愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ACミラン-サンプドリア

2011-04-17 22:29:05 | セリエA
観戦日 4/17(日)       

愛丸’s チェック
カンピオナートだけに集中できるようになって、強さを発揮しだしたミラン。
前節も難しいアウエーでのヴィオラ戦だったが、これをしっかり勝利で飾った。
しぶとくナポリが追走してくるが、勝ち点で並ばれても、直接対決の結果で、ミランがこれを下回ることはない。
気持ちの余裕もあるだろうし、なんと言っても、パト、セードルフとここまでいい状態とは言えなかった攻撃の核が元気なのがこのいい状況を作り出してる。
サンプは、あれよあれよという間に降格圏に片足を突っ込んでる状況に。
19位とは勝ち点で2Pしか離れてない。
このままだと、いつ降格圏に落ちてもなんらおかしくない。
冬の移籍が失敗だったことをこの順位が証明してる。

ミランは、この試合も危なげなく勝利。
ナポリの前に試合を終え、2位のチームにかなりプレッシャーを与えることに。
ただ勝つだけではなく、安定した強さを発揮し、どうもこのまま行きそうな感じ。
ただ、CL圏を狙ってるローマとの一戦も残ってるし、4位を死守しようとするウディネとも最終戦で戦うことに。
それでも、この戦いができてるなら、ミランがスクデット獲得の最有力なには間違いない。
セードルフがこの試合も切れのある動きができてたし、パトもズラタンのサスペンションを痛手に思わせない活躍で勝利に貢献。
そのパト、この試合でケガで途中交代。
このケガがどれだけのものかわからないが、せっかく調子を上げてきたところで、またしてもケガに泣かされることに。
ミランのエースになってもおかしくない存在なんだが、この男はケガが多い。
これで、最後までピッチに立てないってことになると、また関係者の信頼を得られないことに。
セレソンでもエースになれるはずだが、ここまでケガが多いと・・・。
ズラタンがまだサスペンションで使えないし、パトもケガとふたりもFWを失ってミランも深刻な状況に陥るかと思われたが、ここはホビーニョとカッサーノがしっかりカバー。
このふたりがカバーなんてのはもったいない話だし、残り試合、このふたりがチームを引っ張ることになる。
この試合でも、カッサーノは早めの出番になってコンディションがどうか心配だったが、古巣相手にリゴーレをゲット。
試合を決める3点目のアシストもし、状態は万全なことをアピールしてみせた。
ホビーニョとの関係もいいし、これにセードルフ、ケビン・プリンスが絡む攻撃は、セリエでも1、2を争うもの。
それに加え、ミランも大きな好材料はピルロが復帰したこと。
試合が決まった段階での投入で、前線の動きがそこまで活発になってなかったから、あの必殺のロングパスを通す場面は少なかったが、それでも、この男がレジスタにいるのといないのとではチームの攻撃が変わってくる。
いち早くカッサーノ、ホビーニョとの息を合わせることができれば、スクデット獲得は間違いなく達成されるだろう。
ネスタがケガで守備の不安もないことはないんだが、今はジェペスがそれをカバー。
フィジカルと高さを活かした守備は、ネスタにないものだし、T・シウバとの関係も悪くない。
アッビアーティもケガでピッチを後にしたが、ここもアメーリアがカバーしてたし、守備での不安感も大きくない。
ひとつひとつを大事に戦ってる印象があるし、このまま勝ち続ければ首位を明け渡すこともないし、ミランがこのままフィニッシュする可能性の方がでかい。
サンプはかなり深刻な状況。
カッサーノ、パッツィーニとこれまで攻撃を一身に背負ってきたふたりを放出し、若い攻撃陣を獲得したが、その攻撃陣をスタメンで起用できてない。
チームになじめてないのか、ケガなのか、理由はわからないが、ポッツィとマッカローネではミランにそう大きな脅威を与えることはない。
後半にビアビアニーが投入されたが、インテルでもレギュラーを任された時期もある、この快速自慢をもっと早くに起用するべきだった。
先発でもおかしくないんだが、今はどうも守備を重視する戦い方を重視してる。
これが結果を残せればいいんだが、それできず、この順位だし、残留を果たすためには、今からでのチームの改革が必要かも。
シーズン途中に3バックへの移行がうまくいってないみたいだし、この試合も3バックと言うよりかは5バックに近かった。
ディフェンスに人数を割いても、3失点してるわけで、これが効果的だとは思えない。
残り試合も少ないし、まだジェノアデルビーも残ってる。
このデルビーでいい結果を出すことができれば、まだ浮上の余地もあるが、ここで勝ち点を取れないようなことになれば、セリエB行きになってもおかしくない。
せっかくここ何シーズンかはジェノアデルビーがセリエAの舞台で見られてたが、これがなくなる可能性も・・・。

スコア
3-0
<得点者> 
ACミラン   セードルフ、カッサーノ、ホビーニョ             

~愛丸's MVP~
セードルフ(この大事な時期にきて、状態がすこぶるいい。決定的な場面にも多く絡めてるし、この試合ではチームに勢いをつけるFKを直接叩き込んだ。このまま最後まで突っ走っていきそうな予感)

マンチェスターC-マンチェスターU(FA杯 セミ・ファイナル)

2011-04-17 20:16:51 | プレミアリーグ
観戦日 4/17(日)       

愛丸’s チェック
FA杯のセミ・ファイナルで実現したマンチェスターダービー。
ここが事実上のファイナルか。
シティは、ここ最近、強豪と呼ばれるチームとの対戦では全く結果を出せてない。
プレミアでの4位以内ってを現実的に考えてるのか、それとも、このFA杯にプライオリティを置いてるのか。
まだ、マンチーニはしっかりあのチームをまとめきれてない。
あれだけの戦力がチームになれば、プレミアのタイトルも狙えるはずなんだが・・・。
ユナイテッドは、CLでのチェルシー戦をクリアし、ビッグイヤーへは一歩近づいた。
プレミアのタイトルはほぼ手中に収めてる感じだし、このダービーを制することができれば、トレブルにまた一歩近づく。
ただ、ルーニーが使えないのがどう出るか。

