アメリカでの料理というとジャンキーなイメージが先行してしまいがちですが、インターナショナル料理的には日本よりずいぶん本格的なものが食べられます。
特にロサンゼルスは、住人が世界各国からやってきているので、祖国の味をそれぞれの店で展開していることが多く、さらに発展して村や町まで形成している次第。
よって日本で食べる○×国料理というものはどこか和風テイストですが、ロサンゼルスで食べた各国料理はたいてい本格的なものでした。
実際その国に行ったことがないので、味が本物かどうかはわかりませんが、確実に言える事は日本で食べる同じ国の料理とは違うものが多いこと。
メニューだけでなく、味付けも値段もかなり違う。日本での各国料理で得体の知れない味というものに出会うことは少ないですが、あちらでは頻繁。
当然、色々な意味でびっくりすることも多く、非常に勉強になりました。
タイ料理もその一つで、日本でも一時期ブームになり、タイ料理のお店も珍しくなくなりましが、屋台フードで売っているほどではないですね。
ロサンゼルスにもタイ・タウンがあり、行くとその一角だけタイ語があふれ、タイ料理店や雑貨店、食材店とタイ専門店がずらりと並んでいました。
私の出会った人にはタイ人はいませんでしたが、タイタウンがあるくらいなので、タイ人は身近にたくさん住んでいたのかも。
もちろん、滞在先の近くのフードコートでもタイ料理は売られていました。よくアメリカ人のL先生がそこでタイ風やきそば"パッタイ"をランチ用に買っていて、そのお店ではパッタイ以外の料理を買っている人をあまり見かけないほど、パッタイは人気がある料理でした。
ということで私の中ではタイ料理と言えば、"パッタイ"なのです。
日本に帰ってきてから、何度か作ってみたのですが、なかなかうまくできずにいました。ちょうど御用達書に作り方を発見したので、試してみることにしました。
御用達書によれば、パッタイを家庭で作る際にネックになるのが、材料の種類が多いこととその材料が特異的であること。タマリンドや魚醤、もやし、豆腐などアジア系特有の材料をそろえなければならないので、敬遠されがちのようです。
まず手順の1番目は合わせ調味液作りから。
御用達書ではタマリンドにフィッシュソース、米酢、砂糖、カイエンヌペッパー、植物油を加えて混ぜ合わせるとのこと。
タマリンドは巨大な鞘えんどうの乾燥ものといった概観で、甘みを持つ材料。
日本のスーパーで見かけることはまずないのですが、アメリカのスーパーで驚いた食材のひとつ。見かけが超特異的で初めて見たときは食べ方や味の検討すらつかなかったくらいです。第一印象は"枯葉?"でした。
これを水につけて甘みと風味を溶け出させるのですが、代用としてマンゴージャムを使いました。
水にマンゴージャムを溶かし、フィッシュソース(魚醤)の代わりにオイスターソースと醤油を加えます。
さらに米酢、砂糖、カイエンヌペッパー、植物油を加えて混ぜ合わせました。
次にビーフンの下ごしらえ。
この料理には米の麺であるビーフンが必須なのですが、ビーフンもパスタと同じように太さが色々あって、使用用途がそれぞれ違います。細い春雨状のものでも作れないことはないですが、パッタイの魅力はやはり幅広の腰のある麺。
御用達書でも3mm幅のビーフンを使うように指示があり、輸入食品店で購入してきました。
ビーフンを湯に浸して柔らかく戻すのですが、今回は夕食用に作った魚のスープに浸しておきました。ビーフンにもスープで下味がつくのでうまみが増すと思います。代替材料が多いので少しでもうまみの足しになれば。。。
御用達書では浸湯時間は20分とありましたが、7分で十分でした。完全に柔らかくなる前の少し芯が残る程度に戻し、器に取り出して水気を切っておきます。
フライパンに油を入れ、もやし、豚肉を炒め軽く塩で調味して取り出しておきます。
御用達書ではえびを使っていましたが、買い物の都合により豚肉で代用。
あいたフライパンに卵を入れてかき混ぜてスクランブルエッグ状に加熱します。
卵に柔らかく戻した麺、斜め切りの長ねぎ、炒めたもやしと豚肉を加えて炒めます。
最初に合せた調味液を流しいれてかき混ぜながら加熱し、麺に調味液を吸わせながら炒めます。
最後にナッツと水菜とくずした豆腐を加えて水分がほぼなくなるまで軽く炒めたら完成です。御用達書では香菜でしたが、ダンナさんは香りが苦手なので水菜で代用。
いつもは炒めるとべたっとなるのですが、今回は程よく麺を水戻ししたので調味液をうまく吸い込んでちょうどよい固さで仕上がりました。
野菜も手早く先に炒めておいたので、全体に短時間で仕上げることができたのも良かったと思います。
材料は御用達書のレシピどおりでなく代替品が多かったためどんな味になるか心配でしたが、味は甘酸っぱいものの、御用達書の通り塩味ベースで少しピリ辛。どの味に偏ることもなくほどよい調和の取れていてかなり美味でした。
炒めるだけの手順なのですが、具材を別々に炒めて最後に合わせ、調味液も事前に合わせておいて一気に加えるだけでこんなにうまくできるのにはびっくりしました。
私的には普通のソース焼きそばよりも断然お気に入りになりそうです。
この日の献立は、パッタイ、魚と白菜の中華スープ、人参とマッシュルームのソムタムでした。
このパッタイを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(手に入りやすい材料で代用したレシピにしています。)
パッタイ。 by PCWP
