生まれ変わるための言葉 １０３８

お知らせ　北海道地震、西日本豪雨、東日本大震災の被災者及びご家族、お知り合いに被災者のいらっしゃる方のためにボランティアによる無料の電話によるこころのカウンセリングを行っております。２４時間受け付けております。ご利用ください。℡０３－５８８８－７３５４です。

まんぷく　１月１６日放送

モデルの女性は「『うちの娘はいい娘だ、いい奥さんだ』と休み時間に先生は話し続け嫌になるほどでした」と皆に語り、「夕食には家族愛の象徴であるおでん🍢を‼」と伝えます。

タカちゃんも、妹も、克子姉ちゃんも、みんな同じ家族です。玉子も、ちくわも、はんぺんもみんな同じおでん🍢の家族です。モデルさんはその家族の中にいた、家族のような面もあった人です。そのタカちゃんも、妹も、奥さんも、モデルさんも、夫も平等です。玉子も、ちくわも、はんぺんもみんな平等です。平等な家族であり、おでん🍢の具です。

ただしタカちゃんも、妹も、奥さんも、モデルさんも、夫も異なるものです。玉子も、ちくわも、はんぺんも異なるものです。それぞれが平等な人間である事を認めるとともに、異なるものであることを認めたときにモデルさんも含めた家族愛が生まれます。おでん🍢愛も具は平等であるが異なる事を認めて成り立ちます。

それぞれの人が平等であることを認めるとともに異なる事も認めたときに、克子姉ちゃんたちがそうであったように雄大な愛の世界に至ります。

生まれ変わるための言葉 １０３７

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まんぷく　１月１５日放送 　

モデルのことで忠彦さんと克子姉ちゃんは大騒動。一方、親銀行は資金援助の中止を宣言し萬平さんの子信用組合は再びピンチに陥ります。

田房永子さんのコミックエッセーに「人は人間として基本的な部分と社会的な部分があり、子に対する親は両者の板挟みになりやすいもの。親、特に母親が子供に支えを求めないことが大切」と語られています。

忠彦さんと克子姉ちゃんは主に人間として基本的な部分での出来事、萬平さんは逆に社会的な部分での出来事です。忠彦さんは克子姉ちゃんを説き伏せ、親銀行も子信用組合を説き伏せに動きます。忠彦さんと克子姉ちゃんの人間として基本的な部分でも萬平さんの社会的な部分でも、説き伏せるという同じメカニズムが働いています。

この人間として基本的な部分と社会的な部分もこの世界のものです。ただしこの世界を超えたものも有ります。海老お父さんも「子が出演したくない、後継ぎは嫌だと言ったら」人間として基本的な部分と社会的な部分の板挟みです。だがジュピター♪やママの雲☁は、この世界を超えたもの。説き伏せるというメカニズムを超えて、全てを真に前に進めます。

生まれ変わるための言葉 １０３６

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まんぷく　１月１４日放送 　

萬平さんは資金援助を渋る銀行に、万能調理器を直接見せてアピールし融資の確約を取り付けます。銀行は自分の知っていることから考えただけで、万能調理器そのものを知らなかったのです。その万能調理器を知りヒットしました。

人は自分の知っていることから考えます。広島の市のデザインを見て、多くの場合「自分の知っている広島の市を思い出し」て言い当てようとします。次に、ながしまは長嶋？長島？かというような迷いが出ます。これが落とし穴になります。

先ずデザインから考える事、次に広島の地形のイメージを思い出す事。野球のことを知らない人間が言うのもおかしいですが、「打者はボールを見て直感的に判断して、自分のバッテングイメージで打つ」のと同じです。

先ず長嶋監督の現実の状態を見て、日本で一番身体は丈夫だったんだからという事実から生まれるバッテングイメージで家族が支え合う絆が大切です。

生まれ変わるための言葉 １０３５

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ＮＨＫラジオ教育放送　しんどい母から逃げる　田房永子　２０１８年９月１５日放送　６　

私なりに読み解くと、田房さんはゲシュタルト心理療法に基づいて話を進めています。ゲシュタルト心理療法は実存の帯域の心理療法の一部です。木の中に針葉樹もあれば広葉樹もありそのなかに桜があるように、心理療法の中にも自我の帯域の心理療法もあれば実存の帯域の心理療法もありその中にゲシュタルト心理療法があります。

田房さんはノノシリ太郎さんと別れ、タカちゃんと出会い結ばれＮちゃんが産まれます。ノノシリ太郎さんは　一流大学　⇒　一流企業　の人だという事もあり、「エイコちゃんは僕のおかげで今こうしていられる」と田房さんをノノシリ続けます。

