愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
※掲載された試合にのみコメントはして下さい

マンチェスターU-エバートン

2011-04-24 17:56:42 | プレミアリーグ
観戦日 4/24(日)       

愛丸’s チェック
FA杯のセミ・ファイナル、地元のライバルシティに破れ、トレブルの夢が断たれた。
ミッドウイークのニューカッスル戦もスコアレスドローと、ここにきて勢いが感じられなくなってきたユナイテッド。
チェルシーが6P差の2位で追う中、このホームでの試合は是が非でも勝ちたい。
ランチタイムの試合で、しっかり勝ち点3が取れれば、追い上げるチームにプレッシャーをかけることができる。
エバートンは一時は降格圏近くを彷徨ってたが、ここ7試合負けなしで7位まで順位を上げてきた。
6位リバプールとの勝ち点差は1だし、ライバルよりは上でフィニッシュしてELの出場権を手にしたいだろう。

ユナイテッドは終始、試合の主導権を握りながら、エバートンの強固な守備を崩せずにかなり苦労した。
またしても、勝てない試合になるかと思った時間もあった。
ルーニーが戻ってきても、ギグスを投入しても、エバートンの守備は崩れなかった。
バレンシア、ナニの仕掛けも悪くなかった。
チチャの動きもエバートンの守備陣を惑わせるものだったが、これでも点が奪えない。
時間の経過とともに、サー・アレックスの顔はどんどん赤くなっていく。
またしても、スコアレスドローかと思われた80分過ぎ、バレンシアのクロスに、うまくファーでチチャがヘッドあわせ、待望の得点をゲット。
このゴールシーンでのオールド・トラッフォードの盛り上がりっぷりは、優勝が決まったときのようなものだった。
誰もが、このゴールを待ち望んでた。
攻めても、攻めてもエバートンの壁を破れず、効果的な崩しができても、ハワードが立ちふさがる。
3試合続けて点が取れないかと思った。
それをチチャが貴重なゴールをゲット。
この得点は、この試合で勝ち点3を得られただけで、なく、チェルシー、アーセナルにもプレッシャーをかけるものになったし、優勝に近づく貴重なゴールに。
チチャはこういう大事な場面でいいゴールをゲットしてくれる。
この男
獲得したことはかなり大きいものだった。
ルーニーも動き自体は悪くなかったし、2試合のサスペンションで状態は万全なはず。
トップとしても、サイドに回っても、最高のプレーを披露してくれるし、点を奪ってからは守備で貢献。
エースがこれだけ献身的な働きをしてくれれば、周囲もそれにつられていい動きになる。
ギグスも途中出場だったが、相変らずこのチームになくてはならない存在だし、後はCLで全てを発揮してくれれば。
この勝利で、気持ちよくミッドウイークを迎えることができるし、普通にやれば、ファイナルへ進出するのは間違いない。
エバートンにほとんど攻め込まれるシーンがなく、エバンスのプレーの確認ができなかったが、失点をしなかったし、リオとのコンビも問題ないだろう。
ただ、この男がCLでスタメンを張ることはないだろうし、このままプレミアでの先発が濃厚。
残り4試合で現時点でチェルシーとは6P差。
これが縮まることはないし、ユナイテッドは勝ち続ければ、問題ないわけで、この勝利で、モヤモヤも吹っ飛んだことだろう。
エバートンは、ここ最近の好調さそのままに、ユナイテッドを最後まで苦しめた。
ユナイテッドに比べると、かなり力も落ちるが、それでも、モイーズががまんのサッカーを続け、ここまで順位を上げてきた。
監督の指示にしっかり応え、この結果を残してきた選手たちも立派なもの。
この試合でも、強固なディフェンスを披露し、ユナイテッドに与えた得点は1点のみ。
それも80分過ぎまでは完璧な守備だったし、この守備があれば、どんなチームも得点を挙げるのは苦労するだろう。
ジャギエルカ、ディスタンはフィジカルだけで守るだけでなく、しっかりコンビとして守ることができてたし、激しさもあった。
シュートブロックもからだを張ってやれてたし、このブロックでハワードがどれだけ救われたことか。
SB、セントラルMFも含め、この試合でのエバートンの守備は最後まで集中を切らすことはなかった。
これが前半戦からやれてれば、もっと順位は上だっただろうし、今頃はスパーズ、シティあたりと競ってたかもしれん。
守備は上出来だったが、攻撃はちょっと迫力に欠けた。
オズマンはトップ下でボールに絡もうと必死だったが、ちょっとこの男ではユナイテッドが相手になると、力が足りない。
ケイヒルが先発してたとしても、あまり変わらないだろうし、アルテタ、フェライニの不在が響いたか。


スコア
1-0
<得点者> 
マンチェスターU  J・エルナンデス             

~愛丸's MVP~
J・エルナンデス(この男、重要な試合の重要な場面でよくゴールを決めてくれる。あの身長であのヘディング、ポジショニングがばつぐんにいい。このゴールがユナイテッドの優勝を決めるゴールに)

