題詠blog2009

こちらは「題詠blog2009」の会場です。どなたでも自由にご参加いただけます。

025:氷

2008-12-23 | 021-030の歌
「025:氷」の歌は、こちらにトラックバックしてください。

題は「氷(こおり)」です。「水」などとの読み間違い、「凍」などとの詠み間違いにご注意ください


000:テスト(はこべ) (梅の咲くころから)
届きますように。

025:氷(アンタレス) (思い出ずるままに)
アルコール飲めぬわれなりタンブラーの氷抜け行くジンジャーエール

025:氷(蓮野 唯) (万象の奇夜)
氷水素麺そっと身を揺らし天ぷら達を仰ぎ見ている

025:氷(船坂圭之介) (kei's anex room)
戯れ言の一つになれがかかづらふ夜は「氷室」のごとき静寂

025:氷(西中眞二郎) (しなやかに、したたかに、無責任に・・・西中眞二郎雑記帳)
かき氷 海風 浴衣 盆踊り 月中天にふるさとの夏

025:氷(みずき) (空)
氷山の一角くづれ埒もなき 踊る会議のあとの虚しさ

025:氷(jonny) (迂闊な夜の真ん中で)
マンモスの叫びもハエのため息も氷の中に閉じ込められた

025:氷(うたまろ) (五と七と五と七と七)
ものみなの甦る春 オゾン層 北の氷はいつ甦る?

025:氷(根無し草) (根無し草)
氷から 恐竜出たら 玉乗りを 仕込みたいねと CHA-LA HEAD-CHA-LA

025:氷(小早川忠義) (Just as I am Returns)
今は無き氷上郡産丹波栗しかと掴めど手に余りたり

025:氷(ひじり純子) (純情短歌)
唐突に優しい人の裏側の氷の部分が見えた驚き

025:氷(鳥羽省三) (見沼田圃の畔から)
氷下魚(こまい)とてその身の白き魚あり凍れる海を割りて漁る

025:氷 (題詠100首爆走中。)
心臓の中の氷が溶けなくてペコが死んでも泣けないのです

025:氷(星野ぐりこ)再投稿 (題詠100首爆走中。)
心臓の中の氷が溶けなくてペコが死んでも泣けないのです

025:氷(松木秀) (わたしよきみの風景であれ)
かき氷暖房の効く部屋で食べ頭痛に耐えてエコに反して...

025:氷(じゅじゅ。) (rahasia2 ~題詠blog2009~)
待っててね いつかわたしが溶かすから 氷のやうなあなたの心

025:氷(詩月めぐ) (かじられちゃったお月様)
今夜またぼくの心に氷雨降る 君の言葉が冷たく痛い

025:氷(ひいらぎ) (ひいらぎのゆっくり短歌日記)
かき氷食べて笑ったバス停でほんとは君を好きだったかも

025:氷 (穴井苑子) (猫のように純情)
今年こそ梅酒を漬けて溶けかけた氷砂糖を舐めてみたくて

025:氷(ウクレレ) (十線譜)
氷山の一角だろう何気ないときに名前を呼び間違える

025:氷〈佐藤紀子) (encantada)
氷山を溶かす地球の温暖化竜宮城にもひそかにせまる(浦島太郎物語)

