グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

東京スカイツリーへの期待

2011年05月31日 | 日記
いつだったか、押上まで足を運んで建設途上の東京スカイツリーを見上げたと思っていたらもうタワークレーンを解体し地上の降ろしたとのことだ。
大震災に気をとられているうちにスカイツリーは着々完成に向けて歩を進めているようだ。
この分なら年末の竣工、来春の開業までアッという間だろう。
このスカイツリーは高さが東京タワーの約2倍、地上450mの展望台は結構な売り物になるに違いない。
デザインも地上が正三角形、展望台が円形だそうで見る方向によっては非対称になるなどなかなか斬新だ。
完成時には相当の経済効果を持つことになるのではないか。
このご時勢だ。
国内外から多くの観光客を集客し経済活性化の旗手役を果たしてもらいたいものである。


高速道路目玉政策の廃止に思う

2011年05月30日 | 日記
高速道路の目玉政策だった「休日千円上限」と「無料化実験」が近々廃止されるようだ。
今日の日経新聞に「はしご外された観光地」と題してそのインパクトを報じていたが筆者はもともとこの政策には懐疑的だった。
東日本大震災の復興財源捻出が廃止理由だがそれがなくともこの政策は見直すべきだったと思っている。
本政策を期待した観光業者や自治体などには気の毒だがこれらの政策は受益者負担原則や環境問題、特定日の交通渋滞などの点であまりにもスジが悪い。
またこの新聞記事にもあるようにこれらの政策の廃止が地域経済上マイナス材料とは言い切れないとする(企業を対象にした)アンケート結果もある。
結局これらの目玉政策は廃止してよかったのではないかと思う。
もっと公共交通機関を利用しよう。
勿論被災者救済の一環となる限定的な高速道路無料化は別問題だ。




「尾瀬」の行方

2011年05月29日 | 日記
尾瀬国立公園は群馬、新潟、栃木、福島の4県にまたがる湿原、高原、山岳を擁する3.7万haの国立公園だがなんと全体の約40%は東電が所有している。
しかし東電があのような状況に陥ってしまった今その動向が注目されている。
土地そのものが如何ほどの価値を持つものかは不案内だがもともとの取得(明治時代のことだそうだが)理由である水利権は今やあまり意味を持たない。
逆に環境維持費用とし年間2億円程度負担しているのが実態のようだ。
今後想像もつかないような賠償責任と資金難が控える東電がいつまで電力事業との関連が乏しい資産を保有し続けられるのかは極めて微妙だ。
群馬県がいち早く東電に対し「尾瀬」を売却しないように要望し、東電も「現時点では売却の意志はなく最小限の維持活動は行っていく」と回答しているが東電が「尾瀬」を事業用資産と位置づけていることには些か違和感がある。
今後様々な議論があるだろう。
筆者は以前から「尾瀬」についてある種の憧憬を抱いているがまだこの目で確かめたことはない。
これを機会に一度行ってみようかと考えているところである。

梅雨入り宣言に思う

2011年05月28日 | 日記
昨日気象庁が関東地方も梅雨入りしたと発表した。
5月中に梅雨入りなどとはついぞ記憶にない。
まだか、まだかと思っているうちに後追いで宣言が出されることが多いように思っていたが今年のこのスピードはどういうことか。
これも異常気象の一環かもしれない。
そういえば先ごろ米国で起きた竜巻被害も死者が200名以上を数えたがこんなこともかって聞いたことがない。
昨年夏の並外れた猛暑も記憶に新しい。
一昔前に米国のゴア元副大統領が警鐘を鳴らした「不都合な真実」が現実味を帯びてきたようだ。
3月に起きた大地震は異常気象の範疇には入らないかもしれないが猛暑や集中豪雨などは今後十分考えられる。
何やら神仏の戒めのようにも思えるがこれ以上の自然災害は御免蒙りたいものである。
異常に涼しい夏なら大歓迎なのだが・・・。(笑)

民主党の行く末を考える

2011年05月27日 | 日記
10日ほど前の話になるが民主党幹事長が全国都道府県の幹事長会議で先の統一地方選の大敗について党執行部の責任を認め謝罪したとのことだ。
当然といえば当然だが問題はその後も全く状況が改善されていないことだ。
筆者は統一地方選のかなり前から「今のままでは大敗は免れられない、早く昨年の参院選マニフェストを修正すべき」と考え、このブログでも指摘してきのだが結局間に合わず選挙戦に突入し今度は敗戦の総括も済まないまま未曾有の大災害に見舞われそれどころではなくなってしまった。
そしてその後の原発処理では東電とのチームワークを欠き失点を重ねる一方である。
冒頭の話に戻せばコトは「謝罪」ではなく「党内の求心力を高める動き」だが残念ながらその兆候は微塵も見られない。
一昨年の政権交代時のあの熱気は単なる徒花だったか。
自律心や統制力を失った政権与党を見るのは情けない。
思い切って内閣不信任案に賛成票を投じガラガラポンを目指すのも一つの手だ。
本当に有為な人材、政党は必ず残る。