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特にロサンゼルスは、住人が世界各国からやってきているので、祖国の味をそれぞれの店で展開していることが多く、さらに発展して村や町まで形成している次第。
よって日本で食べる○×国料理というものはどこか和風テイストですが、ロサンゼルスで食べた各国料理はたいてい本格的なものでした。
実際その国に行ったことがないので、味が本物かどうかはわかりませんが、確実に言える事は日本で食べる同じ国の料理とは違うものが多いこと。
メニューだけでなく、味付けも値段もかなり違う。日本での各国料理で得体の知れない味というものに出会うことは少ないですが、あちらでは頻繁。
当然、色々な意味でびっくりすることも多く、非常に勉強になりました。
タイ料理もその一つで、日本でも一時期ブームになり、タイ料理のお店も珍しくなくなりましが、屋台フードで売っているほどではないですね。
ロサンゼルスにもタイ・タウンがあり、行くとその一角だけタイ語があふれ、タイ料理店や雑貨店、食材店とタイ専門店がずらりと並んでいました。
私の出会った人にはタイ人はいませんでしたが、タイタウンがあるくらいなので、タイ人は身近にたくさん住んでいたのかも。
もちろん、滞在先の近くのフードコートでもタイ料理は売られていました。よくアメリカ人のL先生がそこでタイ風やきそば"パッタイ"をランチ用に買っていて、そのお店ではパッタイ以外の料理を買っている人をあまり見かけないほど、パッタイは人気がある料理でした。
ということで私の中ではタイ料理と言えば、"パッタイ"なのです。
日本に帰ってきてから、何度か作ってみたのですが、なかなかうまくできずにいました。ちょうど御用達書に作り方を発見したので、試してみることにしました。
御用達書によれば、パッタイを家庭で作る際にネックになるのが、材料の種類が多いこととその材料が特異的であること。タマリンドや魚醤、もやし、豆腐などアジア系特有の材料をそろえなければならないので、敬遠されがちのようです。
まず手順の1番目は合わせ調味液作りから。
御用達書ではタマリンドにフィッシュソース、米酢、砂糖、カイエンヌペッパー、植物油を加えて混ぜ合わせるとのこと。
タマリンドは巨大な鞘えんどうの乾燥ものといった概観で、甘みを持つ材料。
日本のスーパーで見かけることはまずないのですが、アメリカのスーパーで驚いた食材のひとつ。見かけが超特異的で初めて見たときは食べ方や味の検討すらつかなかったくらいです。第一印象は"枯葉?"でした。
これを水につけて甘みと風味を溶け出させるのですが、代用としてマンゴージャムを使いました。
水にマンゴージャムを溶かし、フィッシュソース(魚醤)の代わりにオイスターソースと醤油を加えます。
さらに米酢、砂糖、カイエンヌペッパー、植物油を加えて混ぜ合わせました。
次にビーフンの下ごしらえ。
この料理には米の麺であるビーフンが必須なのですが、ビーフンもパスタと同じように太さが色々あって、使用用途がそれぞれ違います。細い春雨状のものでも作れないことはないですが、パッタイの魅力はやはり幅広の腰のある麺。
御用達書でも3mm幅のビーフンを使うように指示があり、輸入食品店で購入してきました。
ビーフンを湯に浸して柔らかく戻すのですが、今回は夕食用に作った魚のスープに浸しておきました。ビーフンにもスープで下味がつくのでうまみが増すと思います。代替材料が多いので少しでもうまみの足しになれば。。。
御用達書では浸湯時間は20分とありましたが、7分で十分でした。完全に柔らかくなる前の少し芯が残る程度に戻し、器に取り出して水気を切っておきます。
フライパンに油を入れ、もやし、豚肉を炒め軽く塩で調味して取り出しておきます。
御用達書ではえびを使っていましたが、買い物の都合により豚肉で代用。
あいたフライパンに卵を入れてかき混ぜてスクランブルエッグ状に加熱します。
卵に柔らかく戻した麺、斜め切りの長ねぎ、炒めたもやしと豚肉を加えて炒めます。
最初に合せた調味液を流しいれてかき混ぜながら加熱し、麺に調味液を吸わせながら炒めます。
最後にナッツと水菜とくずした豆腐を加えて水分がほぼなくなるまで軽く炒めたら完成です。御用達書では香菜でしたが、ダンナさんは香りが苦手なので水菜で代用。
いつもは炒めるとべたっとなるのですが、今回は程よく麺を水戻ししたので調味液をうまく吸い込んでちょうどよい固さで仕上がりました。
野菜も手早く先に炒めておいたので、全体に短時間で仕上げることができたのも良かったと思います。
材料は御用達書のレシピどおりでなく代替品が多かったためどんな味になるか心配でしたが、味は甘酸っぱいものの、御用達書の通り塩味ベースで少しピリ辛。どの味に偏ることもなくほどよい調和の取れていてかなり美味でした。
炒めるだけの手順なのですが、具材を別々に炒めて最後に合わせ、調味液も事前に合わせておいて一気に加えるだけでこんなにうまくできるのにはびっくりしました。
私的には普通のソース焼きそばよりも断然お気に入りになりそうです。
この日の献立は、パッタイ、魚と白菜の中華スープ、人参とマッシュルームのソムタムでした。
このパッタイを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(手に入りやすい材料で代用したレシピにしています。)
パッタイ。 by PCWP
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