ぽつお番長の映画日記

映画ライター中村千晶(ぽつお)のショートコラム

アウトロー

2013-01-30 23:31:14 | あ行

ラスト近くは「その夜の侍」
侍でしたよ。

「アウトロー」73点★★★★

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ピッツバーグ近郊で昼間、
5人の男女が無差別に狙撃され、死亡する事件が発生。

警察は遺留品から
元米軍スナイパーのバー(ジョセフ・シコラ)を逮捕する。

だがバーは黙秘を続け
「ジャック・リーチャーを呼べ」と要求してきた。

ジャック・リーチャー(トム・クルーズ)とは
元陸軍の秘密捜査官。

しかし2年前に忽然と姿を消していた――。

リーチャーとは何者なのか?
そしてこの狙撃事件の真相は――?

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「ユージュアル・サスペクツ」脚本家が監督、
トム・クルーズ主演のアクションサスペンス。

ミッションインポッシブルばりの
イケイケ&ガンガンアクション系か思いきや
すごく丁寧でリッチ、手堅いサスペンスでした。

事件の顛末を流麗に見せる冒頭10分で
「お!」とよい感触。

「こいつは怪しい」「こいつは死ぬな」フラグを
丁寧に仕掛けては回収し
こちらの思うとおりを、とことんやる。

そして孤高のヒーローに
思わぬ助っ人が現れたり

女性との関係が異常にストイックなのも効いてるし
(相手役のロザムンド・パイクがいい!)

クラシカルなまでに映画の定石を外さず、
ときにまどっろこしいほどのていねいさなんだけど、
そこに「流儀」を感じる。

そして最後までくるとわかるのだ。

これが現代の「西部劇」であると!おお、そうか!(笑)

アウトローは
正義と民衆と町の味方なのだ。


そしてラストは侍ですよ。


と、思いのほか堪能したんですが
極論言っちゃうと
もしかして、これトム様でなくても、
いや、ないほうがよかったんではないかと(笑)

どうしても先入観あるもんね~。


★2/1(金)から全国で公開。

「アウトロー」公式サイト

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