鄭州鉄道日記

河南省鄭州市で働いています。中国鉄道交通の要衝であるこの街から、中国の鉄道の情報を発信していければと思います。

C2型蒸気機関車in榮陽 その1

2011年05月23日 15時30分04秒 | 中国蒸気
鄭州市区に隣接する榮陽市の河南省建材廠(レンガ工場)の専用線で、C2というナローの蒸気機関車が使用されているという話は以前からあり、訪れる日本人も多い。自分も鄭州に住んでからというもの、方々から「偵察に行け」と言われていたのだが、あまり撮影に行くというのは興味が無いせいもあり、今まで一度も行っていなかった。

だが、京都からぶんしゅうさんがわざわざいらっしゃるというのに、行かないという選択肢があるであろうか?
そういうわけで、この週末、榮陽へ行って来た。


ぶんしゅうさんが榮陽入りしたのは5月19日木曜日。ただし自分も仕事があるので、土曜の朝、榮陽へ向けて出発した。


まずは榮陽へ向かうバスに乗るべく鄭州西バスターミナルへ。ここまでは家から徒歩25分ほどだ。
西ターミナルから鄭州市区の飛び地である上街行きの城際公交(都市間路線バス)に乗車する。バスターミナルから乗ると榮陽まで5元なのだが、道端から乗るとなぜか4元となる。



バスは5~10分間隔で発車しておりすぐ出発可能だ。なお路線バス車両の座席のみをクッションの効いた物に換装した車両を使用している。
ただ自分が乗った便だけなぜか普通の長距離バスタイプだった。そのおかげもあって立ち席不可なのか、あまり途中での乗下車もなく30分ほどで榮陽に到着した。


ただ榮陽の街は思ったより大きい。特に東側にニュータウンの建設が進んでいる。どこで降りるのかよくわからないので、適当なところで降りたのだが、思っていたより東寄りだったようで、ぶんしゅうさんとの待ち合わせ場所となった榮陽駅までが遠かった。


そして榮陽駅に到着。ただし榮陽駅はすでに客扱いを終了して日本で言うところの信号所になっており、切符売り場しか機能していない。かつての待合室はバイクと電気自動車のディーラーとなっていた。



ぶんしゅうさんは電気自動車に興味津津。普通のバッテリーを2~4台積んだだけの簡素な車だが、店員いわく「最高時速40~50キロ、走行距離は120キロ(バッテリー2台)~140キロ(同4台)、充電時間は8時間」とのことだった。どこまで本当かは知らない。なおエアコンはないが扇風機が付いていた。

ちなみに一番高いのでも日本円で40万円くらいで買えます。


とりあえず市内で食事をする。回族のお店で孜然羊肉と昼からビールを堪能。主食代わりに付いているマントウが揚げパンになっており、とてもおいしかった。



満腹になったところで機務段(機関区)へ移動。ぶんしゅうさんいわく、19日は運行したものの20日は雨で運行せず、今日も昨晩までの雨の影響で運行しないらしい。雨で運行できないのはレンガ用の粘土が採掘できないからだそうだ。



なので機務段に停車しているC2を撮影する。中国では珍しいレンガ造りの機関庫がいい味を出している。
ここには現在2台のC2がいるが、「基本的には1両のみの使用で、2両同時に動くのは稀だ」と1970年からここで働いているという老人が話していた。ちなみにこの専用線ができたのは1972年だそうだ。
この老人の話では2両のうち1両は1982年にハルビンで製造された新車として購入。もう1両は同年に貴州省の林通坑務局から中古で買った2両のうちの1両とのことだった。



機務段からは専用線をスタンドバイミーしながらここへ撮影に来る人の定宿である伊鴻賓館を目指す。北の方を並行して隴海線が通っており、ひっきりなしに警笛が聞こえた。そろそろ冬麦の収穫シーズンなので、周辺には小麦畑が広がっている。ちなみに収穫シーズンになると上海あたりの物乞いが明らかに減るのだ。




ぶんしゅうさんに各撮影ポイントの説明を受けつつホテルに到着。実は他に日本人が2名いらしているのだが、まだ夕食には早いので、ぶんしゅうさんとホテルの前の広場に座ってビールを飲みつつしばし雑談した。
そしてホテル1階の売店のおばさんの娘(高校2年生)に質問を受ける。

いつ日本に留学したんですか?


つづく


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