そんな毎日の中でタカちゃんと出会った田房さんはまたノノシリ続けられたくないので、今度はタカちゃんより高い木になろう、そうすればタカちゃんにノノシラレナイと思いました。ところがタカちゃんの「僕はエイコちゃんといるだけで楽しい」という言葉でタカちゃんは高い木に価値が有り、低い木には無いという世界に生きていない人であることに気づきます。まるで岐阜大学の学長であった今西錦司先生の「すみわけ学説」に出あったようでした。

田房さんはそのときほっとして、身体がほぐれるのに気づきます。実存の帯域の心理療法は身体感覚を重視します。寒い暑いは今の感覚です。今をかえることにより、過去をかえるのが実存の帯域の心理療法。今ほっとして、身体がほぐれたときに過去の重しも今とれました。「僕はエイコちゃんといるだけで楽しい」という言葉により、ノノシリ太郎さんの重しはとれ軽やかに新しい世界の扉は開きました。身体感覚も用いて今をかえることにより、過去をかえるのが実存の帯域の心理療法です。

生まれ変わるための言葉 １０３４

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まんぷく　１月１２日放送 　

モデルを呼び美人画を描く忠彦さんのことが気になりながらも平静を装う克子姉ちゃん、自宅と土地を担保にして町工場の融資金を確保したいという萬平さんを支えると決めた福ちゃん。

忠彦さんのなかに克子姉ちゃんは直接いませんが、萬平さんのなかに福ちゃんは直接います。忠彦さんと克子姉ちゃんは別の世界に生き、萬平さんと福ちゃんは同じ世界に生きています。

多くの人は生涯、自分の意識体験しか生きられません。どんなに楽しいことがあっても、どこに行っても、何をしても自分の意識体験しか生きられません。今日からの連休にどこに出かけて、どんなに楽しいことがあっても自分の意識体験しか人は生きられません。かなり前「連休だからと言って出かけなくてもいいんじゃないですか」というコーヒーのＣＭがボツになった事を覚えていますが、「人は生涯、自分の意識体験しか生きられない」という事を言い当ててもいますね。

だがその自分の意識体験を広げられれば、宇宙の意識体験と自分の意識体験は一致します。萬平さんと福ちゃんは同じ世界に生きることにより、自分の意識体験を広げ宇宙の意識体験と自分の意識体験を一致させる方向に歩んでいます。その歩みはおびやかされた幸せから、真の幸福に向かう歩みです。

生まれ変わるための言葉 １０３３

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まんぷく　１月１１日放送 　　　

萬平さんは完成間近の万能調理器が、忠彦さんは美人画のことで頭がいっぱいで福ちゃんや克子姉ちゃんが見えません。なぜ忠彦さんは美人画を家で描くの？横浜に行けばもっときれいな人たちがいるのに❓と思いました。忠彦さんのために身を引きます。

萬平さんも忠彦さんも将来に目がいき過ぎて、今が見えません。その姿に福ちゃんや克子姉ちゃんに不安が生まれます。みかんの種が木になり、花を咲かせみかんが生れる。もともと種の中に有ったものが、現実化するプロセスがみかんのいのちです。

だが厳密に言えば受粉のために蜂も必要です。それをさらに広げれば、太陽も水も・・・・・も必要です。その全体にはいのちの働きがあり、すべてを一つに織りなすいのちこそが、みかんを生みます。萬平さんも忠彦さんも、福ちゃんも克子姉ちゃんも自分を持っています。自分を持っているものは、すべてを一つに織りなす事はできません。

織田島製作所の万能調理器も、忠彦さんの美人画もすべてを一つに織りなすいのちにより花開くでしょう。

生まれ変わるための言葉 １０３２

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まんぷく　１月１０日放送 　　

萬平さんの話を聞いて、神部さんも万能調理器の開発を手伝い出します。
鈴さんは外から見ただけでみかんの房の数を知る方法を、源ちゃんや幸ちゃんに教えます。その一方福ちゃんには萬平さんや神部さんの気持ちが分からないと、ぼやきます。

みかんの花が受粉したときに、房の数は決まります。受粉したときに決定したものが、房として現実化するのです。それはもともと種のなかに含まれていたものが、育ち現実化したのです。みかんの種が木になり、花を咲かせみかんが生れる。種の中に有ったものが、現実化するプロセスがみかんのいのちです。

鈴さんはみかんのできる一部に関しては、分かります。だが萬平さんや神部さんの気持ちが生まれ育つプロセスは、みかんほどには分からないのでしょう。萬平さんと神部さんはもともと種としてあった気持ちが、いま育ち始めたのでしょう。

