愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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R・マドリー-バルセロナ

2011-04-28 11:42:43 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/28(木)       

愛丸’s チェック
今シーズン4回目のクラシコ。
リーガではカンプノウではバルサが圧勝し、ここサンチャゴ・ベルナベウでは1-1のエンパテ。
一発勝負となったコパ・デル・レイでは延長の末にマドリーが1-0と勝利。
残るは、このCLでの2戦。
両チームとの、この1legに賭けてくるだろう。
モウリーニョはカーサでの試合はエンパテ・ア・セロでも十分を言ってるみたいだし、ここ2試合のクラシコで見せたような守備的なサッカーを展開してくるはず。
バルサは、この守備的なマドリーの前にかなり苦戦してるし、果たしてペップは、この打開策を見出すことができたかどうか。
バルサはそう簡単にやるサッカーを変えられないだろうし、いつものサッカーでやるしかないか。

クラシコ4連戦の第3戦目。
サンチャゴ・ベルナベウでのCLセミ・ファイナルの1leg。
これまで以上に熱い試合になるのは間違いなかった。
ただ、この熱さがまたしてもマドリーに悲劇を生むことに。
前半は、モウリーニョが描いた通りのシナリオでゲームは進んだはず。
中盤を厚くし、バルサにスペースを与えず、まずは点を取ることよりも取られないことを優先させたサッカー。
リーガでのクラシコ、コパ・デル・レイでのクラシコと、この守備的サッカーでなんとか結果を残してきた。
そのシステムのまま、またしてもバルサを苦しめることができた。
前半をうまく凌いで、後半頭にアデバを投入し、点も狙うサッカーにシステムを変えてきたが、これが裏目に出たとまでは言わないが、機能したとも言いがたい。
セロトップから1トップになり、エジルがベンチに下がり、ペペがちょっと高い位置に。
ここでペペが攻撃で機能せず、多少のイライラがあったのか、この男がD・アウベスに足の裏を見せてのフアルタで一発ロハ。
もうちょっと足を引っ込めるかしてればアマリージャで済んだかもしれんが、あそこまで露骨にいってしまったら、ロハも仕方ないだろう。
この退場劇が悲劇の始まりだった。
モウリーニョはバルサ相手に10人では勝つことは不可能と言ってたし、この数的不利の状況でチームをうまく鼓舞することができなかった。
それどころか、なんと退席処分になり、指揮を執ることができず。
選手交代もままならないし、選手たちは、ここからどういったサッカーをやっていいか、迷いが生じてた。
そんな浮き足立った中、アフェライにサイドを突破され、中への速いクロスにメッシがうまくニアに詰めての完璧なゴール。
この1点でもう試合は決まってしまった。
この状況で、マドリーが点を取れる感じがしなかったし、なんとか0-0で2legで繋ぎたかったのを、バルサのエースがそれを阻止。
1点を奪われてからも、マドリーは攻撃に転じる交代もなく、10人になって1失点ならってサッカーを展開。
これで終わればまだましだったかもしれんが、またしてもメッシの個人技に振り回されて2点目を献上。
こうなったら、2legにも繋がらなくなってしまう。
モウリーニョが最後までベンチで指示できれば、違った展開もあっただろうが、ペペの退場でもうかなり戦意を喪失した感じだった。
果たしてカンプノウでの2legでマドリーはどう戦うのか。
ペペはこの試合でのロハで使えないし、S・ラモスもサスペンシオン。
もうこんな守備的なサッカーでは埒が明かないし、攻撃的な駒をフルに使って点を取りにいかないと。
バルサは、イニエスタが使えない中、中盤ではS・ケイタがいい働きを見せ、チャビもここまで押さえられたほど仕事ができなかったわけではなかった。
ただ、やっぱり前半はあの超守備的なサッカーにはかなり苦労してた。
ここで慌てて攻撃に転じず、今後訪れるであろうチャンスのために力を温存したメッシが、そのチャンスで見事に結果を出した。
ペペがいなくなってバルサは攻撃のスイッチを入れ、気持ちが折れてきたマドリー相手に力を見せつけた。
サイドも使うことができたし、パスも廻りだした。
選手個々の動きも活発になり、数的優位という状況をうまく活かすことができた。
これが強いチーム。
選手交代でアフェライを投入したのも当たりだったし、ペップはやることがいい方向に出た。
1点でも満足のいく結果だっただろうが、圧巻はメッシの2点目。
スピードに乗った状態でボールを受け、そこからドルブルであれよあれよとDF陣をかわし、エリア内へ。
S・ラモスがうまく右サイドへ追いやったかに思えたが、そこでメッシは右足でファーサイドでのシュート。
この得点でマドリーの息の根を止めて見せた。
2legはおそらく超攻撃的にマドリーがくるだろうし、これをしっかり受け止めて、カウンターから点が取れたらもうファイナル進出は間違いない。
今シーズン最後のクラシコがおもしろくなるためにはマドリーが早い時間に点を取らないといけないし、ここはバルサにちょっと手を抜いてもらいたいんだが・・・。


スコア
0-2
<得点者> 
バルセロナ   メッシ×2             

~愛丸's MVP~
メッシ(前半はしっかり力を温存し、勝負所で遺憾なく力を発揮。先制点も見事だったが、マドリーに引導を渡すあのドリブルからのシュートは圧巻だった。C・ロナウドに力の違いを見せつけた)

シャルケ04-マンチェスターU

2011-04-28 09:29:00 | チャンピオンズリーグ
観戦日 4/28(木)       

愛丸’s チェック
今シーズンのCLもとうとうセミ・ファイナル。
その最初の試合は、ここまで勢いだけで突破してきたシャルケとユナイテッドの試合。
シャルケは、ここまでの勢いのままユナイテッドも打ち破ることができるか。
インテルとは違うし、かなり難しい試合になるのは間違いないが、また奇跡を起こしてもおかしくない。
このホームでの1legで形を作ることができれば・・・。
ユナイテッドは、インテルのような失態は演じないはず。
大人のチームだし、チェルシー戦同様、このアウエーでの1legはきっちり守って、取れれば点を奪いにいくサッカーを展開するはず。
守備を意識したユナイテッドはかなり強さを発揮するだろうし、この1legで試合を決めることもできるはず。