シティが、ここで奇跡を起こしてみせた。
戦力的にも最近の調子をとっても、ユナイテッドには遠く及ばないかと思ってたんだが・・・。
テベスもケガで戦線を離脱してるし、頼れる選手がいなくなったのも事実。
この状況で、よくユナイテッドに勝利できたものだ。
前半は、いつ点が入ってもおかしくない感じだったが、これをJ・ハートの好守で、無失点で切り抜け、後半は、違ったチームに変貌。
運動量の少なかったバロテッリ、ヤヤ・トゥレが、積極的にボールにいくようになった。
この前線での踏ん張りで、自分たちのサッカーを展開できるように。
ここまでは、D・シルバ、A・ジョンソンが個人技を発揮できれば、なんとか形になってただけで、チームとしての崩しは皆無。
それが、しっかり高い位置でボールを回せるようになったし、チャンスの数も格段に増えた。
ハーフタイムにどんな指示が出たかまではわからないが、マンチーニはチームの気持ちを変えることに成功した。
そんな中、ユナイテッドのミスを見逃さず、前半、眠ってたヤヤ・トゥレが値千金のゴールをゲット。
高い位置でのプレッシングというか、パスカット狙った動きと言うか、これが功を奏し、キャリックのパスをヤヤ・トゥレが、ボール奪取に成功。
ここからは、高い身体能力と、長い足を存分に活かしてDF陣をかわし、V・デルサールの股を抜くシュートで貴重なゴールをゲット。
このゴールがシティにい勇気を与えることに。
このゴールの後、格段に動きはよくなったし、集中力もさらに高くなかった。
これで、ユナイテッドが慌てだしたのは確か。
イライラも募ってきて、スコールズが、危険なタックルでセントオフ。
シティは、数的優位になり、自慢のイタリア仕込みの守備で、ユナイテッドにゴールを許さなかった。
よく耐えたって印象が強いが、後半は、前半ほどピンチも迎えなかったし、J・ハートも仕事の量は明らかに減っていった。
プレミアでのチェルシー戦、リバプール戦を考えたら、ユナイテッドには全く歯が立たないかと思われたが、それが、これだけ質の高い守備を披露し、大事なFA杯のSFで宿敵を下すことができた。
これでシティは30年ぶりにFA杯のファイナルに進むことになるんだが、相手はボルトンかストーク。
久しぶりのタイトル奪取はもう目の前まできてる。
ユナイテッドは、ルーニーのサスペンションが一番大きかったのと、ギグスを召集外にしたのも響いたか。
CLでの立役者ふたりを欠いては、点を奪うことは難しいか。
ナニの状態はよかったが、バレンシアがいまいちだったし、ベルバトフも決定機を外しすぎ。
前半に2度訪れたビッグチャンスを決めることができず、チームの流れが悪くなった。
固め打ちはできるんだが、どうも大事な試合で結果を残せないのがベルバトフ。
前半の決めれるときに決めなかった代償はかなり大きくついてしまった。
それと、やっぱりキャリックのミスだろう。
スコールズへのパスが、あの長い足にカットされ、これが痛恨のミスに。
ただ、この前のプレーではV・デルサールもパスミスをしてるし、失点シーンではユナイテッドは明らかにおかしかった。
取れるときに取れず、それでいてミスから失点してしまう。
強いチームが負ける典型的なパターン。
こういう大事な試合で、それ披露はしたくなかっただろうが、これも過密日程の弊害かも。
シティはこの試合に十分な準備ができただろうが、ユナイテッドはCLでのチェルシー戦を戦って日が浅い。
コンディションの問題もあったんだろう。
それでも、休ませるべき選手を休ませたわけで、このメンバー選考は、ベンチに入れないサー・アレックスが事前に決めたもの。
このシティ戦を甘く見てた感じは否めないし、取るべきタイトルをみすみす逃した感じ。
これで、ユナイテッドはチーム史上2度目のトレブルはなくなってしまった。
残るはダブルだし、これが1冠で終わらないことを祈る。

スコア
1-0
<得点者> 
マンチェスターC   ヤヤ・トゥレ             

~愛丸's MVP~
J・ハート(前半、この男のビッグセーブがなかったら、ずるずるいってもおかしくない試合だった。それをこの男が失点を防いだおかげで、ファイナル進出の道が開けた。今、イングランドでNO1GKに。)

R・マドリー-バルセロナ

2011-04-17 06:50:58 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/17(日)       

愛丸’s チェック
伝統のクラシコ。
シーズンも押し迫り、このクラシコでリーガの命運が決まるはずだったが、なんとこのリーガのクラシコの後にコパ・デル・レイのファイナル、CLのSFとまだ3試合もクラシコが残ってる。
果たして、このクラシコクアトロの第1戦に両チームはどんなモチベーションで挑むのか。
マドリーは、ここで勝って、クラシコの連敗を止めるとともに、カノプノウでの大敗の屈辱を晴らし、リーガのタイトルへの望みをつなぎたい。
現在、バルサとマドリーの勝ち点差は8P。
ここで縮めることができなければ、バルサの優勝はほぼ確定に。
バルサは、このリーガのクラシコよりもミッドウイークの方にプライオリティを置くか。
クラシコはクラシコだし、ここでマドリーに引導を渡してしまうかも。