その気持ちが分からない鈴さんは心配を、解ろうとする福ちゃんはみかんの余計な枝を切りスマートにし、東から昇る太陽の一条の陽に希望を観ます。

生まれ変わるための言葉 １０３１

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まんぷく　１月９日放送 　　　

町工場への融資を決めて以来、残業続きで毎晩帰りが遅い萬平さん。それをアメリカ帰りの世良さんは「萬平君を疑え」と福ちゃんたちに伝えます。だが本当に疑われなければいけないのは、また世良さんでした。

萬平さんは町工場の万能調理器の開発に身を入れています。信用組合の理事長は融資先に口を出しても、身を入れることは先ずありません。だが身を入れていました。逆に世良さんは福ちゃんたちに口を出しますが、身を入れていません。

身を入れている萬平さんは、「世良さんを疑え」とも言いません。ここにも身を入れる萬平さんの、孤高さは現れています。偉ぶる事と孤高であることは違います。偉ぶるには他者が必要であり、孤高であるには他者は必要でありません。だから「世良さんを疑え」と言わないのです。

福ちゃんたちが他者を必要とする世良さんに巻き込まれない高さを飛ぶ鷹、それが萬平さんです。

生まれ変わるための言葉 １０３０

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まんぷく　１月８日放送 　　　

「万能調理器」という画期的な商品を開発中の町工場を知った萬平さんはそのことが頭から離れず、福ちゃんに「信用組合の理事長を頼まれた時は『狐につままれたような話』だったが、万能調理器を見て昔を思い出した」と語ると、福ちゃんは「萬平さんは『日本中を幸せにしたい人』だったし今もそうです」と伝えます。延長戦で「これは大吉になりますね！」と名探偵は推理します。

部分の中に全体は解けこみ新しく現れ、世界を詩のように作っていきます。大坂の一地域の町工場という部分に全体は解けこみ新しく現れ、世界を詩のように作り広げていくでしょう。萬平さんの『狐につままれたような話』は一生という時の部分です。その部分の中に『日本中を幸せにしたい』という萬平さんの生の時全体は解けこみ新しく現れ、萬平さんの世界を詩のように作り一生の時を完成させます。

『狐につままれたような話』という部分の中に『日本中を幸せにしたい』という全体は解けこみ新しく現れ、世界を詩のように作っていきます。そうであれば『狐につままれたような話』こそが、『日本中を幸せにしたい』という全体を詩のように作る源です。

生まれ変わるための言葉 １０２９

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まんぷく　１月７日放送 　　　

鈴さんが克子姉ちゃんに「忠彦さんはなかなかの画家になる人と思っていた」と語ると、克子姉ちゃんは「忠彦さんが画家であること嫌っていたのに」とも口に出さず嫌な顔。

克子姉ちゃんは「忠彦さんを画家としてだけではなく、人として信じてきた」のです。鈴さんは忠彦さんを画家としても、人としても信じていませんでした。その「忠彦さんを画家としてだけではなく、人として信じた」ことにより克子姉ちゃんにとって、忠彦さんも自分です。同じように萬平さんを信じた福ちゃんも、萬平さんも自分です。鈴さんにとって、咲姉ちゃんだけは自分です。

その萬平さんは「日本中を幸せにしたい人」、その萬平さんも自分である福ちゃんは日本中の人が自分です。人は生涯、自分しか体験できないものです。だが萬平さんも自分である福ちゃんは、これからも日本中の人を自分として体験していきます。

生まれ変わるための言葉 １０２８

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ＮＨＫラジオ教育放送　しんどい母から逃げる　田房永子　９月１５日放送　５

田房さんのこの放送で、「しんどい母から逃げる」ために向かい合うべき事を指摘しています。それは「親のせいにするな、親も人間だから悪いところもあるんだからそれを許せ」という社会や自分自身の声でした。

田房さんは「親のせいにするな、親も人間だから悪いところもあるんだからそれを許せ」というその声に納得できませんでした。その納得できないものを丸飲み込みしようとしていました。だがやがて田房さんは納得できないものを、丸飲み込みしようとする事自体から解放されなければいけないことに気づきました。

その気づきにより納得できないものは、納得できないという事実を認める事を始めました。そうすると自分の苦しみは理不尽な苦しみで、お母さんが自分で解決すべきものを解決できないから、そのトバッチリが自分に向かっていたことに気づきました。田房さんは、「自分はお母さんが自分で解決すべきものを解決できないから、そのトバッチリが向かった被害者だった」のです。

このプロセス、自分を取り戻すプロセスこそが真の解決に必要と強調します。「親のせいにするな、親も人間だから悪いところもあるんだからそれを許せ」という声こそがブレーキです。そのブレーキを切り、前に進みましょう！

