先週の金曜日(16日)、西安に初の地下鉄である2号線が開業したのだが、今日(23日金曜日)さっそく日帰りの弾丸ツアーを組んで試乗してきた。
往路は朝8時の高速動車組G2001次で出発。鄭西客運専線は高速動車組と動車組の供用になった結果、高速動車組は全列車の停車駅が3駅以下になったので、各列車平均するとむしろ以前より早くなり、2時間10分で初めての西安北駅に到着した。そういえば洛陽竜門から近ツーのタグを付けた日本の老人が3人乗ってきていた。近ツーは高速鉄道利用のツアーを中止してはいないのだろうか。
ホームから地下の出口に出て驚く。出口改札の目の前が地下鉄の改札口なのだ。むろん自動券売機もある。これは上海虹橋駅なみに便利だ。
なお西安地下鉄2号線は西安北駅を起点に西安市街を南北に縦断する路線で、現在は北客站~会展中心間20.5キロ、17駅で営業している。B型車両6両編成での運行だ。
日帰りなのでまず帰りの切符を購入。(さんざん迷った挙句18:15のG2020次にした)
その後、まずは西安の街の中心である鐘楼までの切符を買って乗車した。西安北駅から鐘楼までは3元である。(初乗り運賃は2元)切符は全国的におなじみのICカードだった。乗車案内冊子に計画路線も含む路線図と料金表が掲載されていたので、写真撮影したものを貼っておく。南北の赤い路線が2号線だ。なお6駅先まで初乗り運賃である。安いな。
運行間隔は約9分。始発は北客站駅発6:30/会展中心駅発6:45、終電は北客站駅発21:10/会展中心駅発21:30となっている。西安北駅着最終の列車の時刻まで営業していないわけだが、試営業開始段階でこの時間は立派だろう。他の都市だと開業時は9時~17時と言うのが多い。
さっそく乗車するが、復路の切符を買ったりしていたために北駅到着から時間がたっていたおかげで車内はガラガラだった。
乗りつつ北客站駅起点で所要時間を測る。
北客站→行政中心(3駅)7分
→北大街(9駅)24分
→鐘楼(10駅)26分
以上のような感じだった。
史跡保護のため、鐘楼や城壁の城門では上下線を分離して史跡の両側に迂回させており、その影響で鐘楼駅は上下線のホームが大きく離れている。駅の位置としては鐘楼の北側で、南側のC出口が鐘楼のローターリー直下の地下道に直結している。
とりあえず地上へ出るが特にすることもないので再び地下鉄に乗車することとする。鐘楼から会展中心へ移動。これで全区間走破したことになる。所要時間15分、全区間で41分と言ったところか。
会展中心駅にはその名の通り会展中心がある。他には何もないイメージだったが、普通にマンションや学校が広がっていた。
今度は北客站行きに乗って折り返す2駅目の小寨で下車。ここで降りたのは3号線との乗換駅になるからだが、どこにもそれらしき設備は無かった。
ところで駅構内だが、設備は改札階⇔ホームに上下のエスカレーター、エレベーターがあるほか、各ホームに無料のトイレが完備されている。地上⇔改札階はエスカレーターは上りのみ、エレベーターは1か所ないし2か所の出入り口に設置されていた。
内装に関しては特に違いはなく、改札階に駅ごと独特の壁画が設置されている程度か。
また各駅の駅名表示には、駅周辺の主要建築物のイラストが描かれていた。
小寨駅近くのケンタッキーで昼食を済ませ、再び地下鉄に乗車。鐘楼駅南隣の英寧門で下車した。この駅のA2出口を上がると、旧ANAホテルである長安城堡大酒店の目の前だ。ホテルのトイレで用を足す。
いつのまにか西安にも上海のような2階建て観光バスができていて、このホテルの前が出発点だった。料金は68元。市内の主要観光地を1時間間隔で廻っており、7か国語の解説が聞けるというものだ。