マドリーは、あの悪夢のクラシコで得た教訓をこのカーサでのクラシコでは生かすことができた。
モウリーニョは、まずは失点をしない布陣でバルサに立ち向かった。
エジルをスタメンから外し、アンカーにペペを起用。
このペペの起用がずばり的中。
中盤での激しいプレッシングでバルサにバルサの攻撃を展開させなかった。
ポセッシオンはされても、決定機を多く作らせなかったのは、ここでのボール奪取も多かったし、ボールフォルダーに自由を与えなかったから。
残り3試合のクラシコでも、これだけこの位置でペペが守備をしてくれれば、バルサも簡単に自分たちのサッカーは展開できないだろう。
この守備でリズムを作り、あの悪夢を繰り返すことはないだろうと思った後半、またしても、マドリーに不運が。
ペペをアンカーで起用したため、CBでR・カリバーリョとコンビを組んだアルビオルが、ビジャとのマッチアップで倒してしまい、PKを与えた上に一発ロハ。
またしてもマドリーは退場者を出すことに。
どこまでマドリーはついてないんだろう。
1点を奪われることだけでも大きなアドバンテージを与えてしまうのに、それでいて数的不利に。
ペペのあの守備もなくなってしまうし、やっぱりバルサには適わないかと思ってしまった。
それが、最初の選手交代でエジルを投入。
ここでペペはCBに下がったんだが、この後、モウリーニョがやってくれた。
アルベロア、アデバを投入し、S・ラモスをCBに回し、ペペをまたしてもアンカーへ。
それでいて、前線のターゲットもでき、10人とは思えないサッカーをここから展開。
バルサが、この数的優位な時間でどれだけモチベーションを高く保ってたかはわからないが、マドリーはここから復活。
エジルが攻撃にアクセントをつけ、ケディラも高い位置をキープ。
マルセロの仕掛けもアグレッシブだったし、C・ロナウドも個人のプレーに走らず、周囲との連携で好機を演出。
この全体でバルサからゴールをって気持ちが高まったときに、マルセロの突破からPKをゲット。
C・ロナウドがうまくマルセロを使い、突破したところをD・アウベスが後ろからタックル。
このPKをC・ロナウドが決め、なんとか劣勢のクラシコではあったが、1-1のエンパテに持ち込めた。
クラシコの連敗を5で止めることはできたが、勝ち点差は詰まらず、残り6試合で勝ち点差は8Pのまま。
奇跡は起きないだろうし、ここでバルサのリーガの優勝は決まったか。
バルサは、マドリーよりもはるかにこのクラシコへの賭ける気持ちの余裕が感じられた。
プジョルがこのクラシコで復活を遂げ、懸念されたアンカーにブスケツを起用することができた。
ただ、プジョルはまだ全盛期の状態にはなく、パスもあったり、不安定だったが、マドリーにここが弱点とばかりに攻められるもピケのカバーリングなんかで大きなミスはなかった。
ただ、後半、ハムストリングを痛めた感じで、最後までプレーできず。
これでまた休養ってことになるのか、今後を考えた上での交代になるのか、残りのクラシコを考えると、この男がいるのといないのとでは状況が変わってくる。
サンチャゴ・ベルナベウでも7割のポッセシオンで自分たちのサッカーがやれたバルサだったが、数的優位になった段階でもっと攻め込んでもよかった。
ビジャがブレーキになってたし、ペドロに代わって入ったアフェライも右ではまだうまくプレーできてない。
メッシには切れが感じられたが、このままだと、コパ・デル・レイのファイナルは、マドリーに分がありそうな・・・。
ただ、この試合にどれだけのプライオリティを置いてたかわからないし、ミッドウイークにはまた違った強いバルサが見られるかも。
D・アウベスのPK献上は余計だったかもしれんが、このクラシコでの負けることはなかった。
ペップが監督になって未だマドリーに負けたことがなく、この無敗神話はいつまで続くのか・・・。

スコア
1-1
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド
バルセロナ    メッシ             

~愛丸's MVP~
ペペ(この男があの位置であれだけの守備を展開すれば、いくらバルサとは言え、そうそう自分たちのサッカーを展開できない。残りのクラシコ3試合もこの男が鍵を握ってそうな予感が・・・)

ウディネーゼ-ローマ

2011-04-16 17:26:18 | セリエA
観戦日 4/16(土)       

愛丸’s チェック
4位と後半戦で大躍進を遂げてるウディネ。
前節、レッチェに敗れたのは、今年に入って初めて。
負けないチームだから、この順位までジャンプアップしてきた。
このままいけばCLへの出場権を獲得できるし、そうなると、6P差で追うローマは、なんとかしてでも、フリウリで倒さないといけない相手。
A・サンチェスを欠く試合になるが、攻撃陣がここでも爆発できるか。
ローマは、CLへの出場を叶えるためには、この4位のチームに勝たないと、今後が苦しくなってしまう。
前節、ユーベに敗戦したのは大きいが、それを忘れて、この試合に挑まないと・・・。
モンテッラ体制になってトッティを中心にしたサッカーに変更されたが、ここで、これまでローマの攻撃を支えてきたメネーズが干されることに。
なんだか、もったいないような気が・・・。

ウディネは、前節の敗戦で、今年に入っての勢いがどうやらストップしてしまった感じ。
A・サンチェスがいなかったことも影響したんだろうが、攻撃が全てディ・ナターレ頼み。
このエースに全てを託すってのはわかるんだが、もうちょっとフォローがないと、さすがのディ・ナターレも仕事はできない。
前半の25分に足首のケガから交代をベンチに要求するしぐさも見られたが、なんとか最後までピッチに立ち続けた。
果たして、このケガの具合がどうなのか、本人にしかわkらないことだが、なんと、このエース、土壇場で同点レテを叩き込んだ。
コラーディが高さを活かして落としたボールをハーフバウンドでうまくダイレクトで合わせてみせた。
このシーンを見て、ウディネは終わってないかと思ったんだが・・・。
攻撃では、どうも単調なミドルが多く、イスラあたりは惜しいティロも何度か放つことができたが、これまでのウディネの攻撃とはほど遠いもの。
やっぱり、A・サンチェスの不在は大きかったか。
デニスがこの試合先発し、気持ちのこもったプレーはいくつか見られたんだが、これが結果には結びつかず。
魂だけではローマのDF陣に勝つことができなかった。
そんな中、目立ったのが、左サイドで攻撃の起点になってたアルメロ。
高い左足の技術があるし、視野も広い。
ここからのサイドチェンジでイスラがフリーになるシーンが多く、ディ・ナターレに繋ぐ前にここを経由すると攻撃がスムーズだった。
カッセッティは、なかなかこの男を止めることができてなかったし、イライラしてるシーンが目立った。
後半の87分に追いつき、このままドローでもローマとの勝ち点差は縮まらなかったから、ホームとは言え慎重に戦えればよかったんだが、ATの最後の最後にDF陣にミスが。
ハンダノビッチが好セーブでタッチに逃れたまではよかったんだが、ここでのスローインで上がってたリーセをフリーに。
それもゴールライン近くの深い位置だったし、ここをしっかりマークできれてば、あの折り返しもなかったし、トッティをヒーローにすることもなかった。
この失点でウディネは連敗。
ラツィオの結果がどうかわからないが、これで、CL権争いが過熱することは間違いない。
ローマはトッティさまさま。
なんだかんだ言っても、ローマはこのプリンチペのチームだし、この男を中心にしたモンテッラの采配も間違ってなかった。
もう封印したと思ってたリゴーレ時のクッキアイオをなんと、この大事な場面で披露した。
4位浮上のためには負けられないこの一戦で、なおかつ先制レテになるリゴーレでのクッキアイオ。
さすがトッティと言うしかない。
ゼロトップシステムの復活をモンテッラは掲げてるみたいだが、まだ、あの頃のゼロトップにはほど遠い。
それでも、一時の不安定な戦いに比べると、だいぶ攻撃も見られるようになった。
トップ下にはペロッタが理想だが、この試合はブリーギがこのポジションを務めた。
もっと下がってプレーした方が活きるタイプだし、なかなかトッティを追い越すプレーは見られず。
なら、モンテッラが干してるメネーズをここで起用すれば、もっと攻撃に厚みが出るんだが・・・。
もう、メネーズがカンピオナートでプレーすることはないんだろか。
4位という明確な目標ができたわけで、ここからは総力戦になる。
地元のライバルの結果も気になるし、ウディネもこのまま沈むってこともない。
追う立場のローマは、ここからもう負けられない戦いが続く。
トッティがこの状態をキープしてくれれば、仕事はしてくれるだろうし、あとは、この男のパートナーが定まれば、4位フェニッシュという目標を達成できそうな予感。

