本日の「電源入りました。」

 ジャンクオーディオを修理しては放置するという非生産的なことをやってます。最近飽きてきた・・・

ジャンクレコード箱の中から ~ 「ヒゲダンス」篇

2013年06月23日 20時42分43秒 | ジャンクレコード
 最近、トヨタの「アクア」って車のCMでヒゲダンスのテーマ曲が使われていますね。そう、ドリフの「8時だよ全員集合!」で志村と加トちゃんがやったコントのBGMです。ノリのいい曲で、一度聴くと頭から離れなくなってしまいます。自分は仕事中もこの曲が頭のなかで流れてしまい、集中できないので困っております。ということで、今日はジャンクレコード箱の中から、このヒゲダンスのテーマ曲を取り上げることにします。

さあ、キミもヒゲろう!!

 「ヒゲダンス」のテーマ曲と書きましたが、正式名称は「ヒゲ」のテーマということです。では、ひとまずユーチューブにアップされている音源を聴いてみましょう。

 「ヒゲ」のテーマ ←クリック

 いいですね。延々と続くおなじみのリズムパターンに、右チャンネルのギターカッティング、左チャンネルのパーカッション、ベースはプラッキングをオーバーダブと、かなーりファンキーです。全員集合を見てた当時はこんなにいい曲だと気づきませんでしたねー。

 
 でもこのリフ、知っている人多いと思いますが、Teddy Pendergrass(テディ・ペンダーグラス)の「DO ME」からの流用なんですよね。これもユーチューブで聴いてみましょう。

 「DO ME」 ←クリック

この曲が収録されているアルバム「Teddy」

 はい、全く同じですね。流用ということで、「ヒゲ」のレーベルクレジットもこのように・・・・

 「DO ME」の作曲者、ケニス・ギャンブル&リオン・ハフがクレジットされています。タイトルも「「ヒゲ」のテーマDO ME」となっておりますね。プロデュースは志村けん。志村はこの手の音楽をよく聴いていたとか。うんうん納得。

 ・・・が、このようにクレジットされているのはセカンドプレスからの話。ファーストプレスはちょっと事情が違います。

なぜか二枚あるw

 手元にもう一枚「ヒゲ」のテーマがあります。こっちのレーベルでは・・・


 なんと作曲が志村けんとなっております。で、曲名もシンプルに「ヒゲ」。
 
 ・・・どうやら最初は志村作曲ということでリリースしたけれども、パクリを指摘されてセカンドプレス以降ギャンブル&ハフに変更したようです。とほほですねー。


 ちなみにヒゲダンスの「芸」自体もMr.ボールドのパクリです。ここらへんの事情はwikiの「ヒゲダンス」の項に詳しいので興味ある方は参照のこと。


 結局、芸もBGMもパクリだったヒゲダンス、ドリフ世代の自分はちょっとガッカリしてしまいましたが、この2つを組み合わせたところに志村けんの非凡なセンスがあるとも言えます。兎にも角にも当時は老若男女問わずブームを巻き起こしたのですから。

ONKYO ZAC55(その4)