025:氷(ぽたぽん) (今日には今日を 明日には明日を)
グルグルとハンドルを回しガリガリとくだかれた氷かけられた赤

025:氷(柴田匡志) (スタートライン)
氷嚢を膝に当てつつアイシング サッカー少年たりし頃の傷

025:氷(八朔) (I am still here ... われひとりゐて)
全身に墨施して吃音の若者ふたり鎮まる氷室 

025:氷(眩暈丸) (コギト過剰の歌)
溶けていく氷が島を飲み込んで陸地が皆無エラ呼吸する

025:氷(わだたかし) (ファミレス短歌)
溶けかけの氷のような立ち位置で同窓会を楽しんでます

025:氷(梅田啓子) (今日のうた)
腎を病む母は氷を舐(ねぶ)りつつのどの渇きに堪へてゐたりき

025:氷(みつき) (みそひと :: misohito ::)
氷雨降る庭を眺めて穏やかに 美しき哉と言う僧のあり 

025:氷(夏実麦太朗) (麦太朗の題詠短歌)
水割りの氷は徐々に溶けてゆき昨日の空気の粒がはじける

025:氷(マトイテイ) (ようこそ 纏亭へ)
氷上の表情に酔う評定は決して甘くはならないだろうが

025:氷(かりやす) (彼方探訪)
超氷河期のわれらが好きなユニコーン再始動して歌ふに涙す

025:氷 (佐東ゆゆ) (Putting Holes in Happiness)
寂しさが氷のように降ってくる 比喩でなくただ逢いにゆきたい

025:氷(はこべ) (梅の咲くころから)
水たまり今朝は氷りてもみじ葉が 陽に輝きて透きて見えしや

025:氷(さかいたつろう) (流星文庫)
二分間氷を口にほおばって呂律のまわらないキスをしよう

025:氷(久哲) (久哲の適当緑化計画。)
氷上に放り出されたワカサギに閉じるまぶたが無くてよかった

025:氷 行方祐美 (フーガのように)
今朝はじめての雨脚にしっとり濡れたわれ氷のように溶けてゆくなり

025:氷(柚木 良) (舌のうえには答えがでてる)
タイミング悪いわたしが悪いのだ氷を噛んでしっかり堪える

025:氷(木村比呂) (*さよなら小鳩)
蜘蛛の巣が氷のなかにあるよって、かざし、思わず透ける手のこう

025:氷(陸王) (Always Walking with Yu)
白雲と夕日の小さじ半分に氷を浮かせ桃のチューハイ

025:氷(日向弥佳) (黒猫ときんぎょ)
カップには熱い紅茶を待ちわびる氷砂糖がわたしのようで

025:氷(伊藤夏人) (やわらかいと納豆2009)
わかりにくい冷たさですが君のには氷をひとつ多く入れます

025:氷 (井手蜂子) (蜂歌/Hello,Mr.Darkness.)
目が合うと火照るの早く君の手で私の中へ氷を入れて

025:氷 (新井蜜) (暗黒星雲)
腰痛のジュリエットから招かれる氷が張った遊びに来てと

025:氷(庭鳥) (庭鳥小屋へようこそ)
きいんとねするから嫌いかき氷舌が青いの不健康だし

025:氷 (minto) (@100@)
手抜きせず作る料理と器にも氷で冷やす気配りが見ゆ

025:氷(ジテンふみお) (雲のない日は)
マンモスの美味しい店を知っていた氷河期までに出会えていたら

025:氷(只野ハル) (Ordinary days)
多分 氷のように冷たい人はいなくて そうさせる人がいる

025:氷 (はしぼそがらす) (紆余曲折)
氷上の不調の訳は口つぐみ淋しい笑みに恋の影あり

025:氷(ふみまろ) (光る風の記憶)
ヨーテボリの氷の夜に湾岸の記事らしき文字 黒いもを食む

025:氷(ME1) (FILL mobile)
  マンダリンオレンジの夏抱き寄せて灼熱の季(トキ)私は氷(アイス)