スコア
1-2
<得点者> 
ウディネーゼ  ディ・ナターレ
ローマ     トッティ×2             

~愛丸's MVP~
トッティ(やる男はこういう大事な試合で結果を残せる。リゴーレのクッキアイオも見事だったが、終了間際のあのアウトでのティロも見事。このドッピエッタがローマを上昇気流に乗せそう)

トットナム-R・マドリー

2011-04-14 21:29:10 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/14(木)       

愛丸’s チェック
サンチャゴ・ベルナベウでの1legは4-0でマドリーが圧勝。
両チームの力の差を考えたら、このスコアもうなづける。
スパーズは、ここまでこれたことが奇跡なのかも。
クラウチがあんな早い時間に退場にならなかったら、また違った展開になったかもしれんが、これも時の運。
強いチームってのは運も味方につけれるもので、それに見放されたってことは、スパーズもこの程度のチームってこと。
マドリーは4失点してもまだ延長になるわけで、かなりこのアウエー戦を楽に戦うことができる。
クラシコを見据えての戦いになるだろうし、ここは簡単に試合を終わらせたいはず。
あっさり先制して、スパーズのやる気を早々に打ち砕きたい。

スパーズは、1legよりもましな戦いだったが、それでも、マドリーには歯が立たない感じだった。
クラウチがサスペンションで、この試合はパブリュチェンコの1トップだったが、この程度の選手だと、マドリーも全く苦労しなかった。
フィジカルに自信があるわけでもなく、スピードを活かすタイプでもない。
チャンスは多く訪れたが、これを決めれなかったってことで、もう、このチームにそれほど必要とされないかもしれん。
いくつか訪れたチャンスを決めることができれば、また評価も変わったかもしれんが・・・。
レノンが右を突破し、マイナスのボールを戻し、これをフリーで打つ場面があったが、これは決めなければならなかった。
あの位置にパブリュチェンコではなく、ラフィがいたら、点は決まったかもしれん。
パブリュチェンコを起用するなら、ここはデフォーとの2トップが理想だったか。
この男は2トップで活きてくる選手。
2トップで、なおかつ両サイドにレノン、G・ベイルを置くとなると、ラフィが使えなくなるが、この男はオランイェでは、ボランチもこなしてるし、4点以上を奪わないと上にいけない試合だったし、モドリッチとのセントラルMFコンビって手でもおもしろかった。
復帰したばかりのハドルストンが、あれだけミスが多かったし、結果論ではあるが、超攻撃的布陣もありだった。
ハドルストンがリズムを崩してたし、どうして、この試合にこの男をスタメンで起用したのか。
プレミアでの4位争いってのを考え、サンドロを温存したかもしれんが、ここはめったいになりマドリー戦だし、主力に経験を積ませる手もあった。
レドナップもそうとう悩んだんだろうが、この試合を見る限り、1legを終わった段階で、プライオリティは間違いなくプレミアにおいてそう。
こういう曖昧な態度が伝わったかどうかわからないが、この試合での失点はゴメスの単純なミス。
C・ロナウドのミドルはちょっとはブラインドになり、なおかつ無回転のシュートではあったが、あれだけ正面で威力もそうなかったから、あれはきっちり対応するべきだった。
この失点がなくて0-0だったら、まだサポーターも満足したかもしれん。
逆転が不可能に近い試合だったが、サポーターは最後まで熱い声援を送ってくれてたし、スパーズはプレミアでこれに応えないといけない。
マドリーは累積でサスペンションになりそうな選手が多く、バルサとのSFに向けて、なんとかこれを阻止したかっただろう。
このミッションはなんとかクリアできた。
1点を奪って、危ない選手はベンチに引っ込めることができたし、試合も勝利で飾ることができたから結果だけ見れば満足できる。
ただ、内容まマドリーのいい時に比べるとほど遠く、ここは、週末のクラシコには修正してくるはず。
1legで4-0という勝利がかなり大きいものだったし、この大事な2legをクラシコへ向けてのテストマッチ的に戦えたってのはマドリーにとってはプラス材料。
ただ、バルサも同じような展開だったし、この楽な2legがどちらに有利に働いたかは、クラシコを見てみないとわからない。
それにしても、この試合のマドリーの面々のパフォーマンスの低さには驚いた。
C・ロナウドも思い感じだったし、エジルにも切れが感じられなかった。
味方同士でぶつかるシーンもあり、連携も不安な点が。
モウリーニョはこういうプレーを見逃してないだろうし、クラシコはこの試合のようなマドリーは見られないはず。
そうしないと、これからある4つのクラシコで全て痛い目を見るかもしれん。
SF進出を決めたし、マドリーもバルサもこのCLでのクラシコが一番重要なクラシコになるはず。

