エコ・ニュージーランド Eco New Zealand

ニュージーランド発。エコライフ、環境保護、山、森、動物、アウトドア、山歩き、猫についてのブログ。

ニュージーランド 真冬の大晦日とお正月!?

2013年07月01日 | 思ったこと
 「大晦日とお正月って言ったら、真冬に決まってるじゃ~ん」 
というのは北半球での常識で、南半球では真夏にクリスマス、大晦日、お正月がやって来る。ニュージーランドに15年も住んでいるのだから、いい加減慣れても良さそうなものだけど、こればかりは毎年な~んとなく違和感が拭いきれない。

 ここは日本じゃないんだから、除夜の鐘、紅白、初詣がないのは仕方ないとして…… 朝は5時前から明るくなり、日中は夏の陽射しが眩しく輝き、夜は10時を過ぎないと暗くならない。そんな時期に一年の変わり目を迎えたって雰囲気が出やしないのだ。

 現に、この国ではMidwinter Christmas(真冬のクリスマス)というイベントが行われ、真冬の時期にクリスマスの飾り付けをして肉のローストなどクリスマス料理をこしらえて食べる人達がいる。

 夏にオーブンでローストやケーキを作るなんて暑苦しい作業は、普段離れて住んでいる家族が集まるクリスマスでもなけりゃやってらんない。特にこちらのロースト料理は、日本での鍋料理に匹敵する家庭料理だから、南半球でのクリスマスにローストとは、お盆の時期に鍋を囲むようなもの、と考えれば分かりやすいだろう。キリスト教徒でないねむりねこたちは、クリスマスには大して思い入れがないけど、このアイディア自体はかなりナイスだと思った。

 ある日のこと。お正月に食べ切れなかったお餅のパックがまだ未開封で残ってるのに、夫・猫かぶりが気がついた。で、このMidwinter Christmasにヒントを得て「真冬の大晦日とお正月」イベントを提案。色々と人を呼ぼうかとも思ったけど、何せ主役のお餅の数に限りがあるので、ハウスメイトたち等の身内だけで密やかに行うことした。

 猫かぶりと話し合った結果、大晦日の日を6月30日、元旦を7月1日と決定。大晦日は牛肉とキノコのしぐれ煮と、庭でかろうじて生き残ったミズナを添えたおソバを、元旦はお雑煮以外の料理を一人一品づつ分担して作る、ということでそれから毎日を楽しみに過ごした

 待ちに待った大晦日。友達の録画してくれた2年前の紅白歌合戦を見ながら年越しソバを食べた。食べるのに忙しくて写真を撮るのを忘れてしまったけど、やっぱり薪ストーブが暖かな冬の夜に食べるおソバは、夏の夜に窓を開け放して食べるそれよりもず~っと美味しく感じた 

 ハウスメイトたちの帰宅が遅かったこともあり、おソバを食べ始めたのが9時頃、というタイミングもそれっぽくって「今年はどんな一年だった?」なんてお互いに報告し合ったたりして(笑)大晦日の雰囲気はどんどん盛り上がる。かれこれ過去15年、たちは年末・年始の時期に帰国していないから、こんな「ゴッコ」をしているだけで、本当に日本で大晦日を過ごしているような錯覚に陥る…… 耳を澄ませば除夜の鐘の音が聞こえてきそうだ。

 そして翌日は元旦「明けましておめでとう。今年も宜しく」と新年の挨拶を交わす。朝食は軽く済ませて、お昼に食べるお正月料理の準備を始める。お雑煮とだし巻き卵はの係。東京風の「なとり雑煮」に近いものを作ろうと、鶏のもも肉に、小松菜が手に入らないので青梗菜で代用。見た目を賑やかにするために、薄切りにしたマッシュルームと缶詰のタケノコも入れてみた。



だし巻き卵は初挑戦。だしが入る分、卵がやわらかいので巻くのに一苦労したけど、何とか格好はついた。



スキー場のカフェでバリスタをする、ハウスメイトの一人が紅白なます、



日本食レストランで調理補助をするもう一人は、黒豆の煮物を作ってくれた。



 そしてDVDは、これもまた件の友人が録ってくれた「欽ちゃんの仮装大賞」の2012年新年バージョン。アイディアを凝らした仮装の数々に感心したり、笑いながら食べるお正月料理のおいしいこと料理の取合せも、箸が止まらない。



 食事の後は、が作っておいたさつまいもプリン(あっ、また写真を忘れた)を食べながら、仮装大賞を最後まで見る。

 次のDVDは「笑点」の新年特別企画。猫かぶりが焼いたチョコレートとパイナップルのアップサイドダウンケーキを食べながら見る。



 家族同然の友人たちと、美味しいものを頬張りながら、楽しくおしゃべりして、いっぱい笑って…… やっぱりお正月はこうやって過さなくっちゃね

 夕ご飯は、お昼の残りのなます、黒豆、だし巻き卵に、ハウスメイトの特製ハンバーグ ご飯はお赤飯に見えるけど、黒米入りの雑穀ご飯なので全体に赤い色がついているのだ。これもウマし…… 



 たまたま新年に食べ損なったお餅があったので、思いつきでやってみたこのイベントは、思いのほか楽しかったので家の恒例行事になりそうだ。来年は、お餅をもっと用意しておいて、もう何人か人を誘ってみようかな

 最後にこれを読んでいるの友達のK・Hやんへ
 一同を代表しまして…… いつも日本のTV番組を録ってくれてどうもありがとうそー言う訳で、また今年も「紅白歌合戦」「仮装大賞」「笑点」と、できたら「ゆく年来る年も」録画を宜しくお願いしま~す


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