025:氷(森山あかり) (言葉の花かご)
薄氷を踏む人生に耐え切れず飛び立った君長月だった

025:氷(天野ねい) (三十一文字の毒薬)
あの夜に氷が水になり目から零れて以来からっぽの胸

025:氷(月下燕) (a swallow under the moonlight)
幸せな結末のあとお城にはふたりをぶち抜く氷が降った

025:氷(わたつみいさな) (乱切りくじら)
くつしたをはいてベッドにもぐりこむ氷のようにきみが寝返る

025:氷(髭彦) (雪の朝ぼくは突然歌いたくなった)
氷張る冬の朝を知らぬまま六十路に春は近づきにけり

025:氷(風天のぼ) (でんでんむしの夢)
池の面の氷のしたにいる鯉の尾がうごきだすきさらぎの午後

025:氷(七五三ひな) (ひなの雑記と言葉遊び)
   木造の匂いたちこむ雑貨店氷枕の橙懐かし

025:氷 (水口涼子) (FANTASIA )
カラカラとグラスの氷鳴らす時会えない人に会える気がする

025:氷(暮夜 宴) (青い蝶)
これはもう初夏の風です(かき氷はじめました)をゆらして届く

025:氷(藤野唯) (Sugarmint)
まだ君に合わせられる顔がなくて 慣れないコーラの氷を噛んでる

025:氷(都季) (31pieces)
氷点下十五度の夜に葬ったはずの想いが微かに軋む

025:氷(音波) (短歌のなぎさ)
流氷を産み出す 春の街に住むあなたには分からない理由で

025:氷(原田 町) (カトレア日記)
切り裂くは心地よきかな今宵また氷のやいば研ぎ澄ませおり

025:氷(西野明日香) (水の中のASIAへ(短歌な毎日))
余韻にも押し寄せてくる冷たさよ流氷よりは薄い壁であれ

025:氷(チッピッピ) (うたよみブログ)
氷しか残っていないアイスティー 話はずんでまたかき混ぜる

025:氷(畠山拓郎) (あいうえおあお)
個人的氷河期よりはましだけど冬が続きぬ両想い来い

025:氷(都) (miya-momoの日記)
今一度あなたの思いをとくと見て半年前の氷は解けた

025:氷(磯野カヅオ) (その時の主人公の気持ちを三十一文字で述べよ。)
居心地の悪きも良きに変ふるらし厚き氷に挑む公魚

025:氷(Yosh) (☆生短歌☆)
怨念と哀しみでできた氷人を溶かすに値する 一言を

025:氷(ひぐらしひなつ) (エデンの廃園)
製氷機ごとりと鳴ってしどけなきあなたの指が団扇を探す

025:氷(春待) (三感四音)
凍るまで待てない私は溶けかけの氷をかじる悲しいペンギン

025:氷(詠時) (短歌の花道)
薄氷(うすごおり)パリと子供ら楽しげに大人は薄氷(はくひょう)履むをためらう

025:氷(中村成志) (はいほー通信 短歌編)
あかつきの夏の浜辺をひとりゆく氷の地図を素手に掲げて

025:氷(祢莉) (suger drop)
向かい合う君の顔さえ見られずにグラスの中の氷とけてく

025:氷 (ゆり) (森の歌)
夏休みプールのあとのかき氷帰ってお昼寝 しあわせだった

025:氷(五十嵐きよみ) (NOMA-IGAオペラ日記)
氷にも炎にもなる激しさの主人公から目が離せない

025:氷(こすぎ) (たんかんぽんかんみかん)
築十年すきま風吹きひとことを氷づけして永久保存

025:氷(じゃみぃ) (じゃみぃのうた)
うつむいて悲しい酒を飲む僕にカウンタ越しで氷割る君

025:氷(鹿男) (もえないゴミ箱)
氷づけしてある恋は                        とけることなく           そのまんま流氷になれ 流氷みたいな歌です。お好きな読み方でお読みください。