トイレを済ませた後、英寧門から鐘楼まで歩き、鐘楼前のデパートのスターバックスでネットをして時間を潰す。ついでに西安のご当地タンブラーも購入した。
スターバックスで1時間半ほど時間を潰し、再び歩き出す。鐘楼駅の北隣の北大街まで歩いた。
この駅は2号線に続いて開業予定の1号線との乗換駅だ。構造としては両線が十字にクロスしており、上が1号線(未開業)、下が2号線となっている。
1号線ホームは対向式ホーム2面2線。各ホームはT字になっており、出っ張りの部分に改札階及び2号線ホームとを結ぶ階段・エスカレーター・エレベーターがそれぞれ設置されている。改札階から2号線ホームに降りる際は一度ここで階段・エスカレーターを乗り継ぐこととなる。エレベーターは改札階⇔1号線ホーム階⇔2号線ホーム階と一つでつながっていた。これとは別に1号線ホーム本体へ直接つながる階段・エスカレーターも設置されている。(むろん未開通)
2号線ホームは他と同じ島式ホーム1面2線だ。
北大街から再び地下鉄に乗車して北上する。とりあえず2元区間で買ったが、市図書館で降りる人が多かったのでそこで降りた。
この辺りはすでに西安の北郊外のはずだが、相当開発が進んできている。むしろ城壁の内側より都会だ。ここで珍しいものを発見。自動式のレンタサイクルだ。ただ西安の交通カード利用限定なので、どちらかというと自転車シェアリングと言った方が正しいか。隣の鳳城五路駅にもあったので、このあたりの各駅には設置されているらしい。
市図書館から一駅歩き、鳳城五路駅から再び乗ることとする。この辺りも開発が進んでいて、鳳城五路交差点前のショッピングモールにはスターバックスもあった。スタバの有無で都会度を測るという日本での一昔前の発想(進出を求める署名運動をした県がありましたな)が中国では有効なのだ。となると一切ない鄭州は田舎なわけだが、実は今冬、それも家の近くに一号店ができるらしい。
鳳城五路駅から乗車し北客站駅へ向かう。途中北客站駅から三駅目の行政中心にはすでに西安の市政府が移転しており、その影響もあって北郊外の開発も進んでいるようだ。行政中心駅は計画中の4号線との乗換駅だ。4号線は行政中心を出ると二号線の東側を並行して走り、西安駅を通って中心部を縦断する。行政中心は上海の一号線人民広場駅と同じでホーム中央が吹き抜けになっており、自然光が入る形となっていた。
そして北客站駅に到着。駅舎でも撮ろうかと思っていたが、駅前広場が未整備だったのでやめた。なお地下の鉄道出口改札及び地下鉄改札階に西安空港利用者用のサービスセンターがあり、自動チェックイン機も設置されており、空港バスの表示もあったが、肝心の空港バスは未開通だであった。なお写真は午前の到着時のもので、17時過ぎに西安北駅に戻って来た時はすでに営業を終了していた。
西安北駅構内は思っていたより店がある。郊外の巨大高速鉄道駅だと武漢のようにボッタクリ食堂だけで何もない駅も多いが、西安北駅は有名どころではケンタッキー、ダンキンドーナッツ、郷村基などが営業していた。(その他マクドナルドも完成しているが未営業)
西安北駅は全体の半分しか線路を敷いていないが、更にその中で使用しているホームは1面だけだった。鄭州からの列車しかないのだから仕方がない。向こう数年はこの状況が続くのだろうな。
帰りのG2020次は18:15に西安北駅を発車。華山北、三門峡南、洛陽龍門の3駅に停車し、5分遅れて20:30に鄭州駅へ到着した。ただ、この記事を乗車中ずっと考えていたこともあり、すごく早く感じたものだ。到着後は、まだ66路の運行時間なのでガラガラの路線バスに乗車して21時前には家に到着したのだった。
