愛丸のサッカー観戦記

日本代表から欧州・南米などなど
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ビジャレアル-バルセロナ

2011-04-03 21:37:48 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/3(日)       

愛丸’s チェック
前節の勝利で3位に浮上したビジャレアル。
CLストレートインのため、この順位をどうしてもキープしたいだろう。
エル・マドリガルでの試合とは言え、バルサが相手だと、そう簡単に勝てるものではない。
バルサがCLに目を向けてれば、ここはチャンスだろうが、マドリーの結果を受けてだし、バルサもいつも以上に強さを発揮してくるだろう。
ここがビジャレアルにとっての正念場。
バルサは、この難しいビジャレアル戦で勝ち点3を奪うことができれば、8割がた優勝は決まったようなものだろう。
勝ち点差が8P差つくし、クラシコで負けたにしろ、まだ5P差あるわけで。
気持ち的にもマドリーの敗戦ってのは余裕を持たせてくれるだろうし、ここで一気に決めにくるか。

ビジャレアルは立ち上がりのチャンスをものにできなかったのが最後まで響いた。
バルサが、全くバルサのサッカーができてなかったから、前半に点が奪えてれば、この試合ものにできたかもしれん。
中盤から決定的なパスが多く出せてたし、G・ロッシにも切れが感じられた。
V・バルデスのビッグセーブがなかったら、3点は取れてたはず。
ただ、これが後半も続くわけもなく、メッシが投入されてからは、完全にバルサのペースになってしまった。
ニウマールが久しぶりにピッチに登場してきたが、これも起爆剤にはならなかった。
後半もだいぶ時間が押し迫ってからなんとか点をって感じになったが、これでは遅すぎる。
3位をキープするという大きな目標があったにも関わらず、どうにもバルサに敬意を評しすぎた感が・・・。
バルサがバルサのサッカーを展開すれば、ただ、耐えるだけの試合運びになるのはわかるが、攻撃に出ないと、バルサのペースを乱すことができない。
もっとリスクを犯すべきだった。
後半の終了間際にS・カソルラにビッグチャンスが訪れるも、これもV・バルデスに阻まれてしまった。
この試合のビジャレアルはどう足掻いてもV・バルデスの牙城が崩せなかったかも。
前半、あれだけのサッカーができてたし、これならチャンスはあるかもと思ったが、メッシひとり投入されただけで、何もできなくなってしまった。
ここでビジャレアルが意地を見せてくれれば、まだリーガの火が消えることはなかったんだが、この敗戦で、バルサの優勝がほぼ確定。
ビジャレアルもバレンシアの結果次第だが、3位に居座ったのは、この1節だけってことに。
それでも、ニウマールが復帰したことは大きいし、失点もCKからの1点だけだし、そう悲観する内容ではない。
この試合を忘れて、残りの試合に挑めば、3位でのフィニッシュは可能。
ELとの兼ね合いもあるし、果たしてビジャレアルはどちらにプライオリティを置くか・・・。
バルサは、代表戦、CLを考慮してか、かなりメンバーを落としてスタート。
これがバルサにリズムが生まれなかった要因。
ビジャが中央に入ったが、左サイドでのプレーよりは、動きに切れがなかった。
代表では、しっかりこのポジションをこなせてるし、単純にコンディションに問題があったのかも。
右に入ったアフェライは、どう見ても左でのプレーがいい。
後半、メッシが投入され、左に回ってから、アフェライらしいプレーができてたし、この男は、まだ左でしか起用できないだろう。
ビジャのバックアッパーがベストか。
中盤でT・アルカンタラが先発したが、前回見たときより出来は悪かった。
もっとダイナミックに動く選手だと思ったが、どうも周りの動きにリズムが生まれないと、この男もそれにつられてしまう感じ。
まだ自分でそのリズムを変えれるレベルにない。
ほんと、前半は、ボールは回せてても人が動かないから、チャンスも生まれなかったし、V・バルデスのビッグセーブがなかったら、どうなってたことか。
それをメッシの投入で流れを変えて、なんとかCKからピケが値千金のゴールをゲットし、難しい試合をものにできた。
強いチームってのは苦しいときにも最低の仕事はできるし、それが今のバルサだろう。
3位のチームとのフエラ戦という大事な試合で起用されたカンテラーノがどれだけ経験を積めたかわからないが、いい勉強にはなったはず。
この試合もATを迎える頃、スタンドに詰め掛けた数少ないバルセロニスタからはカンピオーネの大合唱が聞こえ、試合終了のホイッスルが鳴ったときのあのバルサの面々の喜びようからしたら、多くがこの勝利で優勝を確信したんだろう。
これでCLに集中できるし、クラシコも楽に戦うことができる。
コパ・デル・レイにどれだけのモチベーションで挑むかわからないが、このファイナルが一番盛り上がるかもしれん。

スコア
0-1
<得点者> 
バルセロナ   ピケ             

~愛丸's MVP~
V・バルデス(前半のビッグセーブ2発でまずはチームを立て直すことができた。それと、後半のS・カソルラのシュートのセーブ。あのビッグプレーで勝利を確信しただろう)