スコア
0-1
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド             

~愛丸's MVP~
マルセロ(前半は中盤のセンター寄りでのプレーで、後半の途中にラテラルへ移動。中盤の左サイドならわかるが、トリボーテの一角としてプレーするのは初めてかも。それをしっかりこなすことができてた)

シャルケ04-インテル

2011-04-14 07:29:17 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/14(木)       

愛丸’s チェック
ジュゼッペ・メアッツァでの1legはなんと2-5でシャルケが勝利。
アウエーゴールを5つも奪い、それでいて、インテルを2点に押さえたシャルケは、かなりこの2legを楽に戦うことができる。
CL史上3点差以上のビハインドをひっくり返したのはデポルしかいない。
このデータからもわかる通り、ここで大逆転劇が起こる可能性はかなり低い。
インテルは、その奇跡を信じて戦うしかない。
前半に2点ぐらい取れれば、可能性も生まれてくるんだが、シャルケのDF陣がそんなに温い感じでくるとも思えず・・・。
果たして、レオナルドに何か秘策はあるのか。

シャルケは、思ったようなサッカーで、インテルをうまく交わした。
前半は、とりあえず無理をしないサッカーに終始。
インテルの攻撃に耐え、攻撃も無理しない。
危ないと感じたら、きっちり守備の意識を高め、のらりくらりとインテルをかわしていった。
そんな中、前半の終了間際、またしてもこの男がやってくれた。
フラードからの中央を通すスルーパスにラウルがダイヤゴナルに入ってきて、落ち着いてJ・セーザルをかわし、インテルに引導を渡すゴールをゲット。
シャルケはこのスペインの至宝の獲得が、この大躍進を生んでる。
フラードとの息もぴったりだし、このふたりが、インテル撃破の立役者に。
この1点で、もう試合は決まってしまった。
前半をゼロに押さえた段階で、インテルの士気はだいぶ落ちただろうし、それでいて、1点を先に奪われ、ここで白旗。
1legが終わった段階で、もう勝敗は決まったように思えたが、それでもサッカーは何が起こるかわからないスポーツ。
でも、4失点するってのは普通に考えたらそうそうありえないこと。
気持ちの余裕が、この試合のシャルケからは伝わってきた。
後半、CKから1点を失ったが、それでも、ここから4失点しないと敗退することはない。
ここからもきっちりやるべきサッカーを展開し、なんと、もうインテルが諦めた時間に追加点を奪うことができた。
この2legでもインテルを打ち破り、2試合のアグリゲイトスコアは7-3。
誰がこのスコアを予想できただろうか。
この2点目もラウルのアシストで、どれだけこの男がチームの勝利に貢献してることか。
ヘーベデスのオーバーラップも見事で、シュートも最高のものだったが、あの上がりを見逃さず、最高のパスを出したラウルに頭が下がる。
シャルケはランクニックに監督が代わったことがかなりプラスに働いてるし、SFもユナイテッド相手に何かやってくれるかもしれん。
守備のほころびもなかったし、なんと言ってもノイヤーが最後尾に控えてるのがでかい。
クロスへの対応がぴか一で、ここから攻撃の起点にもなれる。
ユナイテッド戦で活躍すれば、来シーズンは、そのチームでプレーしてるかもしれん。
大方の予想を覆したシャルケは、次も何かやってくれるかもしれん。
インテルは、この試合で4点を取らないといけなかった。
それなのに、点を奪いにいくサッカーをやらせてもらえず。
と言うか、何がなんでも点をってシステムでもなかった。
いつも通りの4-3-1-2で、エトーが左に張るケースが多く、スネイデルも下がってボールを受けるシーンが多かった。
そうなると、D・ミリートは中央で孤立してしまうし、4点を取りにいくサッカーには到底思えなかった。
スタンコビッチも前へ出る気持ちが少なかったように思えたし、これならパンデフを先発させ、4-2-1-3みたいな攻撃的な布陣がよかったかも。
取られたらもうどうしようもないってこともわかるが、それよりも取ることを優先させてもらいたかった。
それができるのがインテルだと思ってたが・・・。
このカードだったから、もしかしたらインテルの0-4もあるのではないかと少しの期待はあったんだが、このスタメンを見て、あっても2点までかとがっかりしてしまった。
レオナルドは1legの失敗をカンピオナートでも修正し、その試合に応じたサッカーをやってきそうかと感じさせたが、この2legはどうもはなっから逆転は無理だと思ってたのかもしれん。
この試合、90分内田と長友がピッチにいたんだが、もうちょっと緊迫したで、この日本人対決が見たかった。
そこまで激しくぶつかり合うシーンもなく、次へ進んだのは内田。
相手はユナイテッドで、いいウインガーがいるチームだし、ここまで楽にはやれないだろうが、エトーを封じた自信を持って戦ってもらいたい。

スコア
2-1
<得点者> 
シャルケ04  ラウル、ヘーベデス
インテル    T・モッタ             

~愛丸's MVP~
ラウル(この男、どこまでこのヨーロッパの大会で得点を伸ばすのか。まだまだやってくれそうな予感。1得点1アシストと最高の働きだったし、ユナイテッド相手にもこれだけのことをやれるはず)

ブラックプール-アーセナル

2011-04-13 17:39:04 | プレミアリーグ
観戦日 4/13(水)       

愛丸’s チェック
33Pで17位のブラックプール。
すぐ下とは1P差で、降格圏に片足を突っ込んでる状況。
ただ、上ともそう差は開いてないし、ひとつ勝つだけで、順位はかなりジャンプアップする。
ビッグクラブに強いイメージがあるが、このホームでは4勝しか上げれてない。
アーセナルは、前節、ローバーズ相手にエミレーツで勝ちきれず、自力での優勝が掃滅してしまった。
ただ、ユナイテッドが3つのコンペティションで戦ってることを考えたら、まだ躓く可能性も。
優勝を諦めたわけではないだろうし、相手がどこであろうと、しっかり勝ちにいかないといけない。
あのメンバーだったら、優勝してもおかしくないし、ここから最後の踏ん張りに期待。