シャルケは、ユナイテッド相手に何もやらせてもらえなかった。
これがCLのセミ・ファイナルってもの。
バレンシア戦、インテル戦のようながむしゃらな攻撃は全く展開できなかった。
とにかく、中盤でパスが繋がらないことには話しにならない。
前線でラウル、エドゥが効果的な動きをしても、そこにボールが渡らないと、形すらできないし、苦し紛れのボールを放り込んでも、ユナイテッドのDF陣にはじき返されるだけ。
あれだけラウルが仕事できないと、得点の匂いも感じなかった。
ファルファンのスピードも活かせないし、フラードのパスも効果的なものは出せなかった。
攻撃で形を作れず、守備でもユナイテッドに振り回されては、このホームでの試合を落としても何も言えないだろう。
ノイヤーがいなかったら、悲惨な結果になってた。
この男があれだけのビッグセーブをしてくれたら、2失点で済んでるんだが、前半に4点は決まっててもおかしくなかった。
オフサイドを全く取れず、どうしてこうもDFラインが乱れたのか。
ここまでなんとか守備の破綻がなかったから、強豪を打ち破ってここまで来れたわけで、その守備をこおでも展開できれば、ここまでユナイテッドにやられなかったはず。
ヘーベデスが使えなかったのが痛手だったし、メッツェルダーに頼っても、ここがきっちり仕事ができるとは思えない。
マティップも本職ではないし、この大事なセミ・ファイナルでこのCBで綻びが出てしまった。
失点シーンも中央突破でのものだったし、それまでのピンチも中央でのギャップをつかれてのものが多かった。
前半のうちにここが修正できれてば、ひょっとしたら、0-0というスコアもあったかもしれんが、試合中に何か打開策を見つけることはできなかった。
そういうことができてれば、ブンデスでももっと好成績を残してるだろうし、この1legだけを見たら、シャルケはCLでは運を味方にここまで来たって感じ。
アウエーゴールをふたつを献上し、なおかつ無得点。
それでいて、2legはオールド・トラッフォードだし、シャルケの冒険はここで幕を下ろしたか。
ユナイテッドは、チェルシー戦同様、きっちりアウエーの戦いを展開し、相手にペースを握らせず、それでいて得点も奪い、この1legで試合を決めてしまった。
サッカーは何が起こるかわからないと言われるが、2legでユナイテッドがシャルケに逆転負けを喫することは絶対に起こらない。
それぐらい、力の差は歴然としてた。
ユナイテッドは誰も慌てることがなかったし、ノイヤーのビッグセーブで得点が奪えない状況が続いても、これはこれって感じで悔しいそぶりすら見せてなかった。
自分たちのプレーを続けてれば、負けることはないって自信が漲ってた。
時間の経過で相手の弱点を探し出し、そこをうまくついての2得点。
パスも見事だったし、決めた選手も見事。
あれだけノイヤーがバカ当たりしてちょっとシュートを萎縮してしまいがちになるんだが、得点を決めたギグス、ルーニーにはそれがまるで感じられなかった。
落ち着き払ったシュートは経験がなせる技か。
この試合、なんだかんだで省エネサッカーがやれたし、週末のアーセナル戦を見据えての選手交代もできた。
CLのセミ・ファイナルでリーグ戦のことを考えて選手起用ができるなんて、どれだけ力の差があったかってこと。
シャルケには申し訳ないが、ユナイテッドの足元にも及んでないし、このセミ・ファイナルを堪能するためには、インテルがこのステージに上がってきた方がおもしろかった。


スコア
0-2
<得点者> 
マンチェスターU  ギグス、ルーニー             

~愛丸's MVP~
ルーニー(ギグスの先制ゴールのアシストに、この試合というかファイナル進出を決めたと言っても過言ではない2点目をゲット。エースは大事な試合の大事な場面でしっかり仕事をしてくれる)

マンチェスターU-エバートン

2011-04-24 17:56:42 | プレミアリーグ
観戦日 4/24(日)       

愛丸’s チェック
FA杯のセミ・ファイナル、地元のライバルシティに破れ、トレブルの夢が断たれた。
ミッドウイークのニューカッスル戦もスコアレスドローと、ここにきて勢いが感じられなくなってきたユナイテッド。
チェルシーが6P差の2位で追う中、このホームでの試合は是が非でも勝ちたい。
ランチタイムの試合で、しっかり勝ち点3が取れれば、追い上げるチームにプレッシャーをかけることができる。
エバートンは一時は降格圏近くを彷徨ってたが、ここ7試合負けなしで7位まで順位を上げてきた。
6位リバプールとの勝ち点差は1だし、ライバルよりは上でフィニッシュしてELの出場権を手にしたいだろう。

