鄭州鉄道日記

河南省鄭州市で働いています。中国鉄道交通の要衝であるこの街から、中国の鉄道の情報を発信していければと思います。

西安地下鉄2号線に乗車 

2011年09月24日 00時21分07秒 | 都市鉄道
先週の金曜日(16日)、西安に初の地下鉄である2号線が開業したのだが、今日(23日金曜日)さっそく日帰りの弾丸ツアーを組んで試乗してきた。

往路は朝8時の高速動車組G2001次で出発。鄭西客運専線は高速動車組と動車組の供用になった結果、高速動車組は全列車の停車駅が3駅以下になったので、各列車平均するとむしろ以前より早くなり、2時間10分で初めての西安北駅に到着した。そういえば洛陽竜門から近ツーのタグを付けた日本の老人が3人乗ってきていた。近ツーは高速鉄道利用のツアーを中止してはいないのだろうか。

ホームから地下の出口に出て驚く。出口改札の目の前が地下鉄の改札口なのだ。むろん自動券売機もある。これは上海虹橋駅なみに便利だ。
なお西安地下鉄2号線は西安北駅を起点に西安市街を南北に縦断する路線で、現在は北客站~会展中心間20.5キロ、17駅で営業している。B型車両6両編成での運行だ。


日帰りなのでまず帰りの切符を購入。(さんざん迷った挙句18:15のG2020次にした)

その後、まずは西安の街の中心である鐘楼までの切符を買って乗車した。西安北駅から鐘楼までは3元である。(初乗り運賃は2元)切符は全国的におなじみのICカードだった。乗車案内冊子に計画路線も含む路線図と料金表が掲載されていたので、写真撮影したものを貼っておく。南北の赤い路線が2号線だ。なお6駅先まで初乗り運賃である。安いな。



運行間隔は約9分。始発は北客站駅発6:30/会展中心駅発6:45、終電は北客站駅発21:10/会展中心駅発21:30となっている。西安北駅着最終の列車の時刻まで営業していないわけだが、試営業開始段階でこの時間は立派だろう。他の都市だと開業時は9時~17時と言うのが多い。

さっそく乗車するが、復路の切符を買ったりしていたために北駅到着から時間がたっていたおかげで車内はガラガラだった。

乗りつつ北客站駅起点で所要時間を測る。

北客站→行政中心(3駅)7分
→北大街(9駅)24分
→鐘楼(10駅)26分

以上のような感じだった。
史跡保護のため、鐘楼や城壁の城門では上下線を分離して史跡の両側に迂回させており、その影響で鐘楼駅は上下線のホームが大きく離れている。駅の位置としては鐘楼の北側で、南側のC出口が鐘楼のローターリー直下の地下道に直結している。



とりあえず地上へ出るが特にすることもないので再び地下鉄に乗車することとする。鐘楼から会展中心へ移動。これで全区間走破したことになる。所要時間15分、全区間で41分と言ったところか。

会展中心駅にはその名の通り会展中心がある。他には何もないイメージだったが、普通にマンションや学校が広がっていた。
今度は北客站行きに乗って折り返す2駅目の小寨で下車。ここで降りたのは3号線との乗換駅になるからだが、どこにもそれらしき設備は無かった。


ところで駅構内だが、設備は改札階⇔ホームに上下のエスカレーター、エレベーターがあるほか、各ホームに無料のトイレが完備されている。地上⇔改札階はエスカレーターは上りのみ、エレベーターは1か所ないし2か所の出入り口に設置されていた。


内装に関しては特に違いはなく、改札階に駅ごと独特の壁画が設置されている程度か。


また各駅の駅名表示には、駅周辺の主要建築物のイラストが描かれていた。



小寨駅近くのケンタッキーで昼食を済ませ、再び地下鉄に乗車。鐘楼駅南隣の英寧門で下車した。この駅のA2出口を上がると、旧ANAホテルである長安城堡大酒店の目の前だ。ホテルのトイレで用を足す。
いつのまにか西安にも上海のような2階建て観光バスができていて、このホテルの前が出発点だった。料金は68元。市内の主要観光地を1時間間隔で廻っており、7か国語の解説が聞けるというものだ。


