グッチーの日本寸評

「わが日本を少しでもいい国、住みたい国にしたい」との思いから日本の政治、経済、世相を自由気ままに評論する。

「乾通り」満員御礼に思う

2016年03月31日 | 日記
今日たまたま東京に野暮用があったので出かけたそのついでに皇居・坂下門まで足を延ばした。
目的は言うまでもなく乾通りの通り抜けだったのだが桜田門辺りからの異様な人波に若干いやな予感がした。(笑)
案の上、通り抜けの入り口になる坂下門は数百メートル前からもう長蛇の列で手荷物検査を行っているテントまではまだ相当距離がある。
しかも先ほどまで牛歩状態だった前進もパッタリ止まってしまった。
というわけで結局通り抜けを断念し行列を離脱した。
帰宅してテレビのニュースを視ていたら今日の人手を「8万3千人で、今までの最高」と報じていた。
平日の昼間帯なのにあの人手は凄いねぇ。
経済効果だって結構なものになると思う。
通行料はかからないが自宅からの交通費や食事・喫茶代は支出するだろう。
場合によっては宿泊や新たなレジャー支出を誘発することもある。
当初は明31日までの「乾通り」公開だったが4月3日まで延長されるという。
国民の元気が出る催しの拡大は大歓迎だ。




北海道新幹線の開業に思う

2016年03月29日 | 日記
ようやく北海道新幹線が(一部だが)開業した。
行先の函館はお祭り騒ぎ、新幹線への大きな期待を感じさせる。
ところがその乗車率は思いのほか低い。
初日(26日)の1番列車、2番列車こそ満席に近い状態だったようだが一日均してみると乗車率は61%、2日目(27日)はトータルで37%だとか・・・。
さらに今後の予約状況は概して25%前後というから先行きが心配になってくる。
やはり東京からの送客に関しては「4時間の壁」が立ちはだかっているのだろうか?
新幹線の函館北斗駅は観光のコア・函館の中心部から離れていることも乗車率の足を引っ張っているのかもしれない。
よく東北地方・道南地方間の移動活発化も話題になるのだが地域間移動、これが意外と難しい。
とにかく日本の経済活動は所詮東京が中心であって一極放射線型なのである。
結局「函館は自力で観光客を創造していく以外に道はない」という当り前の帰結にたどり着く。
幸い函館の観光ポテンシャルは大きい。
景観も素晴らしいし、歴史遺産もある。
グルメもあるし漁火なんて他にはない素材もある。
北海道新幹線の開業に過度に期待することなく地道に努力すれば道は開ける。
新幹線開業はオマケぐらいに考えていた方がいい。




横綱白鵬の立ち振る舞いに思う

2016年03月27日 | 日記
今日は大相撲春場所の千秋楽、久しぶりの日本人力士の健闘に盛り上がったが最後は結局大横綱白鵬の復活で幕を閉じた。
先場所10年ぶりに日本人力士が奪還した賜杯は僅か1場所で再び外国人力士の手に戻ってしまった。
しかしそれ以上に残念だったのは優勝を決めた横綱白鵬の土俵上での立ち振る舞いだった。
立ち合い直後に体をかわしたため対戦相手の日馬富士は秒速で土俵外に飛び出してしまった。
これには熱戦を期待した多くの観衆も驚くやら、失望するやら・・・。
報道はされなかったが館内は相当激しいブーイングが飛び交ったようである。
まるで白鵬は「勝てるためなら何でもやる。手段は選ばない。」と言わんばかりだが角界最高峰に位置するものであればもう少し品格を考えるべきだ。
気になるのは白鵬自身が以前よりもさらに品格を失いつつあるように見えることだ。
勝ち星を重ねれば重ねるほど勝利に執着し意地汚くなるのはどういうわけか。
もし今後も改心が見られないとすれば親方の指導力、あるいは相撲協会全体の問題だ。