025:氷(ことり) (歌)
製氷皿ってとおいむかしカラカラとストローで回す透明な氷

2009題詠blog025:氷(はづき生) (生さんま定食)
すこしづつ融けゆく氷柱 水滴をひとつひとつと奪はれながら

025:氷(野州) (易熱易冷~ねっしやすくさめやすく、短歌編)
親子丼食ひつつ呑めば「かき氷はじめました」の貼り紙古ぶ

025:氷(新田瑛) (新田瑛のブログ2)
屋根からの雪解け水が流れ下り氷柱は日々に成長しゆく

025:「氷」(月下  桜) (*月下  桜 の 世界*)
きしといい直線入りて水滲む(にじむ)薄氷(うすらい)踏みしためらいがちに

025:氷(たざわよしなお) (世界を翻訳するための試み)
愛してると云ひて背中に氷入れないでいやむしろ入れて欲し

025:氷(秋月あまね) (予定された調和が見つかりませんでした。)
そのまなこ丸くして見よ薄氷に閉じ込められた藁のひとすじ

025:氷(イマイ) (ゆびおり短歌)
早くきてグラスのなかに五つある氷すべてがとけきる前に

025:氷(花夢) (花夢)
真夜中に氷を舐めて呼び覚ますわたしのなかの青いペンギン

025:氷(吉里) (梢は歌う)
心底の割れない氷を蹴り割って抱きしめたいな熱き想いを

025:氷(石畑由紀子) (裏デッサン。短歌・題詠マラソンを走っています。亀スピードで。)
みぞおちで燃える氷に指先の皮膚を削がれる共犯の朝

025:氷(青野ことり) (こ と り ご と)
もえすぎた胸の炎を冷ますには氷あずきのやさしい甘さ

025:氷(迦里迦) (香飄)
寡黙なる冷蔵庫もときに耐へぬらしぐわらり吐息の氷を落とす

025:氷(萱野芙蓉) (Willow Pillow)
春まだき結んでは消える薄ら氷に生きてみたい生き方がある

025:氷(藻上旅人) (創作のおと)
 静けさが今でも残る森の奥氷の底の世界が動く

025:氷(富田林薫) (カツオくんは永遠の小学生。)
南極の氷ゆっくりと少なくなって皇帝ペンギンの取り寄せる製氷機

025:氷(太田ハマル) (とっても短い今日の歌)
君帰る冬の未明よ窓に戸に氷柱の格子をかけてくれよ

025:氷(流水) (流水(るすい)の短歌Caf'e)
みづいろのネオンサイン煌(きら)めいて氷を砕いたやうなこの街

025:氷(虫武一俊) (無足場ワンダーランド)
氷河期と言ってみたいね 吐く息に落ちた理由があるかもしれず

025:氷(冥亭) (《冥亭倶楽部》 the snow-ball planet)
暑いのは苦手か汝(うぬ)ら?案ずるな、大氷河期がそれ其処にまで…

025:氷(こうめ) (はこにわ相聞歌)
鮫氷といふ営みと離れたる郷土の音の由来をおもひし ※鮫氷(さめすが)

025:氷(O.F.) (O.F.)
氷もつ手の平ただの体温でしばらく水のイオンが宿る

025:氷(キヨ) (ぼくはこんなことが好き。)
(不安とかなくなればいい)かき氷作ってやるよ。好きだっただろ?

025:氷(みずたまり) (劣等性な優等生の本音)
春が来る度教室は氷点下(夕焼けはこんなにも暖かい)

025:氷(emi) (時計をはずして)
出るはずのない答え待つ夜には虚しく氷の溶ける音して

025:氷(木下奏) (ブログ・キ・カーデ - 木下奏 blog)
カキ氷いろとりどりのシロップに染められてみたい不変願望

025:氷(伊藤真也) (クラッシュボク)
きっかけは前触れもなくカラコンと崩れた氷 す、す、す、す、酢イカ  

025:氷(ほきいぬ) (カラフル★ダイアリーズ)
かっこいい名前ランキング第1位 男性部門は「氷室京介」

025:氷(ほたる) (ほたるノオト)
氷嚢の水が囁く戯れ言に微熱を帯びたやわらかな頬

025:氷(A.I) (Private Window)
製氷機のプラスティックの真四角にひいやりとした白だしがある

025:氷(健太郎) (モノクローム文芸館)
母の下友と分かちしかき氷 今の私を誇れない夏

025:氷 (沼尻つた子) (つたいあるけ)
水に点うちて氷と為すときに雪の女王の指先を得る

025:氷(ゆふ) (ゆっくりん)
君は来ない わかってたけど待っていたコップの氷が水になるまで

025:氷 (村木美月) (うたりずむ)
もう一度他人に戻る決意してふたりはまさに氷点のとき

025:氷 (七十路ばば独り言)
南極の氷原に穴深く穿ち採りし地層に地球の歴史

025:氷(松原なぎ) (日向水(題詠blog2009))
女子たちの軟口蓋にとじ込んだ氷砂糖の甘さがわかる?

025:氷(ノサカ レイ) (のーずのーず)
100万年 氷に閉じ込められていた肉食獣なの あたしの中身

025:氷(天国ななお) (お月様は許さない)
ごりごりと怒ったようにふくらんだ氷をかじるきみのほっぺた

025:氷(nnote) (白い箱から)
ばらばらと産み棄ててゆく真夜中の製氷室に血のにおいする

025:氷(間遠 浪) (少女らせん)
「生まれたての解氷湖 壊しにゆくよ もうなにも生まれたら いけない」

025:氷(TIARA) (**JEWELRYBOX**)
張りつめた氷の上で君を待つ 失うものはもう何も無い

025:氷(新野みどり) (明日は明日の風が吹く)
アイスティー浮かぶ氷を見つめてた彼との会話が途切れた時に

025:氷(あみー) (正直なたましい)
氷上に舞う妖精は笑っても泣いてもやはり妖精なのです

025氷 (惠無) (なんでもない一日)
なぜそれが氷屋さんかわからずにひっくり返した三輪車

025:氷(理阿弥) (車止めピロー)
ざらざりは雪と氷の境い目の音 父の声思い出せない

025:氷(遥遥) (たんかのきりかた2)
どこまでもうすい氷の上を行くずっと一人で知らないふりで

025:氷(空色ぴりか) (美利河的題詠百首2009)
どうせなら一番遠くに投げすてろ南氷洋のまんなかだとか

025:氷(振戸りく) (夢のまた夢)
丸くした氷は地球 夕暮れの色のリキュール満たしたグラス

024:氷(にいざき なん) (改題「休まないで歩けとチーターが言ったから」)
君と飲む梅酒の夜はぬるやかで氷で割る間もうるさき幸だな

025:氷(ろくもじ) (タンカコタンカ 題詠篇)
もういっそ世界が終わる日みたいに氷結を飲んで眠りませんか?