バレンシア-R・マドリー

2011-04-24 13:36:26 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/24(日)       

愛丸’s チェック
前節、アルメリアに勝利し、3連勝のバレンシア。
デルビーも制してるし、ビジャレアルとの勝ち点差は6Pに。
3位もほぼ手中に収め、この試合で勝利すれば、4位以内は確定する。
今のマドリーにならきっちり勝つことはできるだろうし、ここで来シーズンのCL出場を決めたいところ。
今のバレンシアにはそれが可能だろう。
マドリーは、水曜にこの地で勝利の美酒に酔い、マドリーで祝賀パレードをやって、またメスタージャに。
バルサとの最初の連戦を1勝1分けと、申し分ない結果で終えることができた。
CLでの残りの連戦が控えてるが、その前にこのバレンシア戦。
どこまでモチベーションが上がってるかわからないが、おそらく控え中心のメンバー構成だろうし、そのチャンスをもらったメンバーがやる気を見せれば・・・。

バレンシアは、この試合、コパ・デル・レイ王者に対して、カシージョでピッチに迎え入れた。
敬意を表するのは、ここまででよかったんだが、なんと試合中もマドリーに敬意を表したのか、なんと6失点。
これはバレンシア史上、最低の失点数らしい。
どうして、あれだけメンバーを落としてきたマドリーにここまでやられてしまったのか。
控え中心だったから、モチベーションが高かったのかもしれんが、もうこのリーガで優勝は無理だし、マドリーもそこまで本気ではなかったはず。
とにかく、マドリーの祝勝ムードにバレンシアもお付き合い。
ここまでダラダラした試合をやったのは、CLで敗退してその後のサラゴサ戦以来。
メスタージャには多くのサポーターが詰め掛けてたし、その人たちにとって失礼極まりない試合をやってしまった。
ディフェンスがなってないし、マドリーの選手たちが仕掛けてきたら、あっさりかわされるシーンも多発。
それに味方の連携も取れておらず、これで失点ってシーンもあった。
この試合で、マドリーにきっちり勝つことができれば、CLへの出場も確定だったし、3位もほぼ手中に収めれるはずだった。
誰もが、そう苦しまずに、このミッションを果たせると思ってたはず。
ここまでだらしないサッカーを見せられて、バレンシアのサポーターはそうとう激怒しただろう。
ミゲウなんかは守備をやりたくないんじゃないかってぐらいだらけてたし、CBのふたりも簡単に裏をつかれすぎ。
どうすれば、あれだけマドリーの選手たちがフリーになるか不思議なぐらい。
前半で4点も奪われたら、もうどしようもない。
マタを中心にした攻撃で何度か決定機を作ることはできたが、これも点には繋がらず、最終的に3点は奪えたものの、これは試合が決まってからのもの。
得点シーンではいい攻撃ができてたし、これだけは収穫だったか。
ここまで気の抜けた試合をやるようだと、3位ってのも不安になってくる。
まだリーガは終わってないし、5試合も残ってることを考えたら、ビジャレアルの勢い次第では逆転も。
こんなバレンシアを見た後だし、ビジャレアルもまだやれるって奮起するかもしれん。
残りの試合は、しっかり立て直し、3位はなんとしてでもキープしてもらいたい。
マドリーは、バレンシアのだらしなさで、ここまでやれてなかった選手たちが、一同に奮起して見せた。
イグアインは復帰してからこれまでの動きからはほど遠かったが、この試合で復帰後初ゴールを奪うと、なんとトリプレテを達成。
この1試合で、トップフォームに戻してきた。
モウリーニョも早く試合に慣れてもらいたいと先発で起用したんだろうが、それが思わぬ好結果に繋がった。
CLでのクラシコを前にひとつ武器が増えた感じ。
武器といえば、カカの復活も大きいかも。
放出されるのがもう決まったような報道が多いが、この試合で、カカはまだマドリーに必要なことを証明してみせた。
ミラン時代の輝きはもう取り戻せないんじゃないかって思ってたが、この試合でかつてのスピードを取り戻して。
縦への突破のスピードはぴか一だったし、ロングのスルーパスへの反応もよかった。
あれだけエリア内で縦への突破が可能だったら、これが攻撃のオプションになる。
バルサ相手にカカがジョーカー的な存在になってきた。
ベンゼマも得点を挙げたし、グラネロもピボーテで及第点の活躍。
アルビオルも右のラテラルでやれることを証明してみせたし、このバレンシア戦でマドリーは新しいものをかなり手に入れた。
リーガでの逆転はかなり難しいが、CLでのクラシコ2連戦はふたつ勝ってもおかしくない状況に。
勢いに乗ったままミッドウイークを迎えられそうだし、バルサよりもマドリーの方が状態ははるかにいい。


スコア
3-6
<得点者> 
バレンシア   ソルダード、ジョナス、J・アルバ
R・マドリー  ベンゼマ、イグアイン×3、カカ×2             

~愛丸's MVP~
カカ(縦へのスピードが見違えるぐらい速くなってる。マドリーに移籍してきてから、この試合が一番よかったかも。得点も決めれるし、決定的なパスも出せる。この男はまだマドリーに必要な選手)

