熊本県宇土市 岩﨑まり子(75歳)
今から36年前、息子が698グラムの超低出生体重児で生まれ、すぐにNICU(新生児集中治療室)へ運ばれました。
医師から、生存率は1%、助かったとしても、脳障害やさまざまな病気になる懸念があると告げられました。
日頃から、唱題も折伏も夫婦で頑張ってきた私の頭に浮かんだのは「妙とは蘇生の義なり」(新541・全947)との御書の一節でした。
一時は体重が570グラムにまで減り、病院から「お子さんが無呼吸になりました」など緊急の連絡が入ることもありましたが、題目しかないとの思いで唱え抜きました。
そうして一つ一つ困難を乗り越え、治療が功を奏した結果、何の異常もなく、5カ月と17日で無事に退院できました。題目の功力を実感しました。息子は、10年前に結婚。今、男子部副部長を務めています。
約2年前、今度は私が先天性胆道拡張症であることが分かり、現在も治療を受けています。
「何で私が……」との思いがよぎりましたが、「息子が生まれた時と同じように、必ず乗り越えてみせる」と決意。よりいっそう学会活動に力が入っています。
そんな私の姿に、息子の未入会の妻が「病気になる以前より、さらに元気で明るくなっていくお母さんを見て、私も信心します」と言ってくれ、昨年9月に入会しました。
「宿命を使命に変える」との池田先生の指針を胸に、これからも信心に励んでいきます。
「声」欄より