ブラックプールはとにかく守備があまりにも酷かった。
どういう守り方がしたかったのか皆目見当もつかない。
高い位置でのプレッシングってのはなんとなく伝わってきたが、重要なDFラインの守備が全く安定感を欠いた。
ゾーンでの守備だったが、ただ、ラインは下がるだけだし、それもコントロールがてんでできてない。
リトリートして中を固めるってこともなく、アーセナルのボールフォルダーに激しくいけなかっただけなのか。
あれだけのメンバーを相手に、あれだけの時間とスペースを与えたら、好き放題やられるのは目に見えてる。
自分がマークする選手も定まってないし、受け渡しもできてない。
オフサイドを取りにいっても、統率が取れてないから、簡単に裏をつかれてしまってた。
立て続けに2点を奪われ、この段階で試合は決まってしまった。
キングソンがなんとか踏ん張って失点を抑えたが、この守備だったら、これだけ失点が多いのもうなづける。
降格はしたくないだろうから、それなら、もうちょっと守備を考えないと・・・。
って言っても、残りわずかだし、それならここまでやってきた攻撃的なサッカーを貫くのがベストなのか。
攻撃的なチームとは言っても、アーセナルより上なわけでもないし、1点は奪うことはできたが、自分たちがやりたいサッカーでの得点ではなかっただろう。
バルサのようなサッカーをホロウェイは目指してるんだろうが、あれはバルサだからできてるようなもの。
残留が第一目標のチームがおいそれと、あのサッカーができるわけではない。
残留を果たすことができれば、ブラックプールは、もっと現実を見据えたチームつくりをやった方がいい。
アダムがいい展開をしようにも周りが動けてないし、チームが同じ方角を向けてない。
このままだったら、いつ降格圏に落ちてもおかしくないし、ホロウェイはこの窮地からチームを救うことができるのか・・・。
アーセナルは、前半に2点を奪い、そこから取れるチャンスを逃して、後半に失点し、まさかの展開になってしまうかに思われた。
これがユナイテッドだったら、もっと安心して見れるんだが、こういう不安定なのもアーセナルの売り。
ってか、これがなかったら、ユナイテッドよりも上にいたはず。
ニューカッスルに4点を追いつかれたり、ローバーズに勝ちきれなかったり。
はたまたカーリング杯でのファイナルではバーミンガムに逆転負けと、勝てる試合を落としてるから、この順位に甘んじてる。
チェルシー、シティ、スパーズ、リバプールとライバルが勝手にこけてくれてるから、2位につけてるだけ。
それでも、2位なんだから、ユナイテッドをもっと苦しめるようなサッカーをしないといけなかった。
まだシーズンは終わってないし、ユナイテッドに何が起こるかわかならい。
それを考えたら、この勝利は大きかったかも。
1-3での勝利だし、この結果には文句はないんだが、まだ点は取れたはず。
あれだけ守備がざるのチームに3得点ってのは不満が残る。
相手の守備の弱点は早々にわかってたし、そこをきっちりついての攻撃ができてた。
なら、もっと点を取って残りの試合に弾みをつけたかった。
やっぱりアーセナルには爆発力があるとユナイテッドに思い込ませることができた試合だったのに、この程度かと逆にユナイテッドに安心感をもたらしたかも。
控えの選手たちが踏ん張ってたし、ここにきて選手層に厚みは出てきた。
なんとかまだプレミアの火を消してもらいたくないんだが、ユナイテッドが負ける気配がないし、このままでフィニッシュしそうな予感・・・。

スコア
1-3
<得点者> 
ブラックプール   テイラー・フレッチャー
アーセナル     ディアビ、エブエ、V・ペルシ             

~愛丸's MVP~
ウィルシェア(この戦う姿勢がチーム全体にいち早く伝わってたら、ああいう取りこぼしも少なかっただろう。テクニックだけでなくフィジカルも強いし、魂も感じられる。もうセスクの後釜は決まった)

フィオレンティーナ-ACミラン

2011-04-13 15:56:47 | セリエA
観戦日 4/13(水)       

愛丸’s チェック
一時は最下位に沈んだ時期もあったヴィオラ。
現在、6試合負けなしで、勝ち点42Pで9位まで浮上してきた。
まだEL圏を狙える位置だし、首位のミランを下して更に勢いに乗りたいところ。
古巣相手にジラが燃えたぎるようなプレーをしてくれれば、かなりおもしろい展開になるはず。
ミランは、この日のデーゲームで2位ナポリが勝利しての勝ち点で並んだ状態でのこの試合になる。
プレッシャーはあるだろうが、前節、デルビーを制して気持ち的には上向いてるだろうし、スクデットに賭ける意気込みも他のチームよりは強いだろう。
ヴィオラが好調だし、簡単に勝てるとも思えないが、ここを勝てればスクデットにぐっと近づく。

