WBAフライ級タイトルマッチ
パナマの王者ルイス・コンセプション選手(Luis Concepcion)がメキシコのアーナン・マルケス選手(Hernan Marquez)の挑戦を受けた一戦は王者の地元パナマで行われましたが、サウスポーの挑戦者マルケス選手のカウンターの前にコンセプション選手が11回TKOで敗れて王座陥落した一戦でした。
暫定王座戦の4試合をいずれもKOで勝利し、ここ2試合(1試合は無冠戦)はいずれも初回で試合を終わらせていたコンセプション選手がこの日もスタートから飛ばします。右ストレートや右アッパーをとにかく狙って攻めまくるコンセプション選手のパワー・迫力は相当なもので、初回からマルケス選手をダウンさせるのですが、ちと攻めが強引すぎました。同じ回にマルケス選手の左フックを食ってダウンを奪い返されてしまいます。
2回に入っても右を狙って出るコンセプション選手とそれを正確なカウンターで迎え撃つマルケス選手という流れで、マルケス選手の右フックや左ストレートがビシバシ入っていきます。それでも捨て身というか強引に出続けたコンセプション選手の右が入ってマルケス選手が再びピンチに陥るシーンもあったこの2ラウンド目だったのですが、続く3回開始早々にマルケス選手の右フックを食ってコンセプション選手がこの試合2度目のダウンを奪われた場面でマルケス選手ペースが決定的なものとなります。
以降フットワークも駆使しながら右フックや左ストレートリード、正確なカウンターブローで出てくるコンセプション選手をコントロール。カウンター狙いの傾向が強くなりすぎて手数が減った場面もあったマルケス選手でしたが、強烈なカウンターでコンセプション選手の動きを鈍らせる場面を度々演出させていきます。
10回にプレスを強めたコンセプション選手の右アッパーや右ストレートで押し込まれかけたマルケス選手でしたが、ここでも正確な反撃を返し、このラウンドに右のジャブで3度目のノックダウンを奪います。
そして続く11回開始早々に腫れが酷くなっていたコンセプション選手の左まぶたにドクターのチェックが入り、続行が認められずマルケス選手のTKO勝利が宣告された最後でした。
マルケス選手は30勝(23KO)2敗。コンセプション選手は22勝(17KO)2敗。
ノニト・ドネア対アーナン・マルケス(2010/07/10)
このブログの人気記事
最新の画像[もっと見る]
あれだけまともにパンチを食らうと止めざると得ないのでしょう。
コンセプションの戦い方がクリチコに似てるとちょっと思いましたが、
あのやり方は体格差が必要なのかもしれません。
私はコンセプションを見て初期のレノックス・ルイスを連想しました。
相手が「タイソン」マルケスとかだったからか、エマニュエル・スチュワードがつく前の、右一本槍の頃のルイスを思い出しましたね。
あのときはたいしたことのない選手だと思っていましたが、ガッツあるファイトを見てなかなか好きになりました。
でも再戦してどちらが勝つかといわれると、コンセプシオン有利と見てしまいます。(笑)
ドネアとやったときはクラスが違いますし、何より相手はドネアですからね。相手が悪かったとしか言いようがないんでしょう。