube of ice (〇) (氷 (アイスキューブ状で) 1個)
次に、液体である「水」が、固体に変化した「氷」ですが、この点、個体である「石」に近い物質名詞になったと言えます。しかし、「可算・不可算」の基準に、もはや、液体も固体もないわけですから、例え氷であっても、(12)がアウトで、(13)や(14)が、OKであると言われれば、それまでなんですね。
「水」が固体となり、「氷」になっても、なお、「石」よりも「水」に近い扱いを受けているわけです。その原因は何なんでしょうか。それを考える前に、以下のコントラストを見ましょう。
(15)an iceberg (氷山1つ)
(16)a mountain (山1つ)
(15)は、(13)や(14)の氷が、さらに巨大化した、‘an iceberg’「氷山」なんですが、これは、不思議なことに、数えられるんです。物質という観点からは、ただ単に、サイズが巨大な氷という解釈になりますが、一応、「山」を意味する‘-berg’が語尾に付いていますから、その時点で解釈の変化が発生した、ということでしょうか。
(15)との比較で、(16)の‘a mountain’「山」ですが、これも数えることが可能な名詞として扱われています。しかし、「山」も、よく考えてみれば、物質としては、土が大きく隆起した、言わば、巨大な土の塊ですから、そういう観点からは、物質名詞だと考えたくなります。
ただし、「山」も、(8)の「川」と同じように考えれば、ただ単に、巨大な土の塊という側面だけではなく、どこかの土地に発生し、その土地とのつながりをもった大きな土の隆起であるわけですから、土地と関係なしには在りえないという、付加価値的な解釈が、定義上、必要です。
こういった解釈の仕方があると、(15)の「氷山」の場合も、海を土地に例えた、海面からつながる「山」のような付加価値的イメージがないと、単なる巨大な氷という物質のままであり、数えられる名詞の仲間入りはできない、ということになります。ですので、「氷山」にせよ、「山」にせよ、それなりに、固有の特徴づけが得られていることから、単なる氷や土とは、一線を画す名詞となっている、と思われます。
では、(6)の「石ころ」が可算で、一方、(9)の「米粒」が不可算なのは、どういったことに起因するのでしょうか。これに対する1つの考え方は、ヒトにとって、何か有意義な象徴的役割がイメージできるか否か、ということになります。
例えば、石ころは、それを投げつけて、ヒトを傷つけるような描写は、テレビや本などで、よく見かけますので、そういった意味では、石ころは、あたかも、弾丸の1発のように、象徴的、かつ、有意義な扱いを受けるものとして、イメージが定着していると言えますが、一方、米粒は、これぞまさに、米粒の象徴的な扱い、というものを、なかなか想起することができません。つまり、米粒の扱いは、こうだ、と言えるような、一般的扱いが、象徴的に認知されていないのです。
ここで、(12)の‘an ice’「氷」がアウトであることを、改めて考え直すと、どうやら、「氷」には、「石ころ」ほどには、有意義な象徴的役割が、なかなかイメージできない、ということになります。氷は、漠然と、何かを冷やす目的で使われることが多いので、その点、イメージは、あるにはあるのですが、石ころほどには、形状が重視されるポジションにはない、と言えます。
つまり、氷が何かを冷やす形状は様々なので、どんな形状が象徴的かを、ハッキリとイメージできない、ということになり、むしろ、単なる物質としての側面の方が、まだ、なお強いと感じられます。この象徴性の強弱が、決定的に、「氷」と「石ころ」を隔てているものと思われます。
(17)a grape (〇) (ぶどう1粒)
(18)a corn (×) (コーン1粒)
(17)の‘a grape’「ぶどう1粒」はOKですが、一方、(18)の‘a corn’「コーン1粒」はアウトです。物質という観点からは、どちらも同じですし、房からちぎったり、穂軸からかじったりするように、実になるベースが、それぞれにあるという点も同じです。
しかし、通常、ぶどうは、1粒ずつ食べるのが一般的であることからも、その1粒は、有意義な象徴的扱いを一般に受けていることがわかります。一方、コーンの場合は、1粒ずつ食べることが、一般的とまでは見なされていません。むしろ、調理などで、複数の粒を十把一絡げに扱うことの方が一般的です。
以上のことから考えていくと、物質がどうのこうの、という点よりも、むしろ、こういった、一般的な扱いという、イメージから発する視点の方が、「可算・不可算」の基準としては妥当である、ということになります。このように考えていくと、物質であるか否か、による分類では、意外と、「可算・不可算」の基準がハッキリしないことがわかります。
今回のポイントは、物質名詞という名前がついている名詞は、その分類の仕方から、具体的にどんな役割を果たしてくれるのか、という疑問です。残念ながら、今回、観察した少数の例からだけでも、ハッキリとわかるのは、何の役割も果たしていない、ということです。
