楽!鉱物収集

趣味で鉱物採集しています。鉱物の収集品の観察や採集記、他を書いています。

田口でポケモン

2009-09-29 21:33:15 | 自然
田口鉱山に子供といっしょに行ったときの事。
子供は鉱物採集に飽きてしまって、早く帰ってDSでポケモンしたいとばかり言っていたのですが…、

ポケモンをゲットして来ました。


グレッグル?



やや細身なヒキガエルでした。
「毒突き」はしませんが、イボなどから毒を分泌するので素手で触るのは控えましょう。


6月頃には、ズリを掘るとシロマダラの幼蛇が何匹も出てきましたが、ここでは生き物に色々出会えるようです。


蛍石を八面体に加工してみる

2009-09-27 21:25:11 | 鉱物
今日は早朝から中津川、恵那周辺の鉱物産地を見て回りました。知っている産地の現状確認と、初めての場所の下見調査です。特に採集も行わず午前中に帰宅しました。
新しい標本もないので、以前の標本の整理をします。

先日のミネラルショーで買った蛍石を思い出しました。
製鉄用に輸入された物です。中国産でたしか1個 300円くらい。大きさは80mm程度あり実験用には丁度良い感じです。
物の本によると、アメリカには蛍石を八面体に割る専門の職人がいて、見るまに加工をするとか。いっちょやってみるか。


とりあえずハンマーで割ります。
台座がないので片手に石を握ってハツルように割っていきます。軍手は出すのがめんどくさいので、まあ素手でよいか。
思ったよりも硬い。方解石はハンマーをちょんと当てれば完全な劈開をしますが、蛍石は劈開する時と、打撃個所が潰れるだけの時があります。


ガツッ、石を握っている左手人指し指にハンマーの角が命中。そして出血。
「教訓: めんどくさがらずに軍手をしましょう。」
中央部分に黒と白の不純物層があり、それを避けていくと、だいぶ小さくなってしまいました。


やや歪ですが、それらしい形になってきました。1辺が約20mmです。


もう少しマシな道具があれば、自分でも八面体への加工はそう難しくは無さそうです。

大量の破片がでましたので、蛍石の名前の由来にもなっている、熱ルミネッセンスの実験をやってみました。
10mm程度のカケラを2個チョイスします。


テフロン加工が剥がれて使い物にならなくなったフライパン。こんなこともあろうかと捨てずに持ってました。


そういえば、蛍石はフッ化カルシウム、テフロンはフッ化炭素。奇妙な偶然だ。
念のため、目にはゴーグルして点火、加熱開始。
数分後、強く光り始めました。


さらに加熱を続けると、どんどん明るくなってきました。
何て明るくキレイなんだ!

パチッ、と言う音とともに、蛍石は割れて明るく飛び散りました。
熱っ!破片が右手直撃。
その後もパチパチパチパチと砕け散っています。熱くてコンロに近づけない。フライパンの上が蛍のパーティ状態になりました。
やっとのこと恐々とコンロの火を消しました。
まだしばらく光っています。


電気をつけると、キッチンは蛍石の破片だらけになっていました。
「教訓:割れて飛び散っても良いように、フライパンにガラス蓋をしましょう。」

とある本に、加熱して光った蛍石は元の色が消えて透明になる。とありました。飛び散った破片を集めてみました。

小さくなったので色が薄くなったように見えますが、色は消えて無いようです。飛び散ったやつは加熱時間が短かいからかな。今度は蓋をしてやってみよう。

300円の標本でしたが、いろいろ楽しめました。(負傷したけど)


田口のパイロクスマンガン鉱

2009-09-26 22:27:14 | 鉱物
シルバーウィークを利用して、愛知県北設楽郡設楽町の田口鉱山に行きました。4回目の挑戦です。何が挑戦か?そう、パイロクスマンガン鉱の採集です。ご存じのとおり、田口鉱山のズリは酸化したマンガンのためか真っ黒けです。割りたての石やでかい結晶以外は、なにがなんだかサッパリわかりません。小さな結晶面とか微妙な色合いから目的の鉱物を探しますが、これには相当目を鍛えなければなりません。しかし、目を鍛えるには現物を見る必要がありますが、現物がないので鍛えようがないという状態でした。
とは言っても、その他のマンガン鉱物が豊富にありますので、それらの採集を楽しんでいました。

今回の採集品の一部です。真っ黒な中からとりあえず怪しい物を洗浄します。


洗浄後の採集品の一部です。ブラシでいくら擦って水洗いしても全然キレイになりませんが、ポッカレモンに一時間も浸けるとキレイになりました。ポッカレモン恐るべしです。ほとんどはバラ輝石とヒリター閃石のようです。パイロクスマンガン鉱っぽいのもいくつかありましたが、一際赤い結晶ががありました。


