グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

楽天の配送料金一括無料化方針に思う

2020年01月23日 | 経済
モール事業を運営する楽天が3月より一定金額以上のショッピングを行った消費者に対し一律無償化実施方針を公表したがこれが結構な騒動になっている。というのも消費者にとって極めて魅力的な配送料金無料化なのだがこれが方針を発表したモール運営者楽天の負担ではなくモールに出店する各事業者の持ち出しになるからである。
たしかに配送料有料を前提にした値決めを行っている事業者に追って新たな方針は決して受容できるものではない。
事前にもモール運営業者から何ら打診も相談もなかったことが事業者の不信感や怒りを買ったことも容易に想像できる。
出品者側の団体は署名を募り公取に提訴したとしている。
やはりモール事業者は事前に十分出品者に説明し同意を採る努力をすべきだったろう。
「配送料が無料になればモールの魅力が増し来店者も多くなる」との見方を今説明しているようだがそれならそれで事前の意見を聴取したらよかった。
公取の裁きはどうなるのか予断を許さない。
出店者のモールからの大量離脱だってあるのかもしれない。
楽天は「お上」の裁きを待たず自主的に出品者とのコミュニケーションを高めていくべきだろう。