ユナイテッドは終始、試合の主導権を握りながら、エバートンの強固な守備を崩せずにかなり苦労した。
またしても、勝てない試合になるかと思った時間もあった。
ルーニーが戻ってきても、ギグスを投入しても、エバートンの守備は崩れなかった。
バレンシア、ナニの仕掛けも悪くなかった。
チチャの動きもエバートンの守備陣を惑わせるものだったが、これでも点が奪えない。
時間の経過とともに、サー・アレックスの顔はどんどん赤くなっていく。
またしても、スコアレスドローかと思われた80分過ぎ、バレンシアのクロスに、うまくファーでチチャがヘッドあわせ、待望の得点をゲット。
このゴールシーンでのオールド・トラッフォードの盛り上がりっぷりは、優勝が決まったときのようなものだった。
誰もが、このゴールを待ち望んでた。
攻めても、攻めてもエバートンの壁を破れず、効果的な崩しができても、ハワードが立ちふさがる。
3試合続けて点が取れないかと思った。
それをチチャが貴重なゴールをゲット。
この得点は、この試合で勝ち点3を得られただけで、なく、チェルシー、アーセナルにもプレッシャーをかけるものになったし、優勝に近づく貴重なゴールに。
チチャはこういう大事な場面でいいゴールをゲットしてくれる。
この男
獲得したことはかなり大きいものだった。
ルーニーも動き自体は悪くなかったし、2試合のサスペンションで状態は万全なはず。
トップとしても、サイドに回っても、最高のプレーを披露してくれるし、点を奪ってからは守備で貢献。
エースがこれだけ献身的な働きをしてくれれば、周囲もそれにつられていい動きになる。
ギグスも途中出場だったが、相変らずこのチームになくてはならない存在だし、後はCLで全てを発揮してくれれば。
この勝利で、気持ちよくミッドウイークを迎えることができるし、普通にやれば、ファイナルへ進出するのは間違いない。
エバートンにほとんど攻め込まれるシーンがなく、エバンスのプレーの確認ができなかったが、失点をしなかったし、リオとのコンビも問題ないだろう。
ただ、この男がCLでスタメンを張ることはないだろうし、このままプレミアでの先発が濃厚。
残り4試合で現時点でチェルシーとは6P差。
これが縮まることはないし、ユナイテッドは勝ち続ければ、問題ないわけで、この勝利で、モヤモヤも吹っ飛んだことだろう。
エバートンは、ここ最近の好調さそのままに、ユナイテッドを最後まで苦しめた。
ユナイテッドに比べると、かなり力も落ちるが、それでも、モイーズががまんのサッカーを続け、ここまで順位を上げてきた。
監督の指示にしっかり応え、この結果を残してきた選手たちも立派なもの。
この試合でも、強固なディフェンスを披露し、ユナイテッドに与えた得点は1点のみ。
それも80分過ぎまでは完璧な守備だったし、この守備があれば、どんなチームも得点を挙げるのは苦労するだろう。
ジャギエルカ、ディスタンはフィジカルだけで守るだけでなく、しっかりコンビとして守ることができてたし、激しさもあった。
シュートブロックもからだを張ってやれてたし、このブロックでハワードがどれだけ救われたことか。
SB、セントラルMFも含め、この試合でのエバートンの守備は最後まで集中を切らすことはなかった。
これが前半戦からやれてれば、もっと順位は上だっただろうし、今頃はスパーズ、シティあたりと競ってたかもしれん。
守備は上出来だったが、攻撃はちょっと迫力に欠けた。
オズマンはトップ下でボールに絡もうと必死だったが、ちょっとこの男ではユナイテッドが相手になると、力が足りない。
ケイヒルが先発してたとしても、あまり変わらないだろうし、アルテタ、フェライニの不在が響いたか。


スコア
1-0
<得点者> 
マンチェスターU  J・エルナンデス             

~愛丸's MVP~
J・エルナンデス(この男、重要な試合の重要な場面でよくゴールを決めてくれる。あの身長であのヘディング、ポジショニングがばつぐんにいい。このゴールがユナイテッドの優勝を決めるゴールに)

バレンシア-R・マドリー

2011-04-24 13:36:26 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/24(日)       

愛丸’s チェック
前節、アルメリアに勝利し、3連勝のバレンシア。
デルビーも制してるし、ビジャレアルとの勝ち点差は6Pに。
3位もほぼ手中に収め、この試合で勝利すれば、4位以内は確定する。
今のマドリーにならきっちり勝つことはできるだろうし、ここで来シーズンのCL出場を決めたいところ。
今のバレンシアにはそれが可能だろう。
マドリーは、水曜にこの地で勝利の美酒に酔い、マドリーで祝賀パレードをやって、またメスタージャに。
バルサとの最初の連戦を1勝1分けと、申し分ない結果で終えることができた。
CLでの残りの連戦が控えてるが、その前にこのバレンシア戦。
どこまでモチベーションが上がってるかわからないが、おそらく控え中心のメンバー構成だろうし、そのチャンスをもらったメンバーがやる気を見せれば・・・。

バレンシアは、この試合、コパ・デル・レイ王者に対して、カシージョでピッチに迎え入れた。
敬意を表するのは、ここまででよかったんだが、なんと試合中もマドリーに敬意を表したのか、なんと6失点。
これはバレンシア史上、最低の失点数らしい。
どうして、あれだけメンバーを落としてきたマドリーにここまでやられてしまったのか。
控え中心だったから、モチベーションが高かったのかもしれんが、もうこのリーガで優勝は無理だし、マドリーもそこまで本気ではなかったはず。
とにかく、マドリーの祝勝ムードにバレンシアもお付き合い。
ここまでダラダラした試合をやったのは、CLで敗退してその後のサラゴサ戦以来。
メスタージャには多くのサポーターが詰め掛けてたし、その人たちにとって失礼極まりない試合をやってしまった。
ディフェンスがなってないし、マドリーの選手たちが仕掛けてきたら、あっさりかわされるシーンも多発。
それに味方の連携も取れておらず、これで失点ってシーンもあった。
この試合で、マドリーにきっちり勝つことができれば、CLへの出場も確定だったし、3位もほぼ手中に収めれるはずだった。
誰もが、そう苦しまずに、このミッションを果たせると思ってたはず。
ここまでだらしないサッカーを見せられて、バレンシアのサポーターはそうとう激怒しただろう。
ミゲウなんかは守備をやりたくないんじゃないかってぐらいだらけてたし、CBのふたりも簡単に裏をつかれすぎ。
どうすれば、あれだけマドリーの選手たちがフリーになるか不思議なぐらい。
前半で4点も奪われたら、もうどしようもない。
マタを中心にした攻撃で何度か決定機を作ることはできたが、これも点には繋がらず、最終的に3点は奪えたものの、これは試合が決まってからのもの。
得点シーンではいい攻撃ができてたし、これだけは収穫だったか。
ここまで気の抜けた試合をやるようだと、3位ってのも不安になってくる。
まだリーガは終わってないし、5試合も残ってることを考えたら、ビジャレアルの勢い次第では逆転も。
こんなバレンシアを見た後だし、ビジャレアルもまだやれるって奮起するかもしれん。
残りの試合は、しっかり立て直し、3位はなんとしてでもキープしてもらいたい。
マドリーは、バレンシアのだらしなさで、ここまでやれてなかった選手たちが、一同に奮起して見せた。
イグアインは復帰してからこれまでの動きからはほど遠かったが、この試合で復帰後初ゴールを奪うと、なんとトリプレテを達成。
この1試合で、トップフォームに戻してきた。
モウリーニョも早く試合に慣れてもらいたいと先発で起用したんだろうが、それが思わぬ好結果に繋がった。
CLでのクラシコを前にひとつ武器が増えた感じ。
武器といえば、カカの復活も大きいかも。
放出されるのがもう決まったような報道が多いが、この試合で、カカはまだマドリーに必要なことを証明してみせた。
ミラン時代の輝きはもう取り戻せないんじゃないかって思ってたが、この試合でかつてのスピードを取り戻して。
縦への突破のスピードはぴか一だったし、ロングのスルーパスへの反応もよかった。
あれだけエリア内で縦への突破が可能だったら、これが攻撃のオプションになる。
バルサ相手にカカがジョーカー的な存在になってきた。
ベンゼマも得点を挙げたし、グラネロもピボーテで及第点の活躍。
アルビオルも右のラテラルでやれることを証明してみせたし、このバレンシア戦でマドリーは新しいものをかなり手に入れた。
リーガでの逆転はかなり難しいが、CLでのクラシコ2連戦はふたつ勝ってもおかしくない状況に。
勢いに乗ったままミッドウイークを迎えられそうだし、バルサよりもマドリーの方が状態ははるかにいい。


