Pro house keeper

アメリカのローカルフードを中心に、世界各国の料理レシピを自宅で気軽につくる料理日誌。

シナモン・バンズ。

2010-07-08 08:22:49 | 料理
蒸し熱い季節になると、作りやすくなるのが"パン "。
室内の常温で発酵ができるため、冬のようにコンロと鍋を一つ占領することがなく、発酵も早いのですが、暑さでモチーベーションが下がるためなかなか試作できないのが現状。

昨日も蒸し暑く、モチベーション的にはやや下がり気味でしたが、以前から作ってみたかったパンなので、思い切って作ってみました。
今年に入り、何度かシナモンロール系のパンは作っているのですが、味はまずまずと言ったとところ。クイックブレッド系やポテトを混ぜ込んだものなど試していますが、悪くはないものの、あと一歩といった感じ。

今回のレシピは御用達書の姉妹版TV"Cook's country TV"の"Ultimate Cinnamon Buns"から。ネットでTV映像を見て予習しておきました。
訳すと「究極のシナモン・バンズ」というタイトルで、どんなシナモンバンズになるのか興味深々。
シナモンロールはアメリカでは"シナモン・バンズ"天板に1枚もので焼いて一つ一つを切り離すスタイルで日本の個別焼きとは少し違ったものになります。
シナモンバンズで重要なのが"Gooey"。
"ベタベタと甘い"状態を指す言葉で、シナモンバンズを一口食べて"Gooey"と言えるものになるかどうか。

スタンドミキサーのボウルに強力粉、薄力粉、片栗粉、ドライイースト、砂糖、塩を加えて混ぜ合わせます。
本来は、片栗粉ではなく、コーンスターチを加えます。コーンスターチを加えるのがこのレシピのポイントの一つで、小麦粉のグルテンを含量を下げて、パン生地を柔らかくする狙いとか。コーンスターチは常備していないので、同じくグルテン含量の少ない片栗粉で代用しました。
グルテン含量を下げるには、薄力粉だけで作ると効果的ですが、あまりふわふわしてもアメリカンバンズにはならないので、レシピに沿って"all-purpose"に近くなるよう強力粉と薄力粉を1:1で作りました。

計量カップに牛乳を温め、そこに卵を割りいれて混ぜ合わせます。

スタンドミキサーを動かしながら、牛乳液を少しずつ流し込み、水分が粉に行き渡り、全体がまとまるまで3分ほどこねます。

さらに室温で柔らかくなったバターを数回に分けて加え、全体に生地が滑らかになり、ボウルの壁面から離れてまとまるまで10分間捏ねました。
バターの量はレシピどおり加えているとかなりの量。生地が柔らかくなり過ぎそうだったので、規定量より1/3量ほど減らして加え、こねながら様子を見ることにしました。
計量カップに牛乳を温め、そこに卵を割りいれて混ぜ合わせます。

10分捏ねると、かなり柔らかい滑らかな生地になり、バターも粉も追加せず良い状態になりました。

全体を手でこね直し、ボール状にまとめて、ラップをして、室温で1時間おいて2倍になるまで1次発酵させませした。

その間にフィリングとグレーズを作ります。
器に三温糖とシナモン粉、塩を加えて混ぜ合わせます。
今回はレーズンやナッツなどを加えないシンプルなフィリングです。

グレーズは、日本では水溶き粉砂糖のアイシングが定番ですが、アメリカではシナモンバンズには、クリームチーズフロスティングが一般的。
クリームチーズに牛乳と砂糖を加えて混ぜ合わせて作ります。
今までのシナモンロールには甘さとカロリー過剰になりそうで使いませんでした。
でも、今回は本格的に作るということで、作ってみることに。それでもやはり少し腰が引けて、砂糖もクリームチーズもレシピの規定量よりかなり量を控えめで作りました。

1次発酵が終わったら、ボウルからまな板に取り出し、ゴムベラで軽く押さえてパンチング。柔らかい生地なので、普通のパンのように、捏ねなおしたり、握りこぶしでパンチングする必要なありません。今回の生地は優しく扱うのが基本です。

麺棒で長方形に伸ばし、バターを表面にゴムベラで軽く塗ります。
生地の淵2cm分は綴じ目になるので、バターもフィリングものせずに残します。

バターを塗った部分にフィリングを均等に散らし、ゴムベラで軽く生地に押さえつけてなじませます。
フィリングも規定量より少なめにして、甘さを調整。映像では層になるくらいの大量のフィリングを敷き詰め、手で押さえつけていましたが、あまりに恐ろしいので、半量程度に減らしました。

手前側の生地から手でくるくるとしっかり生地を巻き上げます。両端部分もかるく押さえてフィリングが漏れないように棒状に調えます。

巻き終わりは指でつまんでしっかりと閉じ、包丁で切り分けます。
いつもよりもかなり大きめのものができましたが、これでも規定量の大きさの約半分。
規定通りに作ろうと思っていましたが、結局巨大すぎて同じようにはできませんでした。

バットにオーブンペーパーを敷いて、切り分けた生地の切り口を上にして並べます。
手で少し生地表面を押さえて型になじませ、ラップをして一回り大きくなるまで二次発酵させます。

この生地は作り置きができる生地らしく、この状態で24時間冷蔵保存できるとのこと。
翌朝に食べたいので、ここまで作り、冷蔵庫で一晩寝かせ、冷蔵二次発酵としました。

翌朝、冷蔵庫から取り出して常温に1時間30分ほど置いて生地室温に戻し、170℃に予熱したオーブンで20分ほど焼きました。

焼きあがったら熱いうちにグレーズをバンズの表面に塗って、30分ほど冷まして完成。

通常、パンは焼きたてが一番なのですが、このパンは焼きたてよりも少し時間が置いた方がおいしい。フィリングとグレーズがパンになじむためか、焼きたてより生地の味がよくなりました。

バターの含量が多い生地でしたが、食べてみると油っぽくなく、しっとりと柔らかいものの、こってりとはしていない。思ったより"あっさり"しているのでちょっと驚きでした。
フィリングも減らしたため"Gooey"さにはやや欠けるものの、ヘビーな甘さではないので、食べやすく、生地の味とシナモン風味がよく分かる1品に。フロスティングを追加すれば、すぐに"Gooey"でがっつり甘いアメリカン仕様になりそうですが、我が家にはこれくらいがちょうどよかったです。

思ったより簡単にでき、それほどヘビーではなくおいしかったので、手土産にもできそうです。究極とまではいえないものですが、今までつくったシナモンロールでは一番ですね。
さらなる"Gooey"なアメリカンバンズである"Sticky Buns"にもそのうち挑戦したいですね。

このシナモン・バンズを作ってみたい方はこちらを参考にしてください。↓
(下記のレシピは今回の試作を元に、本来より"Gooey"さ控えめの仕様にしています。)
Cpicon シナモン・ロール。 by PCWP

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