愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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トットナム-R・マドリー

2011-04-14 21:29:10 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/14(木)       

愛丸’s チェック
サンチャゴ・ベルナベウでの1legは4-0でマドリーが圧勝。
両チームの力の差を考えたら、このスコアもうなづける。
スパーズは、ここまでこれたことが奇跡なのかも。
クラウチがあんな早い時間に退場にならなかったら、また違った展開になったかもしれんが、これも時の運。
強いチームってのは運も味方につけれるもので、それに見放されたってことは、スパーズもこの程度のチームってこと。
マドリーは4失点してもまだ延長になるわけで、かなりこのアウエー戦を楽に戦うことができる。
クラシコを見据えての戦いになるだろうし、ここは簡単に試合を終わらせたいはず。
あっさり先制して、スパーズのやる気を早々に打ち砕きたい。

スパーズは、1legよりもましな戦いだったが、それでも、マドリーには歯が立たない感じだった。
クラウチがサスペンションで、この試合はパブリュチェンコの1トップだったが、この程度の選手だと、マドリーも全く苦労しなかった。
フィジカルに自信があるわけでもなく、スピードを活かすタイプでもない。
チャンスは多く訪れたが、これを決めれなかったってことで、もう、このチームにそれほど必要とされないかもしれん。
いくつか訪れたチャンスを決めることができれば、また評価も変わったかもしれんが・・・。
レノンが右を突破し、マイナスのボールを戻し、これをフリーで打つ場面があったが、これは決めなければならなかった。
あの位置にパブリュチェンコではなく、ラフィがいたら、点は決まったかもしれん。
パブリュチェンコを起用するなら、ここはデフォーとの2トップが理想だったか。
この男は2トップで活きてくる選手。
2トップで、なおかつ両サイドにレノン、G・ベイルを置くとなると、ラフィが使えなくなるが、この男はオランイェでは、ボランチもこなしてるし、4点以上を奪わないと上にいけない試合だったし、モドリッチとのセントラルMFコンビって手でもおもしろかった。
復帰したばかりのハドルストンが、あれだけミスが多かったし、結果論ではあるが、超攻撃的布陣もありだった。
ハドルストンがリズムを崩してたし、どうして、この試合にこの男をスタメンで起用したのか。
プレミアでの4位争いってのを考え、サンドロを温存したかもしれんが、ここはめったいになりマドリー戦だし、主力に経験を積ませる手もあった。
レドナップもそうとう悩んだんだろうが、この試合を見る限り、1legを終わった段階で、プライオリティは間違いなくプレミアにおいてそう。
こういう曖昧な態度が伝わったかどうかわからないが、この試合での失点はゴメスの単純なミス。
C・ロナウドのミドルはちょっとはブラインドになり、なおかつ無回転のシュートではあったが、あれだけ正面で威力もそうなかったから、あれはきっちり対応するべきだった。
この失点がなくて0-0だったら、まだサポーターも満足したかもしれん。
逆転が不可能に近い試合だったが、サポーターは最後まで熱い声援を送ってくれてたし、スパーズはプレミアでこれに応えないといけない。
マドリーは累積でサスペンションになりそうな選手が多く、バルサとのSFに向けて、なんとかこれを阻止したかっただろう。
このミッションはなんとかクリアできた。
1点を奪って、危ない選手はベンチに引っ込めることができたし、試合も勝利で飾ることができたから結果だけ見れば満足できる。
ただ、内容まマドリーのいい時に比べるとほど遠く、ここは、週末のクラシコには修正してくるはず。
1legで4-0という勝利がかなり大きいものだったし、この大事な2legをクラシコへ向けてのテストマッチ的に戦えたってのはマドリーにとってはプラス材料。
ただ、バルサも同じような展開だったし、この楽な2legがどちらに有利に働いたかは、クラシコを見てみないとわからない。
それにしても、この試合のマドリーの面々のパフォーマンスの低さには驚いた。
C・ロナウドも思い感じだったし、エジルにも切れが感じられなかった。
味方同士でぶつかるシーンもあり、連携も不安な点が。
モウリーニョはこういうプレーを見逃してないだろうし、クラシコはこの試合のようなマドリーは見られないはず。
そうしないと、これからある4つのクラシコで全て痛い目を見るかもしれん。
SF進出を決めたし、マドリーもバルサもこのCLでのクラシコが一番重要なクラシコになるはず。

スコア
0-1
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド             

~愛丸's MVP~
マルセロ(前半は中盤のセンター寄りでのプレーで、後半の途中にラテラルへ移動。中盤の左サイドならわかるが、トリボーテの一角としてプレーするのは初めてかも。それをしっかりこなすことができてた)

シャルケ04-インテル

2011-04-14 07:29:17 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/14(木)       

