クリス・アバロス対ホセ・ニエベス(2010/01/29)

バンタム級10回戦

こちらも2週間前の試合です。20歳のバンタム級ホープ、クリス・アバロス選手(Chris Avalos)がホセ・ニエベス選手(Jose Nieves)に4回KO勝ちしています。(体格比較)

軽量級らしからぬパワフルな攻撃が持ち味のアバロス選手がこの日も試合開始からじりじりと相手へプレスを掛けて強打を狙っていきますが、サウスポーの相手ニエベス選手のシャープな右ジャブをほとんど全て食ってしまう立ち上がり。初回半ばにはニエベス選手の右ジャブ→左ストレートのワンツーをまともに食って腰を落としかけるシーンもあって、波乱の予感も漂わせたスタートでした。
しかしアバロス選手は2回に入るとその悪い流れをパワーであっさりと断ち切ります。強烈な左フック右フックのコンビでニエベス選手を吹き飛ばすダウンを奪い、試合再開後には右アッパーで再び倒してペースを強奪。(2度目のダウンはスリップの裁定)
以降ニエベス選手をロープに詰めて上下へ散らす強烈な左右のブローでペースを掌握し続け、4回に2度倒してのフィニッシュでした。

ニエベス選手の攻撃(特にジャブ)が入る場面は最後まで続いていて、課題もはっきりと見えた試合内容ではありましたが、その迫力満点の攻撃はかなりのレベルにあるように見えました。この良さを生かしたまま成長して行って欲しい選手です。

アバロス選手は15勝(12KO)。ニエベス選手は17勝(8KO)4敗1分。

クリス・アバロス対アンドレ・ウィルソン(2009/07/31)


●スーパーフェザー級8回戦
アーチー・レイ・マルケス対デリック・カンポス

アーチー・レイ・マルケス選手(Archie Ray Marquez)がデリック・カンポス選手(Derrick Campos)に8回判定勝ちしています。(体格比較)

身長で3インチ(7.62cm)、リーチで6.5インチ(16.51cm)リードする21歳のマルケス選手がシャープな左ジャブ、左フック・アッパーのリードブローでカンポス選手のプレスを終始コントロール。
なかなかに切れるパンチを打つマルケス選手なんですが、ちとパワー不足にも感じた試合。下がりながら当てる左フックやアッパーは上手いですが、カンポス選手の突進を止めることはほとんどできていませんでした。
4回にはカンポス選手が相打ち狙いで放った右が2発入り、さらにラウンド後半には左フックを浴びてややペースを乱す場面も。
以降のラウンドではマルケス選手がペースをコントロールしつつもカンポス選手のプレスにやや押され気味の流れに見えた試合でした。
とは言うもののポイント的にはマルケス選手が着実にリードを重ねる展開で、最終回には右でノックダウンも奪っての勝利でした。
公式のスコアは80-71,79-72,77-74の3-0。シロート採点79-72マルケス。

マルケス選手は10勝(7KO)。カンポス選手は20勝(11KO)8敗。

ディミトリー・サリタ対デリック・カンポス(2008/11/08)

Chris Avalos, Archie Ray Marquez Win Big in New Mexico(Cliff Rold/BoxingScene)
写真
Avalos avalanche buries Nieves(FIghtnews)