「恒産なくして恒心なし」

2011年05月26日 | 日記
孟子の言葉に「恒産なくして恒心なし」というものがある。
一定の財産がなければ心がなかなか安定しないという意味だがこの場合の恒産の最たるものが「住まい」ではないだろうか。
人それぞれ色んな考えがあろうが筆者は一定の年代までに多くの国民が「住まい」を取得することが望ましいと考えている。
生活の大半を過ごすスペースが借り物でなく自らのものであるという充足感、安心感は大きい。
さらに多くの国民はいずれ年金のお世話になるのだが日常の生活費以外に住居の賃借費用まで年金をアテにするのはあまりにも過大な期待だからだ。
その意味で今回の大震災で国民の住宅取得意欲が少しでも減退するとしたら誠に残念なことだ。
罹災者は二重ローンで苦しむことがないよう何とか国として救済できないものかと思っている。
ついでに言えば昨今のデフレ経済も住宅取得意欲にマイナスに働くため気がかりである。
住宅をせっかく手に入れても価値が下がっていくようではとても取得意欲は高まらない。
筆者は適度のインフレ(年1~2%程度)こそいい社会の条件のように思うがいかがであろうか。

OECDの幸福度国際比較に思う

2011年05月26日 | 日記
このたびOECDが加盟国各国の生活の豊かさを共通のモノサシで指標化しこれを公表した。
わが国はGNPでは上位にあるもののこの評価では34カ国中19位とかで物質的な豊かさがそのまま幸福の実感に繋がっていないことになる。
たしかに家計における可処分所得や一人当たりの資産は上位にある。
加えて安全(犯罪発生率など)や教育(平均学歴など)も高く評価されている。
逆に足を引っ張ったのはワーク・ライフ・バランス(自由時間の長短など)や生活満足度だ。
特に後者は極めて主観的な指標であることに注目したい。
筆者はかねてより「幸せは個々の心の中にある」と考えている。
日本人はもう一度日本のいい所を再評価したらどうだろう。
そうすれば34カ国中19位なんてことはないと思う。
次回はもっと上位に位置していることを願うものである。

「昨日の敵は今日の友」

2011年05月25日 | 日記
民主党の渡部最高顧問と小沢元代表は誕生日が同じとかで昔から合同誕生会を開催してきた仲だが例の強制起訴以降最高顧問が元代表にさらなる謹慎を求めるなどによりその関係が疎遠になっていた。
クリーンさに難のある党実力者に直言できる数少ない長老として最高顧問の行動は世論の共感を呼んでいたが最近になって雲行きが変わってきた。
なんと先日の合同誕生会で両者が顔を合せ握手してみせたのだ。
そういえば最高顧問は最近原発事故対応でもたつく首相の姿勢を厳しく指弾しこの一点ではまさに元代表と主張が一致する。
そしてこのところ不仲関係にあった最高顧問、元代表が首相という共通の攻撃相手(敵)を持つことによって不仲の解消どころか協力関係にまで発展しそうな勢いなのだ。
まさに「昨日の敵は今日の友」である。
ただいつ何時どう変化するかは誰にもわからないだろう、たとえ当人たちでさえ・・・。
それが「政治の世界」というものなのだ。


児玉清さんを偲ぶ

2011年05月24日 | 日記
俳優でありテレビ番組の司会者でもあった児玉清さんが逝去されて1週間、寂しさもひとしおである。
クイズ番組「アタック25」を楽しみに視るようになってからどれくらい経つのだろうか、いつの間にか日曜日の午後在宅時は必ず視るようになっていた。
3月30日の収録(本番組は2週分づつまとめて事前収録している)休演の報を聞いたときには「あれれ?」と思った程度だったが2週間後の収録もやはり代役が出演と聞いて容易ならざる事態を想起したものだった。
そして先日とうとう訃報を耳にすることになった。
そういえば数年前NHKで放映されていた児玉さん司会の「世界びっくり旅行社」という番組もよく視ていた。
今から思うと筆者が単に旅行好きというだけではなくどこかで児玉清さんと波長が合っていたのだろう。
本当に寂しい思いだ。
今頃は天国で早逝されたご息女と再会されているのかもしれない。
あらためてご冥福を祈る毎日である。

輪番休業制の拡大に思う

2011年05月23日 | 日記
本日の新聞がNTTドコモの夏季休日変更を報じている。
平日の電力需要低減のため東電管内のグループ社員について土・日曜日休日を月・火曜日休業に切り替えるというもので先ごろの自動車業界の取組みに続くものだ。
ほかの企業や産業でも操業シフトがいろいろ検討されているようだし、この分ならあの悪評しきりの計画停電などせずに電力ピークカットができるのではないか。
ただ一つだけ輪番休業対象者となったヤングママが「日曜日は保育所の利用ができない」と困惑気味だったコトが気になっている。
たしかに輪番休業制への移行には当該企業だけではなく周辺の協力体制やサプライチェーンが不可欠だ。
それにこれを機会に日本全体が24時間365日型へ近づけばいいのではないか。
一週間を通した平準化は国民経済上もプラス面が多いはずだ。