大手商社の赤字転落に思う

2016年03月26日 | 日記
総合商社の両雄・三菱商事、三井物産が今期いずれも連結赤字に転落するという。
商社といえば一時は「商社不要論」「冬の時代」とかで将来を危ぶまれたこともあったがドッコイしたたかな商魂でバブル崩壊以降の日本を生き延びてきた、いや牽引してきたといった方が相応しい。
その商社の両雄が揃って連結赤字とは当事者でなくともいささかショッキングな話ではある。
ただ業績急落の原因が資源安からくる減損処理というから一時的なダメージは大きいかもしれないが長く引きずるようなことはないだろう。
既に反転攻勢の機会を模索しているハズだ。
ダーウィンの「進化論」に「強いものが生き残るのではない。変化に対応できるのものが生き残る。」とある。
商社はこれからも様々なリスクを乗り越えビジネスチャンスと成果を手にするに違いない。
嗅覚(情報網)と調整力が市場を切り拓く、それこそ総合商社の真骨頂だ。
迅速なリカバリー対応は他の産業も学ぶべき点は多いのではないか。






高速道路の制限時速120km引上げ検討に思う

2016年03月25日 | 日記
高速道路の制限速度が一部区間に限定して120㎞に引き上げられる見込みだ。
高速道路に乗ってさすがに渋滞は勘弁してもらいたいが、かといって120㎞にしなければいけないような強いニーズがどれだけあるのだろうか・・・、ふと考え込んでしまった。
利用者の時間短縮?高速走行マニアの願望?JHの増収?・・・ウーン、どれもピンとこない。
たとえ一部区間といっても高速道路の利用者は幅広いし、それにドライバーが逐一制限速度の変更を意識して走行できるのだろうか?
最近は認知症ドライバーの逆走事故なども散見される。
ロケーションによっては気象状況の変化も細心の注意が必要だ。
筆者は高速道路走行中に突然に豪雨に見舞われヒヤッとした経験がある。
とにかくあっという間に目の前が滝になりワイパーが役に立たなかったのである。
そうそう、高速の場合は薄暮、夜間などの走行時間帯にも慣れていないと大事になりかねない。
さらにバスやトラックなど運送事業者の運行マネジメントや苛酷なドライバーの労働環境も気になる。
そんな中での制限速度引上げなのだ。
高速道路運営管理者は「まずは110㎞試行から」といっているが「まずは安全第一!」で移行プロセスを準備してもらいたいものだ。




アベノミクスの今後を問う

2016年03月24日 | 日記
消費税の引上げについて「決め時」が近づいてきた。
本日公表された3月の月例経済報告は5ヶ月振りの下方修正となったが経済環境は徐々に引上げ再延期に向かって進んでいるようだ。
それにしても政府が招聘した経済学者クルーグマン氏の「日本が今増税すれば終わってしまう。(増税どころか)5%に減税すべきだ」との発言には驚いた。
ここまで言われたらなかなか上げにくいねぇ。
凡そアベノミクスは当初こそ金融政策が一定の成果を生んだが成長戦略は今に至ってもほとんど機能していない。
日銀総裁はその後も金融緩和に余念がないが何せ産業界に資金需要がないのだからさしもの低金利も空転するばかりである。
クルマの片輪だけアクセルを踏んで見てもクルマは前には進まないのである。
今政府に求められることはGDP600兆円に向けた「具体的な道筋」をつけることだろう。
ただ2020年というのは目標年次として遠大すぎる。
少なくとも年次毎・産業セクター毎(細分化されていればいるほどいいのだが)にブレークダウンし実現可能性を検討すべきだ。
その結果が見通せないのであればこれ以上の利下げや消費増税は一旦凍結したらいい。
弊害の大きい日銀総裁の一人相撲はむしろ政府がストップをかけるべきだと思うが如何?