スコア
3-6
<得点者> 
バレンシア   ソルダード、ジョナス、J・アルバ
R・マドリー  ベンゼマ、イグアイン×3、カカ×2             

~愛丸's MVP~
カカ(縦へのスピードが見違えるぐらい速くなってる。マドリーに移籍してきてから、この試合が一番よかったかも。得点も決めれるし、決定的なパスも出せる。この男はまだマドリーに必要な選手)

バルセロナ-オサスナ

2011-04-24 12:04:50 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/24(日)       

愛丸’s チェック
リーガでのクラシコは1-1のエンパテ、コパ・デル・レイは延長での敗戦と、ちょっと思った結果を残せなかったバルサ。
まだ、CLでの2連戦が残ってるし、ここはしっかり結果を残したいだろう。
その谷間のオサスナ戦。
気持ちをどこまで高めれるかだが、多少、メンバーを落としても、オサスナにカンプノウで負けるってことは考えづらい。
ミッドウイークに向けての調整マッチに。
オサスナは16位と降格圏に沈んでるわけではないが、18位のサラゴサとは2P差しかない。
今のバルサになら、なんとか勝ち点1は奪えるかもしれん。
なんとか失点せずに時間を使えれば、目標は達成できるかも。

バルサは、この試合で大きくメンバーを落としてきた。
そりゃ、厳しいクラシコを2つ戦って、まだ、2つクラシコを残してる。
その中でのオサスナ戦だし、休養を与えたいって思うのは、誰もが考えること。
この試合、T・アルカンタラ、ジェフレン、アフェライが先発し、メッシ、チャビ、イニエスタがベンチスタート。
ピケはベンチにも入らなかった。
このメンバーでも、しっかりオサスナに勝つことができるとペップは踏んだんだろうが、いつものバルサのサッカーは展開できなかった。
それでも、ジェフレンなんかは、時間の経過とともに動きはよくなってきたし、ビジャへのいいアシストも披露。
このアシストまで、ネルソン相手になかなか突破することができてなかったんだが、うまく対応できるようになり、抜ききらずにクロス。
しっかり考えながらプレーできてる証拠。
まだまだ成長しないといけない部分はあるが、こうやって試合に使ってもらったときに、ひとつでも結果を残せればペップの信頼も得られるだろう。
T・アルカンタラは、まだまだイニエスタ、チャビには遠く及ばない。
比べる選手があまりにも偉大だから、かわいそうな感じもするが、同じカンテラーノだし、ゆくゆくは、この偉大な選手たちのような活躍をしてもらいたいと、バルセロニスタもペップも思ってるはず。
プレッシャーはそうとうだろうが、持ってるものは大きいし、こういうチャンスをものにしてもらいたい。
もっと積極的に動いてボールを引き出してもらいたかったし、決定的なパスも出してもらいたかった。
ドリブルでの仕掛けも少なかったし、この試合に限っては、S・ケイタの方が効果的な動きが目立った。
守備では、この試合もCBに入ったマスケラーノがコパ・デル・レイとは比べ物にならいぐらいのでき。
相手が相手だから、ここまでやれたのかもしれんが、ボール奪取の回数がかなり多かった。
これがマスケラーノの売りだし、自分の持ってる力をしっかり出すことができた。
本職じゃないし、パートナーのG・ミリートのできもパッとしなかった中、オサスナをセロに押さえれたのは、この男がしっかり仕事したから。
この試合で、自信もついただろうし、果たしてCLでのクラシコでもここでの起用があるのかどうか・・・。
中盤での攻撃のクオリティを高めるためには、ブスケツをアンカーに置きたいだろうし、プジョルの状態にもよるが、この状態だったら、マスケラーノでもやれそう。
要所ではV・バルデスの好セーブもあったし、守備陣は、こういう谷間の難しい試合でも最後まで集中して戦うことができた。
オサスナは、このバルサ相手だったら勝ち点1は奪えた。
前半は、オサスナの方にチャンスは多かったし、これを生かせれれば、流れは変わったはず。
セフード、ダミアンが、かなりポジションチェンジをしながらバルサの守備を混乱はさせたが、そこまで。
決定機につなげることが少なかった。
キケ・ソラも1トップとしていい動きが見られたが、この3人がうまく連動することはなかった。
これがオサスナの悪い部分か。
個人はそれなりの動きができてるんだが、連動性がなかったし、これをうまくチームとして攻撃できれば、得点は生まれるはず。
ここで勝ち点が取れなかったし、下のチームの結果がどうかわからないが、ひょっとしたら、降格圏に沈むことに。
後半、メッシ、イニエスタ、チャビが投入されてからは、全く自分たちのサッカーができなかったし、どうも諦めムードになってしまったか。
残されたカーサの試合がバレンシア、ビジャレアル、セビージャと厳しいところばかりで、このままだったら来シーズンはセグンダで戦うことに。
ここらでひとつ気合を入れなおさないと、大変なことになってしまう。