愛丸’s チェック
ジュゼッペ・メアッツァでの1legはなんと2-5でシャルケが勝利。
アウエーゴールを5つも奪い、それでいて、インテルを2点に押さえたシャルケは、かなりこの2legを楽に戦うことができる。
CL史上3点差以上のビハインドをひっくり返したのはデポルしかいない。
このデータからもわかる通り、ここで大逆転劇が起こる可能性はかなり低い。
インテルは、その奇跡を信じて戦うしかない。
前半に2点ぐらい取れれば、可能性も生まれてくるんだが、シャルケのDF陣がそんなに温い感じでくるとも思えず・・・。
果たして、レオナルドに何か秘策はあるのか。

シャルケは、思ったようなサッカーで、インテルをうまく交わした。
前半は、とりあえず無理をしないサッカーに終始。
インテルの攻撃に耐え、攻撃も無理しない。
危ないと感じたら、きっちり守備の意識を高め、のらりくらりとインテルをかわしていった。
そんな中、前半の終了間際、またしてもこの男がやってくれた。
フラードからの中央を通すスルーパスにラウルがダイヤゴナルに入ってきて、落ち着いてJ・セーザルをかわし、インテルに引導を渡すゴールをゲット。
シャルケはこのスペインの至宝の獲得が、この大躍進を生んでる。
フラードとの息もぴったりだし、このふたりが、インテル撃破の立役者に。
この1点で、もう試合は決まってしまった。
前半をゼロに押さえた段階で、インテルの士気はだいぶ落ちただろうし、それでいて、1点を先に奪われ、ここで白旗。
1legが終わった段階で、もう勝敗は決まったように思えたが、それでもサッカーは何が起こるかわからないスポーツ。
でも、4失点するってのは普通に考えたらそうそうありえないこと。
気持ちの余裕が、この試合のシャルケからは伝わってきた。
後半、CKから1点を失ったが、それでも、ここから4失点しないと敗退することはない。
ここからもきっちりやるべきサッカーを展開し、なんと、もうインテルが諦めた時間に追加点を奪うことができた。
この2legでもインテルを打ち破り、2試合のアグリゲイトスコアは7-3。
誰がこのスコアを予想できただろうか。
この2点目もラウルのアシストで、どれだけこの男がチームの勝利に貢献してることか。
ヘーベデスのオーバーラップも見事で、シュートも最高のものだったが、あの上がりを見逃さず、最高のパスを出したラウルに頭が下がる。
シャルケはランクニックに監督が代わったことがかなりプラスに働いてるし、SFもユナイテッド相手に何かやってくれるかもしれん。
守備のほころびもなかったし、なんと言ってもノイヤーが最後尾に控えてるのがでかい。
クロスへの対応がぴか一で、ここから攻撃の起点にもなれる。
ユナイテッド戦で活躍すれば、来シーズンは、そのチームでプレーしてるかもしれん。
大方の予想を覆したシャルケは、次も何かやってくれるかもしれん。
インテルは、この試合で4点を取らないといけなかった。
それなのに、点を奪いにいくサッカーをやらせてもらえず。
と言うか、何がなんでも点をってシステムでもなかった。
いつも通りの4-3-1-2で、エトーが左に張るケースが多く、スネイデルも下がってボールを受けるシーンが多かった。
そうなると、D・ミリートは中央で孤立してしまうし、4点を取りにいくサッカーには到底思えなかった。
スタンコビッチも前へ出る気持ちが少なかったように思えたし、これならパンデフを先発させ、4-2-1-3みたいな攻撃的な布陣がよかったかも。
取られたらもうどうしようもないってこともわかるが、それよりも取ることを優先させてもらいたかった。
それができるのがインテルだと思ってたが・・・。
このカードだったから、もしかしたらインテルの0-4もあるのではないかと少しの期待はあったんだが、このスタメンを見て、あっても2点までかとがっかりしてしまった。
レオナルドは1legの失敗をカンピオナートでも修正し、その試合に応じたサッカーをやってきそうかと感じさせたが、この2legはどうもはなっから逆転は無理だと思ってたのかもしれん。
この試合、90分内田と長友がピッチにいたんだが、もうちょっと緊迫したで、この日本人対決が見たかった。
そこまで激しくぶつかり合うシーンもなく、次へ進んだのは内田。
相手はユナイテッドで、いいウインガーがいるチームだし、ここまで楽にはやれないだろうが、エトーを封じた自信を持って戦ってもらいたい。

スコア
2-1
<得点者> 
シャルケ04  ラウル、ヘーベデス
インテル    T・モッタ             

~愛丸's MVP~
ラウル(この男、どこまでこのヨーロッパの大会で得点を伸ばすのか。まだまだやってくれそうな予感。1得点1アシストと最高の働きだったし、ユナイテッド相手にもこれだけのことをやれるはず)