どうもこのところ国会は熱中症にかかっているのか、政権与党らは何としてでも 会期中に強引に強行採決したい法案を並べている。参議院6増が強行通過した。
こんどはIR法とか。いわゆる「カジノ法」の事だが、ぼくにはどうみても「賭博促進 法」にしか映らない。要するに高額な賭け事が公に出来るいくつかの拠点を設置 する法律のことだ。これで国は公認の賭博場を作ることになるのだ。これで一儲け しようというのだろうか。
なぜそんなにまでして経済力を付けたいのか、多くの犠牲者を産む事がわか っていても、誰が守銭奴になるのか、ぼくには理解できない法律だ。どうも北海道も 手をあげているらしい。疲弊した北海道だから、一攫千金を夢見ても仕方がないが、 もっと他に早急に着手すべき課題は山積しているはずだが。
政府は明らかに依存症が出る事もわかっているから、依存症対策をも進める 法案をも提示している。片やゲーム場を作り、みずみすいんちきが起こる罠に誘導 しながら、他方で依存病人まで作っていく危険性を承知の上での強行法だ。 どこに意味や意義があるのだろうか。
この法律を喜んでいるのは、暴力団と大金持ち、そして限度を越えた遊び人では ないか、と思ったりする。これからは警察や医療従事者が忙しくなり、政府も対策が 追いつかないことに気づいていくのだろう。それでは遅いのだが。
海外からの誘致を主にしているらしいが、きっと問題を引き起こし、社会が一層 不安定になり、危険な様相を呈していくのではないか、と想像する。いったいこんな ところに目を付けたのは誰なのか。漫才師ではないが、”責任者でてこい” といい たくもなる。
しかも世論調査でも反対が多い。民意はこのところの提案される法案にすべて 懐疑的で、信頼を置いていない。つまり政府案を承認していない民意が高い。しかも 舵取りをする安倍さんの信頼度は10%程度しかない。勘ぐればどうやら密かに アメリカからの推奨らしい。あるいは脅迫か。これからの日本、どこに向かっていうと するのか。
”ぼっちゃん、じょうちゃん、こんな遊びをしてはいけませんよ。泥沼に落ちる危険 性があるからね。” そう耳打ちしながら、危険な大人たちを作る今の政治の貧困 はもう回復不可能にまで落ち込んでいるように思えてならない。
やさしいタイガー