025:氷 (ニダンカイサセツ)
氷なしボタンを探す どうしても薄まるものが得意ではない

025:氷(笹本奈緒)再投稿 (ニダンカイサセツ)
氷なしボタンを探す どうしても薄まるものが得意ではない

025:氷(ゆき) (ひたぶる君を)
たちまちに刃にかわる薄氷を渡りて居りぬ割れなばもろとも

025:氷(穂ノ木芽央) (白紙委任状)
式場の鳳凰の氷彫たちまちに片翼となり誰の祝福

025:氷(フウ) (easygoing.)
無性に噛み砕きたくなる氷 陽水の曲をBGMに

025:氷(橘 みちよ) (夜間飛行)
軒したに煌めく氷柱(つらら)をたおりては持ちてあそびき手の痛むまで

025:氷(村上はじめ) (雑感)
生ぬるいビールに氷落としては酔えない夜にひとりで乾杯

025:氷(こゆり) (おかっぱ短歌)
北極で涙も氷る恋をして赤道直下で結婚しよう

025:氷(さと) (すばらしい日々)
氷詰めにした時間 溶け出さぬよう思い出さぬよう頭振る(かぶりふる) 

025:氷(nene) (セイント☆オゼウサン かばんの中身ご開帳編)
口に氷含んで42度の湯につかる 二時間湯冷めしないため ○伊東家的

025:氷(南 葦太) (「謙虚」という字を書けぬほど)
氷中花 冷たい棺 葬った遺体 綺麗はなんか哀しい

025:氷(のびのび) (のび短歌)
せっかちで高血圧で猫舌です味噌汁に氷は常識です 参照記事:025:氷

025:氷(KARI-RING) (ほとりほとりと藍色の海)
カランコロン氷を浮かべたグラス持つコックの瞳は海の藍色

025:氷(酒井景二朗) (F.S.D.)
あの夏の製氷室の慘状を笑ふあなたが去つて久しい

025:氷(村本希理子) (きりころじっく2)
くちびるにはりつく氷を剥がすときひかりのやうないたみがするよ

025:氷 (キャサリン)(コーラス♪(´・ω・`)カレンダー♪)
自分には見えないくせにカキ氷に染まった舌を見せびらかしてる

025:氷(ぷよよん) (冷静と情熱のあいだ)
舌先の知覚過敏がおしえてる氷のかけらとあなたの嘘と

025:氷(羽うさぎ) (羽うさぎの日記帳)
壮大な氷の彫刻をつくるように削られてゆく氷河の記憶

025:氷(たかし) (象の鼻)
水色のセーター腰に巻き付けてかき氷つくる指の丸さよ

025:氷(新津康) (GARDEN DRAGON)
君の背に入れた氷のヒトカケラ。ブラウスの布の微かに滲み。

025:氷(bubbles-goto) (BIBBLy HoUR)
女主人の氷の瞳溶かすのは恋ではなくて燃えるウォトカ

025:氷 みぎわ (たづたづし)
氷襲(こほりがさね)色目の枕くぼみをり若き患者の朝つつがなし

025:氷(美木) (ヒネモスアフタヌーン2)
アイスティグラスの氷はもう全部溶けちゃったからお別れしよう

025:氷(櫻井ひなた) (ひなごと☆23→24)
少しずつ氷が溶けていくような「あたしを忘れていいよ」とかウソ

025:氷(市川周) (ミルミルを飲みながら)
ツノかゆし氷山の上(へ)の一角獣(きりがよいので七七はなし)

