ホルヘ・リナレス対ワイベル・ガルシア(2008/11/28)

WBAスーパーフェザー級王座決定戦

日本の帝拳ジム所属のベネズエラ人、ホルヘ・リナレス選手(Jorge Linares)がパナマで地元の9位ワイベル・ガルシア選手(Whyber Garcia)との王座決定戦に臨んだ一戦は、5回ストップ勝ちでリナレス選手が勝利してエドウィン・バレロ選手が返上した王座に就いて2階級制覇に成功した一戦でした。

リナレス選手の圧勝でした。
良く伸びる左ジャブ、相手の入りに合わせる左フック、これらのリードから繋ぐ鋭い右ストレート、などのリナレス選手の攻撃は非常に正確でまたパワフルでした。
地元の声援を背に積極的に出るガルシア選手の思い切りの良い攻撃にややリズムを乱しかけた場面も見せますが、両者の力量差は明白でした。
4回に入ると乱戦になりかけた試合の流れを正確で強いジャブで完璧に寸断。続く5回に強烈なボディブローでチャンスを掴み、ここで捨て身の攻撃に出たガルシア選手に右ストレート、左フックを打ち込みまくってのストップでした。

ラスベガス・マンダレイベイのホプキンス対ライトの前座という一流の舞台で素晴らしい試合を見せて、本場米国の関係者に強烈な印象を植え付けたリナレス選手がなんで9位の選手と王座決定戦なんかをやってるんだろう・・？
とか思ってしまいます。
この試合を王座決定戦と認定したWBAの姿勢、スモーガーさんのストップ時の躊躇、など色々と突っ込みたい要素がある試合ではありましたが、リナレス選手のパフォーマンスは見事でした。フィニッシュの場面での正確でパワフルな連打は素晴らしかったです。
もっと大きな晴れ舞台で彼の雄姿を見てみたいですねぇ・・

リナレス選手は26勝(17KO)。ガルシア選手は20勝(14KO)6敗。




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