2013年06月17日 23時40分45秒 | ラジカセ
 ZAC55のつづきです。


 一時は諦めかけていたレシーバー部ですが、なんとか完成しました。次にアンプ部のメンテに入ります。


 アンプ部は特に問題はなさそうなので、クリーニングとボタンの緑青取りだけです。裏蓋を外すと放熱板が姿を現します。


 内部はほとんど電源で占められています。


 サンヨー製のステレオアンプICを使ってました。かなり昔からあるタイプですね。ググってみたらまだ若松通商で売ってました(525円)。


 ボタンの緑青も綺麗に取れました。アンプ部終了。


 お次はスピーカー部。裏蓋を開けると吸音材が。


 ユニットは口径が8センチくらい。外してみると・・・


 なんとエッジが朽ち果てていました。ウレタンエッジはこれだから嫌です。エッジの自作はまたの機会に・・・口径が小さいのはムズイんですよね。


 エッジは見なかったことにしてスピーカー部も完成。


 アルミ製のラックにネジ止めしてフィニッシュ。うーん、かっこいい・・・


 レシーバー部のアップです。カセットは見ての通り縦に入れます。テープセレクタはメタル・ハイ・ノーマルの3ポジ。ドルビーB搭載。


 アンプ部には簡単なブロックダイアグラムが。


 背面。アクセサリーとフォノの入力端子が独立しているのが嬉しい。ラジカセって兼用が多いので。


 ということで、SL-10をつないでみました。スピーカーのエッジがないんで音の評価はできませんが、小音量で聴く分には特に問題ありませんね。

ONKYO ZAC55(その3)

2013年06月15日 23時40分36秒 | ラジカセ
 ZAC55のつづきです。

 まず例のプラ部品。修復は無理だし、部品取り機を探すのも難しい。ということで、ねじりバネ自体を加工することに頭を切り替えました。


 鋭角だったねじり角度を鈍角にして、腕の短い方を更に切り詰めました。


 鈍角にしたおかげで、短い腕のほうに支点ができ、若干弱めながらもテンションが確保されました。


 取り付けるとこんな感じ。ねじりバネは、長い方の腕で白いプラ部品を押し下げるかたちになっています。短い腕を更に切り詰めたのは、そのままだとカセットハーフに干渉するから。


 ヘッドを取り付け。写真真ん中の部品は、入手時、なぜか上下逆に取り付けられていました。多分これが正しい取り付け。


 この状態で再生テスト。ヘッドブロックがちゃんと上がるようになりました。ねじりバネ加工作戦は成功したようです。しかし、リール回転がぎこちない。アイドラがスリップしています。


 アイドラの表面を紙やすりでこすってみましたが、十分な摩擦係数が得られませんでした。ゴムが硬化して痩せてしまっているのが原因。対策として、細く切ったセロテープをホイールの内周に貼りつけてからゴムを嵌めこみました。こうすることによってアイドラの直径が若干広がり、リールにきちんと接触するようになります。


 正常に動くようになったので、ミラーカセットでテープパスの調整。ヘッド周りを分解してしまったのでこの作業は必須です。この後、テストテープでアジマスも調整。


 アジマス調整ネジにネジロックを塗布して乾燥させます。今日はここまで。
 

ONKYO ZAC55(その2)

2013年06月09日 23時16分49秒 | ラジカセ
 すっかりご無沙汰になってしまいました。ZAC55再開です。


 まずは緑青のひどいボタン類を♯400の紙やすりで磨きました。新品時の光沢は無理だけど、それなりに綺麗になりました。


 使われているゴムベルトは3本とも溶解してました。メインベルトは角ベルト。手持ちの太さ1.6ミリ、直径70ミリを取り付け。


 ダイヤル糸は一度外すと面倒ですね。かけ直すのに30分もかかってしまいました。


 カセットリッド内の化粧板を付け忘れてしまいましたが、ようやくここまで完成しました。


 とりあえずこの状態で、アンプ(MA-55)を取り付けてテスト。FM、AMとも異常なし。左チャンネルも音が出るようになりました。しかーし、カセットは再生できず。ヘッドブロックが上がらないのです。早送りや巻き戻しはできるのですが・・・・。再度分解したりして不具合の原因を探していたところ、とんでもないことに気づきました。



 これです。ヘッドがマウントされているプラ部品が割れて、内部からねじりバネが顔を覗かせています。このバネはヘッドブロックを上げるための重要な部品なのです。


 ヘッドを外してバネを取り出してみました。このねじりバネ、かなりのテンションをかけた状態でこのプラ部品の中に格納されていたようです。経年劣化を考慮してないクソ設計ですね。


 かなりのテンションがかかるということは、プラリペアなんかでは補修できないということです。んー、どうしよう。