025:氷(EXY) (オレブロ★パラダイス♪)
名古屋風 赤味噌入りの カキ氷 旨いか否か 作るも勇気

025:氷(駒沢直) (題詠blog参加用。)
火照る背に乗せた氷は滑り落ち腰のくぼみでみずうみになる

025:氷(兎六) (一人暮らしの日記)
「生きたい」とだいたいいっしょカルピスの氷がくちのなかでとけない

025:氷(宮田ふゆこ) (ソーダ・ファウンテン)
まだ氷が残るグラスをさげられる 夏の終わりはいつもこんなだ

025:氷 (若崎しおり) (ふたつのおでこ)
愛惜よ、氷柱のごと容赦なく泥と崩れて流れ消えゆけ  

025:氷(紫月雲) (resume 1970-2009)
冷酷と激情とそのあわひにて君のものとならむ花氷

025:氷 (斉藤そよ) (photover)
流氷に例えられたらやさしさもずるさもないね流れやすいね

025:氷(岡本雅哉) (なまじっか…)
ため息を吐けばたちまちそそり立つ樹氷の中にあなたは眠る

025:氷(文) (f_blueな日々 題詠blog)
モノクロの写真南氷洋上に蓮葉氷のただようてをり

025:氷(sora) (追憶~娘へ)
氷糖のつくる模様より逝人の叫びの聞こゆ 青梅包む

025:氷(志井一) (日記ホプキンス)
人知れず僕はウーロン茶をそそぐ コーラ風味の氷の上に

025:氷(龍庵) (題詠blog2009 龍庵)
19の僕らの舌は熱すぎて氷をいつも頬張っていた

025:氷(湯山昌樹) (短歌 富士山麓より)
暑くとも氷菓欲しとはまだ思わず 富士山麓には梅雨寒(つゆざむ)もあり...

025:氷(草蜉蝣) (低空飛行)
ハンカチを噛んで耐えてる君のため我の傷口に氷押し当てる

025:氷(しおり) (ヒロの独り言)
真実は 氷柱の中に隠されてぽとりぽとりと暴かれてゆく

025:氷(千坂麻緒) (薔薇十字蕩尽短歌)
      はるになる滝の氷が水になるなつにはちいさな虹をみにいく      

025:氷(佐原みつる) (あるいは歌をうたうのだろう)
そのように泣けない夜の片隅で製氷皿に注がれる水

025:氷(短歌サミット2009.ほんとにスマ夫) (短歌サミットブログ)
もうきっと思い出さない想い出を氷イチゴにしてかき込もう

025:氷(やや) (言の葉たち)
透明な氷となりて光りたる愛とう魔物消えゆく夜空

025:氷 (一夜) (短歌るBlog)
顔中の溢れる汗も拭わずに かき氷食む夏の日の吾子

025:氷(石の狼) (Wulfstan の confessio amantis)
気が付けば氷河を渡る我のみが右に左に雪山見上ぐ

025:氷(佐藤羽美) (hinautamemo)
青峰のかき氷へとスプーンを挿し込む竜之介の倦怠

025:氷(ワンコ山田) (歩道を走る自転車のこども)
うっかりと触れたあなたは凍てついて製氷皿に囚われの指

025:氷(帯一鐘信) (シンガー短歌ライター)
 みずうみに氷ができる瞬間がわからぬままにまた次の冬

025:氷(tafots) (1年で1000首をつくる)
嚥下する力失い病室にて日がな氷を舐めていた人

025:氷(香-キョウ-) (Sky on Blue)
カップの底 覗いて笑顔 子供たち 残った氷頬張る ガリゴリ

025:氷 (月夜野兎) (明日 晴れるといいな)
熱くなる方が負けだとわかってた コップの氷がカランと笑う

025:氷(天鈿女聖) (うずめの花ビラ)
「好きです」も「好きなんです」も「好きだよ」も氷のように溶けてくれない

025:氷(葉月きらら) (組曲を奏でるように・・・)
もどかしくガラスの氷見つめてる 溶ける前には好きと言いたい

025:氷(Re:) (プリズム)
カランって氷が泣くのでひとりきりだということに気付き始めた

[短歌][2009] 025:氷(ezmi) (語りえぬことを。)
何もかも忘れてしまう知らぬ間にまるで氷がとけるみたいに

025:氷(わらじ虫) (楽園 by わらじ虫。)
ほとんどが氷のくせになんでだよ!なんでペンギンなんかいるんだ!