スコア
2-0
<得点者> 
バルセロナ   ビジャ、メッシ             

~愛丸's MVP~
マスケラーノ(コパではかなり不安たっぷりのプレーっぷりだったが、この試合では本職じゃないかってぐらいの活躍。相手が違いすぎることもあるが、それでもこれだけやれれば自信に繋がるだろう)

バルセロナ-R・マドリー(コパ・デル・レイ ファイナル)

2011-04-22 00:22:38 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/21(木)       

愛丸’s チェック
土曜のリーガでのクラシコに引き続き、水曜のこのコパ・デル・レイでのファイナルもまたしてもクラシコに。
こんな短い期間にクラシコが2つもこれまでにあっただろうか。
これは一発勝負だし、うまく戦った方が、このタイトルを手に入れるはず。
サンチャゴ・ベルナベウでのクラシコは、マドリーが守備的な布陣で、バルサ対策はしっかりできてた。
スコアこそ1-1とエンパテだったが、マドリーはかなり自信がついたはず。
バルサは、あの守備的なマドリーのサッカーを打ち破ることができるか。
中盤にスペースがないし、DFラインの裏のスペースもなかなかつくことができない。
この3日間でペップは、この対応策を見出すことができたかどうか。

マドリーが、トップも削って、更に強固な中盤のシステムを敷いてきた。
ペペをアンカーに固定するのではなく、アンカーにはX・アロンソを置いて、インサイドハーフ的にケディラ、ペペを配置。
それに、エジル、ディ・マリアもサイドでの守備に貢献。
ここまで守備的にくるとは思わなかったが、これがバルサには効果的だった。
注意するのはメッシのドリブルだけで、あのパスサッカーを見事に封じてみせた。
ここまでバルサを押さえ込めるチームが他にあるだろうか。
さすがモウリーニョと言うしかない。
ファールでの止めるシーンも多かったが、これで、ビジャをイライラさせることに成功したし、これもまたモウリーニョの指示だったかもしれん。
週末のリーガでのクラシコがそうとう自信に繋がってる感じだった。
ただ、引いて守るだけでなく、カウンターからのチャンスも多く作った。
チャンスの数ではバルサよりも多かったし、強さを感じさせる内容で、バルサを退け、久しぶりにこのタイトルを獲得することに成功。
90分戦って0-0だったが、延長にC・ロナウドがしっかり仕事をしてみせた。
この延長のゴールまでにかなりの決定機に絡んで、フィニッシュに至るシーンも多かったが、どれも決めることができてなかった。
C・ロナウド自身も焦りはあっただろうが、あのチャンスはきっちり活かすことができた。
高さを活かしたあのカベッサは、C・ロナウドの身体能力の高さを伺わせるもの。
マッチアップしたのがアドリアーノだったから、余計にC・ロナウドの高さとうまさが際立った。
サイドを崩して、バルサのDF陣を左に寄せ、ここで、中への絶妙なクロス。
決めたC・ロナウドも見事だったが、左サイドを攻略したマルセロとディ・マリアのコンビも見事。
このサイドアタックはここまでも狙ってたプレーだったし、こうおやってバルサを崩すと描いた青写真通りにゴールも奪い、モウリーニョはさぞ満足したことだろう。
守備でも最高の出来だったし、勝つべくして勝った試合。
これで、バルサの2度目のトリプレテを阻み、まだ続くCLでのクラシコにも弾みがついた。
サスペンションがなければ、この布陣で戦うことになるだろうし、ここまでストイックに守備に全体が奔走すれば、バルサは、この試合の二の舞になってもおかしくない。
バルサは、ここまで何もやらせてもらえないとは夢にも思わなかっただろう。
D・アウベスのオーバーラップも効果的ではなかったし、チャビ、イニエスタがここまで機能しないとは・・・。
ビジャはイライラしっぱなしで、いつものプレーからはほど遠かったし、ペドロも目立ったプレーは皆無。
メッシがボールを持ったときには何か可能性を感じることもできたが、最終ラインを突破するにはいたらず。
バルサは個で戦うチームではないし、チームとして機能しないと、こんな結果になってしまう。
ひとりひとりのボールを保持する時間が長いと、これはバルサのペースで試合をやれてるってkとではない。
まさにこの試合はそれだった。
パスを回すのも低い位置でのものだったし、ブスケツ、ピケからのロングフィードも鳴りを潜めた。
ここまでタイトに守備をされたら、どのチームも苦労するのは当たり前だが、バルサはそれを崩せるかと思った。
リーガでのマドリーのサッカーが目一だと思ったが、まだ上の守備を披露することができた。
バルサはリーガよりもこの試合には高いモチベーションで挑んだんだろうが、結果はそのクラシコよりも悪いものに。
2シーズンぶりのトリプレテももう目前かと思われたが、このタイトルはマドリーに譲ることに。
この敗戦を引きずらないといいんだが、これでマドリーへの悪いイメージが残ったままだったら、CLのSFも果たしてどうなることやら・・・。

スコア
0-1(0-0 ET0-1)
<得点者> 
R・マドリー   C・ロナウド             

~愛丸's MVP~
X・アロンソ(守備でも高い能力を発揮しながら、自分の持ち味でもあるロングフィードでC・ロナウドに多くの決定機を与えた。この男が、これだけの活躍をしてくれれば、マドリーの中盤は安定する)

アルメリア-バレンシア

2011-04-19 21:45:25 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/19(火)       

愛丸’s チェック
最下位に沈むアルメリア。
このままだと、降格は免れない。
なんとかして、ここを脱さないと、セグンダでの厳しい試合を強いられることに。
それだけはなんとかして避けたいだろう。
となると、相手が強いチームであれ、カーサでは勝ち点が欲しい。
ここでどんな形でも勝ち点3が取れれば、ここから最後まで勢いに乗って戦えそうだが・・・。
バレンシアは、前節、デルビー・バレンシアを圧勝。
バルサに破れ、CLでも敗退してしまって、サラゴサに大敗したときは、このまま3位には浮上でいないかと思った。
それがこの3試合だけ落ち込んだだけで、しっかり状態を立て直してきた。
今までのバレンシアだったら、そのまま負のスパイラルに陥るところだが、今シーズンは違う。

