マリリン・モンロ― 瞳の中の秘密

自分で研究して
あのモンローウォークを生み出したとは
知らなんだ。すごい人なんだ。

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「マリリン・モンロー 瞳の中の秘密」７０点★★★★


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マリリン・モンロ―についての著作は
1000（！）を越えているそうですが

最近、新たに彼女の手紙やメモが２箱見つかり、
それを基に作られたドキュメンタリー。


本人の映像や声も膨大に入っていますが、
彼女の文章をグレン・クローズやユマ・サーマンなど
著名俳優たちが朗読するという趣向がおもしろく

マリリン・モンロ―を知るのにうってつけ、の
優良ドキュメンタリーです。


まあ、なにより
ファーストシーンで、本人の顔が
「バーン！」とスクリーンに映るだけでガツンとインパクトがあって
やはりこの人はすげえな、と思う。


ミシェル・ウィリアムズがマリリンを演じた
「マリリン ７日間の恋」（11年）も記憶に新しいし、

最近ではもう
「頭空っぽな、セクシー女優」という印象はなかったけれど、
骨格標本を研究して、
自らあのモンローウォークを生み出したとは知らなかった。

本当に真剣に「仕事に生きたい」と願い
完璧に「マリリン・モンロー」をクリエイトしたのだ、と驚きました。

しかし自分の内面を見つめるに精一杯で、
他人が見えていなかったことも
また疑いなさそうではあり。

それは自己チュー以外の何者でもないんだけど（苦笑）
ただ、不真面目でそうなるわけでない、というのが
人間の複雑さだなと感じました。

あと、当たり前すぎてアホみたいですが
「どんな絶世の美女でも
人間は自分の姿を、自分で見ることはできないんだな」と

つくづく実感しました。


★10/5（土）ほか新宿ピカデリーほか全国で公開。

「マリリン・モンロ― 瞳の中の秘密」公式サイト