生まれ変わるための言葉 １０２７

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まんぷく　１月５日放送 　　　

萬平さんの信用組合の理事長への打診に、家族の意見もバラバラでした。福ちゃんに咲姉ちゃんも現れ、最終的に萬平さんは引き受けます。先ず鈴さんは「今まで萬平さんは我が道を行き、私に代理満足を与えてくれなかった」と口に出さないで、続いて「今度こそ代理満足を与えて」とも口に出さないで大賛成👏

真一さんは「発明と性格は異なるが、世の中の役に立つ仕事」、「僕も力になるよ」と語ります。忠彦さんは「萬平君が決めた事なら、それでいいよ」と語り、「今まで福ちゃんと萬平君は困難を乗り越えてきたからね」と福ちゃんに勇気を与えます。鈴さんは萬平さんに代理満足を求め、真一さんは萬平さんに手をかそうとし、忠彦さんは萬平さんと福ちゃんに勇気を与えます。その結果、萬平さんは引き受けます。

鈴さんは「今まで萬平さんは我が道を行き、私に代理満足を与えてくれなかった」という昔の土地を耕し木の種を植え肥料をあげ、木を大きくしまた代理満足を得ようとします。真一さんや忠彦さんはそれぞれスタイルは異なりますが、新しい土地で木を育てようとします。

福ちゃんは新しい土地で育てる木の影、失敗するかもしれないという事が心配です。それに対し先ず咲姉ちゃんが、続いて忠彦さんが勇気を与えます。福ちゃんは先ず咲姉ちゃん、続いて忠彦さんにより世界との絆を確認し信頼をもって歩み始めます。

生まれ変わるための言葉 １０２６

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まんぷく　１月４日放送 　　　

萬平さんには新聞社の取材申し込み、活動家からデモ参加の誘いの声。延長戦で年男宣言！おめでとうございます。今年も大吉でありますように！続き金栗選手の出身地での昨日の地震を心配する声。

新聞社やデモ参加の誘いの声は、普通に時の顎が動いて出る声です。金栗選手の出身地での昨日の地震を心配する声は、時の顎が外れ連続性が途切れたところに部分が全体を含みながら現れたものです。

今日の中村勘九郎さんや綾瀬はるかさんの出演は部分です。中村勘九郎さんは金栗さんを演じ、過去の人を演じた人の出演により時の顎は外れました。それにより部分が失われるとともに、全体を含みながら現れたものが昨日の地震です。全体の時は　過去⇒将来　という関係を超えていますから、将来⇒過去　も起こりえるのです。

時の連続性が途切れたところに部分が全体を含みながら現れたものこそが、真に歴史をクリエイトする。

生まれ変わるための言葉 １０２５

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まんぷくニュース　１月３日放送 　　　

白馬歯科の先生と藤山レストランの野呂シェフのラーメン作り対決。審査員の恵さんは、ラーメンに使われたもうひとつの野呂缶である最近流行のサバ缶により「新しい世界を教えられました」と野呂ラーメンを称賛します。

話はかわりますが、歯科の治療でまれに口を開いたっときに、顎が外れることもあります。普通は閉じた口が時間に沿って、開いていきます。口を開くということが時間に沿って連続して続きまが、顎が外れることにより連続性が途切れます。そこに今までしてきたこととの連続性を持たない、世界が入り込んできます。

ラーメンに最近流行のサバ缶を使うと、今までのラーメンと連続性を持たない味の世界が入り込んできます。新しい世界が開かれるには、時の顎が外れ連続性が途切れなければいけません。恵さんは「新しい世界を教えられました」と語ります。新しい世界は時の顎が外れ連続性が途切れたところに、部分が全体を含みながら現れます。

生まれ変わるための言葉 １０２４

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ＮＨＫラジオ教育放送　しんどい母から逃げる　田房永子　９月１５日放送　４　

漫画家である田房永子さんの公演です。その公演を、私なりに読み解くと田房さんの「目からうろこの落ちた」体験です。今日は田房さんの言葉も加えてまとめてみたいと思います。

田房さんは「未来のことを心配し、過去を持ち出し今にいない」からしんどいと語ります。だから杖を使って歩き、目の見えない状態でした。ただし大切なことは、その杖が目の見えない原因だったという事です。

未来は見えません。それゆえに心配です。心配すればミスをしがちですから、「あの時こうすればよかった」と過去に戻ります。この悪循環に苦しみます。本当は今それほどのことは起きていません。未来の心配と言う杖は必要ではありませんし、過去への後悔も必要ではありません。

杖を手放し、今を見れば何でもないのです。田房さんの言葉を私なりに言いかえれば「予測により不安になり、記憶により不幸になる」というサイクルにいただけです。「しんどい母から逃げる」とは杖を手放し、今に生きることです。