おわり
ブログランキングのクリックよろしくお願いします。
往路は朝8時の高速動車組G2001次で出発。鄭西客運専線は高速動車組と動車組の供用になった結果、高速動車組は全列車の停車駅が3駅以下になったので、各列車平均するとむしろ以前より早くなり、2時間10分で初めての西安北駅に到着した。そういえば洛陽竜門から近ツーのタグを付けた日本の老人が3人乗ってきていた。近ツーは高速鉄道利用のツアーを中止してはいないのだろうか。
ホームから地下の出口に出て驚く。出口改札の目の前が地下鉄の改札口なのだ。むろん自動券売機もある。これは上海虹橋駅なみに便利だ。
なお西安地下鉄2号線は西安北駅を起点に西安市街を南北に縦断する路線で、現在は北客站~会展中心間20.5キロ、17駅で営業している。B型車両6両編成での運行だ。
日帰りなのでまず帰りの切符を購入。(さんざん迷った挙句18:15のG2020次にした)
その後、まずは西安の街の中心である鐘楼までの切符を買って乗車した。西安北駅から鐘楼までは3元である。(初乗り運賃は2元)切符は全国的におなじみのICカードだった。乗車案内冊子に計画路線も含む路線図と料金表が掲載されていたので、写真撮影したものを貼っておく。南北の赤い路線が2号線だ。なお6駅先まで初乗り運賃である。安いな。
運行間隔は約9分。始発は北客站駅発6:30/会展中心駅発6:45、終電は北客站駅発21:10/会展中心駅発21:30となっている。西安北駅着最終の列車の時刻まで営業していないわけだが、試営業開始段階でこの時間は立派だろう。他の都市だと開業時は9時~17時と言うのが多い。
さっそく乗車するが、復路の切符を買ったりしていたために北駅到着から時間がたっていたおかげで車内はガラガラだった。
乗りつつ北客站駅起点で所要時間を測る。
北客站→行政中心(3駅)7分
→北大街(9駅)24分
→鐘楼(10駅)26分
以上のような感じだった。
史跡保護のため、鐘楼や城壁の城門では上下線を分離して史跡の両側に迂回させており、その影響で鐘楼駅は上下線のホームが大きく離れている。駅の位置としては鐘楼の北側で、南側のC出口が鐘楼のローターリー直下の地下道に直結している。
とりあえず地上へ出るが特にすることもないので再び地下鉄に乗車することとする。鐘楼から会展中心へ移動。これで全区間走破したことになる。所要時間15分、全区間で41分と言ったところか。
会展中心駅にはその名の通り会展中心がある。他には何もないイメージだったが、普通にマンションや学校が広がっていた。
今度は北客站行きに乗って折り返す2駅目の小寨で下車。ここで降りたのは3号線との乗換駅になるからだが、どこにもそれらしき設備は無かった。
ところで駅構内だが、設備は改札階⇔ホームに上下のエスカレーター、エレベーターがあるほか、各ホームに無料のトイレが完備されている。地上⇔改札階はエスカレーターは上りのみ、エレベーターは1か所ないし2か所の出入り口に設置されていた。
内装に関しては特に違いはなく、改札階に駅ごと独特の壁画が設置されている程度か。
また各駅の駅名表示には、駅周辺の主要建築物のイラストが描かれていた。
小寨駅近くのケンタッキーで昼食を済ませ、再び地下鉄に乗車。鐘楼駅南隣の英寧門で下車した。この駅のA2出口を上がると、旧ANAホテルである長安城堡大酒店の目の前だ。ホテルのトイレで用を足す。
いつのまにか西安にも上海のような2階建て観光バスができていて、このホテルの前が出発点だった。料金は68元。市内の主要観光地を1時間間隔で廻っており、7か国語の解説が聞けるというものだ。