R・マドリー-S・ヒホン

2011-04-03 20:21:28 | リーガエスパニョーラ
観戦日 4/3(日)       

愛丸’s チェック
バルサがビジャレアルとのフエラ戦で、ここは勝ち点差を縮める大チャンスのマドリー。
CLも見据えての戦いで、多少のターンオーバーはしてくるだろう。
それでもヒホン相手にサンチャゴ・ベルナベウでは苦しむことはないはず。
代表戦を戦った選手たちのコンディションは気になるが、ここは、もうそんなことも言ってられない。
クラシコ前に勝ち点差が2Pになれば、俄然盛り上がるんだが・・・。
ヒホンは降格圏にいないが、18位のマラガとは勝ち点差は3Pしかない。
1試合でひっくり返されて、降格圏に落ちってしまうことも。
エル・モリノンではいいサッカーを展開できるんだが、フエラになるととたんにパフォーマンスが低下してしまう。
ここもかなり難しい試合に。

マドリーが、この大事な時期にやらかしてしまった。
モウリーニョが積み上げてきたリーグ戦でのカーサ無敗記録もここでストップ。
9年間、負けなかったが、なんとここサンチャゴ・ベルナベウでその記録が止まるとは思わなかった。
それもクラシコのような重要な試合でもなく、相手は完全な内弁慶のヒホン。
もう言い訳のしようもないだろう。
ヒホンのDF陣を最後まで崩せず、0-1での敗戦。
この結果を受けてバルサはビジャレアルとの試合だし、更に勝ち点差が広がる結果になってしまいそうな・・・。
この試合、CLを見据えてか、代表戦の疲れを考慮してか、かなりメンバーを落としてきた。
C・ロナウドは体調が万全でなく、ここまで好調のベンゼマを起用せず。
ラスをアンカーに一枚置く、4-1-4-1。
中盤の4枚はエジルが右、左にディ・マリア、中央にケディラとグラネロだったが、どうも完全にヒホンを崩せず。
ケディラはピボーテよりもかなりフィニッシュに絡むシーンが多く、これはこれでよかったんだが、点が取れないことには、成功とは言えないだろう。
グラネロもまだ一枚なにかインパクトが足りないし、ディ・マリアもこの布陣だとどこか窮屈そうだった。
よかったのはエジルぐらいだったが、これも、いつものように決定機を多く作り出すことができず。
トップがベンゼマだったら、まだ違った展開になったかもしれんが、アデバだと、これが限界か。
エジルのいいクロスも頭の振り過ぎで、うまくカベッサできてなかったし、抜け出してのシュートもJ・パブロにことごとくセーブされた。
後半、久しぶりに復帰してきたイグアインとの2トップになったが、これでもアデバが仕事をすることはなかった。
この交代、アデバとイグアインを単純に代えた方が得点は生まれたかも。
結果論になってしまうから、はっきりは言えないんだが、この試合で、アデバを最後まで引っ張る必要はさらさらなかった。
点を取れず、時間だけが経過し、そんな中、サイドを突破され、デ・ラス・クエバスに決められてこの1点が大きくのしかかってしまった。
完璧に崩されてのゴールだったし、この1点はただの1点ではなかった。
今後に大きく影響しそうな失点で、果たしてこの状況から這い出せることができるかどうか。
バルサの結果がどうなるかわからないが、ここでバルサがビジャレアル相手に勝ち点3を奪うようなことになれば、ここでリーガの火は消えてしまう。
なんとかクラシコを盛り上げてもらいたいんだが、リーガでのクラシコは、もう消化試合になってしまうかも・・・。
ヒホンは、歴史的な勝利を手にすることができた。
最後まで集中を切らさない守備でリズムを作り、それでいて点まで奪うことができた。
何度か攻撃で見せ場も作れてたし、全く守備一辺倒って試合運びでもなかった。
これがよかったんだろう。
ジャイアント・キリングとはまさにこのことで、ヒホンがサンチャゴ・ベルナベウで勝利したのはいつ振りのことなんだろうか。
それだけでなく、モウリーニョのホーム無敗神話もストップしたわけで、ヒホンがやらかしたことはとてつもなくでかい。
これで残留にもかなり近づいたし、得意のカーサでしっかり勝ち点を積み上げれれば、来シーズンもプリメイラでプレーすることができる。
この試合のように最後まで集中を切らさず、攻撃も少ないチャンスを活かすことができれば、まだ上にいけるはず。
バルサにはエンパテ、マドリーにはフエラで勝利と、ヒホンがここまでやるとは誰も思ってもなかったことだろう。
リーガの優勝争いってのがおもしろくなくなってしまったが、格下のチームがビッグクラブを打ち負かしたってことは、試合的にはおもしろかった。
ただ、ほんとにこのヒホンの勝利がよかったものなのかどうか・・・。

