楽!鉱物収集

趣味で鉱物採集しています。鉱物の収集品の観察や採集記、他を書いています。

洞戸鉱山杢助抗の山蛭

2017-05-28 16:30:32 | 自然

5月中旬、石友と洞戸鉱山へ行きました。

そういえば、すぐ近くに最近有名な「モネの池」があるので立ち寄りました。

シーズン前だと言うのに、朝から大勢の方が来られています。キレイだけど小さな池、そんな長時間見る様なものでもない。我々はこの後、鉱物採集という目的があるが、この方々はこの後どうするのだろう?アユでも食べにいくのかな。

池をあとにして、杉原坑跡近くの河原の露頭に行こうと、川岸の小径に来ると、

「立ち入り禁止、地元民に限る」といった旨の札がかかっていました。

なぜ?板取川に降りるのに立ち入り禁止も無いだろう、と思いましたが、この日は敬遠することにしました。

そして、

杢助抗に行って見ることにしました。

2009年の夏に行って以来、実に8年ぶり。ズリまで登るのがしんどかったので行ってなかったのです。

 

林道を走って砂防ダムへ。

最初、一つ手前の砂防ダムと間違えて登りかけ、なにか記憶と違うと引き返しました。

正しい登り口の砂防ダムへ到着。

ズリまでの道はやはりひどい。

前日までの雨で、足場の岩が滑りやすかったです。

 

なんとか到着。距離は200mくらいのはずですが、こんなに息が切れるのは運動不足のせい!?

以前来た時は夏だったのでズリは草に覆われていましたが、今はまだそれほど草がなく、石がよく見えました。

雨上がりで見やすいので、しばし表面採集。しかし大したものは見当たりません。

雨のおかげで沢に水が結構流れていました。

フルイ掛けしようかと、沢に降りて辺りを物色。

(ここから下は閲覧注意。山蛭の写真があります。)

 

5分ほどして、首筋に違和感を感じ手ではらうと、山蛭がたかっていました。

ぎゃおー。沢から出て体を見ると、ズボンにもう一匹登ってきていました。

石友に全身チェックしてもらい、もういないことを確認。

以前来た時は山蛭見なかったがなあ。

沢は危険だ。

 

沢が危険なので、斜面を登ってみました。

すると、大きな坑道跡が。

縦穴もある。かなり大きくて深いです、落ちたら死ぬかも。

なんだ、こっちが本命の坑道だったのか。

前来た時は下の方の狭い坑道しか見てなかったなあ。

ということは、この下の斜面は全部ズリか。

 

その後は下りながらズリを這いずり回っていました。

しかし、ズリ表面もよく見ると、山蛭がいました。何匹も。

自分の存在を察知すると、猛スピードで向かって来ます。

速い尺取り虫の様な、それでいて頭を持ち上げてウネウネとサーチしている動きが大変キモい。

動きを止めると長靴を登ってきます。またかと振り払い。

 

ズリの下まで来ると、今度は耳に違和感が。

石友に見てもらうと、やっぱり耳に山蛭が登ってきてました。

慌てて叩き落とし。

ああ、もう嫌だ。(なぜか自分にばかり蛭が登ってくる。)

 

大したものは採集できていないけど、蛭に心を折られました。

早々に引き上げ。

山を下っていく途中も、足元をよく見ると山蛭が4匹まとまってウネウネしていて、

内、一匹が長靴に取り付きました。

ああ、と、叩き落とし。

 

なんとか下山。

車に乗る前に互いに蛭チェック。OK.