よく、解説書などに、名詞の分類基準として、「物質名詞」という項目がありますが、これは、ハッキリ言ってしまえば、そういう観点からは、「可算・不可算」が、都合良く説明できる場合もある、という程度のものでしかなく、物質であるか否かを考えていれば、それだけで全て (または、大半) の名詞が説明できるほど、単純なものではありません。
これは、結局のところ、ヒトが感じ取るイメージに起因するもので、その概念が流動的だからです。これが意味するのは、社会的な認知度に比例して、ある名詞に対する「可算・不可算」の基準が、大きく変わってしまう可能性も示唆している、ということです。よく問題になる、飲み物の「ビール」が、‘a glass of beer’「ビール1杯」を標準的とする一方で、‘a beer’もまた、OKになるという事実は、こうした、ヒトの認知的感覚の社会的推移にあるのは、言うまでもありません。
■注 :(14)の、‘a cube of ice’「氷 (アイスキューブ状で) 1個」の場合も、グラスに入れたりして、飲み物を冷やすこと、といったように、比較的、その用途は、限られており、有意義な象徴的役割が、一般的に認知されていると言えます。しかし、この場合は、‘an ice cube’「アイスキューブ1個」、という表現の方が、先に一般化してしまったために、(14)の表現は、‘an ice cube’とのコントラストを明確にするため、用途よりも、やはり、形状の方に重点を置いた表現として、そのまま、残されることになってしまったようです。
●関連: EG03、EG04
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(1)a water (×) (水)
(2)a glass of water (〇) (コップ1杯の水)
液体である‘water’「水」は、一定の形状をもたず、異なるパーツで構成されているわけでもないので、物質名詞です。そこで、(1)のように、‘a’をつけて、数えられるもの、と見なすことはできませんので、(2)のように、‘a glass of ~’「コップ1杯の ~」を付けたすことで、コップ1杯の形状を表現することになります。
(3)a bottle of water (ボトル1杯の水)
(4)a bucket of water (バケツ1杯の水)
(5)a tub of water (桶1杯の水)
(3)~(5)もまた、(2)と同じ発想にもとづくものです。要は、「水」は一定の形状をもたないものなので、何らかの器に入れた時点で、その器の形状が、数えられる単位としてシフトしている、ということですね。ですので、こういったことが、物質名詞の基本的な性質とは言えますが、一言で物質とは言っても、いろいろあります。果たして、液体であることが、物質名詞の基準と言えるんでしょうか。
(6)a stone (〇) (石ころ1個)
(7)We use stone for the tool. (その道具に (素材として) 石を使う。)
(6)のように、‘a stone’「石ころ」は、数えることができる名詞とされています。確かに、道端に落ちている石は、1個、2個と数えることができます。しかし、一方、異なるパーツで構成されているわけでもない、単一の物質から成るものなので、その点、物質であることに変わりはありません。ただ、あえて、「水」との違いは何かというと、液体ではなく、固体である、ということができます。
そこで、(7)の場合は、‘a stone’となっていなくても、OKです。「石」は固体であっても、削ったりして変形させて、何かの素材に用いることが可能ですから、石という物質を何かの材料とした場合、数えられない名詞に変わってしまうわけですね。この点、固体である「石」だって、「水」と同じ扱いを受けていると言えます。
しかし、(6)と(7)の対比から、固体である場合、「可算・不可算」の基準は、物質であるか否か、というよりも、むしろ、素材としての側面が色濃くあらわれているか否かの方が重要、ということになります。
(8)a river (〇) (1本の川)
じゃ、液体は、どんなときでも不可算かというと、それも怪しいもので、‘river’「川」は、1本、2本と数えますから、‘a river’というのが、正しいんですね。ただ、「川」という表現は、単に液体であることのみが、「川」足り得る要素ではありません。つまり、どこかの土地に発生した、大きな水の流れであることが大事な要素となるので、水だけで、川の定義が成り立っているわけではありません。
(9)a rice (×) (米1粒)
(10)a grain of rice (〇) (訳同上)
(11)a bowl of rice (茶碗1杯のご飯)