トイレを済ませた後、英寧門から鐘楼まで歩き、鐘楼前のデパートのスターバックスでネットをして時間を潰す。ついでに西安のご当地タンブラーも購入した。

スターバックスで1時間半ほど時間を潰し、再び歩き出す。鐘楼駅の北隣の北大街まで歩いた。
この駅は2号線に続いて開業予定の1号線との乗換駅だ。構造としては両線が十字にクロスしており、上が1号線(未開業)、下が2号線となっている。

1号線ホームは対向式ホーム2面2線。各ホームはT字になっており、出っ張りの部分に改札階及び2号線ホームとを結ぶ階段・エスカレーター・エレベーターがそれぞれ設置されている。改札階から2号線ホームに降りる際は一度ここで階段・エスカレーターを乗り継ぐこととなる。エレベーターは改札階⇔1号線ホーム階⇔2号線ホーム階と一つでつながっていた。これとは別に1号線ホーム本体へ直接つながる階段・エスカレーターも設置されている。(むろん未開通)
2号線ホームは他と同じ島式ホーム1面2線だ。


北大街から再び地下鉄に乗車して北上する。とりあえず2元区間で買ったが、市図書館で降りる人が多かったのでそこで降りた。
この辺りはすでに西安の北郊外のはずだが、相当開発が進んできている。むしろ城壁の内側より都会だ。ここで珍しいものを発見。自動式のレンタサイクルだ。ただ西安の交通カード利用限定なので、どちらかというと自転車シェアリングと言った方が正しいか。隣の鳳城五路駅にもあったので、このあたりの各駅には設置されているらしい。



市図書館から一駅歩き、鳳城五路駅から再び乗ることとする。この辺りも開発が進んでいて、鳳城五路交差点前のショッピングモールにはスターバックスもあった。スタバの有無で都会度を測るという日本での一昔前の発想(進出を求める署名運動をした県がありましたな)が中国では有効なのだ。となると一切ない鄭州は田舎なわけだが、実は今冬、それも家の近くに一号店ができるらしい。

鳳城五路駅から乗車し北客站駅へ向かう。途中北客站駅から三駅目の行政中心にはすでに西安の市政府が移転しており、その影響もあって北郊外の開発も進んでいるようだ。行政中心駅は計画中の4号線との乗換駅だ。4号線は行政中心を出ると二号線の東側を並行して走り、西安駅を通って中心部を縦断する。行政中心は上海の一号線人民広場駅と同じでホーム中央が吹き抜けになっており、自然光が入る形となっていた。

そして北客站駅に到着。駅舎でも撮ろうかと思っていたが、駅前広場が未整備だったのでやめた。なお地下の鉄道出口改札及び地下鉄改札階に西安空港利用者用のサービスセンターがあり、自動チェックイン機も設置されており、空港バスの表示もあったが、肝心の空港バスは未開通だであった。なお写真は午前の到着時のもので、17時過ぎに西安北駅に戻って来た時はすでに営業を終了していた。


西安北駅構内は思っていたより店がある。郊外の巨大高速鉄道駅だと武漢のようにボッタクリ食堂だけで何もない駅も多いが、西安北駅は有名どころではケンタッキー、ダンキンドーナッツ、郷村基などが営業していた。(その他マクドナルドも完成しているが未営業)
西安北駅は全体の半分しか線路を敷いていないが、更にその中で使用しているホームは1面だけだった。鄭州からの列車しかないのだから仕方がない。向こう数年はこの状況が続くのだろうな。


帰りのG2020次は18:15に西安北駅を発車。華山北、三門峡南、洛陽龍門の3駅に停車し、5分遅れて20:30に鄭州駅へ到着した。ただ、この記事を乗車中ずっと考えていたこともあり、すごく早く感じたものだ。到着後は、まだ66路の運行時間なのでガラガラの路線バスに乗車して21時前には家に到着したのだった。

おわり


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重慶地下鉄1号線にチョイ乗り

2011年09月20日 21時52分19秒 | 都市鉄道
鄭州からT9次に乗車し17時前に重慶に着いたものの、この日は22:20の飛行機で鄭州へ戻るというふざけた日程なので、市内に入れるのは3時間ほどである。