噛まれはしなかったけど、こんなに何匹も蛭に取り付かれたのは初めてでした。

雨上がりという条件もあったのでしょうが、もう温かい季節には2度と行きたくない。と思ったのでした。

 

 

 

 

 


尾小屋マインロード

2017-05-06 22:05:42 | 鉱物(その他)

5月1日 一泊し本当なら今日も鉱物採集に行く予定でしたが…。

あいにくというか、丁度あきらめついて良いと言うべきか、小松市は朝から大雨でした。

そこで、

尾小屋鉱山資料館に行くことにしました。

(着いた時は大雨だったため、帰りに撮った写真)

10時前、資料館に着くと、

係員さんが「見られますか?」と、違和感を感じつつも「はい」と言い入館料(500円)を払いました。

聞くと、今年はお客が少ないので、雨の中、朝から見に来た我々に驚かれた様でした。

館内は、鉱物や鉱山で使用されていた道具、坑道の模型など、(思っていたよりも)充実していました。

時折、係員さんが解説をしてくださり大変分かりやすかったです。

30分もかからず見終わるかと思っていましたが、1時間以上堪能しました。

 

係員さんから、この奥に坑道跡の内部を見られるようにしているので、ぜひ見てください、他にお客もいないのでご案内します。

との事で、傘をさして坑道跡へ。

資料館を出て山に向かい5分ほど歩くと坑道入口がありました。

入ると、本物の坑道は迫力がありました。

所々に、昔の鉱山の作業を再現した人形があります。

選鉱は女性がやっていたとのこと。

坑道から、鉱脈に沿って斜めに掘り込まれた採鉱現場を再現。

実際に鉱脈に沿って上方に掘られた坑。深く(高く)先は見えません。

掘った鉱石を下の坑道に落とす坑。こうして鉱石を集めてまとめて運び出していたそうです。

坑道と坑道の間隔は少なくとも60mとのことなので、この坑も相当深いですね。底が見えません。

坑道を通って山の反対側に出ました。

外に出ると、山の途中に精錬所の煙突跡が見えます。

木組みの方法は鉱山ごとに独特なものがあるそうです。

鉱石を引き出す装置。

鉱車。

ボーリング。

見張り場。

坑道の出口。

この坑道跡を「尾小屋マインロード」と言います。

坑道は全長600mで、ジオラマは手掘りの時代からだんだん近代へと歴史を追っています。

係員さんに説明頂き、鉱山への理解が深まりました。

資料館もマインロードも両方とも非常に興味深く、もっと早く見に来れば良かったと思いました。

特に、鉱物好きの方にはオススメのスポットです。

 

 

 

 


尾小屋鉱山の紫水晶

2017-05-03 14:02:00 | 鉱物

4月30日、石友と久しぶりに石川県小松市の尾小屋鉱山跡に行きました。

 

29日、大阪ミネラルショーを堪能し、それに引き続いて、夜中2時半ごろ石川に向けて出発。

京都経由、琵琶湖西側の湖西道路(無料)を通り、敦賀へ抜け、敦賀から北陸道で加賀まで。

4時間ほどかかりました。

 

まず、林道沿いのズリへ、

ここは、三日間掘り続けていた人がいたとか、1mくらい掘るといいのが出るとか、噂を聞いていましたが、現地を見るとそれが噂ではないことを物語っていました。

一帯がスクリーニングされているようで、手を付ける場所の見当も付かないまま。

周囲を散策すると、坑道跡やズリがそこかしこにありました。

しばらくして、メインのズリへ移動。2年ぶり。

以前来た時は、川の中に紫色の石英がちらほらありましたがまったくありません。

拾われてしまったのでしょうか。

とりあえず、ズリを登ります。

中腹のズリに向かって左側が大きく掘り返されていました。

先客にお会いしました。

聞くと、小松市に石などの採集が制限される条例が出来て、5月1日から施行されるとか。

今日は思いがけず、尾小屋鉱山での採集可能な最終日でした。(来たのが明日でなくて良かった。)

最終日ならがんばらないと、と思ったのですが、

1時間探しても、2時間探しても目ぼしい物は何も見つかりません。

長距離運転の疲れもあり、早々に心が折れ、車で仮眠することにしました。

 

目覚めると11時半頃。周囲には車が増えていました。(7台くらい)

石友も下山して来ましたが、成果は微妙だったようです。

再び林道沿いのズリへ移動。

すると、先客(元気の良い若者二人)がおられました。

朝見に来た時は無かった大穴が。

この数時間の内にこれだけの土砂を移動させるとは!