025:氷(本田鈴雨) (鈴雨日記)
わが本音言ひ当てるひとと話しをり貼りつく氷落とすここちに    

025:氷(珠弾) (seven seas tac)
千年の時雨に打たれ続けてもとけない氷の壁がはだかる

025:氷(やすまる) (やすまる)
両腋に氷をいだきひたすらに39度(さんじゅうくど)越えへと立ち向かう

025:氷(桶田 沙美) (31Words Runner)
頑なに閉ざした君の海進む砕氷船の舵取る手震え

025:氷(つばめ) (ツバメタンカ)
文明の罪を批判しAQUOSの中で崩落してる氷山

025:氷 (お気楽堂) (楽歌三昧)
客途切れふっと一息つく頃にガラガラガラと鳴る製氷機

025:氷(美久月 陽) (白月夢)
おだやかな恋をしているはずなのに氷砂糖を噛み砕く音

025:氷(すいこ) (すいこのうたおきば)
わたくしの遺体は氷河に埋葬を未来のチープなSFの為

025:氷(兵庫ユカ) (Blog [ .bypass ])
先に氷をグラスに入れて飲み物を注ぐそういう習慣がない

025:氷(木下一) (リンダリンダタンカ)
参照記事:025:氷 氷漬けになった悟空を救うため君のパンティでごしごし磨く

025:氷(長月ミカ) (創作ブログ とかげのしっぽ)
君をただ見ているうちにかき氷までもが溶けて消えた夏の日

025:氷 (如月綾) (お気に召すまま)
カキ氷みたいな雪にどれだけの毒が混じっているのだろうか

025:氷(おっ) (だいえいの短歌専門店)
就職は氷河が閉ざす恋愛は草食化する星は夏バテ

025:氷 (遠藤しなもん) (忘れちゃった。)
氷結のカンカン指で鳴らしてた 彼が彼女のほうを見るたび

025:氷(田中ましろ) (ましたん)
熱い夜を冷やさうとして手に取つた氷にふたりまた燃え上がる

025:氷(桑原憂太郎) (憂太郎の短歌Blog)
放課後に放たれり嘘が午後9時の職員室で氷解のせり

025:氷(月原真幸) (さかむけのゆびきり。)
とりあえず氷いちごを食べ終えるまでは絶望するのを止める

025:氷(末松さくや) (旅人の空(待ち人の雪別館))
プレゼントがまんするから南極の氷をもとにもどしてあげて

025:氷(遠野アリス) (gymnopedie)
リンゴ飴打ち上げ花火にカキ氷 祭りは僕らのパンドラの匣

025:氷(田中彼方) (簡単短歌「題詠だ」)
赤い舌緑の舌を見せあって子どものように、かき氷です。

025:氷(kei) (シプレノート)
十三時二十八分五十秒二人の味の氷白玉

025:氷(水風抱月) (朧月夜に風の吹く。)
酔いの果て歪む現に融け切れず薄氷の舟一人たゆたう

025:氷(風月堂) (言霊士の座卓)
氷の塊を、口に含んでキスを強請る、甘い風生暖かくて心地良い、柔らかな瞬間

025:氷 (みなと) (海馬)
しろくまに抱かれしずかに溶けてゆく氷塊のようなプロ意識

025:氷(斗南まこと) (野ウサギのように)
悲しみは蒼く静かな氷の刃我を冷たく貫いていく

025:氷(ちりピ) (ちりちりピピピ)
どうやってあきらめてゆこう 午後三時白い日差しにとけてく氷...

025:氷(椎名時慈) (タンカデカンタ)
2009年8月、才能あふれる元アイドルに 腐らずに甦る日を夢見よう氷河の下で眠るマンモス

025:氷(hjr) (_blank)
好きだった氷室冴子の少女にはなれなかったわわたしだった少女

025:氷(ちょろ玉) (ちょろ玉のコトダマラソン)
どれくらい経ったのだろう君はもうここにいないし氷は溶けた

025:氷(小林ちい) (ゆれる残像)
注ぎ込む熱いコーヒーたっぷりの氷とともに我をも溶かせ

025:氷(睡蓮。) (睡蓮。の隠れ家ブログ)
暑すぎて座ってられない外野席氷食べても2回裏まで

025:氷(近藤かすみ) (気まぐれ徒然かすみ草)
ノコギリで切りたる氷の塊を鉤もて運ぶ昭和の男

025:氷(片秀) (うつしよはゆめ よるのゆめこそまこと)
氷雪の大地にあなたは眠りおり千年前の夢を抱えて

025:氷(今泉洋子) (sironeko)
 君を待つ真夜の厨に製氷の音は愉しきデュエット奏づ

025:氷(我妻俊樹) (半ドア)
連絡橋に氷が張って溶けてゆく おんなの声でじゃあねと言った

025:氷(文月育葉) (冷たい夜の向こう側)
赤裸々に告白されて手つかずの氷イチゴが夏に染み出す

025:氷(泉) (tannka たんか 短歌)
カリカリと氷食みゐし姉の癖貧血ゆゑと誰も気付かず

025:氷(扱丈博) (取扱)
ぼくはまだドミノのように立ちながらきのうの氷をかじっています

025:氷(草野つゆ) (虹をこえて)
かき氷 心じゃいちご 思ってた なのに口から「レモンください」

025:氷(内田かおり) (深い海から)
手元から氷は落ちて床の上の星屑となる溶ける間の夢

025:氷 (里坂季夜) (コトノハオウコク)
水玉の瓶を背伸びで傾けてせいたかグラスに氷は五つ

025:氷(vanishe) (場所)
音のなき庭かたりつぐこゑも絶えいづみのおもて止める薄ら氷(ひ)

