一太郎讃歌

2008年02月16日 | Weblog
およそパソコンとお坊さんほど、そぐわないものはないと思いますが、実際は皆、よく使っています。便利だからです。
私はワープロ専用機を使ったのが、25年前くらいから。その後、NECのVM2というパソコンを購入しました。もう22年ほど前のことで、コンピュータの方が応答速度が格段に速いと現・大阪の円妙寺住職、御牧御導師から教わり、買いました。当時はメチャメチャ高くて、25~30万円近くしたのではないかと思います。パソコン買ったのはいいけれど、電源を入れても、OSというようなモノがインストールされているわけではありません。ベーシック画面が出てきますが、意味不明のコンピュータ用語が画面に出てくるのみ。しかも、英語で。
コンピュータショップに行き直して、聞きますと、「あぁ、アプリケーションソフトを買わなければ、何もできませんよ」という。
「なにっ?機械だけでも高いのに、その上、またソフト?」
とにかく、ワープロなら「一太郎VER2」、表計算なら???(もう名前は忘れました)と言われ、また、大枚?万円を払ったのです。
ところが、その一太郎もフロッピーベースで動かすと、極端に遅いのです。マニュアルなどをよく読みますと、RAMディスクに辞書を置いて動かすと早いと言うのです。
なに、それ?ということで、また、ショップに行き買い求めました。全然、ショップで説明などしてくれそうな雰囲気ではないので、ともかくRAMディスクに付いているソフトのマニュアルを見ました。
ところが、虫眼鏡がいるような小さな字で、専門用語の羅列。
まったく、意味不明。それでも根性で徹夜を何回かしながら試行錯誤。とうとう、ラムディスクを運用して一太郎を動かしました。
「早ッ」と、うまく一太郎を動かせるようになって感動しました。でも、一太郎に搭載されていたATOKは、変換効率は今から比べると、まったく悪く、比較になりません。
私はお寺の住職で、佛立教育専門学校の先生もやっていて、かつて平川彰先生を指導教授として仏教学もかじっていました。だから、古い仏教関係の文書を読んだり、引用したりと、とにかく古文ワープロがほしいと常々、思っていたのです。
何もジャストシステムから頼まれていませんが、今回新発売の一太郎2008に搭載されているATOKは、古文を扱えるので、これは本当に有難い。いつかやってくれるのでは、と思いつつ22年。ジャストシステムは徳島の会社と聞きましたが、今までマイクロソフトに対抗してよくやってきたね、表彰状を出したいくらい。とにかく、仏教学や宗門の教学研究をしている人には朗報ですね。
次は、誰か(故)中村元博士、(故)宇井伯寿博士等の仏教辞典をCD―ROM化してほしいですね。岩波仏教辞典はありますが・・・
仏教興隆に寄与すると、功徳は大きいんだけど、コンピュータ関係の会社の人には分かってもらえないかなぁ。
偉そうなことは言えませんが、日本という国の乱れは、日本語の乱れから来ている面もあるのではないかと思います。大人、子ども、男性、女性、先生や目上の人から生徒や部下に適切な言葉遣いでものを言い、また、反対に生徒が先生に敬語を使ってお話ができるようにするのが本当の勉強だと思いませんか。
品格は言葉と振舞から。ジャストシステムに頑張ってもらいたいですね。
コメント
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