今度は、反対に、明らかに固体なのに、数えられない物質名詞です。(9)の‘rice’「米」ですが、米1粒でも、(6)の‘a stone’「石ころ1個」のように、数えることができません。米1粒は、(10)のように、‘a grain of ~’「~ 1粒」を使わなければなりません。「米」も「石」も、どちらも、単一の物質からなり、1つ、2つ、と数えられる形状をもっているのに、それぞれ扱いが違うわけです。
そして、さらに、(11)のように、茶碗につがれた状態でも、‘a bowl of ~’「茶碗1杯の ~」と表現しなくてはなりません。そこで、(2)~(5)の「水」は、一定の形状をもたないので、何らかの器に入れた時点で、その器の形状が、数えられる単位としてシフトしている、と述べましたが、固体である「米」に対する扱いも、まさに、液体である「水」に対する扱いと同じなんですね。
(12)an ice (×)
(13)a piece of ice (〇) (氷1かけら)
(14)a cube of ice (〇) (氷 (アイスキューブ状で) 1個)
次に、液体である「水」が、固体に変化した「氷」ですが、この点、個体である「石」に近い物質名詞になったと言えます。しかし、「可算・不可算」の基準に、もはや、液体も固体もないわけですから、例え氷であっても、(12)がアウトで、(13)や(14)が、OKであると言われれば、それまでなんですね。
「水」が固体となり、「氷」になっても、なお、「石」よりも「水」に近い扱いを受けているわけです。その原因は何なんでしょうか。それを考える前に、以下のコントラストを見ましょう。
(15)an iceberg (氷山1つ)
(16)a mountain (山1つ)
(15)は、(13)や(14)の氷が、さらに巨大化した、‘an iceberg’「氷山」なんですが、これは、不思議なことに、数えられるんです。物質という観点からは、ただ単に、サイズが巨大な氷という解釈になりますが、一応、「山」を意味する‘-berg’が語尾に付いていますから、その時点で解釈の変化が発生した、ということでしょうか。
(15)との比較で、(16)の‘a mountain’「山」ですが、これも数えることが可能な名詞として扱われています。しかし、「山」も、よく考えてみれば、物質としては、土が大きく隆起した、言わば、巨大な土の塊ですから、そういう観点からは、物質名詞だと考えたくなります。
ただし、「山」も、(8)の「川」と同じように考えれば、ただ単に、巨大な土の塊という側面だけではなく、どこかの土地に発生し、その土地とのつながりをもった大きな土の隆起であるわけですから、土地と関係なしには在りえないという、付加価値的な解釈が、定義上、必要です。
こういった解釈の仕方があると、(15)の「氷山」の場合も、海を土地に例えた、海面からつながる「山」のような付加価値的イメージがないと、単なる巨大な氷という物質のままであり、数えられる名詞の仲間入りはできない、ということになります。ですので、「氷山」にせよ、「山」にせよ、それなりに、固有の特徴づけが得られていることから、単なる氷や土とは、一線を画す名詞となっている、と思われます。
では、(6)の「石ころ」が可算で、一方、(9)の「米粒」が不可算なのは、どういったことに起因するのでしょうか。これに対する1つの考え方は、ヒトにとって、何か有意義な象徴的役割がイメージできるか否か、ということになります。
例えば、石ころは、それを投げつけて、ヒトを傷つけるような描写は、テレビや本などで、よく見かけますので、そういった意味では、石ころは、あたかも、弾丸の1発のように、象徴的、かつ、有意義な扱いを受けるものとして、イメージが定着していると言えますが、一方、米粒は、これぞまさに、米粒の象徴的な扱い、というものを、なかなか想起することができません。つまり、米粒の扱いは、こうだ、と言えるような、一般的扱いが、象徴的に認知されていないのです。
ここで、(12)の‘an ice’「氷」がアウトであることを、改めて考え直すと、どうやら、「氷」には、「石ころ」ほどには、有意義な象徴的役割が、なかなかイメージできない、ということになります。氷は、漠然と、何かを冷やす目的で使われることが多いので、その点、イメージは、あるにはあるのですが、石ころほどには、形状が重視されるポジションにはない、と言えます。
つまり、氷が何かを冷やす形状は様々なので、どんな形状が象徴的かを、ハッキリとイメージできない、ということになり、むしろ、単なる物質としての側面の方が、まだ、なお強いと感じられます。この象徴性の強弱が、決定的に、「氷」と「石ころ」を隔てているものと思われます。
(17)a grape (〇) (ぶどう1粒)
(18)a corn (×) (コーン1粒)
(17)の‘a grape’「ぶどう1粒」はOKですが、一方、(18)の‘a corn’「コーン1粒」はアウトです。物質という観点からは、どちらも同じですし、房からちぎったり、穂軸からかじったりするように、実になるベースが、それぞれにあるという点も同じです。