じゃあ7月に開業した地下鉄1号線に乗ってみようということで、まずは兩路口駅を目指す。(事前に家でチェック済みだった)

重慶駅北側の崖の上あたりが兩路口なので、重慶には何度も来ていながら乗っていなかった皇冠エスカレーターに初めて乗った。料金は2元。

踏み外したり、前の人間が物を落としたら命は無さそうな長~いエスカレーターだった。


エスカレーターで兩路口に上がると、まだ整備工事中で分かりづらいが、なんと地下鉄兩路口駅直結であった。これは便利だ。実質的に皇冠エスカレーター追加で重慶駅から地下鉄利用できるようなものである。

兩路口駅は近々開業する予定の3号線(こちらはモノレール)との乗り換え駅になるのだが、1号線が上、3号線が下で概ね「への字」に交差している。構内の案内板にはわかりやすい立体図もあった。とりあえず現時点で終点の較場口まで2駅乗車することとした。


1号線ホームの較場口寄りには3号線乗り換え階段とエスカレーターが設置されており、2路線のホームが直接結ばれている。まだ工事中だが奥にはエレベーターも設置される。果たしてこの1か所だけで将来の通勤ラッシュに対応できるのか疑問だが、上海などでホーム同士が直接つながっている駅は階段のみが普通なので、ある意味先進的かもしれない。


しかし3号線って一体いつになったら開業するのだろろうか?
2007年に初めて重慶北駅に降り立った時から、同駅には軌道交通3号線の標識があるが、一向に開業しない。

1号線は現在は10分間隔の運行だ。土曜の夕方と言うことに加え、まだ渝中区を横断する程度の路線なので、車内は閑散としていた。


較場口に到着後、とりあえず周辺を歩く。路線図にもその旨書かれているが、以前から運行している2号線(モノレールで日立の車両が運行)の較場口駅と改札内で繋がる通路は工事中で、仮にここで乗り換える場合一度出る必要がある。
較場口一帯は地下も含めて巨大なショッピングモールとなっているが、まだ部分開業と言った感じだ。解放碑辺りに比べると人通りも閑散としている。ただ全面オープンの暁には地下鉄/モノレール駅と一体となった巨大な商業エリアになりそうである。較場口に着いてからは、近くのハワードジョンソンホテルが入る複合ビルNOCO内のスターバックスで1日ぶりにネットをした。


その後は19時前にスタバを出発し再び地下鉄で兩路口へ。そこから早歩きで上清寺近くの空港バス乗り場へ移動し、ギリギリで7:30発のバスに乗ることに成功した。土曜と言うこともあって道も空いており、空港には30分で到着。重慶江北空港は実は初めてなのだが、なかなか立派なターミナルだった。
ただ前から気になっていた空港待ちのタクシーは市内と同じスズキのSX4ばかり。あれじゃスーツケース1つすら載らないと思うが。


自動チェックイン機で早々と搭乗手続きを済ませる。あとは空港内をふらつき、セキュリティーチェックを抜けて搭乗口そばで空港の無線ランでネットをして時間をつぶした。なお重慶江北空港の制限区域内には何気にスタバがあるのだが、営業は9時で終了だった。


自分が搭乗するのは中国南方航空の鄭州行き最終便(と言っても全社合わせてこの日は4便しかないが)。なんと広西壮族自治区南寧始発の経由便だった。到着遅れで搭乗開始は30分近く遅れたが、搭乗はスムーズだったので出発は10分遅れほどで済んだ。
しかしANAのプラチナになった直後の搭乗が関係ないスカイチーム加盟のCZというのが何ともアホらしい。まあ鄭州だとCA便は北京と成都しかないのだから仕方がない。早く深セン航空がスターアライアンスに加盟完了しないものだろうか。

飛行時間1時間20分しかない上に22:20発の深夜便なので、飲み物とピーナッツとおしぼりのみのサービスだった

日付変わって0:00ちょうど、鄭州新鄭空港に到着。後はダッシュで空港を出て空港バスに乗り、0:15には空港を離れることに成功。民航大酒店からはタクシーに乗り換え、いつも通りの深夜割増19元で家に到着したのは1時ちょうどであった。まだ明日(すでに日付は変わっているが)が休みなのが救いだ。


おわり



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