これは、ズリで出会った方からの頂き物です。(この方は採集に来た訳ではなく、ちょっと立ち寄っただけとのことでしたが、ズリに着いて5分もかからず拾われた物を、たぶんパイマンだと言って、くださいました。)
赤い結晶をルーペで拡大してみました。

パイロクスマンガン鉱に間違いなさそうです。やっと本物に出会えました。長さ約 6mmと小ぶりではありますが、頭(?)付きのキレイな結晶です。こんな物をくださるとは…、世の中には良い人がいるものだ。
おかげで、真っ黒い状態のパイロクスマンガン鉱の外観が分かりました。ありがたやありがたや。


紫外線ランプ(ミネライト)

2009-09-05 10:36:08 | 鉱物(ではないもの)

鉱物の鑑定(観察)に紫外線ランプがあると非常に便利です。
ただ、宝石や有価証券などの鑑定用ランプは高価ですし、売ってるお店もあまりありません。ネットでも購入できますが高価な物は購入前に現物を確認したいのでイマイチです。
電器量販店で外国メーカのハンディ ブラックライトを安く売っていることもありますが、やたら明るく、筐体の作りが悪いです。蛍光ペンで遊ぶには十分ですが、可視光成分が多いと鉱物の蛍光が分かりにくく、使い物になりません。
私の用途では、きっちりした波長でなくとも、とりあえず紫外線が出ていれば良いので、日本メーカのハンディ蛍光灯に、紫外線蛍光管を取りつけることにしました。

ホームセンタで富士通製のハンディ蛍光灯(980円)と、電器量販店で東芝製の紫外線蛍光管(960円)を買ってきました。
紫外線蛍光管は電器屋やカー用品店、ホームセンタなどで取り扱っています。出力が4W(ワット)、8W…と決ってますので、交換する蛍光灯と同じ物を選びます。


蛍光管を取り外します。
蛍光管外すと、蛍光管の奥の部分に反射用の白いテープ様部材があります。


このまま、蛍光管を紫外線蛍光管に交換するだけでも良いのですが、点灯したときに見た目がやたら明るい(可視光成分が多い)ブラックライトになります。
理由(原理)は良く分かりませんが、白いテープ様部材に紫外線が反射したとき、波長が長くなるのかな?
そこで、白いテープ様部材にキッチンテープ(アルミ箔みたいなのも)を貼り付けます。


紫外線蛍光管を取りつけて完成。


点灯状態。デジカメは紫外線感度が肉眼よりも高いので結構明るく写っていますが、見た目はもっと暗いです。


予算 2000円弱で、まあまあの紫外線ランプができました。


名古屋ミネラルショー

2009-09-03 22:05:01 | 鉱物
8/29に名古屋ミネラルショーに行きました。
昨年よりは若干人が少ない気がしましたが、それでも混んでいて標本をじっくり見るには時間がかかりました。大変キレイだったり立派な標本が見られました。博物館でも立派な標本を見ることができますが、ここではそれを買うことができるのが魅力です。(お金さえあれば)
また、同好の方の出店では、産地や採集した様子などうかがえて大変ためになります。夏場は採集にあまり出かけられませんでしたので、鉱物化石を眺めると欲求不満の解消にもなります。ただし、別な欲求が出てきますが…。

購入品です。予算がきびしいので比較的安い物ばかりです。

天青石 マダガスカル産 (1260円)

天青石も方解石のように色んな結晶があるので、様々な形状をコレクションしたくなるのですが予算がありません。

中宇利石(500円)

ルーペで見ると放射状の結晶が観察できます。

中宇利鉱山へは一度行ってみたいと思っているのですが、なかなか行けません。現地標本ということで、1石ゲットです。


灰礬ザクロ石 三重県 青川産 (200円)

キレイな結晶を観察できます。

ザクロ石は小さな物でも、ルーペで見ると様々な結晶の形状を楽しめます。

こちらも、
灰礬ザクロ石 岐阜県 洞戸鉱山産 (600円)

結晶


憧れの、輝安鉱 中国産 (2000円)

以前は外国産の輝安鉱は小さな物しか見られず、それでも結構高価でしたが、最近ではこんな立派な結晶の輝安鉱が、2000円で買えるようになりました。
ちなみに、ブログのプロフィールにある写真は、津具鉱山で採取した輝安鉱の結晶です。

それから標本ではないですが、「ミネラ」なる新企画出版局の鉱物雑誌を購入しました。本屋では見かけた事が無かったのですが、こんな雑誌もあるのですね。