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エイドリアン・ディアカヌ対クリス・ヘンリー(2008/04/19)

2008-04-21 17:14:04 | ボクシング
WBC暫定ライトヘビー級タイトルマッチ

ルーマニアのブカレストで行われた全勝同士による暫定王座決定戦は、地元のエイドリアン・ディアカヌ選手(Adrian Diaconu)がクリス・ヘンリー選手(Chris Henry)に12回3-0の判定で勝利しています。(115-113x2,116-113)

アマチュアで世界選手権97年銅、99年銀、2000年五輪代表(3回戦で金メダリストのホルヘ・グティエレス選手に初回KO負けで敗退)などの輝かしい戦績を誇り、そのエキサイティングなファイトスタイルと強打で個人的にかなり注目していたディアカヌ選手でしたが、この日はかなり苦しんだ試合でした。
ディアカヌ選手のパワフルな攻撃がリードする展開で始まった試合。身長で大きく劣る身体から繰り出される豪快な攻撃はマイク・タイソン選手を彷彿とさせます。
ヘンリー選手が放つジャブの打ち終わりに合わせる右、思い切り踏み込んで放つ左フックなどの見た目にも派手な攻撃でリードした立ち上がりでしたが、ヘンリー選手もシャープな攻撃で対抗。
一進一退の攻防となった中盤戦でしたが、ディアカヌ選手の大きなパンチを受けてぐらついてもそのダメージを引きずらない、というか効かない感じで変わらず放ち続けるヘンリー選手の鋭い攻撃が徐々にディアカヌ選手を苦しめていきました。
両者が強いパンチを決め合う激しい攻防となった8回。このラウンドはディアカヌ選手が獲ったものの、このあたりから疲れの色を見せ始めたディアカヌ選手にとって終盤は非常に苦しい展開でした。
ラスト2ラウンズでは足腰の踏ん張りが効かずに再三スリップするなど、ディアカヌ選手の疲労と蓄積されたダメージはかなり大きかったですが、なんとか判定に持ち込みユナニマスの判定を得ています。

打たれるとちょっとモロい面も見せたディアカヌ選手ですが、そのパワフルな攻撃はやはり魅力です。同じくモロさのある正規王者のチャド・ドーソン選手との試合は派手な展開になりそうで早く見てみたいです。

ディアカヌ選手は25勝(15KO)。ヘンリー選手は21勝(17KO)1敗。この日は敗れましたが、今後まだまだチャンスがありそうな好選手でした。


+昨年、ドーソン選手への挑戦が決定していながらも、自らの負傷で挑戦の機会を逸していたディアカヌ選手。
この日の試合が挑戦者決定戦ではなくなぜ暫定王座決定戦になったのかイマイチ理解不能です。
++昨年5月のディアカヌ選手の前戦の動画(対リコ・ホイ戦)

Diaconu defeats Henry!
Romanian Diaconu lands interim WBC light heavy title

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