アルメリアは、スピードを活かした攻撃を展開できれば、チャンスは作れた。
この自分たちの武器をもっと全面に押し出せればいいんだが・・・。
どうしても後手に回ってしまうし、相手に合わせすぎる傾向が。
これがこの順位に留まってる要因か。
守備の安定感がないし、そうなると、なんとか点を奪わないといけない。
それができないと、勝ち点を積み上げることはできない。
この時期、最下位のチームだったり、降格が目の前に迫ってるチームってのは、これまでに見せなかった力を発揮するものだが、アルメリアは違った。
悪い部分ばかりが目立ってしまった。
こんな試合をしてるようでは、降格は免れない。
前半は、しっかりバレンシアに対応できてたんだが、これを90分続ける力がない。
後半だけで3失点してしまい、何もできないまま敗れてしまった。
バレンシアが好調なこともあるが、それでも、あの前半を見てれば、後半もがまんできるかと思った。
それに時折見せるピアッティを中心にした攻撃はチャンスも作った。
ただ、ピアッティだけが目立つようでは攻撃は単発に。
クルサ、コロナあたりが、もっと前線に絡まないと。
トップはウジョアが勤めたが、この男にも決定機は訪れた。
これを点につなげることができれば、チームの状態もよくなったはず。
とにかく、アルメリアは流れが悪かった。
攻撃でも守備でもちぐはぐな部分が多かったし、これでは勝ち点を重ねることはできない。
カーサであれだけの声援を送ってくれるサポーターがいるわけで、このまま最下位でシーズンを終えたくないだろう。
持ってるものは計算ができるものだし、これを最大限に活かすようなサッカーができれば、点が取れないってことはない。
あとは、集中して守備ができるかどうか。
気持ちが切れたら、そこで終わってしまう。
バレンシアは、前節のデルビーを制したことでさらに勢いに乗ってきた。
アルメリア相手にピンチも迎えたが、ここが今シーズン花開いたグアイタがしっかり防ぐことができた。
スピードに乗った攻撃に手を焼くシーンもあったが、最後の部分は耐えることができた。
耐える部分をしっかり耐えることができたから、後半、これが攻撃で実を結ぶことに。
この試合、マタの動きがすこぶるよかった。
点に絡むシーンでは、必ずこの男が起点に。
シーズン当初、なかなか勢いに乗れず、ケガも多かったマタだが、後半戦に入って、さすがマタと思わせるプレーを連発。
この試合は、トップ下としてチャンスメイクもできてたし、サイドアタッカーとして縦への突破でも高い能力を発揮した。
ここまでやれる選手だし、財政難のバレンシアだから、来シーズンもここでプレーする保障はないが、このままバレンシアの顔として戦ってもらいたい。
3位をキープできれば、CLにストーレトインできるわけで、この男がいないと、あの舞台で戦うことはできない。
それに、ここにきて状態を上げてきてるのがバネガ。
積極的にフィニッシュに絡む姿勢がいい。
この試合、点は決めれなかったが、いいミドルはいくつか放てた。
マタとのコンビもいいし、やっとリーガにも慣れてきた印象だし、この男も、これからバレンシアの顔になってもたらいたい。
ソルダードも3試合連続のゴールを上げれてし、スタンケビチウスもセットプレーからゴールを決めれた。
それに最後はJ・アルバがゴール。
ラテラルとして起用されることが多いが、この試合のように途中交代で中盤のサイドで起用されれば、点に絡む動きもできる。
果たして、この男を今後、どのように育てていくのか。
人材はここにきて豊富になってきたし、3位は間違いなくキープできるだろう。
ただ、マドリー戦が残ってるのが気になるが・・・。

スコア
0-3
<得点者> 
バレンシア   ソルダード、スタンケビチウス、J・アルバ             

~愛丸's MVP~
マタ(ここにきてようやくバレンシアのエースとしての活躍ができるように。これだけ点に絡む動きができればエメリも満足だろう。最後までこの男に頼ることになるだろうが、これがエースってもの)

ナポリ-ウディネーゼ

2011-04-19 20:18:38 | セリエA
観戦日 4/19(火)       

愛丸’s チェック
ミランを3P差で追う2位のナポリ。
この試合の前日にミランはきっちり勝ち点3をゲットしてる。
サン・パオロでの試合だし、相手が5位のウディネとは言え、スクデットを狙うには、ここは負けられない一戦に。
プレッシャーは相当あるだろうが、それを跳ね除けない限り、マラドーナがなしえて以来のスクデットはありえない。
カンピオナートの火を消さないためにも、ここはナポリの意地を見せてもらいたい。
ウディネはここ最近が2連敗で、順位をひとつ落としてしまった。
こちらはCL圏という目標があるため、ここらで連敗をストップさせないと。
ただ、A・サンチェスに続いて、ディ・ナターレもケガで戦線離脱し、得点源が一気にふたつなくなったしまった。

