橋本治とナンシー関のいない世界で

「上野駅から夜汽車に乗って」改題
とうとう橋本治までなくなってしまった。
平成終わりの年にさらに改題してリスタート。

突然ですが、ゆうちょ銀行だいじょうぶか?!

2010-05-23 02:55:21 | Weblog
昨日、やることがあるにもかかわらず、勢いで一気にブログを書いたのに、間違って消してしまうという愚挙を犯してしまった私。今日は、一箱古本市一日目も終わり、さらに友人との飲みを経てさっき帰宅したばかり、昨日書いたテーマを掲載する気分ではないのだが、折角なので、再度書いてアップしとこうと思う。
そのテーマとは、ゆうちょ銀行のことだ。
実は昨日、振込をしようと思って近所の郵便局に行ったのだ。長野県の小さな村で染め物をやっている方から、藍染めのストールを購入。その代金を払うためだ。送られてきた藍染めのストールは、6800円という値段ではもったいないほどいい感じ、これは今後相当使える!と、やや興奮気味で、早く代金を払わねばと包みの中の振込表を探った。中には、振り込み口座を書いた紙が入っていて、代金は口座振込でやっているようだ。で、そこに書かれていた口座というのが、ゆうちょ銀行とイーバンク銀行2種類の口座だった。この2種類という事から、その長野の村が本当に小さい田舎の村だということが分かる。多分、近くに金融機関は郵便局しかなく。それで、ゆうちょ銀行とネットのイーバンクなのだろう。郵政民営化の後退だと言われながら、ユニバーサルサービスを存続させると主張する政治家は、まさにこういう地域の郵便局を無くさないために動いているはずだ。

私は、買い物に出たついでに、ゆうちょ銀行の方へ振り込もうと思い、近所の郵便局に寄った。ATMの前には女性が一人、順番はすぐに廻ってきた。
郵便局のATMを使うのはもう何年ぶりだろう。大学で東京に来た時、親からの仕送りを受け取る口座として郵便貯金の口座を作ったが、それは卒業し就職すると同時に使わなくなった。残高の数百円はどうなったのだろう・・・そんなこと思いながら、順番が回ってきてATMの画面を見た。すると、なんだか普通の銀行と書いてある言葉が違うのだ。もうどういう項目があったかうろ覚えだが、「振込」は「他の金融機関への・・」となっていて、じゃあゆうちょ銀行への振込はどこでやったらいいんだ??と戸惑った。ゆうちょ銀行口座からのお振込みたいなのはあったので、まあいいや、とにかくカードを入れてみようと思って、自分のメガバンクの口座のキャッシュカードを機械に突っ込んだ。そしたらなんと、「このカードはお取り扱いしておりません」だと。がーーーん。
で、現金で振り込めないかと一生懸命画面の項目を解読しようとしたが、どうしてもそのように読めるものがない。え?じゃーどうすればいいの?どうやって振り込めば良いの??私はちょっと目眩がした。で、窓口にいって、ゆうちょ担当の職員に尋ねると、その職員、ものすごくテンパってて、「ちょっと待ってもらえませんか」と汗流しながら言うのだ。確かに、郵便局は混んでいた。待っている客の多くが、ゆうちょ関係の客なのだろう。小包のとこ空いてるし。しかし、いまや郵便局内の業務は分社化され、切手や小包担当の郵便会社さんは、ゆうちょ銀行とは会社違うのよね。彼の事を誰が助けるでもなく、彼は大変そうにしておりました。で、みかねた郵便のところにいた女性の職員が私の疑問を聞いてくれた。

私「ゆうちょ銀行の口座にお金を振り込みたいのですが、ATMでできないみたいなのでどうすれば??」
職員「ゆうちょ銀行の口座をお持ちですか?」
私「え、持ってません。ないとATMで振り込めないんですか?」
職員「ええ」
私「現金でも?」
職員「はい」
私「じゃあどうすれば?」
すると職員は、この紙に必要事項を書いてと、振込のための所定の用紙を1枚私の目の前に。でもなんかいっぱい書く所があって、これを書いて、行列の最後尾につくのかと思ったら気が遠くなって「じゃあいいです」と言って郵便局を出てしまった。

郵便局のATMから、なんで、ゆうちょ銀行の口座に振り込めないのだーーー!!!

郵便局が民営化してから何年経ってんだ?? 
とっくに、ほかの銀行との間で振込ができるようにATMも改良されてると思っていたが、まだだったとは。なんでこんなことが問題視されないのだろう??
うちの家賃は振込なんだけど、不動産屋の振り込み口座はみずほ銀行。わたしの給料の口座は東京三菱UFJだったので、みずほ銀行のATMにUFJのカードを突っ込んで振り込んでました。それで手数料は0。これ普通ですよねえ。
それが、郵便局ではできないってことだ。
結局、近所のメガバンクのATMに入った私。イーバンクにはATMから振り込めないらしくて(まあこれはしょうがないか)、結局、ゆうちょ銀行の口座に振り込む事に。ここからは振り込めたが、他行のATMからだから、当然420円もの手数料をとられましたがな。現在、プーの私にとって420円は大きいですわ。 そりゃ、郵便局で並べばいつかは手数料タダで振り込めたんだろうけど、今日は用事があったので急いだんよー。

ゆうちょ銀行は、私が最初の方に書いた、仕送りとか、年金の受け取りとかばかりを想定してる気がする。
だから、お互いがゆうちょ銀行の口座を持ってる同士じゃないとATMで振り込めない。
もちろん「オレオレ詐欺」防止というのもあるんだろうけど、私のように、ただの買い物の代金を払いたいだけの人間に取っては、ものすごくこの仕組みは不便なのだ。

それに、これからの時代、地方の時代というのであれば、今回のような、地方で作られる商品に魅力を感じて東京の人間が購入するという事例は歓迎すべきものではないのだろうか。そうした小規模でも地道な村おこし町おこしに繋がる生産者たちの商取引がよりスムーズにいくための仕組みを、過疎の地にも存在する郵便局こそが模索すべきではないのか。
ちいさいことで、おおげさなと思われるかもしれないが、振込先がゆうちょ銀行だったから、わざわざ郵便局に行ったのに、そこでは振込ができなくて、わざわざ他行から振り込んで手数料取られるなんて、あまりにショックで、ほんとにドーなってるの?と思ったので、やるべきことも差し置いてこんなことを書き綴ってしまいましたわ。

郵政民営化見直し法案、大手金融機関がのきなみ冒険的融資を避ける中、ゆうちょの資金をベンチャーなどに率先して貸し付け、新しい産業育成に役立てたいというのは理解できる。
一方で、預け入れ限度額引き上げが民業圧迫だという声ばかりが聞こえるが、ゆうちょ銀行のシステムがこんなテイタラクじゃ、ぜんぜん既存の民間金融機関は安泰なんじゃないかと思える(まさか、民業圧迫にならないように、わざとシステムも使いづらくしてるわけではないですよね???)。
それに、今日見たみたいな郵便局じゃ、どんなベンチャーが有望かちゃんと目利きできるのかも不安になってくる。どうなんすか原口さん、亀井さん!!
2人ともにがんばってほしいとは思ってるんだけど、今日みたいな事に気付くと不安になります。
他にもこんなダメダメなことが隠れてないか、徹底的に洗って下さい。じゃないと郵政改革法案通っても危ないよ。
よろしくおねがいしまーす。

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