ヴィオラは早い時間に失点してしまったのが最後まで響いた。
もっとミランの出方を伺いながら、丁寧にサッカーができればよかったんだが・・・。
とにかく、ラインのコトロールミスが全て。
これまで、ヴィオラの試合を多くみてないから何も言えないが、ここまでバラバラにはなってなかったはず。
ズラタン、パトの2トップで、かなりこのふたりに気を使ったディフェンスになっただろうし、マークすることにばかり集中してた感じ。
ここで乱れたDFラインをセードルフにうまくつかれてやられたレテだった。
人も見ながら、ラインもコントロールしてってディフェンスは難しいとは思うが、他のチームがやれてないわけではない。
この早い時間を乗り切れれば、違った展開に。
この1点でしのいでれば、まだ後半に1点を返せたことを考えたら、同点ってことだったが、前半にもう1点を追加されてしまった。
これも2トッププラスケビン・プリンスが絡んでのもので、ミランレベルの攻撃陣が相手になると、今のヴィオラは難しいのか・・・。
ただ、後半はチームががらっと変わった感じ。
ババカルが投入されたことだけが原因だとは思わないが、ハーフタイムにミハイロビッチに喝を入れられたか。
モントリーボを中心にした攻撃が機能しだして、この男のミドルからのこぼれをバルガスの左足が唸って1点を返した。
この後、ズラタンが一発ロッソで数的優位になったが、この1点までが限界だった。
モントリーボがミドルを狙うこと自体悪くはないんだが、あれだけミドルを見せたんだから、周りを使うパスが出せればミランも慌てたはず。
ATに入って、ジラを使う回数が減ったのも残念だった。
ババカルを見せながら、ジラのフィジカルを活かすプレーでもよかった。
ここでやっぱりモントリーボがうまく試合をコントロールできれば流れを引き込めたはず。
後半の出来を考えたら、ドローまでは持ち込めただろうし、ちょっと惜しい敗戦になった。
ミランは、セードルフの一発でかなり楽に戦うことができた。
ナポリが昼に勝利してようが、前節のデルビーの勝利ってのが、かなり気持ちの余裕を生んだんだろう。
あのデルビー、負けたら2位転落の恐れもあり、厳しい試合になるのは必至だったが、それをインテルを圧倒したんだから、気分はいいはず。
その状態をここでもうまく引き出すことができた。
状態が落ち込んでたと思われたパト、セードルフがかなりコンディションを上げてきてる。
この終盤戦に合わせてきたんじゃないかと思われるぐらい切れがある。
ここまでズラタンとのコンビでは借りてきた猫のように全くいいところがなかったパトだが、ここにきてそれも解消した。
距離感もよかったし、お互いの意思の疎通も見られた。
このふたりがこれだけやれたら、ミランの攻撃陣はかなり破壊力を増す。
ふたりで作ったスペースをセードルフ、ケビン・プリンスあたりがうまく使うこともできてたし、これが今のミランのやりたい攻撃だろう。
ただ、せっかくこのふたりの息が合ってきたと思ったら、ズラタンが暴言を吐いて一発ロッソ。
これでまたサスペンションに・・・。
守備では、後半ちょっと気の抜けたところをつかれ、失点を喫してしまったが、これ以外はうまく守ることができてた。
ネスタの代わりにジェペスがT・シウバのパートナーを務めたが、ネスタにない高さとフィジカルでジラにうまく対応。
こういうパワープレーでくるようなチームにはジェペスはいいオプションになってる。
この状態をミランがキープできれば、残り6試合、このままナポリに追いつかれることはないかもしれん。
追いつかれたとしても今シーズン、ナポリ相手にダブルを達成してるし、スクデットはミランのもの。
気持ちの余裕もあるし、このままって線が濃厚か。

スコア
1-2
<得点者> 
フィオレンティーナ バルガス
ACミラン     セードルフ、パト             

~愛丸's MVP~
セードルフ(先制レテでチームをかなり楽にすることができた。時間が経過してのボールキープでもチームのためのプレーだったし、この男がこの終盤戦で貴重な戦力になってるのは間違いない)

シャフタール-バルセロナ

2011-04-13 12:00:45 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/13(水)       

愛丸’s チェック
カンプノウでの1legは5-1でバルサが圧勝。
ここまで力の差が出るとは思わなかった。
ただ、これが現実。
2度目のトリプレテを狙うバルサが、シャフタール相手のQFで苦しむわけにはいかないだろう。
シャフタールは、もうルチェスクがここを勝ち上がるのは不可能と断言してるみたいで、なんとかしてバルサと同等に戦うことができれば御の字か。
ホームだし、無様な試合はできない。
バルサはクラシコ2連戦を見据えての試合に。
ここでひっくり返されるってことはないだろうし、省エネサッカーで週末のリーガでのクラシコ、次週のコパ・デル・レイでのクラシコに挑みたい。

シャフタールは立ち上がりの15分の間に点が欲しかった。
かなり押し込むケースが多かったが、それでも、バルサの牙城は崩せなかった。
自慢の攻撃陣は、なんとかしてバルサからゴールをと奮闘したが、この2試合で爆発することはなかった。
アーセナル、ローマと強豪と呼ばれるチームにも脅威を与え、ペップも要警戒と言ってはいたが、やはり、バルサは一味違った。
それは、選手たちが実感してるだろうし、ここでの悔しさが来シーズン以降のシャフタールのサッカーに繋がっていけば・・・。
ジャジソンに何度か決定機が訪れたが、これを決めきれてれば流れは変わったはず。
ちょっと遠慮がちと言うか、消極的と言うか、あまりにもコースを狙い過ぎた感が。
これを思いっきり狙ったシュートだったら、何かが変わったかもしれん。
L・アドリアーノに同じような展開が訪れたら、がむしゃらに打ってくれたかも。
それと、ウィリアン、D・コスタのサイドアタッカーも仕事ができなかったのも、得点を奪えなかった要因。
アーセナル、ローマを苦しめたのは、このサイドでのスピードに乗った崩しができたから。
バルサは、ラテラルがかなり高い位置を取るし、ここの対応に追われ、自分たちの良さが引き出せなかった。
ここで、守備で見せるのではなく、肉を切らせて骨を断つではないが、攻撃的に振舞えば、バルサの攻撃を押さえ込めたかも。
全てが終わってからの反省になってしまうが、もうちょっと勇気を出してバルサに立ち向かうことができれば、1-1、あるいは逆転での勝利もあったかも。
ただ、1legがあの結果だったし、それで2legで気持ちを切り替えてなんて難しい話で、この対戦になった段階で、シャフタールは多少の諦めもあった感じが・・・。
このチーム、あの攻撃陣がチームにとどまり、守備をある程度強化できれば、来シーズンも台風の目になりうる存在に。
今シーズンのCLでかなり自信はついたはずで、この経験がいい方に生かされれば、まだ上を目指すことができそう。
バルサは、もっとメンバーを落として戦うかと思ったが、メッシもビジャもチャビも器用してきた。
メッシにいたってはフルでの出場だったし、この男は使われて、状態をキープしていくんだろう。
得点も挙げたし、いい状態でマドリーとの決戦に挑むことができるはず。
ドリブル、シュート、パス、もう全てが世界一と呼んでもいいし、シャフタールのDF陣も研究はしてたんだろうが、全く歯が立ってなかった。
メッシがひとりいてくれれば、バルサはバルサのサッカーができる。
ペップはクラシコを見据えて、S・ケイタをアンカーで起用してくるかと思ったが、このポジションにはマスケラーノを起用。
このCLをないがしろにしてないってことか。
クラシコへの練習試合にしてもよかったはずだが、ここはシャフタールに敬意を表して、QFの2legとして、そこはしっかり戦った。
ただ、選手交代をうなく使い、休ませる選手はきっちり休ませたし、クラシコへ向けて抜かりはないはず。
ここまでこのQFの2legを楽に戦うってことはそうそうないはずで、これはバルサの強さがあってからこそ。
チームの状態もいいし、このままビッグイヤーを掲げてもなんらおかしくない。
その前にはおそらくまたしてもクラシコがあるだろうし、果たしてそれがどんな結果になるか。
マドリーは、リーガよりも、コパよりも、このCLでのクラシコ2連戦に全てを賭けてくるだろうし、最高のクラシコがここで見れるはず。