ナポリは、この試合に賭ける意気込みはそうとうだっただろう。
それが伝わってくる内容だったが、なんと、ウディネの固い守備を崩せず、リズムを崩し、パスミスからの失点で、なんと勝ち点をひとつも取れなかった。
この敗戦は、スクデットを狙うってことにとって、かなり大きい敗戦になってしまった。
ウディネよりも万全の状況でのぞめたんだが、それを活かすことができなかった。
とにかく、自慢のトリデンテの連携がうまくいかず、ボールフォルダーが外へ外へと追いやられてしまった。
ラベッシのスピードを活かすシーンも少なかったし、ハムシクが前線でフィニッシュに絡むシーン
も少なかった。
このふたりの武器にカバーニが絡んで、破壊力満点の攻撃が生まれるんだが、それがなかった。
この3人が分断されてしまっては、ナポリもなす術がなくなってしまう。
グイドリンは、ナポリをしっかり研究してきた。
2連敗でもう終わったかと思われたウディネだったが、ここで、失われつつあった自慢の守備が爆発。
ナポリは、これを打ち破ることができなかった。
サイドチェンジをしても、DFラインが広がることはなかったし、中の守備はがっちり崩れることはなかった。
ここを崩せなかったら、得点チャンスは生まれないし、焦ってのミドルが多くなるだけ。
マッザーリがどれだけ落ち着けって指示を出したことか。
ミランが勝ったってこともあり、先制点を許してからは、更に焦りが大きくなった。
マスカーラ、ガルガーノ、ルカレッリと、かなり攻撃的な選手交代を行ったが、これも功を奏さなかった。
1点を返したのは、終了の直前だったし、時すでに遅し。
カバーニがあのリゴーレを決めてれば2-2のドローもあったかもしれんが、ここにきてのドローでも負けに等しい。
マラドーナが在籍した以来のスクデットをとナポリの街自体も盛り上がってる印象だが、選手たちは、それがプレッシャーになってるのかも。
サン・パオロでの声援が大きなアドバンテージになることもあるが、こういうデリケートな時期になると、選手たちは自分たちのプレーを見失ってしまう恐れもある。
実際、この試合では、かなりエキサイトするシーンもあったし、この熱さがいい方に出ればよかったんだが・・・。
この敗戦で、ミランはスクデットを確信したかもしれん。
3位のインテルもパルマに敗れており、残り5節で、まだ波乱を起こすことができるか。
ウディネは、連敗のショックを払拭すべく、固いDF陣をここに復活させた。
攻撃ではA・サンチェス、ディ・ナターレと得点を期待できる選手が揃ってケガで離脱し、こうなると、必然的に守備重視のサッカーになってしまう。
何も目標がないなら、ここでこんなに守備に力を入れる必要もなかった。
それが、前節の敗戦で5位に転落してしまい、CL出場を目標に掲げるなら、こおkはどうしても負けられない。
その気持ちを全面に押し出し、ナポリの攻撃陣をストップしてみせた。
あの固いDFラインはセリエのどのチームもなかなか打開できないだろう。
慌てるシーンが全くなかったし、横に振られても、乱れることがなかった。
それより、縦へのボールに対しては激しくいけてたし、ナポリの自慢の部分を完全に寸断してみせた。
デニス以外の守備への意識はそうとう高かった。
ピンツィの運動量には頭が下がるし、インテルの起点の効いた守備も目を引いた。
中盤の選手が、ここまで守備で機能すれば、DFラインは自分たちの仕事をすればいいだけ。
ウディネはこの勝利でまたCLへの望みをつないだし、ここから更に4位争いってのが激しくなりそう。
この守備があれば、大崩れはしないだろうし、4位の最有力はこのウディネかもしれん。

スコア
1-2
<得点者> 
ナポリ     マスカーラ
ウディネーゼ  インレル、デニス             

~愛丸's MVP~
インレル(アンカーとしてかなり高い能力を見せつけた試合に。先制点になったあのミドルはスーパーだったし、守備での貢献も光った。冷静なプレーでチームに安定感をもたらし、この男がウディネを支えてる)

アーセナル-リバプール

2011-04-18 22:47:26 | プレミアリーグ
観戦日 4/18(月)       

愛丸’s チェック
アーセナルが1試合消化しきれてない試合。
それがこのリバプール戦。
ユナイテッドとの差は7P。
残り試合は、この試合を含めて7試合。
ここでしっかり勝つことができれば、勝ち点差を4Pまで詰めることができる。
そうなると、まだ優勝を諦めなくてもいいし、ここはなんとしてでも勝利したい。
リバプールは、もう来シーズンへ向けての戦いになるか。
シティ戦でも若手を起用し、ダルグリッシュはチームの底上げをしてるみたい。
このアーセナル戦でも若手にチャンスを与えながら、冬に獲得した新戦力をしっかりチームに馴染ませるサッカーをやってくるはず。
気持ちに余裕のなるリバプールが、エミレーツで気持ちよくプレーできるかも。

アーセナルは、この試合にかけてたはず。
かなりのチャンスを作ることができたが、リバプールの守備をなかなか打ち破れずにいた。
リバプールを選手交代を全てケガで使うことになり、相手は満身創痍。
それでいて、アカデミー出身の若手が多くピッチに送り込まれ、これはどう見てもアーセナルに勝って下さいと言わんばかりに試合展開に。
それなのに、奪った点はATのPKのみ。
カラガーのケガで、この治療に時間がかかり、ATは8分。
この長いATにセスクが倒されて貴重なPKをゲット。
こんな時間に得たPKでこれを決めれば、喉から手が出るほどほしかった点を、もう試合も終了するかって時間に奪うことができる。
かなりプレッシャーのかかるPKだったが、これをV・ペルシがしっかり決めてみせた。
このときのエミレーツの興奮具合は最高潮。
ドローで終わるかと思われた試合で、劇的なゴールをゲット。
ここで勝ち点3を奪えれば、ユナイテッドとの差は4Pまで縮めることができる。
残り6試合あるし、まだ優勝に望みが繋がった。
と、誰もが思ったはず。
それが、この後、エリアちょっと手前でFKを与えてしまい、このFKは壁がストップしたが、これに反応したルーカスをエブエが倒してしまい、なんとAT8分を過ぎた時間でPKを献上。
劇的な勝利をしてたら、かなり勢いもついてユナイテッドにもプレッシャーを与えることができたんだが、このPK献上で、一気にムードが暗くなってしまった。
決められる前からストップしてくれって望みよりも、どこか絶望感の高かったエミレーツになってしまった。
これがアーセナルなんだろう。
前半のうちにしっかり点を奪ってれば、こんな展開にもならなかったし、これで、リバプールの守備陣にもリズムを作らせてしまった。
ウォルコットが対峙する若いJ・ロビンソンにプレッシャーを与え続けたが、ベンゲルはここをベントナーに交代。
ベントナーのサイドってのも疑問だし、どうしてアクセントになってたウォルコットを代えてきまったのか・・・。
あれだけ経験のない選手が多くいたリバプールだし、攻め方によったら、簡単に崩せたはず。
ベンゲルはそれを打開する手段をピッチに送り込めなかった。
どんな形であれ、勝ち点3が奪えればよかったんだが、勝ち点1だと、かなり優勝から遠ざかってしまった。
果たして、ミッドウイークのノースロンドンダービーをうまく立ち回ることができるか・・・。
リバプールは、この奇跡のドローが若手にはいい経験になっただろう。
アカデミー出身者は両SBのJ・ロビンソンとフラナガン。
セントラルMFで先発したスペアリング。
それと、途中交代で右に入ったシェルビーと、4人もこのピッチに立った。
スペアリングは中盤でのいい守備が光ってたが、この男が、痛恨のPKを与えてしまった。
このPKで敗戦ってことになってたら、果たして、この若手の今後がどうなかったかわからないが、チームが同点に追いついてくれた。
チームにとっても、スペアリングにとっても価値のあるドローに。
ケガ人が3人も出て、かなり苦しい試合になったのは確かだが、それをドローに持ち込めたことは、今後のリバプールにとっての財産になる試合に。
この試合、キャロルとスアレスの2トップだったが、シティ戦のようには機能せず。
キャロルは体調が万全ではなかったみたいだし、スアレスもどこか疲労感が。
それでもスアレスはボールを持つと何かやってくれそうな予感があったし、もうリバプールにはなくてはならない存在に。
リバプールはこういう試合をもっと多く見せることができれてば、アーセナルの代わりに優勝争いに絡んでたかもしれん。

