墨映画(BOKUEIGA)

映画を墨彩画とコメントで紹介する。
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ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン

2008-08-22 19:59:20 | 映画(は行)
「赤い風船の世界は 私たちのとなりにある」

ホウ・シャオシェン監督は「赤い風船」(1956年/35分)が大好きなことがすごく伝わってくる。

我々は、となりあう「赤い風船」の世界に気づくことがなく、日々生きている。
そんな映画である。
派手に大きく物語が動くわけではない。
映画の学校に通う中国人留学生とそのベビーシッター先の家族との何気ない生活。
時々、赤い風船がその生活を覗き込む。
自分が赤い風船で、人間世界を見ている。そんな気分になってくる。
なんだかパラレルワールドを彷彿とさせられる。
普通の生活の話しなのにとてもファンタジックな物語。
なんだか不思議な気分。

とにもかくにも、赤い風船になった気になる映画に出会ってしまった。
だから映画好きはやめられない。

【STORY】
台湾の名匠ホウ・シャオシェン監督が、パリのオルセー美術館開館20周年事業として立ち上げられた映画製作プロジェクトの第1弾として手掛けた人間ドラマ。
56年のアルベール・ラモリス監督作「赤い風船」にオマージュを捧げ、パリで暮らす母子と、その家にベビーシッターとして訪れた中国人留学生の心の機微を、パリの美しい情景とともに温かいタッチで綴っていく。
仕事に家族のこと、日常の悩みに心がささくれ立つ人形劇師が、息子の子守りをする留学生との交流によってゆるやかに変化していく。
主演は「イングリッシュ・ペイシェント」のオスカー女優ジュリエット・ビノシュ。

ホウ・シャオシェンのレッド・バルーン - goo 映画


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2 コメント

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 (とらねこ)
2009-09-23 22:23:33
こんばんは、de-noryさん。
赤い風船の目線で、上からの絵にされたのですね。
そこに大胆な文字。なかなかに素敵な構図だと思います♪
なるほど、「赤い風船になった気になる」。
この見方が面白いですね。
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平行世界から (de-nory)
2009-09-24 07:18:23
とらねこさん。いつもありがとう。
とらねこさんは絵のことに触れていただけるので、いつもうれしく思ってます。
人間達が、生きている様子を平行世界から見られているような感覚。なんだか不思議な感じの映画だったと思ってます。
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