バルセロナ-オサスナ

2011-04-24 12:04:50 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/24(日)       

愛丸’s チェック
リーガでのクラシコは1-1のエンパテ、コパ・デル・レイは延長での敗戦と、ちょっと思った結果を残せなかったバルサ。
まだ、CLでの2連戦が残ってるし、ここはしっかり結果を残したいだろう。
その谷間のオサスナ戦。
気持ちをどこまで高めれるかだが、多少、メンバーを落としても、オサスナにカンプノウで負けるってことは考えづらい。
ミッドウイークに向けての調整マッチに。
オサスナは16位と降格圏に沈んでるわけではないが、18位のサラゴサとは2P差しかない。
今のバルサになら、なんとか勝ち点1は奪えるかもしれん。
なんとか失点せずに時間を使えれば、目標は達成できるかも。

バルサは、この試合で大きくメンバーを落としてきた。
そりゃ、厳しいクラシコを2つ戦って、まだ、2つクラシコを残してる。
その中でのオサスナ戦だし、休養を与えたいって思うのは、誰もが考えること。
この試合、T・アルカンタラ、ジェフレン、アフェライが先発し、メッシ、チャビ、イニエスタがベンチスタート。
ピケはベンチにも入らなかった。
このメンバーでも、しっかりオサスナに勝つことができるとペップは踏んだんだろうが、いつものバルサのサッカーは展開できなかった。
それでも、ジェフレンなんかは、時間の経過とともに動きはよくなってきたし、ビジャへのいいアシストも披露。
このアシストまで、ネルソン相手になかなか突破することができてなかったんだが、うまく対応できるようになり、抜ききらずにクロス。
しっかり考えながらプレーできてる証拠。
まだまだ成長しないといけない部分はあるが、こうやって試合に使ってもらったときに、ひとつでも結果を残せればペップの信頼も得られるだろう。
T・アルカンタラは、まだまだイニエスタ、チャビには遠く及ばない。
比べる選手があまりにも偉大だから、かわいそうな感じもするが、同じカンテラーノだし、ゆくゆくは、この偉大な選手たちのような活躍をしてもらいたいと、バルセロニスタもペップも思ってるはず。
プレッシャーはそうとうだろうが、持ってるものは大きいし、こういうチャンスをものにしてもらいたい。
もっと積極的に動いてボールを引き出してもらいたかったし、決定的なパスも出してもらいたかった。
ドリブルでの仕掛けも少なかったし、この試合に限っては、S・ケイタの方が効果的な動きが目立った。
守備では、この試合もCBに入ったマスケラーノがコパ・デル・レイとは比べ物にならいぐらいのでき。
相手が相手だから、ここまでやれたのかもしれんが、ボール奪取の回数がかなり多かった。
これがマスケラーノの売りだし、自分の持ってる力をしっかり出すことができた。
本職じゃないし、パートナーのG・ミリートのできもパッとしなかった中、オサスナをセロに押さえれたのは、この男がしっかり仕事したから。
この試合で、自信もついただろうし、果たしてCLでのクラシコでもここでの起用があるのかどうか・・・。
中盤での攻撃のクオリティを高めるためには、ブスケツをアンカーに置きたいだろうし、プジョルの状態にもよるが、この状態だったら、マスケラーノでもやれそう。
要所ではV・バルデスの好セーブもあったし、守備陣は、こういう谷間の難しい試合でも最後まで集中して戦うことができた。
オサスナは、このバルサ相手だったら勝ち点1は奪えた。
前半は、オサスナの方にチャンスは多かったし、これを生かせれれば、流れは変わったはず。
セフード、ダミアンが、かなりポジションチェンジをしながらバルサの守備を混乱はさせたが、そこまで。
決定機につなげることが少なかった。
キケ・ソラも1トップとしていい動きが見られたが、この3人がうまく連動することはなかった。
これがオサスナの悪い部分か。
個人はそれなりの動きができてるんだが、連動性がなかったし、これをうまくチームとして攻撃できれば、得点は生まれるはず。
ここで勝ち点が取れなかったし、下のチームの結果がどうかわからないが、ひょっとしたら、降格圏に沈むことに。
後半、メッシ、イニエスタ、チャビが投入されてからは、全く自分たちのサッカーができなかったし、どうも諦めムードになってしまったか。
残されたカーサの試合がバレンシア、ビジャレアル、セビージャと厳しいところばかりで、このままだったら来シーズンはセグンダで戦うことに。
ここらでひとつ気合を入れなおさないと、大変なことになってしまう。

スコア
2-0
<得点者> 
バルセロナ   ビジャ、メッシ             

~愛丸's MVP~
マスケラーノ(コパではかなり不安たっぷりのプレーっぷりだったが、この試合では本職じゃないかってぐらいの活躍。相手が違いすぎることもあるが、それでもこれだけやれれば自信に繋がるだろう)