025:氷(佐山みはる) (月待ち人の窓辺(題詠Blog))
ロープウェー頂上駅の売店の氷旗いろ褪せてさがれり

025:氷(冬鳥) (ことのはうた)
北の地に住むひとの白い腕に抱かれ海はしずかに氷を溶かす

025:氷(フワコ) (きくとわたし)
秋まつりの夜は思ったより冷えてなかなか減らぬ子のかき氷

025:氷(よっしぃ) (J2ロードを共に歩こう。 ~goo annex~)
お手製の梅酒をつくるとお買い物 氷砂糖の量に驚く

025:氷(Makoto.M) (放物線にあこがれて)
すさまじく氷噛みつつ怒るのは、僕なのかざらざらの机に...

025:氷 (勺 禰子) (ディープ大阪・ディープ奈良・ディープ和歌山)
製氷機きみが来なくて秋が来て寒くて古い氷しかない

025:氷(鯨井五香) (くじら(独唱))
昼下がりバケツのイワシ飲み込んで踏みしめている氷河の記憶

025:氷(空山くも太郎) (ケータイ短歌 備忘録)
もうすっかり氷も溶けてる 二人してことば少なにより添うファミレス

025:氷(星桔梗) (風船がわれるまで ?)
支笏湖の氷濤まつりの思い出が二人の人生(みち)の途中を飾る

025:氷(だや (それから人鳥の朝食を買いに)
白黒の鳥の子供は灰色に生まれてすぐに氷上に立つ

025:氷(Ni-Cd) (反実仮想)
氷嚢としていだかれて雪おんなならばあなたを征服したい

025:氷(yunta) (詠 ~ツキノチカラ うたのもり~ )
頑なに閉じたこころも氷解するあなたの笑顔太陽に似て

025:氷(絢森) ((右耳だけが知っている))
氷山の一角それは起こしてはいけない子どもの真っ黒な雁

025:氷(みち。) (滑空アルペジオ。)
とりあえず氷を撒いた もう息をしないなにかが腐らぬように

025:氷(夢雪) (浪漫)
025:氷 春を売る氷の少年人形を抱いて眠った一夜だけの恋

025:氷(英田柚有子) (阿呆船)
引っ込みがつかなくなった手のひらで氷が水になってしまった

025:氷 (寺田ゆたか) (永訣のうた)
甘くないかき氷少し欲しといふ ただ一口の楽しみなるに

025:氷(青山みのり) (わざとじゃないもん!)
薄氷をかさねるごとに澄んでゆく夕餉をかこむ母と子の距離

025:氷(山の上のパン) (なしなし やしやし)
にせんくねん最後の氷を惜しみつつしゃくしゃく口に運ぶばあさん

025:氷(ぱん) (向日葵 と 月)
かじかんだ氷のような指先の外側きみのやわらかな音

025:氷(羽根弥生) (ことらのことのは)
シロツプは蠱惑の紅 氷片を沈めてゆけば黄昏れるばかり

025:氷(茶葉四葉) (ゆざまし)
カキ氷じょうずに崩してたべるすべ さがして捜して堪えてる嫉妬

025:氷(はせがわゆづ) (迷走ランドセル)
好きさえも届かないことのもどかしさグラスの氷はそれでも溶ける

025:氷(久野はすみ) (ぺんぺん100%)
鶏頭のひだひだひどく不愉快で口にふくんだ氷をとかす

025:氷(緒川景子) (ezomijikauta)
氷点下 きらっとしてたら近づいて これがほんとの雪印です

025:氷(宵月冴音) (銀星亭~Villa Argentee D'Etoile~)
透明な蜜が氷に融けてゆきやがて見えなくなる夏祭り

25:氷(HY) (天然通信)
薄氷踏みて歓声上げる子の吐息は白く空へ昇りぬ

025:氷(星川郁乃) (Air Station)
怒りには少し及ばぬ感情が冷蔵庫から取り出す氷菓

025:氷(鳴井有葉) (そのためのブログ)
燃えているものを囲んで男らの融けずともよい氷がならぶ

025:氷(やすたけまり) (すぎな野原をあるいてゆけば)
氷柱にはあたらなくてもいいのです 雪のひかりを固めて投げて

025:氷(なゆら) (リッスン・トゥ・ハー)
「いいわけは聞きたくないの」ウィスキーグラスの氷かんからと鳴る