スコア
0-1
<得点者> 
S・ヒホン   デ・ラス・クエバス             

~愛丸's MVP~
J・パブロ(どれだけのシュートを打たれたことか。決定的なシーンもいくつもあったが、ことごとくそれを跳ね返した。勇気をもった飛び出しもよかったし、これぞ、まさに守護神)

ACミラン-インテル

2011-04-03 18:58:36 | セリエA
観戦日 4/3(日)       

愛丸’s チェック
首位攻防のミラノデルビー。
前節、ミランがパレルモに敗れたため、この両チームの勝ち点差は2P。
この試合で、インテルが勝つようなことになれば、このデルビーで首位が入れ替わる。
インターナショナルマッチウイークの影響がどう出るかわからないが、今の調子だけ見れば、間違いなくインテルの優勢か。
ミランはズラタン抜きの試合が続き、そこで勝ち点が取れてないし、この状況をどう乗り切るか。
インテルは気持ち的にもミランより上だろうし、この優位さをここで発揮できれば、あっさりミランを打ち破ることもできそう。
いつものインテルのサッカーができれば、力の差は歴然か。

戦前の予想を覆す結果になった、ミラノデルビー。
インターナショナルマッチウイークを挟んだことで、これがミランにかなり優位に働くことになった。
このデルビーの前まで、3戦勝利から見放されてたミランだが、そんな不調はどこ吹く風と、最高の試合を見せることができた。
ズラタンを使わなくても、このメンバーでしっかり戦うことができる。
とにかく、2トップの裏への意識がかなり高かった。
アッレグリはインテルの守備そうとう研究してきたみたい。
ホビーニョもパトもどれだけインテルのゴール前でフリーになれたことか。
先制点は、この裏への飛び出しから生まれたもの。
レテしたのはパトだったが、これはホビーニョがうまくガットゥーゾのスルーパスに抜け出したことで奪えた。
J・セーザルもなんとか、このパスとホビーニョの飛び出しには対応できてたが、このこぼれがパトのところにこぼれてしまった。
ズラタンとのコンビだと、かなり遠慮がちにプレーしてるパトだが、パートナーがホビーニョだと、動きが全く違ってくる。
自信に満ち溢れた動きだったし、積極性もあった。
パトはこれだけのプレーができる選手。
個人での仕掛けもよかったし、デルビーでのドッピエッタは、ミランではシェバ以来。
パトがこれだけやれれば、あとはうまくズラタンと融合してくれるだけ。
ホビーニョもトレクァルティスタでのプレーよりも、この2トップの一角でプレーした方がよさは出る。
ことごとくティロは外したが、決定機は何度作ったことか。
この2トップが活きたのは、インサイドハーフの選手たちの動きがよかったから。
セードルフは、インテルの嫌なところでよくボールを受けることができてたし、ガットゥーゾもパスで見せることができた。
ここまでパスを出すのがうまい選手だったかと思うぐらい、この男の働きは見違えるものがあった。
代わったフラミニは飛び出しでインテルに脅威を与えたし、これだけ全体でいいプレーができれば、このままスクデットを取れる。
インテルの攻撃に慌てるシーンもなく、アッビアーティもビッグセーブでピンチを救った。
このデルビーにかけるミランの選手たちの気持ちがインテルを上回ったことにより、勝ち点3を奪うことができた。
インテルは、スロースターターってことで、立ち上がりの失点ではそう焦ることはなかったんだろうが、キブの退場で数的不利になった段階で状況が一変した。
ミランに押されてた立ち上がりだったが、パッツィーニのティロ以降はインテルが主導権を握ってた。
この段階でなんとか点が奪えればよかったんだが、ここはアッビアーティの壁に跳ね返されてしまった。
ミランのカウンターに耐えて、早い時間に追いつけばよかったんだが、この試合でのインテルは高い位置でボールを奪われすぎた。
V・ボメルにかなり手を焼いてたし、中盤でボールが繋がらないことには始まらない。
ミランみたいに、誰かが裏を狙う動きをすればよかったんだが、インテルにはこれがなかった。
まず、パッツィーニに当てて、そこからサイドのエトー、パンデフが絡んでくる。
ミランのあのCBコンビが相手となれば、さすがにパッツィーニひとりではどうしようもできない。
チームとしての崩しが少なかった。
キブが一発ロッソでいなくなってからは、全くFW陣が目立たなくなったし、これでは点は奪えない。
ミランに好きなようにボールを回され、このデルビー前のインテルはどこへやら・・・。
CLのことを考えてたわけではなかっただろうが、ここで勝ち残ったチームと、カンピオナートに集中できるチームの差が出てしまったか。
インテルはこの敗戦で、またまた勝ち点差が5Pに。
残り試合を考えたら、ここで逆転できなかったことはかなり響いてきそう。

スコア
3-0
<得点者> 
ACミラン   パト×2、カッサーノ             

~愛丸's MVP~
パト(シェバ以来のデルビードッピエッタ。やっとこの男本来の動きができてたような・・・。これがズラタンとプレーしたときも出せればアッレグリも苦労しないはず)