スコア
0-1
<得点者> 
バルセロナ   メッシ             

~愛丸's MVP~
メッシ(果たしてこの男は今シーズンどこまで得点を伸ばすのか。まだまだ試合はあるし、ストライカーとして最高の1年になるはず。メッシがメッシであり続ければトリプレテも問題なく達成できそう)

マンチェスターU-チェルシー

2011-04-13 10:18:34 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/13(水)       

愛丸’s チェック
スタンフォード・ブリッジでの1legは0-1でユナイテッドが勝利。
アウエーでの勝利だし、ユナイテッドは、この2legを楽に戦うことができる。
オールド・トラッフォードでの強さを考えたら、まず、このラウンドは突破できるだろう。
週末のプレミアでは主力を休ませることができたし、この試合に万全の状態で臨むことができる。
そうなったユナイテッドは必ず強さを発揮するはず。
チェルシーはまずは1点を奪って、試合を振り出しに戻さないと。
先制点が取れれば、なんとか先が見えてくる。
ただ、F・トーレス獲得後、どうもチームにまとまりが感じられないし、ここも苦戦することは必至。

ユナイテッドが、ユナイテッドらしい戦い方で難なくこのラウンドを突破した。
スコアこそ2-1と圧勝ってものではなかったが、内容はほぼパーフェクト。
ドログバに1点を奪われたときは、ちょっとだけ焦りもあったかもしれんが、その直後のプレーで点を奪うあたりはさすが。
この試合のキーポイントはユナイテッドの守備意識の高さ。
まずは失点をしないようにと高い位置からのプレッシングがチェルシーを苦しめた。
ネガティブ・トランジションのスピードは世界一だろう。
この前線からの守備で、どれだけDF陣が楽できることか。
リオ、ヴィディッチのCBコンビが目立つシーンがほとんどなかったのは、チーム全体でいい守備ができてたから。
これがユナイテッドの強さ。
それでいて、自分たちの攻撃になったときは、しっかり攻めきることができる。
高い個人能力がしっかり融合できてるし、攻撃でもチームとしてプレーできるのは、これまた大したもの。
ほんと、サー・アレックスはいいチームを作り上げた。
攻撃ではルーニー、ギグスの貢献が一番。
ルーニーは、この終盤戦で状態を上げてきてるし、ギグスは全く衰えてる様子が伺えない。
ギグスは、この試合セントラルでのプレーになったが、ボールを配給するというよりも、高い位置でのチャンスメイクで力を発揮。
先制点は、この男がうまく右サイドを突破し、ここから中へのばつぐんのグラウンダーのパス。
このクロス、最高のものだった。
これにチチャが詰めてあっさりゴール。
決めたのはチチャだったが、ほとんどはギグスが決めたようなもん。
失点直後の得点もギグスからのラストパスで、パクが見事なトラップから決めたもので、今のユナイテッドの攻撃でギグスを外すことはできない。
まだプレミアも試合は残ってるし、FA杯もある。
全てにギグスが出場するとは思えないが、大事な試合では、必ずこの男を使ってくるだろう。
そこで、これだけの働きをしてくれれば、2度目のトレブルも。
ベテランがこれだけやってくれれば、若手もやらざるをえないし、これがチームをうまくまとめてることに。
それとV・デルサール。
今シーズンで引退するのがもったいないぐらいのパフォーマンス。
エリアを飛び出してDF陣顔負けのディフェンスを披露したり、きわどいシュートを完璧にセーブしたり、サー・アレックスは引退を撤回してくれないかと思ってるはず。
これで恐らく次はシャルケが相手になるはずだが、ファイナルまでの道はかなり開けただろう。
チェルシーは、この敗戦で、今シーズンの無冠が9割確定。
奇跡でも起きない限り、プレミアは無理だろうし、もうチェルシーの時代がひとつ幕を下ろした感じ。
この試合もF・トーレスを先発で使ったが、この男が加入して、チームに好影響を与えてるとはとても思えない。
オーナーの指示かもしれんが、この男を中心に考えるあまり、チームが全く機能しなかった。
攻撃はバラバラ。
これではユナイテッドの組織だった守備を崩せるわけがない。
実際、点を奪ったのはF・トーレスに代わって入ったドログバだし、チェルシーはやっぱりドログバのチーム。
困ったときは、この男が独断でなんとかしてくれるし、これで勝った試合も何度もあった。
チェルシーは、選手が高齢化してるし、控えの選手の層がかなり薄い。
点が欲しい状況で投入するのがカルーだと、全く得点の気配が感じられない。
それでいてラミレスが退場になり、もう全てがうまくいってなかった。
この数的不利の状況で1-1に追いついたのが唯一の見せ場だったが、直後に失点してはどうにもならない。
来シーズンは、監督も代わるだろうし、選手の入れ替えもあるだろう。
ここでしっかり代わらないと、チェルシーが上に行くことはできない。

スコア
2-1
<得点者> 
マンチェスターU  J・エルナンデス、パク・チソン
チェルシー     ドログバ             

~愛丸's MVP~
ギグス(出場した試合では、必ずチームのために何かやってくれる選手。この試合でも2アシストってのは立派。90分戦えるこのからだはどうやって作ってるのか。まだまだこのチームに必要な選手)