スコア
1-1
<得点者> 
アーセナル   V・ペルシ
リバプール   カイト             

~愛丸's MVP~
レイナ(やっぱりリバプールの守護神はこの男。スペイン人がだいぶチームを去り、この男も移籍かなんて言われてるが、ここは手放すべきではない。ここでもいいセーブを連発してみせた)

ボルトン-ストーク・シティ(FA杯 セミファイナル)

2011-04-18 20:10:13 | プレミアリーグ
観戦日 4/18(月)       

愛丸’s チェック
SFもうひとつの試合が、このボルトン-ストーク。
マンチェスターダービーの勝者が優勝だろうと誰もが思ってる。
ただ、それがシティがユナイテッドを下したことで、この両チームもかなりモチベーションが上がったことだろう。
ボルトンは、FAの規定でスタリッジが使えないのがかなりの痛手か。
冬にローンで獲得して、プレミアでの6得点と大車輪の活躍。
点取り屋が使えないことで、コイルはどんな布陣でくるのか。
ストークは、何がどうあれ、やるサッカーは変わらない。
フィジカルを全面に押し出して、ボルトンを苦しめたいはず。
ひとつスローインでも取れれば、それがビッグチャンスになるし、数多くあのスローインを獲得いsたいところ。

ボルトンは、ストークの前に何もやらせてもらえなかった。
と言うか、自滅の部分が多すぎる。
ミスからの失点を重ね、前半だけで3失点。
とにかく、先制点が酷かった。
せっかく自陣でボールを奪ったまではよかったが、それを低い位置での横パスのミスをエザリントンにつかれてしまった。
ああいうミスをしてては、勝てる試合も勝てなくなってしまう。
ふつうにクリアしてれば、全く問題がなかったものの、あれを繋ごうとしたばっかりに生まれた失点。
ストークを甘く見てた部分もあったんだろう。
プレミアでの試合だったら、ここまでミスも出なかっただろうし、どこか気の抜けたところが目立った。
おそらく、このカードが決まった段階で、ファイナルを見据えてただろうし、気の緩みがなかったとはとても思えない。
ふたつ目の失点もクリアボールを直接叩かれたもので、これも対応のまずさが目立った。
自分たちのミスから失点してるようだと、リズムはつかめない。
攻撃に移ってもパスミスは多かったし、K・デイビスにボールが収まるシーンは皆無だった。
この試合、ボルトンは選手の配置ミスがあった。
好調のエルマンデルをなんとセントラルMFとしてコイルは起用してきた。
スタリッジが使えないってことで、いろいろ策を練ってきたんだろうが、エルマンデルは、もっとK・デイビスの近くでプレーさせるべき。
クラスニッチも使いたいからこの布陣になったんだろうが、ここまでFWの選手を多く起用することはない。
サイドアタッカーとしてもやれるエルマンデルだし、これなら、M・ペトロフかイ・チョンヨンを諦めるべき。
攻撃のバランスがそこぶる悪かった。
これがパスが繋がらなかった要因だろう。
適材適所で選手を起用しないと、やりたいサッカーも展開できない。
守備でのミスもこの敗戦の要因だが、攻撃でリズムを作れなかったから、ストークに押し込まれるシーンが多かった。
普通に考えたら、ボルトンがファイナルへ進出するかと思ったが、このSFの第2戦も波乱と呼んでもいいかも。
ストークは、いつものフィジカルを押し出した展開からの得点ではなかった。
エザリントンの先制点は、テクニックを感じるものだったし、フートの2点目もDFのシュートととは思えないぐらいうまいものだった。
K・ジョーンズは落ち着いて決めることができたし、ウォルタースはチェルシー戦を彷彿とさせるようなうまいゴールだった。
最後もウォルタースがとどめのとどめの5点目をゲットし、ここまで取るかってぐらいゴールを奪ってみせたストーク。
ここでの得点をファイナルにもとっておけばいいじゃないかってぐらい攻撃は機能した。
セットプレーからの得点ではなく、流れの中から奪えたってことも大きい。
ストークのサッカーは相手を苦しめるものだし、ファイナルでも、このパフォーマンスができれば、シティもうかうかしてられない。
守備でも気持ちのこもったプレーが多かったし、ボルトンに決定機を与えず。
フート、ショウクロスのCBコンビも安定してたし、中盤でのボール奪取も冴えてた。
この守備があれば、そうそう失点することもないし、ファイナルも楽しみに。
集中力はこのSFよりも高いだろうし、魂ももっと感じられるはず。
ファイナルへ進出を決め、シティはプレミアの方でCLかELには出場できるだろうし、ストークがELへの出場権を獲得したことは間違いないだろう。
この現在の流行のサッカーに逆行してるサッカーがELでどこまで通用するかわからないが、どんな試合を見せてくれるか楽しみ。

スコア
0-5
<得点者> 
ストーク・シティ  エザリントン、フート、K・ジョーンズ、ウォルタース×2             

~愛丸's MVP~
フート(この男が上げた2点目で試合を決め、それでいて、守備でもボルトンの攻撃を封じる活躍。点も決めれて、しっかり守れるこの男は、今はストークにはなくてはならない存在に)