しかし、通常、ぶどうは、1粒ずつ食べるのが一般的であることからも、その1粒は、有意義な象徴的扱いを一般に受けていることがわかります。一方、コーンの場合は、1粒ずつ食べることが、一般的とまでは見なされていません。むしろ、調理などで、複数の粒を十把一絡げに扱うことの方が一般的です。
以上のことから考えていくと、物質がどうのこうの、という点よりも、むしろ、こういった、一般的な扱いという、イメージから発する視点の方が、「可算・不可算」の基準としては妥当である、ということになります。このように考えていくと、物質であるか否か、による分類では、意外と、「可算・不可算」の基準がハッキリしないことがわかります。
今回のポイントは、物質名詞という名前がついている名詞は、その分類の仕方から、具体的にどんな役割を果たしてくれるのか、という疑問です。残念ながら、今回、観察した少数の例からだけでも、ハッキリとわかるのは、何の役割も果たしていない、ということです。
よく、解説書などに、名詞の分類基準として、「物質名詞」という項目がありますが、これは、ハッキリ言ってしまえば、そういう観点からは、「可算・不可算」が、都合良く説明できる場合もある、という程度のものでしかなく、物質であるか否かを考えていれば、それだけで全て (または、大半) の名詞が説明できるほど、単純なものではありません。
これは、結局のところ、ヒトが感じ取るイメージに起因するもので、その概念が流動的だからです。これが意味するのは、社会的な認知度に比例して、ある名詞に対する「可算・不可算」の基準が、大きく変わってしまう可能性も示唆している、ということです。よく問題になる、飲み物の「ビール」が、‘a glass of beer’「ビール1杯」を標準的とする一方で、‘a beer’もまた、OKになるという事実は、こうした、ヒトの認知的感覚の社会的推移にあるのは、言うまでもありません。
■注 :(14)の、‘a cube of ice’「氷 (アイスキューブ状で) 1個」の場合も、グラスに入れたりして、飲み物を冷やすこと、といったように、比較的、その用途は、限られており、有意義な象徴的役割が、一般的に認知されていると言えます。しかし、この場合は、‘an ice cube’「アイスキューブ1個」、という表現の方が、先に一般化してしまったために、(14)の表現は、‘an ice cube’とのコントラストを明確にするため、用途よりも、やはり、形状の方に重点を置いた表現として、そのまま、残されることになってしまったようです。
●関連: EG03、EG04
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a bowl of rice が茶碗1杯のご飯ということですが、茶碗大盛り一杯や茶碗にちょっとという表現は、どうなりますか?
ラーメン一杯は、a bowl of ramen だと思いますが、大盛りもご飯のときと同じ表現ですか?
それからラーメンを半分(半ラーメン)でと言う時はどう表現すればよろしいでしょうか?
コメント、ありがとうございます。
取り急ぎの回答で申し訳ありません。
代表的な言い方では、以下の通りです。
(1)half a bowl of rice/ramen (半ライス/ラーメン)
(2)extra rice/ramen (大盛りライス/ラーメン)
(3)(a bowl of) a little rice/ramen (小ライス/ラーメン)
よく考えたら、英語圏に住んでいる人々は、御飯をお茶碗で食べないから、あまり使わない言い方ですよね?
食べ物のことばかりですみませんが、もうひとつ質問があります。
レストランのパスタやラーメンやそばのメニューで、特盛、大盛、普通盛、小盛(?)あるいは、大、中、小のメニューがあったら、どのように書かれているのですか?
現在多忙のため、御返事おそくなりました。スイマセン。
海外の外食店では、特に、メニューにサイズ表示があるのを見た事は
ないのですが、以下のように器のサイズで大小を表示していたのを
見たことならあります。
‘Corn Soup’------- Cup $ 2.50、Boul $3.50
あと、いわゆる‘fast food’「ファースト・フード」のお店では、シェークや
ドリンクのサイズを口頭で聞かれる事もあります。
Large (L)、Medium (M)、 Small (S)
ですので、特にメニューにサイズを表示する習慣はないのが一般的で、
注文する際に、ウェイターさんなどとやりとり (交渉?) して決めることの
方がむしろ多くなると思います。
ではでは。
外国旅行をする機会があったら、注意してみてみます。
また何かわからないことがありましたら、質問させていただくと思いますが、その時はよろしくお願いします。