トイレを済ませた後、英寧門から鐘楼まで歩き、鐘楼前のデパートのスターバックスでネットをして時間を潰す。ついでに西安のご当地タンブラーも購入した。
スターバックスで1時間半ほど時間を潰し、再び歩き出す。鐘楼駅の北隣の北大街まで歩いた。
この駅は2号線に続いて開業予定の1号線との乗換駅だ。構造としては両線が十字にクロスしており、上が1号線(未開業)、下が2号線となっている。
1号線ホームは対向式ホーム2面2線。各ホームはT字になっており、出っ張りの部分に改札階及び2号線ホームとを結ぶ階段・エスカレーター・エレベーターがそれぞれ設置されている。改札階から2号線ホームに降りる際は一度ここで階段・エスカレーターを乗り継ぐこととなる。エレベーターは改札階⇔1号線ホーム階⇔2号線ホーム階と一つでつながっていた。これとは別に1号線ホーム本体へ直接つながる階段・エスカレーターも設置されている。(むろん未開通)
2号線ホームは他と同じ島式ホーム1面2線だ。
北大街から再び地下鉄に乗車して北上する。とりあえず2元区間で買ったが、市図書館で降りる人が多かったのでそこで降りた。
この辺りはすでに西安の北郊外のはずだが、相当開発が進んできている。むしろ城壁の内側より都会だ。ここで珍しいものを発見。自動式のレンタサイクルだ。ただ西安の交通カード利用限定なので、どちらかというと自転車シェアリングと言った方が正しいか。隣の鳳城五路駅にもあったので、このあたりの各駅には設置されているらしい。
市図書館から一駅歩き、鳳城五路駅から再び乗ることとする。この辺りも開発が進んでいて、鳳城五路交差点前のショッピングモールにはスターバックスもあった。スタバの有無で都会度を測るという日本での一昔前の発想(進出を求める署名運動をした県がありましたな)が中国では有効なのだ。となると一切ない鄭州は田舎なわけだが、実は今冬、それも家の近くに一号店ができるらしい。
鳳城五路駅から乗車し北客站駅へ向かう。途中北客站駅から三駅目の行政中心にはすでに西安の市政府が移転しており、その影響もあって北郊外の開発も進んでいるようだ。行政中心駅は計画中の4号線との乗換駅だ。4号線は行政中心を出ると二号線の東側を並行して走り、西安駅を通って中心部を縦断する。行政中心は上海の一号線人民広場駅と同じでホーム中央が吹き抜けになっており、自然光が入る形となっていた。
そして北客站駅に到着。駅舎でも撮ろうかと思っていたが、駅前広場が未整備だったのでやめた。なお地下の鉄道出口改札及び地下鉄改札階に西安空港利用者用のサービスセンターがあり、自動チェックイン機も設置されており、空港バスの表示もあったが、肝心の空港バスは未開通だであった。なお写真は午前の到着時のもので、17時過ぎに西安北駅に戻って来た時はすでに営業を終了していた。
西安北駅構内は思っていたより店がある。郊外の巨大高速鉄道駅だと武漢のようにボッタクリ食堂だけで何もない駅も多いが、西安北駅は有名どころではケンタッキー、ダンキンドーナッツ、郷村基などが営業していた。(その他マクドナルドも完成しているが未営業)
西安北駅は全体の半分しか線路を敷いていないが、更にその中で使用しているホームは1面だけだった。鄭州からの列車しかないのだから仕方がない。向こう数年はこの状況が続くのだろうな。
帰りのG2020次は18:15に西安北駅を発車。華山北、三門峡南、洛陽龍門の3駅に停車し、5分遅れて20:30に鄭州駅へ到着した。ただ、この記事を乗車中ずっと考えていたこともあり、すごく早く感じたものだ。到着後は、まだ66路の運行時間なのでガラガラの路線バスに乗車して21時前には家に到着したのだった。
おわり
ブログランキングのクリックよろしくお願いします。