アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

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恋人探しの攻略

2005-10-24 04:48:20 | Weblog

先週、知り合ったWilliam。身長184センチ、年齢38歳。出身地はイリノイ州。この街に引っ越してくる前は、サンフランシスコに10年、住んでいた。今は国連関係の機関でファンドレージング(資金調達)関連の仕事をしている。とにかくパーティーを開いて金持ちから献金してもらうという仕事らしく、ほぼ接客業。なので見た目も接客業向けらしく、ハンサムな顔立ち。(接客業なんて所詮、顔が勝負。だからNYなんかじゃ、レストランでウェイターして、チップで生計を立てている役者の卵なんかが多い)

でもWilliam、パーティーに行くこと以外にも実は仕事があるらしく、土曜日も返上して週6日働いている。なので1回目のデートを済ませてから、会えない状態がしばらく続いていた。そのWilliamから電話がかかってきた。

「本当に電話もメールも入れなくてごめん。年末に向けて、節税対策で献金する人が増える時期で、今とっても忙しいんだ」

そんな仕事上の言い訳なんて僕にとってはどうでもいい。忙しすぎる男は苦手。僕はかまってくれない男どもには急激に興味を失ってしまう性格・・・。やっぱりDavidが冷たく言い放った"You could be a princess"という言葉は的を射ているかも・・・。

結局、数ヶ月のブランクを経て連絡を取ってきたDenisも、忙しさを言い訳に音信不通になってるし、自動車のオイル修理に手間取ることを理由にデートをキャンセルしてきたWyattからもあれ以来音沙汰なし。偶然、Eメールで「再会」してしまったLukeも、平日の日中にしか「会えない」という条件を言い渡された時点で興味喪失。

言い訳から始めたWilliamだけど、「明日だったら4時以降に、多分、会うことができる」と言ってきた。

「多分?」

と聞き返す僕。かなりビッチな性格をにじませてしまった。

「月曜早朝にとっても大切なミーティングがあるんだ。その準備をしないといけないし、それまでに読み終えないといけない資料もあって、その進み具合次第になる」

「なんかかなり忙しそうだね。明日会えない可能性も高いって感じ。じゃ、会える時間がはっきりしたらまた電話して」

「わかった。じゃまた」

せっかく電話してきてくれたWilliamだけど、僕の対応って少し(?)冷たすぎたでしょうか?

その日は雨模様でどんよりとした土曜日。外出する気にもならず、たまった洗濯物をしていたところ、仕事を切り上げたWilliamからまた電話がかかってきた。

「これから行っていい?」

あまりに突然の電話にびっくり。

「これから?部屋散らかってるし・・・」

「そんなの全然気にしなくていいよ」

電話を切った15分後にはWilliamがアパートにやってきて僕の隣に座っていました。色々お話をしたのだけど、Williamから仕事の忙しさに関する愚痴がちらほら。話を少しでも楽しい方向に持っていくために、僕は質問をした。「感謝祭とか年末の休暇に、何かするの?」すると、Williamは嬉しそうな顔になった。合計8週間の休暇をとるのだとか。そしてその間、中国を中心にアジア各国を6週間、旅行に行くらしい。

またしても過去の嫌な記憶が僕の中に蘇ってくる・・・。

「えー、6週間も?すごい。きっと『楽しい』旅行になるね」

僕の猜疑心を読み取ったWilliamは、「ほとんど友達を訪問することが目的だから」の回答。

だけど『ほとんど』という条件がついていたのを僕は聞き逃しませんでした。所詮、男なんてそんなもの。Desperate Housewivesの女優さんの一人も、TVのインタビューで、「勃起したペニスに理性はない」なんてことを言っていた。

この日、Williamは、必ず1週間に1回は会うことを約束してくれたけど、「会う」ことが主な目的になってるし・・・。僕の中でのWilliamの株価も大暴落直前。


僕の恋愛も行き止まり、袋小路に入り込んでしまった感あり。出会う男共との関係がパターン化してる。だけどその「負の連鎖」を断ち切るにはどうすればいいのでしょう?

すると、偶然、先週届いたばかりのゲイ雑誌『Out』に、ゲイ向け恋人探しを手ほどきした攻略本ならぬ攻略記事が紹介されていた。それを読んで目からうろこ。まさに自分に当てはまっている。

この記事のポイントは、ビジネスでの鉄則をデートに当てはめるというもの。ビジネスを成功させる秘訣は、関係者とのネットワーキングにある。デートもまた然り。色々な人とのネットワーキングがカギになってくることに目をつけている。僕がこれまで考えてきたことと同じ。この記事の内容を、以下に抄訳してみました(僕のコメント付き):

<<Date for Success!(成功するデート!)>>

週に40時間勤務すれば、給料が支払われ、うまくいけば年末のボーナスがもらえたりする。でも理想の恋人を捜し求めて週に40時間費やしたとしても、必ずしも期待した見返りが得られるわけじゃない。もしボーイフレンドを「合併統合」することを目標にしているのに、「純利益」が不満足な一夜限りの情事だったりひどいデートでしかない場合、あなたはアプローチを変えてみる必要がある。

賢いビジネス上の意思決定をするように、恋愛生活を計画するために意識的に時間をプランニングに費やしてみてはどうだろう?