オバマ米大統領のキューバ訪問に思う

2016年03月22日 | 日記
オバマ米大統領が米国国家元首としては88年ぶりにキューバを訪問した。
キューバ危機が1961年ということだからこれより30年以上も疎遠になっていたことになる。
米大統領も高揚する訳だ。(笑)
筆者がキューバから連想するものといえば何といってもクラシックなアメ車で埋め尽くされるあのタイムスリップだ。
あんな国はほかにないのではないか。
さて今キューバが望むものはやはり経済制裁解除だろう。
イズムより生活優先だ。
両国間は国交正常化とともに今後急速に接近するのではないかと思っている。
気になるのはロシア・プーチン大統領の出方だが結局大きなうねりに抗しようもないのではないか。
何かとお騒がせのトランプ米大統領候補はカストロ議長が空港まで出迎えに行かなかったことを指摘しオバマ大統領の訪キューバを非難していたようだがこれは些末なことだろう。



広島・八本松トンネル事故に思う

2016年03月21日 | 日記
またしても大規模トンネル事故が起きてしまった。
一瞬、「また天井の崩落か」と早とちりしたが原因はトラック運転手の不注意運転だった。
その後の調査で当該運転手の過労が常態化していたことが分かってきた。
どうもこの事故も先日軽井沢で起きたスキーバス事故と根っこは同じところにあるようだ。
国交省も忙しくなるねぇ。
バス事業者の監督だけでも手がないといっているくらいだからこの上トラック事業者の立ち入り検査強化といってもねぇ・・。(笑)
しかしことは人命にかかわることなのだから疎かにしないでほしい。
民間に委託できる業務は極力アウトソーシングし、そのための原資は違反事業者からの罰金を充当したらどうだろうか。
話は変わるが今運転自動化技術の開発や搭載が進んでいる。
もし事故を起こしたトラックも自動ブレーキ装置が備わっておれば今回も死傷者60数名などという大事故にはならなくて済んだだろう。
テクノロジーと法規制、どちらもこれからの安心・安全な社会つくりに欠かせない。



日本の国技が帰ってきた

2016年03月20日 | 日記
大相撲が俄然面白くなってきた。
昨日は特に琴奨菊と豊ノ島の対決にワクワクした。
連覇して横綱昇進を狙う琴奨菊と長年のライバルであり親友でもある豊ノ島・・・、特に先場所優勝した琴奨菊に唯一黒星を与えたのがこの豊ノ島だった。
この取組みがまたしてもハラハラドキドキだった。
豊ノ島が双差しで土俵際まで琴奨菊を追い詰める。
その瞬間「横綱昇進の夢もここまでか」と思ったものだがここからの琴奨菊の粘りが凄かった。
結局これが豊ノ島の焦りを呼んで琴奨菊が逆転勝ち、2場所連続優勝と横綱昇進の夢を見事につないだ。
今場所琴奨菊の先を行くのがいずれもここまで全勝の稀勢の里、勢の両日本人力士である。
ここまでくると何やら今場所も日本人力士が賜杯を手にしそうに思えてきた。
過去十年もの間、日本人力士の優勝がなかったことが嘘みたいだ。
外国勢より日本勢の方が存在感のある場所など本当に久しぶりである。
今まさに大相撲を日本の国技と呼ぶに相応しい。
全ての日本人力士、ガンバレ!


大学生の授業料負担に思う

2016年03月19日 | 日記
最近よく国会で大学生の授業料負担問題が議論されている。
聞くところによると大学生の半数近くが奨学金受給で発生した借金を背負って社会人になっているという。
実社会への門出がゼロからの出発ではなくマイナスからの出発というのは本当に同情してしまう。
こんな情勢も少子化進行の一因かもしれない。
筆者は以前から中学・高校までの授業料無償化を主張してきたがさすがに大学までの授業料無償化は社会的公平性の観点から言いにくい。(笑)
ただ現下の大学授業料水準はあまりに高過ぎやしないか。
授業料が保護者からの仕送りや学生本人のアルバイト収入で充当できずローンに頼らざるを得ないとすれば考え物だ。
先日も近くの私立大学のキャンパスを訪れたが今だにハコモノ投資が真っ盛りであった。
少子化時代にまだハコモノ投資が必要なのだろうか・・・、つい考え込んでしまった。
入学志願者を増やすために施設を拡充する、それが授業料の更なる高騰を招いているとすればこれは悪循環というものだ。
それに社会全体が学歴偏重からの脱却をさらに進めるべきだとも思うがどうだろう。
そういえば先ごろ某テレビ・コメンテータの学歴詐称問題が発覚した。
これもポジティブに考えれば学歴などなくともそれなりの仕事はできるということだ。
決して「学歴が全て」ではない。