モンサント、って
『困ってるひと』(著・大野更紗)に出てきてて
「ああ、グローバルな人には常識なんだ」ってびっくりしましたよ。
「モンサントの不自然な食べもの」68点★★★☆
農薬会社であり、遺伝子組み換え(GM)作物の種を開発し、
世界中に売りつけている
アメリカに本社を持つグローバル大企業
「モンサント社」について取材するドキュメンタリー。
名指しで告発されるだけのことはあって
その悪党ぶりは「すげえ」の一言。
取材者が、Googleで調べる→主要人物にアポ→話を聞くという構成は
ややおもしろみには欠けるんですが
地道な取材による内容は、やはり衝撃です。
映画の冒頭では
社が廃棄した発ガン性物質により
多大な被害を被っている、小さな町の実情が描かれます。
そして遺伝子組み換え種が、
たやすくアメリカ政府に承認された1988年の陰謀などを暴き、
その安全性に疑問を投げかける。
そして世界中の農家に「殺虫剤とセットで」(!)GM作物を売り付ける
同社の恐るべき手法を暴いていくというわけ。
輸入が禁止された国に対する
目に見えない、しかし明らかな報復など、まさにテロですよ。
「世界中の食糧を牛耳ること」を
それほど大問題に感じていなかった自分を恥じます。
これはまさに「静かな戦争」だ!
108分、少々長いと感じるけど、
TPP(環太平洋策略的経済連携協定)など、
農産物をめぐる大事な時期だからこそ
見るべき大事なドキュメンタリーですね。
★9/1(土)から渋谷アップリンクで公開。ほか全国順次公開。
「モンサントの不自然な食べもの」公式サイト
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