そのために、恋愛生活を改善するための5つのビジネス上のネットワーキング規則を当てはめてみよう。

【ネットワーキング規則・その1:あなた自身であれ】

オンライン・デートの広告なんかで、身体的な特徴についてウソの表記をしている人たちには厳しい僕たちだけど、心の面で正直じゃない人たちについては許してない?僕らのうちの多くが、長期的な関係を希望しているといいながら、実際は一人にコミットすることができなくて週に5人とデートしてたりしない?(ギクギクッ。僕のこと?)自分自身についてあらゆる面で正直になることが重要。

【ネットワーキング規則・その2:弱さを見せることで自分らしくあれ】

ゲイに出会うことは簡単なこと。仕事が終わってチャット・ルームに行けば、15分後には誰か知らない人と出会っている。でも、数多く出会えば良いというわけじゃない。デートの数が増えれば増えるほど、一人の人との心の距離は遠くなっていく。それって、本来の目的と逆行している。量(数多くの人と出会うということ)にフォーカスしてしまうと、最終的に望む人と本当のつながりが持てない心理状況に陥ってしまう。

じゃ、どのようにすでばいいのか?それはすぐに解決できることじゃない。まず、自分の個人的情報を少し共有してみることが必要だ。そして互いに興味が持てるか探ってみる。真に深く誰かに理解されるためには、自分自身のことをさらけ出さないといけない。

【ネットワーキング規則・その3:Eメールやテキスト・メッセージングなどの技術発展は、所詮、ヒューマン・インタラクションには勝てない】

チャットルームやオンライン広告などは、僕たちのデートをより素早く効率的なものにしたはず。でも、オンラインの写真だけじゃ、性格や相性は伝わらない。ある人の写真には興味ないかもしれないけど、実際に会ってみると振り返って見てしまうかもしれない。逆に、写真写りが良くても、実際は興味がもてないタイプかもしれない。

だから、本物の関係を望むのだったら、本物の世界につながっておかないといけない。(賢いマーケターは、物を売るのに一つのチャネルだけを頼ることはないし、証券ブローカーも、一つの株式にだけ投資するのではなくポートフォリオを組むのと一緒。)だから、恋愛も一緒で、マルチ・チャネル・ミックスを組むことが大切。アドバイスとしては、持っている時間のうち25%をオンラインでの恋人探しに費やして、残る75%はリアル・タイムのチャネルに振り向けるべき(やっぱ水球チームに行かなきゃってことね!)。

【ネットワーキング規則・その4:大胆であることは天才的であり優しさでもある。逆にリスクに対して寛容じゃない人たちは、恐怖がベースとなって行動することになるから成功する可能性は低くなる】

自分がゲイバーやパーティー会場にいると想像してみよう。人ごみのなかにハンサムな人を見つけたとする。最初にその人に話しかけるというのはリスクが高い。でも話しかけてみよう。『デートは、所詮、拒否されることに慣れるプロセス』。だけど、最悪、その人から言われる言葉は「No(ごめんなさい)」でしょう?たとえ話しかけた人が、「気持ち悪い、あっち行け」って言っても、死ぬことはないよね。(え~、そんな厳しいことを言われたら、僕だったら立ち直れないかも・・・。)

【ネットワーキング規則・その5:他人を助ける人は、他人にも助けられる。どの分野でも(特にビジネスの世界で)成功するには、他の人と協力することが大切】

あなたのゲイの友達が、前回、あなたのために誰かとデートを設定してくれたのはいつのこと?(そんなこと一度もありません・・・。)あいにく、ゲイの男たちの間では、誰か知り合い同士をマッチメーキングするという伝統的モデルはない。もし「すべての男は自分だけのためにある」っていうのがみんなの信条だったらどうなると思う?他の人の気分が良くなるような機会を見つけて助けてあげるようにしてみよう。友達を彼らが成功するのに必要な人やリソースに紹介してあげよう。そうすることで、あなた自身、大きな見返りが得られるかもしれない。因果応報、カルマ、っていうように自分の行いはいずれ自分に返ってくる。それだけじゃなくて、他人のためになることをすることは、気持ちのいいことでもある。

【結論】
あなたの恋愛生活において、自分を賢い社長として出世させることで、失敗率を下げて、新たなボーイフレンドとの生活を開始できるのかもしれない。

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