アメリカGAYライフ American Gay Life by an expat Japanese

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Hold on!

2005-10-27 13:18:02 | Weblog

興奮冷めやらないうちにしたためます。 

ついにゲイの水球チームへ行ってきた。

近所にある公共プール。一度、2年前くらいに泳ぎに来たことがあるけど、根っからのスポーツ好きじゃないこともあり1度きりになっていた。なので入り口がどこだったか分からなくなって、ちょっと立ち往生。しかも、仕事が伸びに伸びて、自宅に戻ったのは練習が始まるのと同じ夜の8時。夕食も食べず、初回の練習に30分遅れで到着。

そこは既に15人くらいがプールの中に入って一斉に立ち泳ぎの練習をしている。一人、男性がプールサイドに立って指示を出している。誘ってくれたMikeの姿は見当たらない。「どうしよう・・・」とちょっとくじけそうになりながら、でも既にみんなの目線を浴びてしまってる。引き返すにはもう手遅れ。

皆、プールサイドに荷物を置いている。多分セキュリティーのためなんだろうけど、僕も腹をくくってプールサイドで服を脱ぐことに。既に水着は履いてきた。そう、先週買ったばかりのネイビー・ブルーの水着。気合入れて、競泳用のやつを買ってしまった。

だけど、コーチはビーチでよく見かけるボクサー型のをはいてる。これにはやられた。このチームのウェッブサイトを見たら、みんな正式な水球の水着を来てたので僕もと思って選んだのに。でも、他の人を見てみると、僕と同じようなタイプの水着を着ている人が半分くらい。残りはタイトだけどブリーフになってないタイプで少し控えめ風。しかも女性が4人もいるし。

全員がSpeedoはいてると思ったのに。やられた~。

でも既に時遅し。

ピチピチのビキニ水着の姿でオシリと股間のラインがクッキリでちゃってる格好で、プールの反対側にいるコーチに向かって歩いていった。そしたら、近寄ったところで、それがMikeだったことにようやく気がついた。コンタクトしてたんだけど、全然わからなかった。

僕が気がつくのと同じタイミングで、Mikeから、

"Hi, Ty."

という声。だれか知った人がいるというのが分かって救われた気分。でも、Mikeは笛をピッピッと鳴らしながら、「はい、立ち泳ぎ、30秒。次は自由形で反対側へ泳ぐ。またそこで立ち泳ぎ」という感じで厳しいそうなコーチ。

ほっとしたのもつかの間、また不安が煽られてきた。

「Mike、練習厳しそう。でもみんなへこたれずに泳いでる。すごい・・・。僕は泳ぐ練習から始めないといけないなぁ・・・」

と、僕は早速弱音を見せておく戦略に。それに対して、Mikeは「すぐ慣れるって」という簡単な回答。でも、あの立ち泳ぎは難しそう。

基本練習が終わり、今度は二人一組になってキャッチボールの要領で練習が始まった。僕はMikeとゴールをプールサイドに設置するのをお手伝いした後、手持ち無沙汰でまたみんなの練習風景を眺めていた。そしたら、一人の人が「水球の基礎を教えてあげるよ」と声をかけてきてくれた。しかもこの人の見た目がちょっといけてるかもしれない。



みんながプールの深いところで立ち泳ぎしながらキャッチボールをしているのを傍目に、僕たちは足のつく反対側の浅い方で二人で練習を始めた。この人、Jimmyという名前で、この水球チームの会員暦が8年という長老。年齢も、ちょっといってるかもぉ?シワもあるし、30代後半かなぁ。でもライフ・セーバーみたいに真っ赤のカッコいい水着が似合ってる。



水球のボールって意外と軽いので驚きだった。バレーボールくらいの重さがあるのかと思ったらその半分以下。しかも表面がざらざらしていて滑らないような処理がしてある。やっぱり百聞は一見にしかず。というか、百見は一体験にしかず。何事も体験ですねぇ。

何度かキャッチボールを繰り返すうちに、片手で落とさずに受け取れるようになった。Jimmyからも、「これで水球人口のトップ20%に入ったね」とお褒めの言葉をいただいた。

「水球やったことはなかったけど、去年のオリンピックで水球の試合については良く観てたから」

いかにも男目当てで観てたのがバレバレのようなコメントをしてしまった。



そして次はあの立ち泳ぎの練習へ。エッグ・ビートとよばれるこの手法、難しいです。あの、シンクロの立ち泳ぎときっと同じ。一方の足ともう一方の足を交互にキックして浮揚力を得るという、言葉で説明するほうが実際にやるよりずっと簡単。

Jimmyは僕のまじかで実演してくれたのだけど、頭で理解しても足がついていかない。

「で、できない・・・」

まじで悩んでしまった。考えれば考えるほど、足が言うことをきかない。Jimmyによると、体が慣れて、考えずにできるようになる必要があるのだとか。納得。

この後、二手に分かれて試合が始まった。Mikeから、「Ty、しばらくプールから出て試合を見ておいて」との指令。Mikeって実は、オニ監督?

試合は結局、30分くらいやってたかなぁ。最後の3分間に、ためしにということで試合に混ぜてもらった。だけど、浮いているのが精一杯。全然、試合についていけない。しまいには、プールサイドにつかまってゼーハーいってる状態だったし。半分溺れかけた遭難者。完全にLoser。

ま、初めてだしこんなもんでしょう。試合見てても、あんまり上手くない人もいたし。

試合が終わって、みんなはローッカー室へ。ハッピータイムの始まり。実は、みんなこの時を期待して毎回練習に来てるんじゃないかと・・・。ついたてのないシャワー口が5つ並んだところに、みんな素っ裸になってシャワー浴びてるし。僕も恐る恐る、その中に入れさせてもらった・・・。僕の隣には、後からJimmyがやってきた。そしてあの赤い水着を脱いじゃうし。僕の中では半ベソ状態。こんなことになるなんて予想もしてなかったし、心の準備ができてない。

僕は、みんなと同じように自分もシャワーを浴びながら水着を脱ぐべきか迷いに迷った。水着に手を掛けるところまではいったのだけど、思いとどまってしまった。そしてJimmyを後ろにロッカーへ。そこにはMikeと他の人たちが他人の目を気にせず素っ裸。こういうときって隠すほうが逆効果なんだよね。なので思い切って脱ぎました。だってみんな見せてるからね。中には、Tシャツから着て、最後の最後までパンツを履かないというツワモノもいました・・・。




プライベートな部分を文字通りさらけ出しながら、僕はMikeの他にも数人の人たちと話をした。「最初だから難しいだろうけど、続けて練習に来てるとできるようになるよ」とか、みんな親切でした。

そして、Jimmyにもお礼を言いました。「親切に基礎を教えてくれてありがとう」って。「実は、一瞬、足がつりそうになったんだけど」という本音も添えて。そしたら、「脱水症状が原因というのと、(何とかという物質が)足りなくなることが原因だから、バナナを食べるといいよ。あと、続けて練習することだね」というアドバイス。Mikeからも、「この水球のメーリングリストに入れていい?」と聞かれて、返事はもちろんYesでした。その後はバラバラに解散。僕はJimmyと建物の外にまで一緒に出たのだけど、手持ち無沙汰になって耐えかねて「じゃ、またね」と自分から言って家路を急いでしまいました・・・。あ~、やっぱり僕って、自分で幸せを壊してしまうタイプ?だけど、初めての練習だったし最初っから男目当てと思われるのも印象悪いしぃ(とかいいながら、完全に男目当てですが・・・)。


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