「これが若さか・・・」

 

しばし話を聞くと、ここはよく来ていたけども、やはり条例の話は本当らしく、彼らも採集納めに来たとのこと。

そして、良さそうなポイントをいくつか教えてもらいました。

1時間ほど探すと、やっと一つ、粘土の塊から水晶の結晶面が少し覗いている物を見つけました。

ただ、この時は粘土だらけでよく分かっていませんでした。

(たぶん午前中の成果が無かったので、諦め気分になっていたのだと思います。)

その後しばらく探しましたが見つからず、結局この1つのみ。

 

やや傷心気味に、ここを後にして、赤瀬(オパール産地)に向かいました。

すると、赤瀬ダムがあったので見学。

「ダムカード」は無いそうです。

 

赤瀬の川原では家族連れがオパールを探していました。

自分も、川原でオパール探しついでに、先ほどズリで汚れた道具を洗いました。

また、たった一つ見つけた粘土の塊を洗ってみました。

すると、紫水晶のクラスターが現れました。

残念ながら、真ん中がボッキリ折れています。

それでも、こんなの採れるんだと感心しつつ、(最終日に)採集できたことに感謝しました。

 

 

 

 


石ふしぎ大発見展 第23回大阪ショー

2017-05-02 22:09:00 | 鉱物

4月29日 石ふしぎ大発見展 第23回大阪ショー に行きました。大阪ショーに行くのは実に15年ぶりくらいでしょうか。

9:30頃到着するとすでに長蛇の列。

開場。やはり大阪の会場は広いなあ。200店以上出展しているようだし。

オパール。

全体的に、原石標本やルースが少なく、ヒーリング系が多い様な。

カット、ポリッシュされたアメジストかな?

化石もちらほら。

ポリッシュされた水晶とガーデン。

ホワイトセージも、浄化?用かな。

デトックス?

このでかい輝安鉱(中国産)は8万円だそうです。

すべて手書き横文字のラベルが、いい雰囲気出しています。

ラベル作成中。

「ブランキオサウルス」の化石。子供のころに、学研の図鑑で復元想像図を見たのを思い出しました。

内モンゴル産の緑水晶。

額入り標本。

化石の横にイワタケ、これもヒーリングか??

大阪の老舗アクセサリー屋の展示物。

これらのルースは、昭和初中期に合成、研磨された物。アンティークだな。

鉛筆形にカットされたアメジスト?何に使うのか。

フローライトも鉛筆形。水晶でもないのにナゼ六角? 下段の端が丸いのはツボ押し用かな。

もはや意味が分からない。鉛筆形の加工品。

桜石。

パイマン、放出品だとか。

ケース、各種多数。

岩塩。おろし金もあります。手前の黒っぽいのは硫黄入りとか、確かに硫黄のような臭いがするけど、食べて大丈夫なのか。

人工水晶。中国産。

これも、人工水晶。やはり中国産。

数年前に多くの店が天然とだまされたという、緑水晶の類ですね。

 

特別展の標本。

湯のみ茶碗サイズのトパーズ、中津川産。こんなの採れないかな。

 

会場が広く、人が多いので一通り見るだけでも2時間近くかかってしまいました。

昼食は同じビルのB2のレストラン街へ。

うまそうな天丼屋がありました。天麩羅「えびのや」。

値段は良心的。

カウンター中央の調理場の大なべでじゃんじゃん揚げてます。

料理を待っている間は、漬物や辛子明太子(食べ放題!)を肴にビールを一杯。

穴子天丼(950円)、すごいディスプレイ!! 量、味ともに大満足でした。

 

食後にもう一度会場を見て回りましたが、やはり人が多く見るのが大変でした。

ともかく、石も食事も楽しめました。