バージル・ヒル対ヘンリー・マスケ(2007/03/31)

クルーザー級12回戦

約10年ぶりに復帰したヘンリー・マスケ選手(Henry Maske)が、唯一の敗戦を喫した相手で現クルーザー級王者のバージル・ヒル選手(Virgil Hill)に判定勝ちして10年前の借りを返すという離れ業をやってのけました。

10年前の第一戦は両者ともにライトヘビー級の世界王者として臨んだタイトル統一戦でしたが、ヒル選手がスプリットの判定をものにしてタイトル統一を果たし、敗れたマスケ選手は引退していました。
今回ヒル選手への雪辱の為に10年ぶりに復帰し見事勝利を収めるという快挙を成し遂げました。
まるで映画か漫画の世界のようなドラマチックなストーリーですが、試合内容は非常にしょぱーいものでしたｗ
全部10-10でいいんじゃね？といった感じの平坦な12ラウンズに終始した試合。唯一のアクションは、8回に両者の頭が激突しヒル選手の額が大きく裂け、マスケ選手に減点が告げられたシーンでしょうか。
採点は117-110が二人に116-113が一人の3-0と文句の無いものでした。

マスケ選手の見事すぎる復帰劇ではありますが、10年ぶりに復帰した選手にあっさり敗れてしまう現役世界王者ってのも何とも不甲斐ないものです。
WBAはヒル選手のタイトル剥奪を検討するようです。

共に43歳の両者、勝利後再び引退を宣言したマスケ選手は31勝(11KO)1敗。ヒル選手は50勝(23KO)5敗。

Maske shocks the world!