過去最高といわれる義援金は1300億円にものぼり、さらに増加することを見込んでいるとの報道がありました。そしてとりあえず一時金として被災地に分配されたようです。しかし、大部分は他の仕事に忙殺され、方法や作業が進んでいないという状況です。さらに散った住民をどうするかなど、分配金を巡ってはいつもすっきりしないと思うのです。精密な分配計画ができておらず、被災地町村は戸惑いすらあるようです。
毎回のようにこうした現象はあり、分配委員会はどうも国が握っているためか、することなすこと善意が早くとどけられないのは、情けないことだ。今回ほど多数の善意を届けた時代は過去にも例がないほどです。それでも被災者は毎日疲労と貧困に悩まされているのです。
喪失感は被うべくもありません。多くの捧げた人は、きちんと求めている人に正しく届けられるようにと、こころと祈りを込めて捧げたのです。国民全体で支援しなければと、過去になかった日本人としての痛みを分かあう空気が広がっています。友人は、せめて日常的に節約するために、自動車通勤をやめて徒歩で職場に行く決心をしたと伝えてくれました。
小さくても、ささやかでも多くの人たちは自分のできることはないかと模索した日々を送っているように思えます。こうした現実を知るたびごとに、災害の義援金の分配を巡って受け止める組織は充分心得ているはずなのに、どうして毎回もたつくのか、疑念と不思議さをいつも感じています。
今回こそ、捧げた方も届けたほうも、受け取る人たちも、こころからよかったね、と思える関係でありたいものだとつくづく思います。一日も早く届けてくださいますように。
やさしいタイガー